★504.《ネタバレ》 だいぶ昔にテレビでやっていたのをチラ見した気がするけれど、 ちゃんと観たことはなかった気がしたので改めて。
世間では”名作”とされていながら、個人的に今まで何となく敬遠してきた理由が、 主人公が知的にユニークであることで、重たい映画なのでは?という バイアスがかかっていたことが大きい。
しかし、実際に鑑賞してみると、そういったものは感じられず、 あまりストレスを感じることなく観れた印象。
取り巻く環境を始めとした設定は確かにヘビーなのだけれど、 物語の大半が”フォレスト本人の視点・語り”で構成されているので、 あまり重たい描写はなく、テンポよく、だいぶマイルドな味わいになっていた印象。
そういうのもあってか、多少ご都合主義的なところもあって、リアリティーには欠けるのだけれど、 ”エンタメとしての映画”としてはこれくらいで十分かと。
ダン小隊長との物語については、ものすごくいい感じにまとまっただけに、 ジェニーとの物語についても、どうせならハッピーエンドにしてほしかった。
その点が心残りだけれど、総じては十分に”名作”の部類だと思う。 【2年で12キロ】さん [インターネット(字幕)] 7点(2024-10-28 18:14:51) |
503.《ネタバレ》 面白かったしホロリと感動もした。 トム・ハンクスの演技は素晴らしいし時にプライベートライアン、時にキャスト・アウェイを見ている気分にもなった。 ジェニーはガンプの陽の部分に惹かれつつもその光に照らされるしんどさとの葛藤で離れていく、ここも十分理解と言うか許容範囲。 ただどうしても終始漂う薄っぺらさと言うか、うっすーい出汁飲まされてるみたいな空気が拭えない。 アカデミー賞もとってるし世間的にも名作と言われてる、つまりこんなのは俺が絶対におかしいと思いググると町山さんの解説動画に行き着いた。 あーこれか、これだったのか、そういうことだったのかと。 強ち自分が間違ってるとも言えないんだなと思えたかな。 町山「ベトナム戦争に行ってあんな成功した人なんてオリヴァー・ストーンだけですよ」で笑ったわ。 そら当時の政治家もプロパガンダにこの映画使うわね。 【悲喜こもごも】さん [インターネット(字幕)] 4点(2024-09-02 20:17:14) |
502.アメリカの自画像的作品でアメリカ以外の国にアメリカとはこういう国だと解説するというよりもアメリカ人自身がアメリカってこういう国だよねって自分で納得するような内容です。アメリカの歴史上の事件や人物が多く登場しますが、主人公のキャラクターもあってかそれらに対して何らかの見解を示すこともなく終始フラットに流れてゆきます。ベトナム戦争を描いた作品としてはこれ以前の作品群で描かれた以上の新しい視点はなく全体のコミカルな調子も合わせて薄味で物足りなく感じます。走るのに何らかの意味を求めることもまた病理であるのかもしれませんが、少なくともフィクションの作り手側は最低限何らかの理由を設定すべきではないでしょうか。歴史に関する知識がなければ構築できない脚本なのにさも何も知りませんという風に振舞うのは不誠実です。これではあの時代を経験した人間が昔を懐かしんだり小ネタにクスリと笑ったりぐらいの楽しみ方しかできないと思います。もう一つ不満点をあげるとこの映画の中で周囲の人間や環境は変化するのに主人公の人格は全く変化しないことです。劇中のダン中尉(ゲイリー・シニーズ)の人生は感動的です。それは名誉の戦死を願っていた彼が生きることに意味を見出すように考え方が変化するからです。それに対しフォレスト・ガンプ(トム・ハンクス)の人格は初めから理想的な人間として完成しているので成長することもありません。実はこの映画って人間の変化と成長が描かれた王道のドラマとは微妙にずれた変な作りだと思うのですが、それがこれほどの大衆性を得ているのも不思議な話ではあります。 |
501.《ネタバレ》 “Forrest Gump”人名。なんだけど『間抜けのフォレスト』って意味になるんだとさ。フォレストの半生を描いた映画。 知能と足腰にハンディキャップを持ちながらも、母親に愛情を注がれ、アメフトのスターになり、戦争の英雄になり、ピンポン外交のエースからエビ漁船の船長から社長と、順風満帆な社会生活を送るフォレスト。 父親に虐待され、女子大を中退してストリップ劇場で働き、ヒッピーになり、体を壊していくジェニー。フォレストもジェニーは正反対の生き方をしているけど、アメリカの光の部分を生きるフォレストと、闇の部分を生きるジェニー。二人併せて近代アメリカ史という描き方なんだろう。 フォレストのために学長とも寝る母と、自分の欲望を幼い娘にぶつける父。フォレストの父親はどんな人物か語られず(休暇中と言っていたが)、ジェニーの母も亡くなったとされている。どちらも片親なのも、フォレストとジェニーは2人揃って表裏一体ってことなんだろう。 