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タコ太(ぺいぺい)さんの口コミ一覧[この方をお気に入り登録する

プロフィール
コメント数 1396
性別 男性
自己紹介 投稿にあたっては
①製作者の映画愛を信じて基本的に0点は付けていません。
②レビュー作品の「あらすじ」は率先して書いています。

※「ぽこた」からニックネームを変えました。サブネームの「(ぺいぺい)」は継続です。(2024.2.28)

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1.  初恋のきた道
チャン・ツイィーの出世作というだけではなく、代表作と言ってもいいでしょうね。眩しいぐらいの可愛らしさ、健気さ。何度見てもいい。彼女の演技も素晴らしい。このシンプルなストーリー、この素朴な雰囲気、これだけの題材でよくぞココまで仕上げました。チャン・イーモウの代表作とも言えますね。機を織る年老いた彼女。機を織る若き日の彼女。織る布の意味は違えども、背中で語る姿に変わりはありません。ただただ賞賛。
[地上波(字幕)] 10点(2005-04-19 23:21:46)
2.  ハッピー・デス・デイ 2U 《ネタバレ》 
見事な続編。前作はコメディタッチのホラーで尚且つヒューマンドラマでしたが、今作は何となくホラーテイストは残しつつSFベースのコメディ&ヒューマンドラマに衣替え。ひとつの話の流れの中で、ジャンルの異なる2作の整合性を保てるなんてただただ脱帽です。  そして、前作で明かされていなかったタイムループの謎の種明かしをしつつ(一応量子力学を持ち込んでいますが少々雑なのは良しとしましょう)、今作では時間軸のズレを用意してツリーがパラレルワールドに入り込んでしまったという新たな設定に。  この世界では亡くなった筈の母親が生きている。仮令別人格となろうとも母親と生きるべきか、それともカーターと愛し合える元の世界に戻るべきか。ツリーの深く悩む姿は最早感涙もの。この辺りの「愛」の捉え方を観ていると、どことなく「インターステラー」の世界観を思い出してしまいます。(個人的に観たばかりだからかも)  ツリーが只管自死し続けるところや幾つかの結構不適切な台詞や演出には、目くじら立てて苦言を呈する人もいるに違いありませんが、そんなことを忘れさせて感動を与えてくれるハートウォーミングなドラマに仕上がっています。  今回も登場するお洒落なエンドロール。そしてそこに登場する後日談。お馬鹿なだけで別段恨む必要もなさげなダニエルを、被験者としてループ地獄に送り込んだツリーには少々呆れましたが、最後の最後まで楽しませていただきました。  第3作の構想が無きにしも非ずということですが、普通なら流石に3作目はコケそうなところ。でも、この製作陣はきっと予測不能に驚かしてくれるんだろうな。
[インターネット(字幕)] 9点(2023-02-16 23:57:16)(良:1票)
3.  バッドガイズ(2022)
アニメだからこそのキャスティング、アニメだからこその実写不可能なスーパーアクション。そしてアニメだからこその動物と人間が共存する世界。(と言ってもバッドガイズの5人以外の動物は動物のままというのはご愛敬?) いつもながらに思うのですが、洋画アニメ作品には邦画アニメとはひと味違った独特の味わいがあって実に楽しいです。  原作未読ですし殆ど予備知識なしに試写会に参加しましたが、冒頭から作品世界に没入して楽しめました。理屈は不要ですね。封切り前なので言いたいのは一言だけ。「楽しかった!」
[試写会(吹替)] 9点(2022-09-03 14:29:38)
4.  バンテージ・ポイント 《ネタバレ》 
