32.平山造船中将が会議で目論見を語るあたりからラストの展開までなかなか面白い解釈でした。 ただそこにたどり着くまでの戦艦建造見積り作業が長かった。 まぁ、それが今作のメインなのだけれど。 映像的には個人的に冒頭の海上戦CGが一番見どころでした。 戦艦大和は美しかったでしょうね。 人工建造物好きにはたまらん映像でした。 あと、関係ないですが、小林克也氏が話し出すとベストヒットUSAな世代なので 申し訳ないがミスキャストでした。あくまで個人的にです。 【movie海馬】さん [CS・衛星(邦画)] 6点(2021-02-12 01:29:43) |
31.戦争に関わる映画としてはかなり独特な作風でした。 前半少し音楽の付け方が過剰に思えたけれど、全体としては良かったと思います。 館さんが一瞬渡哲也さんに見えました。気のせいか。 【海牛大夫】さん [CS・衛星(邦画)] 7点(2020-12-26 17:15:21) |
30.《ネタバレ》 ひたすら、戦艦派見積もりの矛盾点を解明する主人公、その展開を以て、開戦不可避だった歴史を回顧するシナリオ。 観賞後、無性に面白かったと思わされました。 【Postef】さん [ビデオ(邦画)] 7点(2020-11-03 19:28:11) |
29.《ネタバレ》 原作未読。 観る前は、数学の天才が計算(資源や技術、物量など)によって日本の敗戦を証明し、戦争を未然に防ごうとする話だと勘違いしていた。(その方が面白かったかもしれない) 実際には、戦前期における次期建造艦をめぐる海軍内の主導権争いに、菅野演じる主人公が巻き込まれてしまう話であり、戦艦大和の建造をめぐる サイドストーリーとしては面白く鑑賞できた とはいえ巨大戦艦を建造することで、日本が戦争に突き進むことに直結する……だから、それを阻止することが平和に繋がる…… との仮想ロジックだけで、この主人公が周囲の無理解や困難を乗り越え、短期間で大和の建造費見積もりの虚偽を暴くというには、動機が弱すぎる印象を受けた。 一方で、主人公はお約束どおり困難を乗り越え、ギリギリのところで目的を達成する場面は痛快ではあるものの、本当の見せ場をその後に置いている ところに本作のユニークさがある。 結局は史実どおり大和は建造されてしまうわけだが、終盤の主人公はある意味で田中泯ではないかと思えるほど、本作の主題にかかわる重要な役割を演じている。 「なぜ大和は建造されなくてはならなかったのか……」全ては後付の論理であるものの、この終盤における田中の語りは現代に生きる私たちに訴えかけるものがある。 冒頭の大和沈没シーンは山崎監督らしく最新のVFXによりかつてない再現度を実現しているし、戦争映画の幅を広げた意味でも一定のクォリティをもった作品だと思う。 【田吾作】さん [インターネット(邦画)] 7点(2020-09-23 11:36:44) |
28.《ネタバレ》 だいぶご都合主義のところも見られるが、海軍上層部に対抗する主人公の天才ぶりが小気味良い。 「日本人は負け方を知らない」という田中泯の一言は重い。 CGの見どころは最初と最後で、ストーリーに広がりがなく、意外と地味な内容。 ラストに歌詞入りの音楽を被せないところは良かった。 【とれびやん】さん [ブルーレイ(邦画)] 6点(2020-09-14 13:49:22) |
27.《ネタバレ》 冒頭の壮絶な戦闘シーンできっちり掴まれました。 そして菅田将暉さんの天才っぷり、ひたむきな正義感、物語を牽引していくに十分な内容でした。 ま、計算の現実味という意味ではいささか疑問が残るのは当然ですが、『それくらい難しい事をやんとかやってのけた』という説得力を与え、そしてそれを覆す田中泯さん。 このひっくり返し方が秀逸でしたね。 ずば抜けた計算能力や教え子との恋を姦通などと揶揄される事に怒る様子が、いかに小手先というか目先のものかと。 そしてそれはゆくゆくは敗戦からの立ち直りのきっかけとなるような目論見があっただなんて。。。 ホントのことはわからない。 なんでも美化すればいいってもんじゃない。 とはいえ、そんな結末も、確かにあったであろう冒頭のシーンのような凄惨な情景を見せられると有無をいわさぬものがあります。 【ろにまさ】さん [CS・衛星(邦画)] 7点(2020-07-05 20:10:58) |
