159.タランティーノ脚本らしく、トニー監督らしい映画。好きな人は凄く気に入るだろうし、ハマらない人はまったくハマらない作品。個人的にはタランティーノ脚本ってクセが有り過ぎて苦手なんですが(トニー監督のおかげかな(笑))、これは好きな方です。当初のバッドエンディングver.も観てみたかった。 【movie海馬】さん [ビデオ(字幕)] 7点(2015-01-30 20:44:53) |
158.《ネタバレ》 トニー・スコットとタランティーノが組んだ最狂のロードムービー「トゥルー・ロマンス」。 トニスコにとっても「クリムゾン・タイド」や「マイ・ボディーガード」に並ぶ最高傑作。 「地獄の逃避行」はモチロン「拳銃魔」だの「ボニー&クライド」だの「暗黒街の弾痕」だの色々なトチ「狂い咲きサンダーロード」(褒め言葉)がこの映画の源流だ。 今までの逃避行ロマンスは、みんな派手にくたばる道を爆走する事が魅力だった。 だが、この映画は違う道を走る事を選ぶ。 冒頭はただのバカップ(ry・・・が紡ぐ恋愛映画、しかし女の素性が判明するにつれて男の運命は狂いはじめる。 いや、男はそれと解ってあえて狂った道を突き進むのだ。何故ならその女に心底惚れてしまったから。 「ヒズ・ガール・フライデー」も顔負けなマシンガントークを、トニー・スコットが機関砲の如く飛ばしまくる。 売春ディスコ?での殺し合い、真っ白い“爆弾”を選び取る男、ビッチの痛快な逆襲、電話中にBOXセックスを聞かされる上に犯罪に巻き込まれる友人カワイソス、電話帳「F●ck you!」、傷口に油はキツい、クライマックスのファ●キングストーム! 警察、マフィア、クラレンスたちの三重奏。 それがセリフによって緊張感を異常なまでに上げる。 タランティーノのシナリオ、トニスコの手堅い演出。 しかしつくづく強運なバカップルだ。いや、最後まで諦めず粘った・・・その結果道を拓いたんだろうね。 売春宿における電灯で顔を照らしたりプラプラやるシーンが地味に好きだ。まるで警察が犯罪者を尋問するみたいに。 その警察が犯罪スレスレの捜査をやってのけるんだから怖いもんだ。 デニス・ホッパーのカッコ良さは異常。 「地獄の黙示録」や「スピード」の狂ったホッパーも好きだが、真面目な役を貫くのもカッコイイ。 ブラッド・ピットが後の「イングロリアス・バスターズ」で活躍するとはこの時誰もそう思わなかっただろうね。 サミュエル・L・ジャクソンが相変わらず良い仕事しかしません。 【すかあふえいす】さん [DVD(字幕)] 9点(2014-11-01 02:16:19) |
157.千葉真一のカンフー映画3本立に女の子を誘うクリスチャン・スレーター。あっさり断れ、玉砕!この時見せる寂しそうな表情が切なくて泣ける。 それでも一人で観に行って目を輝かせながら観るスレーター。その姿はタランティーノそのものなんだろう。家に帰ってからも「男たちの挽歌2」を観てるし(笑) ストーリーは映画オタクの青春暴走ラブストーリーという感じか。はっきり言ってリアリティはない。映画オタクのファンタジーとして楽しむのが筋だろう。だが、豪華な俳優陣の演技など見所は多い。まず、ゲイリー・オールドマンの不気味で狂った演技が凄い。インテリアの電球をブンブン振り回して威嚇してきます。この小道具は素晴らしいですね。しかし、ただの映画オタクが拳銃一つで全員葬り去るのは荒唐無稽も甚だしい。「タクシードライバー」みたいに入念に準備をしてから乗り込んだのならまだしもねえ。あと、普通麻薬まで盗むか?確かにその方が映画としては盛り上がるけどさぁ。 それからこの映画屈指の名場面。クリストファー・ウォーケン対デニス・ホッパーの対決は見逃せない。ためてためてドッカーンなタランティーノ節炸裂! あと、家でごろごろしてテレビ見てるだけのブラピがもったいなさ過ぎる! 【ヴレア】さん [DVD(字幕)] 8点(2014-10-19 14:02:29) |
