5.《ネタバレ》 もう少しがんぱれば結構傑作だったような気がします。惜しい。 後半 スペードのキングとバクからの謎解きが薄っぺらくてもうすこしひねりがほしい。最後の長広舌の演説が二人続くのも少しくどかった。でもこの物語で大河ドラマをすればかなり面白いものになりそう。ないでしょうけどね。 【mtx】さん [映画館(邦画)] 7点(2024-09-07 18:39:54) |
4.<原作未読>偉人が一人でも蘇ればそれだけで映画一本作れるくらいだが、偉人だらけの新内閣とくればそりゃやっぱり面白い。中でも信長は異彩を放っていて日本史における大スターであることを再認識した。NHKは関わっていないが大河ドラマでおなじみの豊臣秀吉=竹中直人、土方歳三=山本耕史が実現しているのも嬉しいポイント。そこそこ笑えたし、後半のややシリアスな展開も嫌いじゃないが、最後に説教クサくなってしまったのはどうもね…。伝えたいことは分かるけどスマートじゃないって言うか… そんな感じ。 【リーム555】さん [映画館(邦画)] 6点(2024-08-01 19:34:22) |
★3.《ネタバレ》 原作は未読。
この映画を見終わって真っ先に思ったのは、時間が足りなすぎる!これだけ一癖も二癖もある偉人たちが現代で内閣を務めるんだから、各キャラのエピソードをもっと見てみたくなっちゃいます。そしてそれぞれの点が最終的には一つの線となって大大円を迎える...みたいな、そんな連続モノの方が話の幅も広がって、各キャラの魅力も掘り下げられたかも。
私はそこまで歴史に詳しくはないけど、徳川家康、という人物像は鳴かぬなら鳴くまで待とうホトトギスで詠われるような、忍耐強く攻めのイメージがあまりないので、この映画で主役のはずの家康が始まってしばらくその存在が薄いのはやっぱり仕方ないことなのかな~と、これまた見終わってそう思った。なのでどうしても信長や秀吉のようなイケイケな偉人の方が、エンタメ的には表立って目立つこととなる結果に。
ボクそんなに暴れてないのに暴れん坊ってなに?とか、ぜよはぜよ、とか、徳川滅ぼしたの彼です、とか、始まって最初の頃は笑える箇所もあって、これはひょっとしたら上質なコメディな予感かー!となったが、段々とシリアス路線へとシフト変更していき、結果的に最後は国民の皆さんもっと自分の国のことを思い政治(まつりごと)に興味関心を持ちましょう、と訴えかけるわけだけども、まあね、政治の世界を茶化したままで終わらせたら、家康、という存在は必要だったのか?てなるし、日本人特有のそこになんらかのメッセージやテーマを入れたくなる、ていうのもうなずけはする。
ただな~、たしかにそのテーマやメッセージは昨今言われ続けてきてたものだし、共感できる人たちもたくさんいるかも知れない。いるかもしれないけれどそれでもやっぱりもうちょっと変化球を見たかった自分もいる。ただやっぱりその変化球で見せるには時間が足りなすぎるのもまた事実。限られた時間の中で落としどころをつけるにはやっぱりあれが最良だったのかも...。
それとやっぱり、AI,じゃなくってご本人たちが現代に蘇って、ていうパターンの方で見てみたいのもある。。まあそれこそ時間がいくらあっても足りなくなっちゃうかもですけど(笑) |
2.《ネタバレ》 109シネマズで鑑賞。劇場でここまで酷い映画を見るのは久しぶりでした。一言で言うなら、まとまりを欠いたどっちらけ映画。演者はそれぞれ個性があるのですが、登場人物が多すぎ。それぞれに見せ場も作ってあげないといけないから、各々好き勝手やって全くまとまりがなく、何を見せられているんだ感。あぁ、こういうシーン撮りたいんだな、(例えば、政子の部屋、紫式部のいまでしょ、ガクトの敦盛、犬公方の犬化、暴れない将軍等々)というものの連続で、その各々の撮りたいシーンを無理やり纏めただけに見えた。また、終盤の秀吉・家康のクドクド長ったらしい&薄っぺらい説教は、何コレ状態で完全に置いていかれました。あと、小藪のワイドショーも、しつこかったなぁ。広告上手で期待しちゃってたけど、今年ワーストNo.1はほぼコレで決定だと思います。最後に、私の推しは<緒方洪庵>です、短期間でワクチン作れるコイツが一番有能な偉人でした。 【はりねずみ】さん [映画館(邦画)] 2点(2024-07-27 19:43:48) |
1.《ネタバレ》 経済政策やAIのバグなどをコアの問題として提起した原作とは別物として楽しかったです。制作前に監督が全閣僚の演者に「自分が大河ドラマの主演に抜擢されたつもりで演じろ!」と檄を飛ばしたそうですが閣僚全員がセンター前にヒット⋯いやホームランも何人かいました。野球になぞらえればオールスター球宴といったところです。豊臣秀吉を演じるのが今回で5度目とかの竹中直人さんは若くて細身だった頃に『Shall we ダンス』でキレの良いモダンダンスのステップを披露しましたが、今回は豊臣秀吉の扮装でダンスステップを披露、織田信長の有名な「人生五十年下天のうちを比ぶれば」の舞に徳川家康が飛び入りで参加して古典芸能の狂言が本業ながら今回のようなSF映画にまで出演する野村萬斎さんの面目躍如といったところ、そして徳川家康が現代社会をより良くするための内閣解散時の演説等々、全てエンタメ要素満載でしかも大真面目なのです。普通、愛国心というものは国土が酷く被災したような時に被災者などに対する助け合い精神として発揮されるもので決してこの作品の中の誰かのように近隣国の人々や文化を見下すことを愛国心とは呼びません。でも自分の国の歴史、文化、自然を讃え、ロックダウン中に古典を学習して愛国心を高めるのはありかなとNHK大河ドラマのおかげで急遽文部科学大臣として入閣した紫式部の弁で納得しました。ただ目下のNHK大河ドラマでは紫式部はやっと中流貴族の奥さんになったばかりで本作品では偉そう過ぎました。他閣僚メンバーも納得の本領発揮で終わり近くの新撰組と坂本龍馬が演じる殺陣もカッコ良かったです。犬公方の犬転やレポーター(主演にはなり得ない狂言回し)のタロットリーディングなどワケワカメもあったけれど君が代に乗っての天照大神の登場など、ここまで遡って救援要請するか(それとも自主参加?)のゴッタ煮観は最高でした。 【かわまり】さん [映画館(邦画)] 8点(2024-07-26 16:31:01) |