★26.《ネタバレ》 どうもいまいち。 大和が作られるとわかっているので、ストーリー上どうオチをつけるのか気になって見ていたが、結論は最後の10分、そうか、風立ちぬ的なオチか。 最後のそれでも大和を作る真の意義の部分、それはさすがに無理やりでは。。後世の評価としては確かに大和の沈没が一つの象徴となった、あきらめの機運のきっかけになったというのはわかる。がそれを見越して、というのはいくらなんでも・・ 漫画や小説でみると不思議な説得力があるものも、映画や実写で見させられると話が違う、、というのは良くあるんだよなあ。 全体的な演出についても、ちょっと凡庸。2時間ドラマで十分な出来。映画として後世見続けられるようなものではないかもね。 【kosuke】さん [映画館(字幕)] 5点(2020-06-15 09:03:48) |
25.《ネタバレ》 戦争や兵器に魅せられた人々の物語。戦艦建造の裏話ですが、日本が負けるために建造すると考えた人がホントにいたのならば、その人はホントに頭が良い人です。確かに伝え聞く話では、全滅するまで戦い抜いてもおかしくない心理状態であったと考えられます。令和の時代になってもこういう作品を通すことで、戦争を語り継ぐことは大切なことですね。 【いっちぃ】さん [CS・衛星(邦画)] 6点(2020-05-23 12:40:33) |
24.原作漫画は連載中なので、どのように決着するのか興味がありましたが、見事に2時間程にまとまっていて関心しました。派手さの欠けるアカデミックな内容を、人間ドラマを中心とした分かりやすいエンターテイメントになっていたと思いますし、原作にもまだ描かれていないラストにも納得しました。期待以上に面白かったです。 【ぽじっこ】さん [CS・衛星(邦画)] 8点(2020-05-18 06:52:16) |
23.菅田将暉の演技がよかった。突っ込みどころもあるが、役者の雰囲気を味わう作品。 【木村一号】さん [地上波(邦画)] 7点(2020-05-16 20:32:44) |
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22.日本の軍事モノに関してはあまり興味もないし、 某艦隊で齧った(舐めた?)程度の知識しかありませんが、 人間ドラマとして面白く、最後まで熱中して観てました。 話の組み立ても良かったと思います。 とにかく菅田将暉の役ぶりがスゴかった。 色んな表情を見せながらも一貫した個性を演じてたのスゴイ。 少尉役のひとも好きでした。 ただ、日本海軍の知識が皆無の人が観たらどうだろう?疑問ではある。 数学とか大の苦手の自分ですが、少し良いなって思えました。 【愛野弾丸】さん [CS・衛星(邦画)] 8点(2020-05-10 19:30:26) |
21.原作未読。 最後のオチは蛇足感があったが、総じて面白かった。 どうでも良いけど、数式から概算建造費を算出するのは良いけど、ピッタリにはならないでしょう・・・ 【あきぴー@武蔵国】さん [DVD(邦画)] 7点(2020-04-23 22:21:18) |
20.《ネタバレ》 冒頭のヤマト撃沈シーンは、『プライベートライアン』をほうふつとさせるくらい、まるで自分もヤマトに乗っているような、まるで自分もヤマトに爆弾落としているような臨場感。これをオープニングに叩きつけたうえで始まる、海軍のおっさんたちの闘い。 会議室での口汚いののしり合いと櫂の数学トークが混ざり合い、スリリングでさながら『12人の怒れる男』のようでもあった。 映画ラスト、山本によるヤマト論には大いに頷かせられた。確かに山本の使命感のおかげで、今僕はこうしてのほほんとフェースブックやれている。それもこれもヤマトの撃沈のおかげなのだろうか。