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155.《ネタバレ》 出所をごまかして、大量のヤクを売りつけようとするクラレンス(C・スレーター)。その現場を現行犯逮捕しようと罠をしかけて待ち構える警察。クラレンスとアラバマ(パトリシア・アークエット)の命とヤクを付け狙うマフィア。その包囲網が完璧なまでに狭まってきて、もうだめだ、これは完全なバッドエンディングだと思いきや、唐突に訪れるあのラスト。バカップル二人を完全に包囲していたしがらみや複雑な勢力図を、関係者全員を皆殺しにして白紙に戻すなんて、素敵すぎます。 バイオレンスに目がいきがちですが、この映画のメインはやはりラブストーリーなのでしょう。明らかに状況は悪くなる一方だし、この映画の場合むしろバッドエンディングが自然な流れだとも思うわけですが、あえて二人にハッピーエンドを用意したところに拍手を送りたいです。 こーゆーリセット系のストーリーって、予想もしないところで爽快感や解放感を感じることができちゃうので、えもいわれぬ余韻が残ってしまうのも魅力の一つかもです。 【たきたて】さん [DVD(字幕)] 8点(2013-09-19 01:33:52) |
154.《ネタバレ》 クエンティン・タランティーノの濃ゆい脚本を、中身のない映画を撮らせたら右に出るものの居ないトニー・スコットが映画化!おかげでタランティーノらしいクールな会話や魅力的でアクの強い脇役たち、そしてスピーディーなストーリー展開と相変わらずの暴力描写が良い感じに薄まって、とても万人受けするような作品に仕上がっています。その分、長く人の記憶に留まるほど印象的なシーンもなく、良くも悪くもちょっと変わった普通の映画どまりですね。 【かたゆき】さん [DVD(字幕)] 6点(2013-04-24 19:32:27) (良:1票)(笑:1票) |
153.《ネタバレ》 これって童貞オタク青年の妄想爆発映画だったんですね!どうりで学生時代に何度も観たはずだ(笑)いま観ても充分に面白い作品で、トニー・スコット監督の現代的でスピーディーな演出が、タランティーノのオタク臭さをうまい具合に中和しており、「暴力映画はちょっと…」というお客さんも安心して観られるようになっている。やはり特筆すべきは、デニス・ホッパー対クリストファー・ウォーケンのオヤジ対決で、表情、仕草、台詞のひとつひとつまでがゾクゾクするほど格好良い!!それに比べ、主人公のクラレンスは、最初にヒモを殺してヤクを奪ったくらいで、後は大したことはやってない。ヒロインが窮地の時も呑気にハンバーガーを買ってるし、ラストの撃ち合いでは、トイレから出てきたところをズドンとやられる始末。でも最高にハッピーなエンディングで気分は上々。 【フライボーイ】さん [DVD(吹替)] 10点(2013-03-15 11:57:11) (良:1票) |
152.ぶっ壊れているようで非常にまとまっている。一言で言うとすんげー面白い映画。 【キリン】さん [DVD(字幕)] 9点(2012-12-23 23:44:40) |
151.《ネタバレ》 夕焼けに染まる浜辺を歩く2人とちびっ子の姿を見ながら涙をグッと堪えて「ちくしょー、良い映画だ」って心底思い、彼らのこの先が平穏であることを願った。欲深さのない澄んだ心を持った2人が出会った瞬間、欲の為に必至こいている奴らは到底2人にはかないっこ無いんだ。これは起こるべくして起きた奇跡の話。でも、こんなステキな映画を撮れるトニーがもういないなんてあまりにも哀しいな。どうか、ぼくが死んだら「素晴らしい映画だった」って伝えに行きたい。 【ボビー】さん [DVD(吹替)] 9点(2012-12-21 01:48:49) (良:2票) |
150.《ネタバレ》 90年代に、燦然と輝く青春映画の金字塔。始まって五分でもう面白い。基本バイオレンスものは苦手なのだけど、それでもこれは終始びびりながらも目を離さずにいられなかった凄い吸引力だった。C・ウォーケンの離れ気味の冷めた目が、D・ホッパーの腹をくくった様相が、こわいこわい。息もできない。キレ芸がすでに確立しているG・オールドマンや、「何者でもない」チョイ役ながら、ミョーな脱力チャラ男ぶりで知らずに危機を何度も回避するブラッド・ピットも見逃せない。血まみれになりながらきっぷの良さのみでバイオレンスに対抗するP・アークエットに魂を抜かれてしまったワタクシ、このお馬鹿で安いけど純なカップルになんとか幸せを成就してもらいたいと願った。ラストはご都合主義にならずにすんだ稀有なハッピーエンドだと思う。私の中ではボニーとクライドを抜いた。 【tottoko】さん [映画館(字幕)] 8点(2012-02-16 00:46:14) (良:1票) |
