91.いやあ、皆さん、点数辛い!私は、この映画すごく好きです。デンゼル贔屓ということもあるかもしれませんが、それはさておいても、アラブ人を一律テロリストとして敵扱いすることで成り立っているアメリカの国家主義を痛烈に批判した秀作だと思う。アラブ系の刑事を初め、アメリカに住むアラブ人がきちんと「人間」として描かれていた。最後にデンゼルがウィリスに言う台詞も、デンゼル自身が黒人であることによって、ことさら胸にこたえるというか、「デンゼル、もっと言うたれ!」と画面の前で半泣きになっていました。10点やるぞ! 【ぶんばぐん】さん 10点(2000-10-06 14:56:15) (良:3票) |
90.《ネタバレ》 劇場公開時には驚くほどヒットしなかったものの、911後にはその先見性に注目が集まった本作。確かに、その内容には凄まじいものがあります。軍隊による捕虜への拷問がひとつのトピックとされているし、アメリカが使い捨てにした地元工作員が後にテロリストになったという事実の指摘や、テロリストを生み出した国家に対してアメリカが戦争を仕掛けることにまで言及されており、1998年の時点でよくぞここまで考えていたものだと感心させられました。さらには、アメリカの入国管理がザルでテロリストが自由に入出国できる状態にあったという、911の元凶となった事項へのツッコミもあり、本作の先見性には本当に驚かされます。本作が製作された時期にはハリウッドは厭戦ムードに入っており、『ザ・ロック』や『ピースメーカー』といったアメリカの正義に対する疑念を出発点とした娯楽作が多く製作されましたが、テーマの捉え方という点において、本作は突出していたと思います。。。 問題は、映画としてまったく面白くなかったということでしょうか。映画は社会派ドラマと娯楽アクションの間で絶えず揺れ動き、結局、どっち付かずとなっているのです。前述の通り、時に鋭い指摘がなされるものの、同時に、ブルース・ウィリス率いる進駐軍がテロリストそっちのけでFBIと内輪揉めを始めたり、アラブ系住民に対する差別を糾弾する平和的デモ(いわば、テロリスト側にとっては味方)が爆弾テロの標的にされたりと、意味不明な展開が多くて参ってしまいます。「俺こそが法だ!」と叫ぶデヴロー将軍は堂々のズレっぷりですが、アネット・ベニング演じるCIAエージェントも地味にヘンです。潜入対象に情が移ってしまい、もっとも身近に爆弾魔がいたという事実に気付かないというバカっぷりを披露。CIAがこの体たらくではテロリストに勝てませんよ。 【ザ・チャンバラ】さん [ブルーレイ(吹替)] 5点(2013-10-23 00:49:34) (良:1票) |
89.テロの最も怖いところは市民に「恐怖」を植えつけることであることを、ちゃんと描いていることは偉い。「アラブ人刈り」の光景の恐ろしさ、そして、本来は自分たちの味方であるはずの人間をも攻撃してしまうテロ犯という不条理(とその狭間で苦悩するデンゼル)もちゃんと描かれている。でも、話を将軍の暴走というかたちでまとめてしまったのは消化不良。とくにブルース・ウィリスの「I am a law」というセリフには、がっかりした。FBI、軍、テロ犯のそれぞれの理由をちゃんと描いていれば、と思うものの、けっきょくは、デンゼルの正義漢ぶりだけが目立つ映画になってしまったのも、ズウィック監督らしい。まあ、9.11以前の、それも娯楽映画に、それは過剰な要求なんだろうけど。っていうか、いまの状況では、逆に、こんな娯楽映画は作れないか。そういう意味では貴重な作品かも。 【ころりさん】さん [DVD(字幕)] 5点(2005-05-03 08:32:56) (良:1票) |
88.Denzel Washington!!! 序盤の息もつかせぬ展開が嘘のように、次第にスクリーンに没頭できなくなってしまった。。。。。 軍 CIA FBIの各軸が稚拙に描かれている気がしてならない 大好きなBruce Willisもどうだろうか???? ワシントンと役柄を入れ替えた方が面白かったかもしれない。 しかし 戒厳令下、スタジアムでのDenzel WashingtonとBruce Willisのやり取りが興味深い。 Willisが「一人の苦しみが 大勢の命を救う」と切り出せば Washingtonも「目的は族長の解放か?」 「この国を混乱させることが目的だったとしたら」「軍を出動させ国民を不安に陥れ、やがて 法と憲法の精神が破られたら」 「だとすると奴らはすでに勝っている」と切り返す。 「我々が命をかけて戦ってきたことが 全て無になる」。。。この歯が浮くようなセリフも 違和感が無いのは彼(Washington)の真骨頂だろう。 ドアが締め切ることは可能なのか?。。。 また ドアを広げるとテロから身を守ることは可能なのか??でも開けざるをえまい たとえ建前だけであろうとも、アメリカがアメリカであるためには。。。。。。 |