同じ対象を観察者を変えて繰り返し見せるという手法は決して斬新ではないものの、この作品においては非常に効果的に観る者を惹きつけていると思います。「しつこい」というご意見も多見されますが、私はもっとあったって良いように感じます。 ツッコミどころはかなりあるでしょう。御都合主義も甚だしい。「バーンズ不死身かよ!」とか「ホテルの警護弱過ぎ!」とか「SPの身上調査やってんのかよ?」とか…。でも、そこんところは娯楽作品と割り切って考えれば許容範囲。面白くするためには脚色しなきゃね、思いっきり。 最後の救急車横転シーンも都合良過ぎ?でも、そこはテロリストといえども人の子。前半部分で彼が少女に向けた優しい微笑みが複線となってるってのは、途中で気付いちゃいますけどね。 なにはともあれ、アッという間の90分。見事な娯楽作品です。
[DVD(字幕)] 9点(2009-05-18 02:42:04)(良:1票)
5.  バタフライ・エフェクト/劇場公開版 《ネタバレ》 
高得点にしてみました。アイディア的には決して新しくはないし、むしろ類似作は数多いでしょう。ただ、素材は同じでも料理の仕方が上手い。更に、役者陣の熱演がそれを支えています。この手のストーリーには矛盾が付きものですが、比較的破綻せずに纏められていますね。ただ、タイムトラベル的(あるいはパラレルワールド的)とストレートに受け取らず、もしかしたら本当は全てが彼の心の中で起きているだけなのだとも思えませんか?その方が矛盾がないような気がします。いずれにしても、思わず引き込まれてしまった佳作です。ちなみに、キャッチコピーのとおりの悲しいハッピーエンドですけれど、DVDの特典映像みたいにしてしまうと興醒め。監督の選択は正解ですね。
[DVD(字幕)] 9点(2006-01-01 02:51:10)
6.  ハリガン氏の電話 《ネタバレ》 
いかにもスティーブン・キング原作と納得の作品。一人の少年の成長を描いたヒューマンドラマとして登場人物の人間模様を描きつつ、ファンタジー、或いはホラー風味もしっかりと効かせた展開、良いですね。  憎しみのあまりその対象の死を望むと実現してしまう。これは単なる偶然か?それとも今は亡きハリガン氏の超自然的な力によるものなのか?明確な種明かしのない結末は如何にもキング作品。そのことに焦点を当て過ぎるとオカルトホラーになりかねない。ギリギリのところで踏み留まって、ある意味曖昧にしておく。このあたりの匙加減が絶妙です。  原作未読ですが、おそらく読めば本作の魅力が増すことは間違いないかと。個人的には、キング作品は原作の方が優る場合が殆どと思っています。が、本作の場合は映画化しても作品の魅力は損なわれていないと感じます。8点献上。
[インターネット(字幕)] 8点(2024-01-12 18:40:29)
7.  ハッピー・デス・デイ 《ネタバレ》 
ホラー作品と思って観始めたら冒頭は少しばかりスロースタート。B級青春ドラマと見間違える雰囲気。矢鱈とヒロインのお馬鹿っぷりが披露されて行きます。そしてマスクマン登場。あっさりヒロイン撃沈。ん?グロさ皆無。これってホラー?  そしてタイムループ開始。当然戸惑うヒロイン。でも混乱しているようで何も変わらない。寧ろビッチ度増強。ところがループを繰り返すうちに事の真相に気付き始める。  そこからの展開はスピードアップ。ビッチ、ビッチャー、ビッチェスト(bitchは名詞だっけか?)とばかりにエスカレートしたかと思えば、悟りを開いたかの如く超好感度善良女子大生化したり、死に様も様々ならば反撃も創意工夫したりと実に面白い。  ループ脱却には犯人を殺してしまえばいいという彼女なりの結論を得てからの展開も良いですね。そう簡単には目的を果たせないし、果たせたかと思ったらどんでん返し。そうきたか!といった感じ。いやいやお見事。脚本の妙ですね。  思えば、そもそも何で誕生日にタイムループし始めたの?とか、犯人候補と真犯人それぞれの死亡の件でヒロインは逮捕勾留されてもおかしくない立場と状況だとか、そんな野暮は言いっこなしですね。ハッピーエンドに相応しいエンドロールも素敵でした。  きっちりヒューマンストーリーとしても完結している贅沢なB級?ホラー&コメディ、迷わず8点献上です。  ちなみに、この監督さん、「パラノーマル・アクティビティ」シリーズの頃はイマイチと思ってましたが、監督としての前作「ゾンビワールドへようこそ」以来注目してます。なので、同監督作品で未見の続編は当然観ます!