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149.《ネタバレ》 みなさんおっしゃるようにクリストファー・ウォーケンとデニス・ホッパーの対峙、これが最高の見どころですね! このやりとりは、やっぱり忘れることができません。 【ろにまさ】さん [DVD(字幕)] 6点(2011-11-11 02:11:02) |
148.《ネタバレ》 感情のおもむくままに走っていくシナリオ。とてもホット。それでいて部分的にはネットリしているのがおかしい。正義と悪の対決というより、ホットな二人とクールな世間の対決。G・オールドマンが電灯を揺らしながらC・スレーターをからかうとことか、それからもちろん、C・ウォーケンとD・ホッパーの向かい合いとか(それにしても豪華なキャスティングだ。D・ホッパーをいいお父さんにするなんて憎いね)。エルビスの啓示を受けて揉め事に入り、エルビスの啓示で救われる。お得意の三すくみはあるが、でもシナリオが書かれたのは『レザボア・ドッグス』よりこっちが先だったらしい。問題はラストのファミリーシーンだ。もしかするとこれ、平穏な若夫婦の・しがないコミックブック店員夫婦の、こうありたかった妄想なのかとも思えてくる。「トゥルー・ロマンス」って、何かそんな皮肉みたいな題じゃん。この二人以外は、世間はみんな死んでしまって。ひたすら夢としての冒険、ホットでありたいいう気持ちがここまで妄想を暴走させたのだとしたら、つまりそれだけクールに浸されてしまった時代だってことなんだろう。 【なんのかんの】さん [映画館(字幕)] 8点(2011-03-20 09:56:17) |
147.タランティーノが書いた脚本では最良ではないでしょうか。トニー・スコットが監督したので脚本が持っている毒気がちょうどよい具合に中和されて傑作となりました。この頃のトニー・スコットは、21世紀になってからの例のチャカチャカしたぶっきらぼうなカットつなぎでは無いので、テンポの良さがラストまで持続していて良かったです。またこれほど絶妙なキャスティングの映画も珍しく、けっこう豪華な出演俳優がみなそれぞれツボにはまったキャラを演じているのが実に楽しい。「バカップルもの」ジャンルではマイフェバリットです。 【S&S】さん [DVD(字幕)] 9点(2010-12-15 21:29:19) |
146.12年前に観て、いまだに心に残っています。音楽もよかったです。エネルギッシュなみずみずしさが画像からあふれ、心を揺さぶられました。大好きな1本です。 【HRM36】さん [ビデオ(字幕)] 9点(2010-07-02 10:43:41) |
145.《ネタバレ》 いや~バイオレンスものとしてレベル高いですよね。どうでいい部分がすごくリアル。っていうかブラッド・ピットって、こういううざったらしい馬鹿を演じる時得意げにやってるけど、くどくって全然良くないのに本人わかってない所がキムタクに似てるな~そこが面白いからこの作品ではそれでいいんだけどね。 【HAMEO】さん [ビデオ(字幕)] 6点(2010-02-02 18:37:22) (笑:1票) |
144.《ネタバレ》 久しぶりに初期のタランティーノ作品を観たが、公開から15年を経た現在もその輝きは失われていないことを再確認した。本作の監督はトニー・スコットであり、タランティーノは脚本に徹しているが、激しいバイオレンスシーンや本筋と関係の無い会話シーンなどタランティーノ臭がぷんぷんしている。主役二人のキッチュなファッションやそこはかとなく女性崇拝的な雰囲気が漂っているのも彼らしい。 ストーリーは、はっきり言って映画・マンガオタクの夢物語的な展開の映画なのだが、超豪華な脇役陣の魅力が素晴らしく、全く観ていて飽きない。序盤から名場面の連続で、スレーターとオールドマンの格闘シーンとかウォーケンとホッパーが対峙するシーンとか劇画的な演出がたまらない。「レザボア・ドッグズ」もそうだが、本当にタランティーノはマフィア映画のツボを心得ているなと思う。 最後に、主役の2人はいわゆるバカップルなのだが、それを全くいやらしく感じさせないのは見事。強烈な愛情に裏打ちされたバカップルなら、何か許せちゃう。 【枕流】さん [DVD(字幕)] 8点(2009-09-27 21:53:12) (良:1票) |
