162.ピアース・ブロスナンのボンドは、「5代目ボンド」というより「2代目ロジャー・ムーア」のイメージがあって、この真剣みの無さが、いいなあ、と。要は、もしもジョージ・レーゼンビーが1作のみで降板しなければおそらくロジャー・ムーアの出番はなく、ロジャー・ムーアの出番が無ければこんなピアース・ブロスナンのボンドなんて誰も認めなかったんだろう、ということなんですが。幸いにもこうやってボンド役に定着し、記念すべき第20作も彼の主役にて迎えることに。 この映画の007シリーズ、荒唐無稽なアクションを、ホントにスタントでやってしまうのが何と言っても魅力で、これもロジャー・ムーア時代に(良くも悪くも)花開いた感があります。むろん、合成映像やミニチュア撮影も多いですが、そこにしっかり、非常識極まりない無茶なスタントシーンを織り交ぜてくる。しかしこの第20作、時代の流れには逆らえないということか、かなりCG化に走っちゃってて、そこは残念ではあります。まして、あくまで当時のCGですから、単に荒唐無稽なシーンをより荒唐無稽に見せてるだけ、のような。 だけど、ムチャクチャやってて、やっぱり面白い。いや、普通の意味でストーリーが面白いとか言うのは全然無いんですが、そりゃだって007映画だもの。何となくスパイごっこみたいなどうでもいいことをやりつつ、ムチャクチャなアクションを無理矢理織り込んでいく。ホバークラフトでのチェイスなんて、実に痛快。「冒頭が一番、見応えがある」という残念な構成も、007映画ならでは。 いやもちろん、その後も、見どころ色々。プレデターみたいに微妙に姿が見えなくなるアストンマーチン。透明車にボンドが乗ったら、ボンドの姿だけ宙に浮いて見えるのかと思ったが、そうはならない。ってのはどうでもいいんだけど、自動車同士でミサイル戦を繰り広げる不経済な戦い、さらには敵の基地の中まで突っこんで死闘を繰り広げる。この基地、どうやら、いわゆる「かまくら」で出来てるらしく(?)、氷の城を破壊しまくるカーアクション、これまた実に痛快。 宇宙からの光線による攻撃が、イマイチ段取り悪く、言うほど破壊が進んでるように見えないのですが、とにかく38度線付近らしいどこぞが、爆発しまくってる、スケール感があるのか無いのかよくわからんスペクタクル。派手には違いないので、クライマックスを大いに盛り上げます。 ところで、今回のもう一つの売りは、ボンドガールとしてハル・ベリーが登場。ショートヘアの顔立ちがなんとなく、浜美枝を連想してしまったのですが、いや確か「2度死ぬ」では長髪姿のボンドガールだったはず(?)なので、これは妙な連想でした。 【鱗歌】さん [CS・衛星(字幕)] 7点(2023-10-15 15:45:18) (良:1票) |
161.《ネタバレ》 ピアース版ボンドが大好きな私ですが今作はイマイチ。まずちょっとシリアス過ぎる点が面白くないしSFが過剰な点もマイナスです。そして最大のイマイチポイントはパーフェクトストレンジャーのハリー・ベリー(ジンクス役)が魅力的に見えない点です。ついでに書くとCIAのお偉いさん役のマイケル・マドセンもどう見てもレザボア・ドッグスにしか見えない点も微妙でした。北のザオ(リック・ユーン)もマジもんにキモいし、今回は全体的にキャスティングが合ってないという印象が強かったです。(オープニングの曲もイマイチ) 唯一、ミランダ・フロスト(ロザムンド・パイク)当時23歳が最高に可愛くてついヨダレが出てしまいました。ツンデレ設定なのもソソるし、前作のソフィー・マルソーと並んで「借金してでも一晩お願いしたい女」の称号を与えたい女性です。(あの人と遊びで一夜なんて、ボンドに殺意が湧くわ~) 失笑もんのストーリーにはあまり触れませんが、色々と超絶SF設定が酷いです。ボンドカーがアストンに戻ったと思ったら透明で見えませんか(笑)黒幕が北のお坊ちゃん設定もかなり無理があるし、そのお坊ちゃんがイーロンマスク級の人間に成り代わることが可能なのかも色々と議論の余地があります。衛星は誰が上げたのか?オープンカーで氷上チェイスはどうなの?とか、色々凄すぎてツッコミ処は多めです。 カマトト風で超絶可愛いルックスで、なおかつツンデレという過去最強のロザムンド・パイク嬢に全てを捧げて異例の8点献上。(嬢が出てなかったら4点) 【アラジン2014】さん [地上波(字幕)] 8点(2023-09-23 13:55:05) |
160.この後のクレイグボンドがあまりにも存在感がありすぎて残念ながらかすんでしまう。 【おさむ】さん [CS・衛星(吹替)] 6点(2021-08-13 20:38:28) |