87.マーシャル・ローという単語を覚えました(笑)。厳戒令。 【turbo】さん 5点(2002-12-23 00:55:36) (笑:1票) |
86.いいかげんVSテロものはもうえわと思うけど、それなりに楽しめた。緊張感もあったし、キャストも豪華でよろしい。しかし、テロっていう絶対悪をつくりあげてしまえば、ほかの人は団結できるんだよね。自分たちの問題を「テロがすべて悪い」にすりかえて本当のところから目をそらせてる。今のアメリカみたいだね。 【鉄コン筋クリ】さん 7点(2001-12-02 02:10:04) (良:1票) |
85.邦題やジャケットはカッコいいのに、騙された。 【TERU】さん [インターネット(字幕)] 3点(2024-08-06 21:03:40) |
84.ストーリーは面白くなりそうな話なのに、それほど面白くなかったのはなぜでしょう。すべてが安易に見えて緊迫感が少ないし、編集が悪いのか事件のダイジェストを見てるようでした。マーシャルローとは戒厳って意味なのですね。勉強になりました。あと、名探偵モンクのトニーシャループの活躍は嬉しかったです。 【ぽじっこ】さん [CS・衛星(字幕)] 5点(2022-02-13 10:16:37) |
83.物語は全体的に淡々を進み、特に感動シーンやクライマックスがあるわけでもなく、普通に終わってしまいました。Dワシントン、Aベニング、Bウイリスと名優3人も出演していながら、もったいないですね。。。 【みるちゃん】さん [レーザーディスク(字幕なし「原語」)] 3点(2020-12-26 07:03:57) |
82.《ネタバレ》 デンゼル・ワシントンはこういう役にあっててとても良い感じ。ブルースはえぇまぁいつも通りな感じ(笑)アネットはあんましこういう作風のものでは見たことないからか役に合ってないような?この人にエージェントとかCIAとかイメージないな~。内容はそののちに起こることを思うと予言めいていてちょっと怖い。ラストがちょっとええぇな終わりだったけどある意味こうするしか出来なかったのかなぁ、とか思ったり。そんな印象でゴザイマス 【Kaname】さん [CS・衛星(字幕)] 5点(2017-11-07 05:35:02) |
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81.《ネタバレ》 ○後の911テロを惹起させるニューヨークでのテロの数々。非常に緊張感のある序盤であった。○今で言うホームグロウンテロリストの走りのようなものが登場する。○各組織の縄張り争い、マイノリティの位置付け、テロへの対処等の様々な問題提起はなされるが、どれも具体的な答えの明示はなく、軍の暴走を止めることと、相棒家族の釈放という、いわゆる紋切り型の映画的な落としどころにしてしまっている。○自国批判は色んなしがらみがあって大変だろうが、もう少し冒険してほしかった。 【TOSHI】さん [DVD(字幕)] 5点(2017-09-27 11:15:17) |
80. かなり前に見たものを見直した。この後に起こった数々のテロのことを考えると冷静ではいられない。 【海牛大夫】さん [DVD(字幕)] 8点(2017-01-01 22:32:01) |
79.《ネタバレ》 2016.04/26 観賞。2001.9/11のテロ事件まえの作品。この作品よりはるかに綿密な計画と悲惨な結果には恐ろしいものを感じる。主役も若いし、極端に潔癖症の『名探偵モンク』の主役トニー・シャルーブも出ていた。作品としてはテロ対策の困難さがひしひし感じられ、無為無策で救いが無い感じ。ウィルスの役割余り意味と効果なし。 【ご自由さん】さん [CS・衛星(字幕)] 6点(2016-04-26 22:43:45) |
78.《ネタバレ》 デンゼル・ワシントンとブルース・ウィリスの共演というだけでテンションが上がりますね。 ブルース・ウィリスには批判的な意見も多いようですが、個人的には二人の演技は完璧で、それぞれの立場、肩書きにおけるカリスマ性というものを十二分に発揮していたと思います。 映像・演出も凄いです。『バス爆破テロのシーン』のインパクトは強烈。このシーンがあることにより、結果のみを映した『劇場テロ』『FBI本部テロ』の惨劇までもがイメージできるわけです。惨劇をイメージさせる演出や、何かを予感させる演出は見事という他ないんです。『劇場テロで一瞬だけ映される片腕をなくした女性』『会議のときに一人、二人、・・・そして一斉に鳴り出すポケベルと携帯』『バーで飲んでいるときに地震のようにバーが揺れる演出』などは、どれも鳥肌もの。 