[インターネット(吹替)] 8点(2023-02-14 12:03:39)(良:2票)
8.  ハリケーンアワー 《ネタバレ》 
大規模自然災害で孤立。最愛の妻は出産中に急死。人工呼吸器が必要な早産で生まれた赤ちゃん。停電、食料と薬剤の枯渇、発電機の操作のために休憩はおろか一睡もできない。救助隊が来ないどころか殺気立った暴徒が乱入…。  我が子と二人、そんな八方塞がりの状況に放り込まれてしまったら、誰だって父親の自覚どころじゃない。混乱あるのみ。さりとて娘の命は何としても守り抜かねばならない。頭を巡らせ極限まで身体を酷使し、只管発電機のハンドルを回し続ける。保育器の中の娘に語り掛け、思い出の中の妻に語り掛け、人間らしさを失うことなく、それどころか命に代えても娘を守り抜く父親の姿へと一歩ずつ歩んで行く。  老朽化した機器の充電能力の低さ故の時間的制限による繰り返しで、展開が次第に単調になってしまうのかと思いきや、迷い込んで来た救助犬との交流でホッと一息つくことが出来たり、救助隊ならぬ暴徒の襲来を躊躇うことなく撃破する主人公の逞しさに胸をなでおろしたり、短めの尺の中にも変化に富んだ展開で一気に物語は進みます。  そして、身も心もボロボロとなりながらも出生後48時間が過ぎ人工呼吸器が不要となった我が子の姿に安心し、力尽きた主人公が崩れ落ちた時、救助隊の到着によって娘ともどもストレッチャーで運ばれて行く時の父娘の眩しいばかりの姿。(しかも、件の救助犬の働きによって救助隊が呼び寄せられるなんて泣かせる。実はシャーロックの生死を心配してました)  感動的でした。一言で言えばソリッドシチュエーションパニックサスペンス(一言でもないか)なのでしょうけれど、それはあくまでも手段というか設定であって、若き父親の成長を描くストレートなヒューマンドラマとして受け取りました。  ポール・ウォーカーさんの遺作となってしまった本作。アクション中心の作品ばかりではなく、様々なジャンルの作品にもっと出演して欲しかったと思わずにはいられない佳作でした。  追記:DVDのジャケットは勘弁してください。劇中グロック持ってるのは暴漢だけですから。
[インターネット(字幕)] 8点(2022-11-20 00:30:36)(良:1票)
9.  PARKER/パーカー 《ネタバレ》 
ジェイソン君の主演作はハズレませんね~。中身があるとか、心に残るとかじゃないけれど、とにかく観ている間の爽快感は素晴らしい。監督やスタッフが違っても変わらないところは只管彼の魅力の賜物でしょう。 と、ちょっと誉め過ぎかもしれませんけど、本作も多聞にもれず爽快な一作です。最初の生き残りはいささかラッキー過ぎるかもしれないけれど、そこはそれ無敵の主人公ですから御勘弁を。ジェニファーとのラブシーンも濃くなりすぎず、ただただハードボイルドな男の世界を描き切ったこの作品。尺の長さも丁度良い。素直に8点献上です。 ちなみに、最初のズラ、違和感あるけど似合ってます。でも、やっぱりいつもの髪型がいいな。
[DVD(字幕)] 8点(2013-09-23 10:36:16)(良:1票)
10.  パッセンジャーズ 《ネタバレ》 
確かに、類似の設定による作品は随分とあります。この作品も、ある程度その種の作品に慣れていれば、あるいは好んでいれば、早い段階で種明かしに気付くでしょうね。 ただ、この作品に関しては、その気付きを想定して制作していると思われ、2回観てみると随所に丁寧な関連付けが施されていて、「なるほど、そういうことか…」と思わせられる場面が多々あります。 また、「生」と「死」、そして「愛」についての解釈と言うか思い入れというか、制作者のメッセージがきちんと伝わって来ます。登場人物の人物設定や役割、位置付けもしっかりとしていて、安定感のある作品になっていますね。勿論、キャスティングの妙であることも見逃せません。 という訳で、自分の好みのプロットであることも加点して8点献上です。  ただ、DVDのジャケットや予告編の内容がサスペンスやスリラーを思わせるものであることが、観賞時のマイナス要素になりかねないことが残念。とは言え、他に広告のしようもないとも思われ、配給会社の営業さんは苦労したんだろうなぁ…
