486.妻投稿■西暦180年のローマといえば歴史学者のエドワード・ギボンが曰く「人類史上もっとも幸福な時代」であるパックス・ロマーナ=ローマの平和が終わりに差し掛かった時代だ。殺し合いゲームで市民の支持を得るコモドゥスの最期は、今のパックス・アメリカーナの主役であるアメリカ合衆国が戦争という娯楽で国民の支持を得て衰退するのに似ている。■リドリー・スコットは「ブラック・レイン」にしろ「ブレード・ランナー」にしろ「ブラックホーク・ダウン」にしろ、人々が無邪気に信じている「当たり前」の崩壊を予言するような大仕掛けな映画を撮ることがうまい。彼にとってローマの崩壊は、「既存事実である世界基準の当たり前の崩壊」という点で、一番脂の乗った食材だったと思う。■絶対的主人に「貴様らの母親が生んだせいで始まったどうしようもない人生を俺が終わらせてやる」と言われるシーンや、扉の向こうで鉄球がブンブン回っているのが光で表現されるシーンは、前半の圧倒的強さを持つローマ軍と合わせて、「超大国の衰退は外からではなく内部の悲鳴と失禁から始まる」というメッセージ性を表現しているし、ラストはアンデルセン童話のバッドエンドみたいなニヒニズムを感じる。英雄の物語と見せかけてラストは世界が救われたわけでもないという、エメリッヒ作品とは対照的なリドリーの歴史観の集大成じゃないかと私は思うのです。■コロッセオ・・・綺麗ですね。2000年後にブルース・リーとチャック・ノリスが戦うのですね。 【はち-ご=】さん [地上波(吹替)] 9点(2008-08-12 23:01:54) |
485.普段はこういう中世ヨーロッパ系の映画には興味が湧かないのだが、なぜか何回見ても面白い。 途中で飽きる事もなく、かつ何度見ても熱くなれる映画。 自分にとっては不思議な作品。 【非映画人】さん [DVD(字幕)] 7点(2008-08-05 06:07:27) |
484.久々に「映画」を見たという感想。155分の長編ではあるが長さを感じさせず、物語も壮大でありながら、起伏がはっきりしている。主人公の心の葛藤を描きながら、闘技場のアクションも迫力があるなど、ストーリーと映像を良いバランスで観せてくれた。 【Ad】さん [DVD(字幕)] 8点(2008-07-21 14:25:09) |
483.《ネタバレ》 よくある物語。わかりきった展開。なのに面白いのはリドリー・スコット監督だからなせる技でしょう。娯楽巨編のお手本のような作品でした。ラストの余韻がいい感じです。娯楽映画(希望へとつなぐ結末の場合)のエンディングはこうであってほしいものです。 【いさいさ】さん [DVD(字幕)] 8点(2008-06-16 20:27:32) |
482.《ネタバレ》 名作だと信じて疑えない。どこがどうだとか語るには私はまだひ弱ではあるが。ホアキン、ラッセル共に見事なシーンを演じ上げ他の俳優人も見事に成されているようにも感じる。やはり私にはリドリーは最高だ。 【成田とうこ】さん [DVD(字幕)] 9点(2008-04-06 09:27:08) |
481.《ネタバレ》 名匠 リドリー・スコット監督が描き出す、至高のエンターテインメント作品。 彼の監督作の中でも随一の完成度を誇る本作は、タイトルからして名作の威風を感じさせる。 通常の映画と言うのは、序盤は静かに始まり、徐々に徐々に展開のスピードをアップさせていくものだが、この作品は一味違う。冒頭、戦前に何思うがゆえの哀愁漂うラッセル・クロウの表情にシビれ、その内に戦闘シーンが始まる。 映画の始まりのお決まりともいえる退屈さを全く感じさせないところが、スコット監督らしい。 序盤の戦闘シーンの迫力も大したもので、効果的にスローモーションを取り入れることで、逆にスピード感を出している。『ロード・オブ・ザ・リング』顔負けの混戦状態を見事に描き、マキシマスの英雄ぶりを上手く見せた。 