【pokobun】さん [DVD(邦画)] 3点(2013-11-04 23:11:36) |
12.《ネタバレ》 原作のことは知りませんが、個人的にこの「脳男」というキャラクターが結構気に入ってしまったので高得点をつけようと思います。正義の殺人マシーン。完璧な頭脳と身体能力。規則正しさとクールさ。なんだか魅力的です。映像的にもっとあか抜けて作ってくれればという思いもあるのですが、取り立てて酷い絵図らがあったわけでもないのでヴィジュアル的には可もなく不可もなくでしょうか。あ、透明な筒で書類を送る装置を使って爆弾を爆発させるシーンは割と良かったかも。あとはやっぱり松雪泰子の役者としての巧さが光りますね。さすがだなと思います。生田君も難しい役柄の割にはよくやってたと思うし。もし作れるのなら続編も見てみたいです。 【あろえりーな】さん [DVD(邦画)] 7点(2013-10-22 20:22:59) (良:1票) |
11.《ネタバレ》 実力派俳優をメインに据えているのに、予想外に酷いB級映画でした。 タイトルや宣伝から興味深々だったのですがガッカリです。 テンション高い刑事やイカれた真犯人といった主役そっちのけの濃いキャラが登場。 また、メリハリなく安易に使われる猟奇的シーンや爆破シーン。 これらが全く相乗効果を醸し出していないため、肝心の脳男が霞むばかりか、どこが盛り上がり所なのかよくわかりませんでした。 さらには、警察の間抜け描写が惨すぎ、病院が無防備すぎ、子供向け特撮ヒーロー物のアダルトテイスト版といった印象です。 話が進めば進むほど「迷走」としか思えず、「この辺で勘弁してくれ~」と心の中で叫んでしまいました。 【午の若丸】さん [DVD(邦画)] 2点(2013-10-13 23:53:46) |
10.《ネタバレ》 これは非常にもったいない。絶対に面白くなる設定なのにこの映画は面白くない。 例えるならそのまま焼くだけで美味しいはずだった 高級ステーキ肉があったのに、色々料理してみた結果 できあがった料理はあんまり美味しくなかった、という感じか。 脳男の正体、説明にあまりにも時間を使いすぎているし、 そのぶん描くべきことが描かれてないからダメダメだ。 痛みを感じないだけでダメージはあるわけで、 脅威の身体能力があるなら車は普通に避けろよ、とか たった一人でこの爆弾の量&計画は無理だろう、とか 余計なことで現実に引き戻されるシーンが多々あるのも減点。 【虎王】さん [DVD(邦画)] 5点(2013-09-20 13:46:41) |
9.人間の精神など簡単に崩壊してしまうもの。脆くて儚い。そのことを改めて思い知らされました。精神鑑定かも刑事も犯罪者も患者も母親も誰も彼もがおかしくなっていく中、唯一彼だけが冷静沈着なのが非常に興味深く、この作品の重大なメッセージではないかと感じました。感情をコントロールできないから犯罪は起きる。欲望を抑えられないから争いは起きる。ならば全ての人間が彼のようになったら・・・ってそう考えるとやはり人間にとっての悪は、必要悪なのでしょうか?永遠に答えの出ない問ですね。禁断のテーマに真っ向から向き合ったことは評価したいです。ただ残念だったのは爆弾魔の彼女の内情を、もう少し掘り下げて欲しかったです。くどくならない程度に。いい映画ではあるけれど、それと同時に嫌いな映画でもある。以上。 |
8.《ネタバレ》 原作は出版時に読んだはずだが、「乱歩賞にオレが求めていたのはこういった物じゃなかったんだよな」と思った記憶しか残っていない。 さて、これは「倫理感」の話であろう。重大犯を悪として独自に罰を与える殺人マシーン。しかし、周りの人間のそれもどうなのか?と思わせる撒き餌のような罠が、待ち構えている。 冒頭、目を覆うような残酷な犯人を描写したが、被害者も犯罪者を挑発するうさん臭い占い師。この時に一気に、犯人への私の怒りがトーンダウンする。この話の中で一番マトモと思われた精神科医も、(見ているシロートですら、それ言うか!と思うような)重大事項を脳男に漏らしてしまう。そして、部下の命のために脳男を撃ち殺そうとする刑事。さらに最後に、怒りを持って全弾犯人に撃ち込んでしまう刑事。この時には正直、スカッとしてしまう。見ている者の倫理などガタガタである。 ふと昔の歌の「世の中誰も皆な同じくらい悪い」という歌詞を思い出す。