16.《ネタバレ》 原作を先に読んだほうがいいですね。この映画(脚本)は、原作よりかなり出来が落ちます。
★「君の膵臓をたべたい」の最も重要な言葉の意味が全く異なります。
ここから先は原作のネタバレもありますので、原作を読みたい人は注意!
原作から書き替えられた内容は一つを除き、失敗に終わっています。
原作で最も重要な【主題を言った人物】を変えたこと。原作では、最後に匠海がメッセージを送り、
桜良が受け取っているかが深い意味ありのストーリーとなっており、映画では別物にしてしまい
台無しです。
恭子との関係も薄っぺらく、結婚式当日などというダメな演出も、ダメ映画の典型パターンとなって
しまいました。桜良が去ったあとの、恭子との関係を副題とするなら、もっと丁寧にストーリーを
練り上げないと話になりません。
匠海が現在の生徒に打ち明けながらストーリーを追う展開や、退職を迷う内容も、中途半端で付けたし
の印象しかない。ストーリーの中に入れるのなら、それなりの脚本を作る必要があります。
唯一、興味を持てた変更点は桜良が図書の中に、メッセージを残していった件。これを上手く映画に
取り込めていれば、もっと深みのあるストーリーになり得たかもしれません。
原作を熟読し、そのメッセージを読み取れれば、もっと時間をかけてストーリーを練り上げ、良い映画を
作ることができたはずです。単なる普通の映画に落としてしまい残念です。