ラッセル・クロウといえば、本作でアカデミー主演男優賞を受賞しているが、それもそのはず。ホアキン・フェニックス、オリヴァー・リード、リチャード・ハリスら実力派の名優たちに囲まれても全く埋もれる事のない圧倒的な存在感で、ワンシーンワンシーンをきっちり引き締めているのだから、アカデミーでも受賞しないとおかしいほどの役者だ。 クロウは『L.A.コンフィデンシャル』で映画マニアの心を掴み、『インサイダー』で現代映画界最高の名優とされるアル・パチーノと共演、本作後も『プルーフ・オブ・ライフ』『マスター・アンド・コマンダー』『アメリカン・ギャングスター』など、傑作に次々出演し大活躍している。アル・パチーノと共演したのだから、次は是非ロバート・デ・ニーロと共演を果たしてほしいもの(笑) 作品の話からズレてしまったが、これからこの作品を観ようと思っている人は、是非インターネット、もしくは図書館などで、コンモドゥスの暴虐な政治やグラディエーター(剣闘士)について調べてみて欲しい。本作の背景であるこれらを学び良く知った上で観れば、より一層映画が楽しめるのではないかと思います。 誰がどのように批判しようが、本作が名作であるということはゆるぎない事実。映画ファンなら一度は観てみて下さい。オススメです。ラッセル・クロウとホアキン・フェニックスの演技合戦、熱くなりますよ。 【Tiger】さん [DVD(字幕)] 9点(2008-04-04 22:46:50) |
480.ストーリーは平凡だが、その見せ方が素晴らしく飽きない。とにかくマキシマスがかっこよすぎる! 強い男の熱すぎる復讐劇でした。 【すべから】さん [ビデオ(字幕)] 9点(2008-03-31 14:33:45) |
479.戦闘シーンよりも人間ドラマのほうが興味深い。 マキシマスも家族を殺され地位も奪われかわいそうな存在だが。 コンモドゥスもまた、人を信用できず嫉妬心につきうごかされた哀れな男である。 【甘口おすぎ】さん [CS・衛星(字幕)] 8点(2008-03-03 11:27:37) |
478.《ネタバレ》 主人公マキシマスの復讐劇、そして悲しい運命を圧倒的な映像で描いた作品。冒頭からエンディングまで、死(妻子の待つ天国)を意味する映像が何度も入ってくるんだけど、これぞまさに映像美!ラッセル・クロウ、ホアキン・フェニックスも、ほんとにいい演技を見せてくれましたよね。何度も鑑賞しましたが、そのたびに、リドリー・スコットの描いたこの映画の独特な世界に入り込んでしまいます。 【たけたん】さん [DVD(字幕)] 9点(2008-02-21 06:39:01) |
【色鉛筆】さん [CS・衛星(字幕)] 4点(2008-02-03 07:59:35) |
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476.《ネタバレ》 この映画評論に投稿100編目という事で、多分20数回目にあたる 鑑賞をしました。冒頭のゲルマニア戦線の凄さは最近の映画に まったく遜色ありません。その後の、家族の焼け爛れた屍体に触れ、 号泣するところでは、何時もの事ながら、ウルウル状態になってしまいました。 まあ、この映画を封切りでみた2000年6月19日の自分の精神状態をも 思い出し、ずいぶん時間も経ったのだな、と言う事を実感しました。 最後にジャイモン・フンスーが言う「We will see you again. But not yet」を 戸田奈津子さんが「また会えるのだから。何時か」と名訳され、それを エッセイに書かせて頂いた事なども思い出しました。 【亜酒藍】さん [DVD(字幕)] 10点(2008-01-19 19:56:43) |
475.がんばって2時間にまとめればもっとよかったかも。 マスクを取って名乗るのはもっと終盤かと思いきや、 けっこう早めでしたね。 あの息子が走ってくる画、ぐっときます。 |