本作の場合、同じくらいではなく、少しずつといった感じだろうか。 脳男を諌めた精神科医の生ぬるさが、爆弾魔との最後の闘いで自身最大の危機に陥れたが、(どうやって嗅ぎつけたか)刑事の銃弾で救われてよかった。しかし、この人はそれでも脳男に生ぬるい倫理を説き、脳男も感情を取り戻したかのような描写で終わるが、そこは気に入らない。 ここまで物語中で倫理を破壊したら、そんなもの役に立たないという結末のほうが、気持ちいい物語になるのではないだろうか。 細かい事では、言われるまで食べないで言葉を理解するまでにどうやって大きくなったとか、あの歳まで意識して排泄せずに生き延びられるはずがないとか、さすがに左胸刺されたら心臓の機能を失うのでは?など、若干のうそ臭さが僅かに気になる。 それでも、爆弾魔と脳男と(あんまり役に立ってないけど)警察の三つ巴のサスペンスにはワクワクさせられた。 【Tolbie】さん [DVD(邦画)] 7点(2013-09-08 10:02:29) |
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7.《ネタバレ》 原作は全部読んでませんが、ミステリの大賞ものということで、そっちの方面で期待したのですが、人物のいただけない改変がある、設定が映し切れていない。どうも、人が残酷に死ぬ、大変な爆発といったビジュアル面で見せすぎてるのではないかと、残念におもった。もっと、もっと面白くなる素材だったのに。 【min】さん [DVD(邦画)] 5点(2013-09-03 21:44:43) |
6.《ネタバレ》 いきなり舌切りのシーンから始まるのでワクワクしてしまった。 良いところも悪いところも沢山ある。 ●良いところ ・生田くん全般 ・二階堂ふみ全般 ・高い緊張感 ・満足できるピリリとしたエンディング ●悪いところ ・松雪さんの古臭い芝居 ・江口洋介の暑苦しい芝居 ・笑っちゃうような演出 ・テンポが悪い ・ストーリーがつまらん ●どーでもいいこと ・効果音デカイ 【すべから】さん [映画館(邦画)] 6点(2013-04-29 12:46:59) (良:1票) |
5.《ネタバレ》 「単なるサスペンスアクションにしたくない」という欲のせいで、邦画特有の説明臭さが目立つ作品。ドラマを充実させたいなら「行動」で描いてこそだと思います。厳重な監視や取り調べをしておきながら、都合の良いところでザルになるし。自分の患者の個人情報を、なんの迷いも無く正義の殺人マシーンに教えてしまう松雪泰子はバカすぎでしょう(結果的に助かる命もあるけれど・・・)。病院の地図がビヨンビヨンと頭に入ってくる描写なども絶妙にダサい。クライマックスも独白でブツ切りに。しかし、なんだかんだ言って「脳男」のキャラクター自体は好きになってしまいました。他の役者がみんなオーバーなので、彼のキャラが皮肉にも引き立っちゃってます。何度傷ついても起き上がる姿はゾクゾクしますね。生田斗真のハマり役ではないでしょうか。「脳男」という設定はまるでインターネットの「炎上」みたいですね。自分を正義だと疑わず、頭だけで考え、痛みの感覚は全くなく、「悪」を完膚なきまでに徹底的に叩き潰す。モニターの前のオマイラ、自分が「脳男」になってしまう自覚や覚悟はあるのか!と問われてるような気もしました。最後の表情はちょっとやりすぎではないかな、と思いましたが(瞬きするだけ、とかでも良かったと思う)、キャラ自体はやはり好きです。彼の動向はまだまだ気になります。期待を込めて続編を希望します。そのうち「脳男VSハスミン」とかもやってください。とんでもない戦いになりそう。 【ゆうろう】さん [映画館(邦画)] 7点(2013-03-20 02:03:48) |
★4.《ネタバレ》 原作を読んだのはかなり前ですが、とても面白かったので映画化と聞いて少し不安でした。 あの「脳男」をどう見せるのか、誰がどう演じるのかに全てがかかっていると思ったので。 結論から言うと、生田斗真で正解でした。 彼の出演作を見たことがなかったけど、清潔感のある容姿が鈴木一郎のイメージに合っていると思ったし、映画を見てますますピッタリだと思いました。
物静かだけど、一旦行動を起こした時の素早い身のこなしや、何かをじっと見るときの、感情を込めずただ見る、という無表情な演技も良かったです。強靭な肉体という設定に説得力を持たせるように鍛えてあり、病院で上着を脱いだ時の身体がとても美しかったです。