159.ブロスナンのボンド映画は、チェイスシーンが長すぎる気がします。本作は特に絵空事のようなアクションシーンが多く、興ざめ。 個人的にお気に入りのエピソードが最後に出てくるので、甘目の一点追加。あれは笑える。 【代書屋】さん [DVD(字幕)] 6点(2021-06-07 00:45:05) |
158.北朝鮮で拷問スタート。 カジノロワイヤルと並ぶ痛々しいシーン。 でも死なない。流石007。 ハルベリーのボンドガールは良いチャレンジ。 ブロスナンの最終話で歴代ボンドと比較するとインパクト劣るがシリアスでコメディ要素が皆無のボンドはそれはそれで楽しめた。 哀愁は少ないがスパイの本格派である。この系譜はクレイグに引き継がれている。 また、小ネタが多いようだが説明が無いと何もわからない。 |
157.《ネタバレ》 いきなりボンドが捕虜になっちゃってオイオイなんだけど、オープニング曲・映像はかなりいいですね。007だー!って感じで。結構厳しい意見が多いですが、過去シリーズ作品へのオマージュも散見されて、節目の集大成作品としてはまあまあなのでは? <追記>14年ぶりに再見。黒人のボンドガールでエージェント(ちなみに、前々回はアジア人のボンドガールでエージェント)、敵は北朝鮮。ブロスナンボンドは冷戦終結により「敵」が見えなくなった事(敵は北朝鮮しか残ってない?)、香港返還を契機とする中国の台頭、民族の多様化(アジア人・黒人の起用)や女性活躍(ボンドガールのエージェント化及びアクション増)等々の平等化の進展といった時代の変化の中でシリーズ化されたと言える。振り返って見ると、そういう時代背景を反映した歴史を感じる点で興味深いものがある。 |
156.《ネタバレ》 シリーズ第20弾。5代目、ピアブロ・ボンドの最終章。今作も世界中を舞台にしたスーパーアクションの連続。フェンシング対決の2戦目はルール無用、ガチでの殺し合いやな。ボンドガールがハル・ベリーとロザムンド・パイクじゃ物足りねえぜ。そして我らがゴーモン王の6代目、ダニクレ・ボンドへと続く。 【獅子-平常心】さん [DVD(字幕)] 6点(2020-09-27 04:00:46) |
155.《ネタバレ》 この後のクレイグ版が良いので、今では古臭いボンド映画。ハルベリーの海辺のシーンのみ 【にけ】さん [映画館(字幕)] 7点(2019-01-10 22:21:28) |
154.ブロスナンお疲れ様でした。ロジャームーアほどハンサムじゃないけど、主役顔してるし、ハマってました。最近またアクションで復活してるようなので、これからも応援していきたいと思います。 【ケンジ】さん [ブルーレイ(字幕)] 6点(2016-02-08 21:41:30) |
153.《ネタバレ》 冒頭のホバークラフトのチェイス、攻殻機動隊仕様の車や、その車で氷の世界でのチェイス、レーザービームが飛び交う中での格闘など、楽しめる部分が多かったな~。パラシュートを使ったサーフィンなどは人間にはちょっとありえないアクション過ぎて、CG感が結構出てましたが、まー、それもありですね。ダイヤモンド、レーザー光線の衛星など、似た設定が多い「ダイヤモンドは永遠に」はチャチくて、バカバカしい展開に退屈でしたが、同じシリーズでも、長く続いているので、こんなにも差が出るんですね~。ちなみに、この映画の基本プロットの一部はイアン・フレミング原作小説版「ムーンレイカ」からいただいてるみたいで、まーさすがに時代的な設定で、原作ではボスはナチの残党になっていますが。後、映画用の原作小説ではグスタフとミランダの出会いも描かれていて、少し奥深いものになっています。 【なにわ君】さん [DVD(字幕)] 7点(2013-12-22 01:16:15) |
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152.《ネタバレ》 愛である。007を愛するものは、こういったコラージュを特に好むのである。そして、アメリカの精密なスパイや、アクション。リアルなギミックを引き合いに出して007を取るに足らないとする輩にはエリザベス女王閣下の鉄槌が下るだろう。 これは007という、壮大な装置であって、この途切れないワクワク感を提供する唯一のメディアなのだ。 だからこそ言ってしまうのだが、これが007なのであっていつであっても過信してはいけない。予告編に足をすくわれるのは、デフォルトである。 【黒猫クック】さん [DVD(字幕)] 7点(2013-08-17 01:37:56) |
151.《ネタバレ》 ○ストーリー、悪役、ボンドガールともに魅力がなく、CG使い放題でこのシリーズの中では原点からかなりかけ離れた作品。 【TOSHI】さん [DVD(字幕)] 4点(2012-02-26 16:37:40) |