うーん、ちょっと後出しじゃんけんにも思えるが、美しい後出しじゃんけんだ。 そう思うと、山本の「それがどうした」のあとの弁解も、やっぱり後出しじゃんけんに聞こえてくる。フィクションだから構わないけど。 重要なことは、彼らの思惑は80年前の古いものではなく、まったくもって現代の私たちにも当てはまるということだ。言うまでもなく、ヤマトは東京2020大会のメタファである。 人は過ちを繰り返す。しかし繰り返さないようにいろいろ頑張ることはできる。私たちはこの映画をはじめ、いろいろなコンテンツで歴史を学ぶことができる。さて私たちはヤマトから何を学ぶのか。 |
19.クライマックスまでは 私的にど真ん中でした~ とても面白かったです..ただ オチには疑問が残ります..ちょっと無理がある..いかにも後付け って感じで..そこに説得力、リアリティーがない..演出もなかなかレベルが高く良かっただけに 残念.. 【コナンが一番】さん [DVD(邦画)] 8点(2020-03-01 11:04:05) |
18.《ネタバレ》 一人の天才の活躍を描く(ある種のよくある)ヒーロー映画だが、題材の着眼点は相当にユニーク。そして、頭脳明晰(決して頭でっかちという訳でなく、状況に応じて柔軟に行動できる本当に「頭の良い」タイプ)、愚直なまでに実直、かつ剛毅果断な主人公は、軍隊嫌いとか抜かしつつも非常に軍人向きなキャラクターで、話によく合っていた(もちろん菅田将暉の演技も、有能さ&変人ぶり&青臭さと熱さを兼ね備えた素晴らしい出来だった)。 ただ彼も、真にこの騒動の本質を最初から見抜いていた訳では無く、そのことを最終対決の真っ最中に(今まで尽力した見積の計算など無意味だったという衝撃的な事実という形で)思い知らされることになる。戦艦と空母のどちらがより国益に寄与するかが問題なのに、実は誰もそのことについて論じていないという意味不明な会議ではあるのだが、空母陣営も別に空母がより優れていると証明している訳ではないのは戦艦陣営と同じなのだよね。その意味では、実は戦艦の設計に欠陥がありましたという決着は「それを言っちゃあ始まらねーよ」なヒドい取って付けだとも言える。 しかし、だから逆に、ラストはとてもよく出来たドンデン返しだと思う。そりゃそうだ、空母にしとけば戦争を回避できるというのは、山本五十六の真っ赤な嘘だったのだから。 観終わってよく咀嚼すると、対決以降の展開は妙に複雑によく出来ているように感じる(「妙に」と言いたいのは、一見は大和建造の史実との整合性をとるためのコジツケにも見えるからだ)。加えて、観ている最中はそこら辺のイマイチ理解が追い付かない点を感じさせない程に、演技の出来の方が素晴らしい(大体みんな良いのだが、とにかく田中泯が圧巻)。前半の実は意味の無かった見積作業も、結構分かり易くテンポも良くまずまず面白く観れるのは確か(菅田くんと柄本佑の掛け合いも相性抜群)。 ちょっと主人公が万能すぎる点と、前述の取って付けな決着がやや残念だが、総合的にはかなり面白い映画だったと思う。 【Yuki2Invy】さん [インターネット(邦画)] 7点(2020-01-26 02:06:28) |
17.《ネタバレ》 面白かった。 ラストの二転三転する心理描写は、見応えあった。 山崎監督の中では、この作品が一番好きです。 さて、この調子でオリンピックの総合演出をお願いしますよ~ 【トント】さん [DVD(邦画)] 7点(2020-01-13 19:20:32) |
16.《ネタバレ》 いろいろ軍事機密を探ってツテを頼って情報を得るのは、まあそれなりに面白いし必要な手順なのかもしれないが、数学の天才の仕事には思えない。長門の図面と何を使うと設計者が唸るような大和の図面になるのかが判らず、頭の良さを感じられない。そこんところと、鉄の総量と建造費の関係に気づく部分にもうちょっと「納得感」が欲しいのだ。 ま、それとは別にこの物語の一番面白いのは、その優秀な頭脳で大和の実像を追い求めていた天才が、実は次第にその巨艦に惹かれていた事、その部分こそだと思うのだが、やはりそこん所の描写が薄くて残念。 ちなみに壮絶な戦闘シーンはこの物語には要らない気がする。映像的には過去の大和映画の中でも断然凄いとは思うのだが。 ところで、この物語のどの辺が「アルキメデスの」なのだろう。そこんところも分かりづらくて不満。 【Tolbie】さん [DVD(邦画)] 6点(2020-01-12 11:54:23) |