『一期一会』という邦題サブタイは、ありきたりだけどなかなか秀逸で、フォレストとジェニーの二人の出会いが、たまたまスクールバスで隣りに座ったこと。親友ババともバスで隣に。ダン中尉とは軍病院の病室で隣に。たまたま隣りに座った人との縁がフォレストの人生を変えていく。自分の人生を、たまたまバス停で隣りに座った人に語りかけるフォレスト。映画を観る人はフォレストの隣で、自分の歩んできた人生とフォレストの人生を重ねて観る事になる。 '81年のバス停から、幼少期の'50年代を思い出すことから始まる。当時の映像にフォレストがちょこちょこ入り込んでいるのも、CG技術があったからこそ出来た映像。プレスリー、ベトナム戦争、ケネディ、ジョンソン、ウォーターゲート、ジョン・レノン。この映画はフォレストの個人的な成長を描きながら、同年代のアメリカ人なら誰もが知っている人物、出来事。 そんな近代史を絡ませることで、「そういえばあの頃、俺は…」と、観るものに強い共感を感じさせたんじゃないかな。 【K&K】さん [地上波(吹替)] 8点(2023-03-05 00:48:08) (良:1票) |
500. 久しぶりに見た。 いいこともあれば、悪いこともあって、今がある。 自分に置き換えて考えると……、プラスマイナスでプラスになった感じはしないのが寂しい。 【海牛大夫】さん [CS・衛星(字幕)] 8点(2023-01-04 22:39:35) |
499.勇気が湧いてくる。そんな映画だった。人それぞれ与えられた物は違うけれど、それぞれ自分なりの幸福を探し求めていいんだ。そんなメッセージがあるように感じ勇気がもてた。 【ホットチョコレート】さん [CS・衛星(字幕)] 8点(2023-01-04 19:20:23) |
498.『配られたカードで勝負するしかないのさ。それがどういう意味であれ』【スヌーピー】 『もってうまれた性分で精一杯に生きるほか、人間、仕方がないのではないでしょうか』【燃えよ剣・沖田総司】 『現実が正解だ』【立川談志】 『女の一生は長い病気である』【ヒポクラテス】 【michell】さん [CS・衛星(字幕)] 8点(2022-12-31 22:09:44) |
497.フォレストはアメリカの理想であり憧れだ。 純粋で無欲で、努力を努力と認識せず、知らぬ間に富と名声を手に入れる。 ただ、一緒になりたいジェニーだけを除いて── 彼が駆け抜けた戦後アメリカ現代史をマジックリアリズムで織り込んだ本作。 どこが良いのかと聞かれると返答に困る。 でも、スッと入ってくるくらい印象に残るエピソードばかりで、 同じくマジックリアリズムの手法を用いた『アンダーグラウンド』に近い気持ち良さがあると思う。 自分がしたきたことは自分に返ってくる。 フォレストは誰かの幸せを願い、ジェニーは社会に反抗する勝手気ままの人生を送った。 もちろん、中身が分からないチョコレートの箱と同じで、必ずしも良い方向に働くとも限らない。 混迷化する現在、フィクション以上に現実は物事を二極化しすぎている。 「これが良いから」と扇動して、「これはダメだ」と断罪するくらいに。 ただ、「身近な誰かを一人でも幸せにしたのか」と本作は幸福論の真理を突いていて、 歳を経ることに分かるようになった。 【Cinecdocke】さん [地上波(吹替)] 8点(2022-09-11 10:47:14) (良:1票) |
496.ストーリー、演技、音楽、、、全てが良いです。よくもあれだけ多くの要素を1本の映画にまとめましたね。しかもジーンとくる感動作に。アカデミー賞作品賞に値する映画だと思います。 【みるちゃん】さん [DVD(字幕なし「原語」)] 9点(2022-01-06 05:43:38) |
495.《ネタバレ》 当時見た時は、いまいちピンと来なかったという印象だったのですが、久々に見てこの作品の持つ意味みたいな物が分かった気がしました。最近のコマーシャルなどで流行りのアレでしょう。化粧品や清涼飲料、会社までをも擬人化する手法の。フォレストは、アメリカ国そのものの擬人化で、ジェニーは、自由(の女神)の象徴でしょうか。フォレストのお母さんは、「運命」であり、原始的な全ての起源のような普遍的なものの象徴で、ダン中尉は戦場でも電話でしゃべり続けてるから「文明」的な物の象徴かあるいは「ベトナム戦争」そのものか。アメリカという国の反省とこれからの歩みに期待するというアメリカPR映画、というと聞こえは悪いが、この大国の運命が世界に地球上に、大きな影響を及ぼす事は間違いない。と思わざるを得ないのです。感動というよりは、なかなか深い作品かも、です。 【ちゃか】さん [インターネット(字幕)] 8点(2021-04-09 11:47:35) |
|
494.フォレストは走りながら着替えはどうしているのだ⁉︎ 【くさぶね】さん [DVD(吹替)] 7点(2021-03-17 12:06:12) |