ストーリーにおいても、市民にとっての脅威が、いつの間にか『テロ』から『軍』に移行していて、本質のすり替えがあまりに見事。 ハブ(デンゼル・ワシントン)が、『この国を混乱させることが目的だったとしたら?軍を出動させ、国民を不安に陥れ、やがて法と憲法の精神が破られたら?それこそが彼らの勝利だとするなら、彼らは既に勝っている。』と、デブロー将軍(ブルース・ウィリス)に言い放つ、これこそがこの作品のテーマなのかもしれません。 テロの危険因子を育てたのがアメリカなら、今回のテロの原因を作ったのもアメリカ。そんな映画をアメリカが作っちゃったってんだから、こりゃあなんか凄い迫力というか、警告めいたもんを感じます。 惜しむらくはこの作品、ものすごく頭の良い人や状況判断が早い人にとっては、格別の味わいを見せるのでしょうが、私のような中途半端な頭の出来では、状況や人間関係を理解するのに全力を尽くさないといけないので、途中でやや疲れてしまうのが難点と言えば難点か。 【たきたて】さん [ブルーレイ(字幕)] 7点(2015-05-24 16:45:26) |
77.他国に干渉し、他国との間にさまざまな軋轢を抱えながら、自国の平和と自由を維持することはできるのか? アメリカがテロの標的となり、国内で次々に多数の犠牲者が発生する前半に対し、後半は、戒厳令の発令、アラブ系の人々への弾圧が描かれていきます。自由が損なわれ、国内もバラバラになっていく、その姿は、「軍人」と「FBI」が廊下を互いに別方向に歩み去り、間に「CIA」が残される、という構図にも象徴されています。が、バラバラになっているうちが、まだしも相互批判の余地があって健全なのかもしれません。本当に恐ろしいのは、戒厳令すらも必要としない無批判な熱狂による暴走、の方でしょうから。そういう意味では、やや楽天的な見通しの映画なのかもしれませぬ。 【鱗歌】さん [DVD(字幕)] 8点(2015-01-20 22:41:17) |
76.《ネタバレ》 B・ウィリス、可哀想にこの作品でラジー賞を貰っちゃったんですね、そんなに悪い演技だったかな? やっぱ“I am a low”なんて言っちゃったからでしょうかね。 さてこの映画の欠点は、9.11でも使われなかった戒厳令を爆弾テロが頻発したぐらいで発動させちゃったことに尽きます。その責任は政府と大統領が負うべきなのに、なんかB・ウィリスにみんな泥を被らせて終わっちゃうのはどうなんでしょう。別にあの将軍がクーデターを起こしたわけでもないのにね。A・ベニングも、けっきょく彼女は何者だったんでしょうか? かつてCIAに所属していたのか、今もいるのか良く判りませんでした。ひょっとして私立探偵だったりして。D・ワシントンもこの当時の彼の十八番である正義感あふれる不屈の男を熱演していますけど、家族もいないみたいだしどうも人物造形が薄っぺらですよね。最近の彼はこういうキャラを演じなくなっていますが、これはなかなかクレバーです。 【S&S】さん [CS・衛星(字幕)] 5点(2013-01-14 20:48:52) |
75.《ネタバレ》 なんとも微妙な映画。海外ドラマレベルです。よくこれに大物2人が出れたなと。内容ですが軍部のシーンが少なすぎる。マーシャルロウが発令した後の緊迫感もいまいちだ。 10年前の映画ですが、司令部のテクニカルな描写など、ちょっと古臭い。最近の中東関係の映画見ると全然違う。テクノロジーの進化の早さを実感しました。 【カップリ】さん [DVD(字幕)] 4点(2010-06-01 02:21:33) |
74.《ネタバレ》 9.11前に作られた作品で未来を予見した映画として、『機動警察パトレイバー2』と共に記憶に留められるべき作品だと思う。爆破テロが頻発するNYで戒厳令(マーシャル・ロー)が敷かれる、という展開は当時は絵空事のように思われていたが、同時多発テロを経験した現在においては、驚くほどリアルなシミュレーション映画となっている。内容の割りに派手なシーンが少ないのは、役者のギャラに製作費がもっていかれたからかな?と穿ってしまうが、デンゼル・ワシントンの熱演は買い。もっと評価されてもいい映画だと思う。 【フライボーイ】さん [DVD(吹替)] 7点(2010-03-24 23:11:00) |
73.前にも見た映画だってことに途中まで気付かずに見てしまった。デンゼル・ワシントンはかっこいいね。でもストーリーは今ひとつ。エリースってどんだけキーマンなんだよって感じ。しかも、あまりにもお間抜け。軍とFBIのかけひき部分は魅力的。 【フラミンゴ】さん [地上波(字幕)] 4点(2009-04-06 19:12:37) |
72.911後に見ると、「結局アメリカってどっちなんだよ?」って突っ込みたくなる。 |