355.《ネタバレ》 「大ボラ吹き」の意味合いを持つ「ビッグ・フィッシュ」。
この映画は奇想天外な物語と現実が交差する“嘘の様な本当の話”みたいな流れが好きだし、魚とか猫とか動物もいっぱい出てきて楽しい。
謎に満ちたドアを次から次へと明けまくり、運命を切り拓くような映画だ。
幻想的な回想や現代の時間の色合いやトーンの違いが、父の語る“夢”を強調する。
そりゃあ1000回も自分が脇役の話されたら誰だって嫌になるわい。
指輪で池の主を釣り、出世魚のようにどんどん成功を掴んでいった男の話。
父「俺の指輪を返せ!(怒)」
魚「その指輪を俺に喰らわせたのはテメえだろうが!!(憤慨)」
ダイナミック出産、運命を知る眼帯魔女。
自分の運命を素直に受け入れる潔さ。
プッチ神父「覚悟は幸福(ry」
手を触っただけでお腹の中の子が男の子か女の子か解る医者とかスゲえな。
謎の急成長、スポーツ、芝刈りだってスポーツだ、巨人との友情、幻の町でのニート生活、本当の父は牛乳屋?、サーカスでの出会いと「ザ・ワールド」&「メイドインヘブン」。
友人を救うべく愛してきた狼に銃を向ける道化師。見た目は道化でも、心の中は涙を流して躊躇を見せる暖かさ。
バートンのこういう演出が大好きだ。
狼は一匹狼じゃ生きられない。自分を受け入れてくれる存在が必要な、寂しがりやだったのさ。
フィアンセは奪うためにある(真顔)。
「運命で彼女と結婚する事になっているからっ!というか先にサーカスで出会ったの俺だしー、おまえ消えてー!」
何 た る ジ ャ イ ア ニ ズ ム。
ロマンチックだって?
ドンが可哀想すぎて泣いたわ畜生!
よりによってトイレでとか(´;ω;`)ブワッ
ピエロすぎだろドン・・・。
花嫁を奪ったかと思いきや今度は戦争。
このタイミングはドンの呪いか?
だが残念な事に相手は死亡フラグクラッシャーだ。
愛する女のために突撃一番、単騎特攻。
シャム双生児の女優の美声、暗視スコープで無敵。
サンタ「訴訟も辞さない」
詩人ラズロはニートをやめて強盗に転職。金をやるから実業家に転職してマジの天職に。
“夢”を買収する瞬間がこれほど暖かいのはこの映画くらいか。
何処までが嘘で、何処までが真実かは解らない。
だが、彼が辿った“人の緑”は夢を現実に変える力を持っていたのだろう。