493.《ネタバレ》 内容はとんでも映画、娯楽映画として楽しめない場合は5点くらいです。 トムハンクスの演技が素晴らしすぎる 脚本がいいのか監督がいいのか、テンポが非常にいい 飽きさせず、演技も相まってフォレスト・ガンプのユニークさを余すことなく表現出来ていると思います。 最初にも書いてますが、娯楽映画としては楽しめると思いますが、 楽しめない人にはほんまにとんでも映画です。 【メメント66】さん [インターネット(字幕)] 7点(2021-01-13 13:39:06) |
492.《ネタバレ》 設定やあらすじだけ見れば似たような映画はいくつもある中で、刺さる映画と刺さらない映画があるのはなぜなんだろう?と考えさせられる映画。 その理由が明確に説明できる場合もありますが、なぜ刺さるのか理由が上手く説明できない映画もまた多いわけです。 で、自分にとってこの映画は刺さります。 多分「FORTUNE誌を見せたらおばあさんがマジかよ?という顔をする」とか「ケネディのトイレにモンローの写真がある」とか、普通のこの手の映画ではあまり見かけないゼメキスらしい小ネタ要素が映画中にちりばめられている事で、ともすれば退屈で重いだけになりがちなこの手の映画の欠点を打ち消しているからなのかな、なんて思いますが… ゼメキスはBTTFだけではなくこの映画も撮ったという事実だけで、私にとって超一流の監督なわけですが、でも彼が「名匠」とか「巨匠」と呼ばれるのを世間であんまり見た事ないんですよね。 まぁ現実問題、ゼメキスにそんな冠ついても全く似合わないと思うのでそれでいいと思うのですが、しかし私にとって彼はかけがえのない名匠なのです。 【あばれて万歳】さん [インターネット(字幕)] 9点(2020-06-15 01:09:22) |
491.《ネタバレ》 第二次大戦後のアメリカ現代史を背景にしたヒューマンドラマ。 それぞれの時代背景・風俗とフォレストの人生、視点を巧みに絡め、テンポもよくダレることなく観ることができる。 人生における人との関係性の重さ、岐路、そして大切なものについて考えさせられる。ダン中尉との関係性〜エビ採り業への話が特に心に残った。 【クリプトポネ】さん [DVD(吹替)] 9点(2019-02-04 23:37:28) |
490.笑いあり、じ〜んと胸に響くシーンありと良作。 【へまち】さん [DVD(字幕)] 8点(2017-12-06 22:26:08) |
489.《ネタバレ》 面白い。人生を描いている。 軽度の知的障害、いじめとジェニーとの付き合い、ラグビーのスター選手、兵役、 卓球選手、反政府勢力とのいざこざ、エビ漁船、母親との死別、マラソンランナー、ジェニーとの死別と めまぐるしい人生を経ながらスタートと同じ親一人で終わる構成が美しい。 スポーツスター、戦争の功労賞、エビ漁船の社長、マラソンと周囲の注目や賞賛を浴びながらも それに価値を見出さず、ただ純粋にジェニーを求めるフォレストの愚直さに心を打たれる。 「人生は運命が定められているのか、風にふかれるものなのか、その両方なのだろう」という言葉に思いが込められている。 どちらかというと短編エピソードが連なって全体を構成しているが それぞれの終わりが次のエピソードに繋がっているので引き込まれるように見ることができる。 【Donatello】さん [DVD(字幕)] 7点(2017-07-23 10:24:52) |
488.この映画に感動できる人はピュアな心を持った人なんだろうな。悲しいかな私は感動できませんでした。 【la_spagna】さん [CS・衛星(字幕)] 5点(2017-07-17 23:45:49) |
487.ストーリーについては色々と途中で言いたくなったのだけれど、終わってみたら感動。 邦題に付いている「一期一会」の生き様を主人公から教えられたような気分になりました。彼は身近な人をとても大切にする。もちろん幼少期から周囲との関係の構築が難しかったことが大きな要因になっているのだろうが、成功者になったことを無視してもガンプが立派に見えたのは、私自身が考える理想の人間の振舞いに彼が重なったからだろう。 身近な周囲の人を大切にする。言葉では単純なことだけど、なかなかできない。でも改めて実践していきたいし、しなくてはならないことだと改めて教わりました。 【さわき】さん [CS・衛星(字幕)] 7点(2017-04-06 00:27:01) |
486.偽善的に面白い納得感が得られないお伽話。随分前に見たけど相変わらずだった。 【ProPace】さん [CS・衛星(字幕)] 5点(2017-03-25 23:45:02) |
485.ご都合主義、ツッコミどころ多し、ただ俳優陣、みんな好き。以上 【代書屋】さん [DVD(字幕)] 6点(2017-01-29 06:34:26) |