14.《ネタバレ》 かりに現在の依頼者に過去の事件の真犯人疑惑(あるいはその確証)があるとしても、その依頼関係を継続したまま、さらにその依頼者の手続を利用して手掛かりを露出するなど、まったく論外です。したがって、法廷ものとしては0点なのですが、サスペンスとしては終盤までまあまあスリルを維持する出来ではあるので、点数はそこに対して。しかし、依頼関係の点は措いたとしても、中盤で早々にルイスが自認してしまうのは、心理の綾を削ぎ、面白くなくしてしまっていると思う。あくまでもルイスは全部否認し続け、主人公もどっちに進むべきか迷う、の方がはるかに良かったと思うけど。あと、マリサ・トメイが老けちゃってるのが残念。 【Olias】さん [DVD(字幕)] 5点(2015-06-29 03:11:27) |
13.《ネタバレ》 ありがちな展開と設定だが、まあそれも良し。ただ最後の母親はなんだ? 直訳とはいえタイトルで損をしているかな。評価をチェックしなければ永遠に観ていないかもです。 【kaaaz】さん [DVD(字幕)] 7点(2015-04-19 03:43:22) |
12.別れた妻子、敵対する警察側、裁判所の職員、お抱えの運転手に、いかにもヤバそうな暴走族。主人公ミックが彼らと話す言葉には心に十分な余裕があり、テンポがあり、粋でさえある。ウケ狙いのジョークを飛ばすことなく自然に口にのぼるセリフばかりだが、これほど惹きつけられる会話も珍しい。また勝つためには依頼人相手でもコンゲームを挑み、暴力をも辞さないが、社会的に弱い者、はみ出し者、有色人種をかまわず対等に話すミックがふところ広くて頼もしい。彼らもまたミックに力をかし、そうした相互扶助の痛快さがいっそう話を面白くしている。松田優作主演ドラマ「探偵物語」の〝bad city〟の雰囲気をちらっと思い出した。 【tony】さん [インターネット(字幕)] 10点(2015-01-04 23:14:42) (良:2票) |
11.《ネタバレ》 ○最近贔屓にしているマシュー・マコノヒーだが、今作のはまり具合は相当なもの。○二転三転するストーリーも見応えがある。○こういう役の印象がないライアン・フィリップの出演も良し。 【TOSHI】さん [CS・衛星(字幕)] 9点(2015-01-04 16:06:14) |
★10.ギャオでの評価が高かったので期待せずに鑑賞。 意外と面白かった。 【しばしーば】さん [インターネット(字幕)] 7点(2014-12-07 11:27:34) |
9.《ネタバレ》 出だしのマシュー・マコノヒー扮する弁護士の様子に騙されました、色々な軽くいなしてきたような弁護してきた事件が、すべて主題の事件に結びつくという伏線が、回収されて、最後上手く持って行くのは良い。しかし、死刑にしたい真犯人を弁護士しなればいけないというジレンマを難しくせずに、エンタテイメント性を持ちながら、ある解決をさせたのは、面白い映画でした。 【min】さん [DVD(字幕)] 8点(2013-11-19 21:18:08) |
8.《ネタバレ》 刑事事件を専門に扱い、高級車リンカーンをオフィス代わりに超多忙な勝ち組生活を謳歌するエリート弁護士ミック。しかし実体は、犯罪者ばかりを顧客に持ち、金儲けのためならきわどい手法でも躊躇なく使うというダーティーな弁護士だった。ある日、知り合いからの紹介で、ミックはとある金持ちのボンボンが巻き込まれた娼婦暴行事件の弁護を引き受けることに。今回も楽勝で大金が稼げると高をくくっていた彼だったが、裁判が進行していくうちに彼のキャリアを根底から覆すような驚愕の事実が明らかとなってゆく。冒頭こそ、軽佻浮薄な拝金主義者という典型的法匪として観客の前に姿を現すミックだったが、物語の進行とともに、実は彼にもちゃんと弁護士としての譲れない信念があるということが分かってくる。それは「無実の人間は絶対に救うこと」。だからこそ、ミックは弁護士としての職務と人としての正義との狭間で苦悩することになるという展開には見事に惹き込まれました。主人公〝リンカーン弁護士〟の、善人と悪人の両面を併せ持つ一筋縄ではいかない人物造形も見事です。良作。 【かたゆき】さん [DVD(字幕)] 7点(2013-11-06 23:35:20) (良:2票) |
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7.《ネタバレ》 マイクル・コナリーという作家は知らなかったけれども、この映画を観て原作を買いました。リンカーン弁護士、シリーズでやってほしい。登場人物みんなキャラがたっていて、エンターテイメントだけれど後味がいいというか、まだまだ観たいと思う映画でした。運転手のアールも助手のフランクも元妻のマギーも、検事、刑事、女性の助手、情報屋DJにいたるまでものすごく存在感がある。容疑者のライアン・フィリップも不穏な感じがよかった。後の出演作に影響しないかしらと心配してしまった。続けて2回観てしまいました。個人的にはマリサ・トメイがかっこかわいくてすき。こういう映画、ありそうでなかなかお目にかかれないのでわたしには貴重な映画です。 【はちかつぎひめ】さん [CS・衛星(字幕)] 8点(2013-10-24 19:18:15) (良:1票) |
