1.《ネタバレ》 難病で主人公なりヒロインが死ぬ映画というのは、これまで何本も見てるのでぶっちゃけ見る前から多少の倦怠感が無かったことは否めないんですが、
泣きました。素直に泣きました。
最初は有馬公生のピアノコンテストに現れ、そして消えていくかおりの儚い姿に。
もう一つは手紙によって明かされる彼女の本来の姿と健気な気持ちに。
気持ちよく泣かせてくれる映画というのは人の気持ちを優しく穏やかにしてくれる本当に素晴らしい清涼剤だと思います。
しかし広瀬すず、本当にころころ変わるいろいろな表情に魅了されましたが、これだけ演技力にあふれた女優が、まずはルックス、美貌で評価されるというのは、ある意味 不幸なことではないかと。
自分的には何の問題もなかったストーリーに原作ファンの人が相当怒ってみえるんで、とりあえず読んでみました、まず1巻から(キンドル無料とは心憎いサービス) 一巻部分に関しては何にも問題はないと思う。むしろ自分の大好きな漫画をここまで忠実に映像化してくれたらすごく嬉しいと思うんだけどな。特にかをりの演奏、いくら紙を眺めてても聞こえてこないわけで。強いて難を言うなら、初対面の涙、それから演奏後の子供の花束、これは省いてほしくなかった。
ただ、一番気になったのは、この今読んだ1巻部分でおそらく映画の3分の1か4分の1位を費やしてること、これ全11巻ですよね、すごく不安を感じます。
今日、雨が少しおさまったら古本屋で2巻以降も買ってこよう。(さすがに漫画に1ッ冊450円は払えない)
平成29年4月22日 ブルーレイを購入して。
広瀬すずの他の映画に比べても、あまり脚本や演出が上手い映画ではない。
本当に原作を重んじるのなら、どう考えてもこのストーリーで2時間は無理。だから映画のほとんどが最初の3巻分で埋められてしまうなんてことに。
ちはやみたいに 第一楽章、第二楽章、最終楽章なんて形にできなかったか。」
あるいはそれば無理なら、チアダンみたいに、大胆にメリハリが効いた省略をすべきだった思う。
少なくともソフトボール部の友人のエピソードはもっともっと大胆に削れたと思う。
それとかおりの嘘が、ちっともそれらしく見えなかったのが致命的。中川をすごく好きそうな様子なんてほとんど皆無だったと思う。
ただ、そんな欠点を抱えながら、映像と音声がとてつもなく美しい映画。
特に、最後のピアノコンサートにかおりの幻が現れて一緒に演奏するシーン! ちょっと泣きましたw
あと最初に丘の上で子供たちと一緒にいるシーンとか、通学路で待つ二度のシーンとか、心に残る美しいシーンが多数。
すずの表情演技も良かった。すごく綺麗だなと思えるカットが多数。