474.戦闘シーンに面白みがないとかCGが酷いといった文句は多々ありますが、全ての元凶はテンポの悪さでは? 二時間半近くにわたって大した起伏もなくダラダラと展開されるものだから、ストーリーや登場人物の行動の矛盾ばかりが目立ってどうにも話にのめり込めない。クライマックスにおける例の暴挙(?)だって、それまでの展開をもっとうまくまとめていたら「待ってました皇帝!」ってな感じでハマれたかもしれない。とにかく、テンポの悪さが最後まで祟った印象です。 【とかげ12号】さん [DVD(字幕)] 4点(2007-09-29 18:17:01) |
473.うーん、コンモドゥス役のホアキン・フェニックス!素晴らしいです。どうしようもない卑怯でダメな皇帝を演じているけどその薄気味悪い爬虫類のような低温感がたまりません。ここまでいやーなヤツを演じていながら、それでいてなんだか「こいつもかわいそうなヤツじゃないか」なんて仏心を見ている側に抱かせるなんてなかなかできるものじゃない。 気持ち悪い悪役を演ずる名優ってそれなりにいるもんだけど彼はそんな中でもいい線いっているじゃないですか?もちろんこの映画の魅力は主人公のラッセル・クロウのかっこよさなんだろうけど、この映画の良し悪しはやっぱり悪役である彼の力量によって決まったんだと思います。チンケな悪役って映画の質を落としますから・・・ というわけでこの映画は久々にお気に入りの俳優と出会えた価値あるものでありましたわ!これからはもっと彼の映画に注目してみましょう! 【ぞふぃ】さん [CS・衛星(字幕)] 8点(2007-09-26 17:22:40) (良:1票) |
472.映画の出来の善し悪しは、役者の演技や演出だけに左右されるものではないと、つくづく感じました。この映画の良さは、トータルバランスだと思います。演技も演出もいいのですが、やはり美術や背景に目が奪われました。裏方の努力の結晶といったところでしょうか。 【shoukan】さん [CS・衛星(字幕)] 7点(2007-09-19 21:27:16) |
471.かなり迫力がありました。映画館で観たかったですね。話も難しくないので長い割りに一気に見れました。 【まるお】さん [DVD(字幕)] 7点(2007-09-19 07:44:28) |
470.数年前、ふとテレビをつけたら放映してて、ついつい見入ってしまった。こんなことめったにないのだけれど、それだけの面白さがあった。 またいつの日かじっくり見直したい。 【SAKURA】さん [地上波(吹替)] 8点(2007-09-10 23:29:38) |
469.まるで自分が復讐に向かうかのように、ラッセル・クロウ演じるマキシマスにめちゃくちゃ感情移入した作品。2時間30分がまったく長く感じない。 【FIGO777】さん [DVD(字幕)] 9点(2007-08-11 13:46:01) |
★468.《ネタバレ》 主人公の男の生き様は「男」にとっての理想像。最初のコロシアムでのアクションシーンは血が騒ぐ。彼のセリフである「マイ ネーム イズ グラディエーター」は忘れられない。 【あるまーぬ】さん [ビデオ(字幕)] 10点(2007-07-21 06:43:02) |
467.《ネタバレ》 以前観たときラッセルクロウが好きになれず、最近になって好印象に感じ始めてから、この作品を再観賞しましたが、やはりマキシマスに感情移入できないのかどうにも好きになれません。穂をなでるシーンが印象に残ります、あと対戦車部隊との戦いが燃えました。コンモドゥスことホアキンが最後を遂げた後、放置されていたのがなんとも可哀想で見えて同情してしまいました、全編渡り良い味を出していたので賞をあげたいと思ったら、ノミネートはされていたようで納得です。 【ないとれいん】さん [DVD(字幕)] 7点(2007-05-21 14:20:09) |