6.《ネタバレ》 マシュー・マコノヒーがいい感じに年を取り、ダーティな弁護士役がこれまでにないハマリ役。マリサ・トメイ、ウィリアム・H・メイシー、ジョン・レグイザモといった脇役陣にも恵まれ、久し振りに満足度の高い法廷サスペンスとなった。『リンカーン弁護士』とは変なタイトルだが、原題もそのまんまというのが笑える。しかし、言うほどリンカーン(高級車)がクローズアップされていなかったような…。 【フライボーイ】さん [DVD(邦画)] 7点(2013-02-12 22:04:13) (良:1票) |
5.チャラい映画だと高を括って観始めると、意外や意外、シリアスで、面白かったです..ラストあたりが、アメリカの司法制度をよく理解していないので、複雑に絡み合う思惑が、すぐに理解出来ないところもありましたが、それでも、堪能出来ました... 【コナンが一番】さん [DVD(字幕)] 8点(2013-02-11 14:31:21) |
4.《ネタバレ》 自分の依頼者が真の悪人だとわかった時、弁護士はどうするのか?、、、これは『ザ・ファーム』や『真実の行方』等でも扱われた命題であり、弁護士モノにおける王道といえば王道の物語なのですが、主人公であるハラー弁護士の作り込みが素晴らしいため、全体として求心力のある映画に仕上がっています(ハラー弁護士があまりに良すぎるので、TVドラマ化も決定しているとか)。現在では西海岸のチャラいサーファーみたいなイメージで固まりつつあるマシュー・マコノヒーも、キャリアの初期には若きエリートを得意としていました(『評決のとき』『コンタクト』『U571』)。本作では、そんな彼の両極端の個性が絶妙に混ざり合っており、生涯ベストとも言える当たり役となっています。さらには、マリサ・トメイやウィリアム・H・メイシー、ジョン・レグイザモら、一流の脇役達が彼をグルっと取り囲み、万全の布陣を作り上げています。20年ほど顔を見ていなかったマイケル・パレの登場にも嬉しくなり、キャストの充実ぶりには感心しました。二転三転する物語も面白く、勢いのある演出も手伝って最後まで飽きさせません。娯楽寄りのサスペンス映画としては、上々の完成度だと思います。。。 以上、娯楽映画としての完成度の高さは認めるのですが、どうしても気になったのが守秘義務(本作風に言うと秘匿特権)の扱いです。弁護士ではないものの、一応は守秘義務の絡む仕事をしている者としては、かなりの違和感を覚えました。守秘義務とは絶対のものではなく、公益性が認められる場合には解除されることが法律上明記されているのです。そして、容疑者に再犯のおそれが高い上に、過去の冤罪事件にまで話が及ぶ本件であれば、まず間違いなく守秘義務の解除が認められるでしょう。実際、レイプ犯の弁護人を辞退した後、その弁護士が検察側の証人として法廷に現れ、職務上知り得た秘密を法定で証言してレイプ犯を実刑に追い込んだという事例も存在しています。さらに現場寄りの話をすると、守秘義務云々以前の問題として、この弁護士が捜査当局に耳打ちすれば済んだ話でもあります。「実はこういう話があるんだ。俺から聞いたってことにはしないでね」。犯人をぶち込みたい警察・検察はこの話に喜んで飛びつき、万事解決ですよ。娯楽映画に目くじら立てても仕方ないのですが、もう少しリアリティのある設定にして欲しかったという気持ちは残ります。 【ザ・チャンバラ】さん [DVD(吹替)] 6点(2013-01-31 01:20:42) (良:2票) |
3.正義とは? 法とは?という難しい問題を軽快に語る大人の法廷サスペンス。 刑事コロンボとか好きな人は好きなんじゃなかろうか。特に音楽の使い方がクール。弁護士モノで効果的にヒップホップを使っている映画って初めて見たかも。 地味だけど、それ以外の欠点は見当たらない。ガツンと来る感じではないが、上質でセンスが良い。 ポテチで例えるならうすしおのような作品。 【すべから】さん [映画館(字幕)] 7点(2012-09-15 18:50:37) |
2.《ネタバレ》 特に他の映画と比べて秀でている点は無いのだけれど、実に手堅く撮ったという印象が残る法廷サスペンス。予告編通りのテンポ良く続くサスペンスシーンは観ていて全く飽きを感じさせません。弁護士のモラルに対する悩み(間違えると悪人を野放しにすることになる)や、取りあえず罪を認めて冤罪でも刑期を短くすることへの葛藤などは既に何度も撮られ尽くされた作品テーマですが、王道なだけにグッとくるシーンもある。そしてそれは主演の下手をしたら路上でたむろってるヤンキー兄ちゃんにしか見えないマシュー・マコノヒーが実に真剣な表情で悩むからこそ観客を惹きつけるのだと思いました。クローズアップを多用する撮影は正直好きにはなれませんでしたが、総括して手堅く纏まった法廷サスペンスだったと思います。軽く観るにはオススメ。 【民朗】さん [映画館(字幕)] 7点(2012-07-22 17:13:16) (良:1票) |
1.《ネタバレ》 高級車を乗り回し、その中をオフィスにしているという破天荒な弁護士を想像させるが、その設定は映画ではあまり強調されず、いたってまともな敏腕弁護士像が描かれる。しかし小説が原作という脚本はよく練られており裁判の最後の最後までどう決着が付けられるのか予断を許さない。主人公に自分が真犯人だと示唆する依頼人だが、日本では馴染みのない「秘匿特権」(観賞後急いでググったw)に縛られて依頼人に不利な弁護をする事の出来ない主人公のジレンマが法廷での緊迫したやりとりと共にテンポよく描かれる。事前に打っておいた布石がピタリとはまった法廷での結末は、主人公と同じジレンマにイライラしていた視聴者をスカッと爽快にさせること間違いない。好み40/50、演出13/15、脚本14/15、演技7/10、技術7/10、合計81/100→8/10点 |