15.《ネタバレ》 機内上映で鑑賞。映画館とはほど遠い環境ながら冒頭の映像には素直に感心。米軍との「兵士の扱い方」の対比も見事。ただ予備知識なしだったのですが、本編に入ったら、戦前の日本じゃなくて昭和か平成のサラリーマンドラマ(指摘してる人が多いけど、本当に池井戸作品っぽい)みたいになっていっていく。菅田くんが演じる主人公も数学論理バカと思わせて、いきなり米留学を「感情」で取りやめてしまって拍子抜け。鶴瓶さん演じる社長の協力を得るための作戦も「ひたすら待つ」なんて本当にサラリーマンドラマ。結局はお嬢さんの登場で形勢逆転なんてのもサラリーマンドラマの典型ではないか。ほぼその調子で最後の数式がどのように導き出されたのかの論理も曖昧なままの最終会議へ・・・。天才によるロジカルな対決よりも根性と熱意で押し切るおなじみのドラマとして楽しんだほうが正解なんだろう。あと、ある種の合理性よりも戦艦の「美しさ」に惹かれてしまう部分というのは、ファシズムの論理にも重なる部分があってへえとは思った。ただ、ああいう滅びの美学みたいなもの(=戦争は避けられない、ならば・・・)が、冒頭で描かれた「命を粗末にする日本」と重なると最悪の結果になるよというメッセージへつながるのであれば評価できるのだけれども、結局はおなじみのテレビドラマだけど最後はちょっとダークでビターな感じにしてみました風で流してしまっているのも気になる。 【ころりさん】さん [インターネット(邦画)] 5点(2019-11-28 15:24:30) |
14.《ネタバレ》 太平洋戦争、そして戦艦大和・・・このオーソドックスにして出し尽された感があるテーマに真っ向から挑み、 結果、本作は新鮮な印象をもたらしたと思います。 最初からド迫力映像でしたが、邦画ではあれくらいの分量が予算限界なのかもしれません。 これを潔く冒頭に持ってきたのが功を奏し、一気に惹き込まれました。 これで出落ちになり尻すぼみになるのが邦画の有り勝ちなパターンですが、 本作は、目まぐるしいラストの攻防で見事にバランスよく仕上がっていたと思います。 この辺り、流行の池井戸ドラマ的な要素と重なって抜け目ない感じがします。 もっとも演者の充実ぶりがあってこそです。 個人的には舘さんにあまりしゃべらせなかったのが良かったかなと(^^; 【午の若丸】さん [映画館(邦画)] 7点(2019-09-02 23:54:58) |
13.《ネタバレ》 「戦争映画らしくない戦争映画」の中では、「面白くなくはない娯楽作品」って感じでしょうか。 あっ、決して貶しているわけではありませんよ。 「天才数学者が理論武装で大和建造阻止のために奔走する」っていうストーリーは、自分のような理系人間からすると…、めちゃくちゃ面白いじゃないですか! 分かりやすくするためなのか、軍の人間がアホに描かれすぎてたり、お嬢様の登場で物語がトントン拍子で好転するご都合主義は気になるけれど、「理論派のガチガチ人間が、最終的に自分自身の感情に負ける」というオチは悪くなかった。 主演の菅田将暉。 「何でも測っちゃうぞぉ!」という設定は、人物造形的には安直すぎてどうなの? って思わずにいられないし、某テレビドラマでも見たような演技で100点満点ではないけど、うん、頑張ってた(もちろん、彼との良い掛け合いを見せた柄本佑も)。 最後に一つ。 今回も沢山出てた「ザ・CG人間」って感じで違和感ありありのCGエキストラって、映像的に『タイタニック』の頃からほとんど進化してないように思えるんだけど…、これが限界なんですかね? 【チャップリ君】さん [映画館(邦画)] 7点(2019-08-27 17:26:46) |