また精神科医鷲谷真梨子役の松雪泰子も良かったです。 彼女の弟やその命を奪った犯人との関係は、最初から何かの伏せん臭かったので、最後に脳男が「先生の一番大事な患者を殺します」というあたりでやっぱりね、と思いました。 それまで感情を抑えながら精神科医らしく振舞っていた真梨子が、拉致されていた子どもを抱きしめて慟哭しての感情の爆発は素晴らしかったです。
それにしても緑川を女性にする必要があったのでしょうか。彼女の描写がただのサイコパス過ぎて、宣伝にある「心の闇」が伝わらなかったです。真梨子の治療法を鼻で笑って「そんなんじゃ救えない魂もあるんだよ」というセリフがラストにも繋がるので、もう少しキャラクターを掘り下げて欲しかったです。
緑川たちが脳男が乗った護送車を襲撃するときの警官たちの弱さや、仕掛けられた爆弾を探すときの雑なやり方は有り得なさすぎて見ていられなかったけど、全体的に良く出来た作品でした。 【nanapino】さん [映画館(邦画)] 7点(2013-02-17 16:35:32) (良:1票) |
3.《ネタバレ》 全く面白くない映画と断言します。コミックの映画化と思いましたが、江戸川乱歩賞の作品らしいです。原作通りに作ったのでしょうか? 脳男については全て登場人物の説明セリフ。育てのオヤジが「そういうわけで私は脳男と名付けたんですよ~」と名付け親のセンスを疑ったりします。 冒頭から街中でバスの爆発があったりするのですが、その中から子供が黒焦げになって歩いて出てくるんです。それがR指定の理由だったら、なんてくだらないことか…。 役者の演技がどうのこうの言うつもりはありませんが、江口洋介の…まぁ、いいです。やめておきます。 松雪泰子は出すぎです。上手すぎるせいもあり、主演の脳男を完全に食っちゃっています。 それから冷酷な脳男が松雪泰子にだけは甘えたりするのも邦画でよくある悪い点にあります。 私は本作を観る前に他サイトでレビューを読んでしまったのですが、「日本版ダークナイト」と書かれてあって、観る前から失望してしまいました。 邦画にはない爆破シーンがいくつかあります。ですが私は、そういったトリック芸を邦画、洋画問わずに判断するので、そういった爆破シーンは、上映前に流された「ダイ・ハード・ラストデイ」の予告だけで十分なんです。 私が洋画を超える邦画に求めるものは、やはりドラマなんです。仕掛けではないんです。 この映画のハイライトは何なんでしょうか? そういったことが全く見えてこない駄作でした。 もっと真剣に作ってもらいたいです。 【クロエ】さん [映画館(邦画)] 1点(2013-02-17 01:02:31) (良:1票) |
2.《ネタバレ》 久しぶりの映画館で邦画鑑賞。爆弾魔が出るということでサスペンス映画の割には派手な爆破シーンがあったので映画館で観れて良かった感じ。生田斗真の演技は結構好きでした。瞬きをしないところや体の鍛えっぷりなど役についての意気込みをとても感じました。気になったのは悪党が小物過ぎるところ、このテの映画でよくある警察がアホ過ぎるところですかね。最後の悪党殺しは意外でビックリでした。 【とむ】さん [映画館(邦画)] 6点(2013-02-11 22:42:22) |
1.オレンジ色の太陽が登場するのは2シーンのみ。 その2度の夕焼けシーンとラストの快晴以外はほぼ雨か曇天。 登場人物を赤く照らすのは、忌まわしい火事の炎と爆発の火焔、そして血糊だ。 それらが、ローキー設計の見事な屋内シーンの中に浮かび上がる。 半逆光のシルエットの中に瞬く、生田斗真の左目の冷たい眼光がいい。 閉所でのしなやかな格闘動作も流石だ。 まるで松田優作を思わせる江口洋介のキャラクターはご愛嬌といった感じである。 物語上の様々な説明が多いのは止むを得ないとして、 護送途中のアクシデントと混乱の中で、生田がどのように姿をくらましたのか、 そのあたりは省略しないでアクションとして提示して欲しかったところ。 あるいは病院を舞台としたラストの二階堂ふみとの決戦も、 病棟の空間と構造をもっと有効に提示して両者の位置関係を明瞭にするよう 工夫すべきだろう。 いずれも、台詞説明に頼っていて肝心な画面自体による説明が不十分である という事が云える。 【ユーカラ】さん [映画館(邦画)] 7点(2013-02-11 21:23:11) |