143.《ネタバレ》 15年ぶり?にDVDで観賞しました。 っていうか、こんなに豪華キャストだった事にまずびっくり。内容は どう考えても、無茶苦茶な事やりたい放題のカップルの話だが 最後は幸せになれて良かったね。と何故だか思ってしまう。 あんなに夢中になれる事が羨ましい・・・ しかもラストシーン。息子があんなに大きくなっても、とても幸せそうだったから この二人の愛はまさに”トゥルー・ロマンス”だったんですね。 それにしてもゲーリー・オールドマンは、イカれた野郎を演じさせたら天下一品ですね。。。 【しま】さん [DVD(字幕)] 8点(2009-09-07 00:21:37) (良:1票) |
142.女にモテず、服装もダサいオタクのフリーターが巨乳の金髪に勝手に惚れられるという、イケてない男子なら誰もがしたことのある妄想が繰り広げられます。エロくて、かわいくて、おまけに趣味の話を聞いてくれる彼女なんて最高ではありませんか!家の外で趣味の話をしないことが大人になることなんだなと学ぶ18の春を男はみな経験するわけですが、このクラレンスは趣味と彼女を両立させるという奇跡を成し遂げます。うらやましい!美人にモテて気が大きくなったクラレンスはバイオレンス一直線に走りますが、これまた学校のヤンキーにビクビク脅えつつ、「こいつらを全員俺の鉄拳で倒し、校内に平和を取り戻してやる」という文科系男子のバイオレントな妄想が素直に実写化されています。ド素人のクラレンスがマフィアや警察を敵に回し、ハリウッドの大物プロデューサー(モデルはジョエル・シルバー?)相手に大きな取引を成功させる展開はうまく行きすぎですが、タランティーノのバイオレントな妄想の実写化であり、オタク青年のファンタジーとして見ると、これは非常に楽しめます。。。「レザボア・ドッグス」で注目されたばかりでまだ「パルプ・フィクション」も世に出ていない時期に製作されながら、意味のない会話、B級趣味、度の過ぎたバイオレンス等、本作はタランティーノ作品の特徴を驚くほどよく押さえています。すでに売れっ子監督だったスコットが、昨日今日注目されたばかりの若手クリエイターの個性を殺すことなく、よくぞここまで「タランティーノらしい」映画を作ったものです。同時期に製作され、一方こちらはオリバー・ストーンが好き勝手にいじり倒してタランティーノを激怒させた「ナチュラル・ボーン・キラーズ」とは対照的です(「ナチュラル~」の後、親友のロバート・ロドリゲスを除いてタラは自分の脚本を他人に監督させなくなった)。トニー・スコットは見せ場だけの大味な映画を作る監督だと思われがちですが、本作を見ると企画の良さを的確に理解し、従来の自分のスタイルにこだわることなく企画本来の良さを活かす工夫のできる、器用で謙虚な監督という印象に変わります。 【ザ・チャンバラ】さん [DVD(吹替)] 8点(2009-08-14 17:41:57) (良:1票)(笑:1票) |
141.なんともクレイジーな映画でした。贅沢な役者を沢山使い個人的に好きなタランティーノが脚本書いてるせいか見応えのあるシーンが多かったです。いかしたセリフや言い回しが好きですね。しょっぱなからいきなりラブシーンを入れてくるのですんなり退屈せずにあの世界観に入りこめ、ゲイリー・オールドマンのところに乗り込むあたりから面白くなってきました。その後のデニス・ホッパー、パトリシア・アークエット、ラストの見応え充分のシーンなどがまた見事です。内容的にそう何度も観たいものではないです。ただ何度も言いますが見応えのあるシーンが多いのでまた観てみたいなと思わせる映画でした。 【ケ66軍曹】さん [DVD(字幕)] 8点(2009-04-19 06:19:00) |
★140.トニー・スコット作品では数少ない、面白い映画です。 【Junker】さん [映画館(字幕)] 8点(2009-02-18 23:56:16) |