1.女子高校の生徒であるヒロインを中心に、その周囲で起こるさまざまな人間模様を描いている。
長野ののどかな風景や、木造の校舎などを捉えた映像は美しい。
しかし、ストーリーにはこれが表現したいという軸が感じられず、散漫に思える。
学生たちの言動が異様に大人びていたり、格調を感じさせる脚本ではあるが、リアリティという面では弱く、しょせん作り話と冷めてしまう。
単に美しい青春物語では終わらず、悪女や酒乱オヤジといった見苦しいものが登場し、不快感を充満させているのは残念だ。
音量をゼロにして、別のBGMでも掛けてただ眺めているのが、丁度いい内容なのかもしれない。