150.相変わらず派手なアクションやスパイ道具、ボンドガールが見所なのだが、 007のキャラ自体にあまり思い入れがないせいか、どうにも印象が薄いシリーズ。 この作品も敵役が変わったぐらいで、前作と同じ事をやっているようにしか思えないし、 出来が良かったのか悪かったのかさえわからない。自分の中では、ほぼ"寅さん"と同じ位置づけ。 まあ、何も考えずに観ればそれなりに楽しめるだろうし、 主役を交代しながらこの調子で永遠に続くのかなと。007はそれでいいんだと思う。 【MAHITO】さん [地上波(吹替)] 4点(2011-08-10 01:24:30) |
149.《ネタバレ》 北鮮側は、あんな凄い兵器を手に入れたんなら、地雷原といわずにワシントンとか狙って欲しいし、ボンドの方も北朝鮮を相手にするなら、息子の悪行云々よりも、むしろ体制の打倒を目指して欲しい。凄く大仕掛けの割には、中途半端さが残る作品でした。 あの自動車、自動車上の一点を違う位置から複数の人間が見たらいったい誰を基準にして、反対側の映像を選ぶんでしょうか。Qも自動車を悩ましちゃ駄目だな。可哀想に。(笑) 【rhforever】さん [DVD(字幕)] 6点(2010-10-04 16:48:07) |
148.《ネタバレ》 シリーズ20作目の記念作品的な描写がところどころに見られた。そういえば10作目の「私を愛したスパイ」でも、女スパイと共闘してましたね。ボンドが捕虜になって拷問を受けるようなシーンは過去に無かったので、新しい展開にちょっと期待したけど途中から通常のペースに戻って残念でした。かなり初期の頃から観ている自分には、Qのコレクションにちょっと感激。昔の秘密兵器は地味だったが、使い方で味を出していたと思います。消える車などはもう「攻殻機動隊」レベルで娯楽としては面白いけど、そんなものに頼り過ぎると作品がふやけます。 【アンドレ・タカシ】さん [CS・衛星(字幕)] 6点(2010-08-22 00:37:27) |
147.《ネタバレ》 冒頭で北朝鮮を扱う辺りが良いですね。あのステルスポンドカーは欲しいが今の技術では製作不可能でしょう。ザオのダイヤのニキビは魅力的だが、ありえない。ちょっとエンタメに走りすぎている今作は賛否両論になりそうです。マドンナがカメオ出演してましたね。後はヒロインのハル・ベリーがまったく可愛くないのが残念。ラストでの戦闘は迫力ありながらも不自然だなと思いながら見ていました。レーザー破壊はインパクトがあって好きなシーン。 【マーク・ハント】さん [DVD(字幕)] 7点(2010-08-03 01:43:24) |
146.《ネタバレ》 冒頭から30分くらいまで、ボンドが捕まって拷問受けるというシーンがあり、生還したものの組織からはボロクソに言われる流れは今までの007とは違ったチャレンジ的な試みかな、と思いつつ観てましたがキューバに入ってからは、なんてことないいつもの007に。アストンマーチンの新しい機能とか、壁を一瞬で壊す指輪とか、そういう新しい仕掛けのインパクトは毎度のことながら楽しませてもらえるので、つまらなくはないんですが。ボンドガールのハル・ベリーはあんまりヒロインとしての優雅さが無かったのが少し残念でしたが、テレビでやってるとついつい見入ってしまう作品レベルを保ってるのがさすが007シリーズというべきかなんというか。 マドンナの主題歌もカッコいいです。 【バニーボーイ】さん [DVD(字幕)] 6点(2010-01-31 21:20:48) |
145.《ネタバレ》 長期間捕虜になったボンドがロン毛になっただけでピンピンしているのですから、ストーリーなどハナからどうでも良いのです。ドッカン・バッタンのアクションと数々のお笑いグッズを気楽に楽しめるのですが、少年のようなハル・ベリーには興醒め。ボンドガールは重要な部分なのでミスキャストは痛いです。 |
144.《ネタバレ》 007「ダブル記念」のこの作品、内容が詰まっているというか豪華というか、金かかってんな~的な印象ですね。まぁ007とすれば普通に面白い 見えなくなる車はスゴイなぁ…まあ、このやり過ぎな感もこれまた007らしい(笑)これでブロスナン007最後だったんですねー お疲れ様でございマシタ 【Kaname】さん [DVD(字幕)] 6点(2009-09-29 08:16:12) |
143.グネグネしたハル・ベリーやしたり顔のマドンナに興味はない。正式にQ宣言したジョン・クリースも本性かくしてて物足りない。光学迷彩カーやこれがデビューのロザムンド・パイクは良しとして。でもこれが自分に特別なのはボンド&マネーペニーの40年越しのサプライズがあるから。ウイットと慈愛にみちた初代のロイス・マックスウェルはどのような感慨をもっただろうか。 【レイン】さん [映画館(字幕)] 6点(2009-08-04 07:11:27) |