1.《ネタバレ》 兎にも角にも豪右衛門のキャラクターに尽きます。戦好きで言葉も態度も悪いし頑固っぷりスパルタは兄貴としては願い下げたいのですが、ただの乱暴者ではなく相当な傑物として描かれています。それぞれの長が集まった会議での態度や商人たちと軽口をたたきコミュニケーションをとる様子から感じ取れる懐の深さなど、日常の様子や一連の騒動から人物像が決定付けられていく過程が見事です。只者ならぬ雰囲気、豪快で圧倒的な存在感という特徴は三船敏郎が演じるにも相応しい役であり魅力が十分に発揮されています。ラストの馬群シーンも迫力があり侍にはない彼ら百姓の力強さを感じさせ、この先どうなるの?と無い続きを見たくなってしまうのです。