[DVD(字幕)] 8点(2010-08-16 01:15:31)(良:1票)
11.  パルプ・フィクション
今更ながらにコメントするのも気が引けますが、巷の高評価どおりの出来ですね。 とにかく多弁、台詞が多い。でも、気の利いた台詞だらけ。映画を観ていると同時に、小説を読んでるような気になる。外国の小説は、登場人物が語りまくるのが多いでしょ? ただ、もちろんそれはこの作品のほんの一部。洒落た音楽、美しい映像、凝った構成、そして全てを独特のウィットで纏め上げ、ひとつ間違うと悪趣味な作品に急降下しそうなところを巧みに操り良作に仕上げている。タランティーノの代表作と呼ばれることに納得。 同時に、嫌いな人には全く受け入れられないだろうことも理解。ストレートでいて難解という、稀有な作品です。
[DVD(字幕)] 8点(2010-05-15 19:11:10)(良:1票)
12.  ハード キャンディ(2005) 《ネタバレ》 
ジェフはそこそこ好感の持てるタイプの知的な男性。ヘイリーは生意気でアブナイお子ちゃま。序盤から中盤にかけては、疑わしいながらも「被害者」的なジェフに感情移入。ヘイリーの憎たらしさがそれを助長しますね。 でも、なんで金庫に行方不明の少女の写真?とか考えてるうちにジェフに対して疑念が生まれてきて…最後にはヘイリーに感情移入、てかジェフに逆感情移入(てな言葉があるかどうかは分からんけど)。  「ミザリー」みたいなシチュエーションながら全然違う背景と展開。観客は振り回されますね~、いやはや良く出来てます。観る者の感情をコントロールする、ってのが作品のコンセプトなのかな?  エンディングは少し消化不良(ヘイリーの事後について)だけど、ジェフの選択はヘイリーの目論見どおりってことで考えれば、見事などんでん返しと言ってもいいのかも。  コンパクトにまとまった良作と思います。
[DVD(字幕)] 8点(2009-07-13 00:10:47)
13.  裸の銃を持つ逃亡者
作り手が心から映画を愛しているということが伝わってきます。てか、映画作りを心から楽しんでいると言うか。これでもかと言う小ネタの連続には、画面から目を逸らすスキもありません。原語で観ることができたなら、またアメリカ人の感覚で観ることができたなら、更に数倍楽しめることと思います。下品と言ってしまえばそれまでですけど、こういう作品も必要だと思いませんか?
8点(2004-06-13 00:03:27)(良:1票)
14.  白鳥(2023) 《ネタバレ》 
原作は未読。人間の心に潜む狂気に対し、強く正しく生きることを説いた作品でありながら、決して説教臭くならずファンタジックな味わいに仕上げられていて好感が持てます。  今の時代背景においては反戦的な作品と理解しても良いのではないかと思います。許されざる攻撃に対し決して無益な反撃を試みることなく自らのあるべき姿を求め続けるべき、というような。ある意味、理想論に過ぎないのかも知れませんが。  ラスト、母のもとに還り着いたのは、肉体は滅んでも決して滅びることのなかった魂だったのでしょうか?それとも奇跡が起きたのでしょうか?  本作を含め、ネットフリックスからロアルド・ダール作品が4作配信されるということです。あとの3作も楽しみです。 
[インターネット(字幕)] 7点(2023-10-04 22:21:01)
15.  バッド・マイロ! 《ネタバレ》 
これ好きです。ハマりました。クリーチャーもののホラーだけれど下ネタ満載で少々グロネタも飛び出すコメディ。そのくせヒューマンドラマでもあると言う盛り沢山の作品。適度な尺で中だるみすることもなく一気に楽しめますね。  怪物の名前はマイロ。マイロと言うと「マスク」の名脇役犬を想起してしまいますが、こちらのマイロは宿主(いや別に寄生している訳ではありませんが)の怒りやストレスの権化。ダンカンの怒りが頂点に達すると肛門から体外に飛び出し、彼のストレスの元を食い散らかすのですね。なんとも便利?な存在です。  激しい感情が具現化して本人の意に反して暴走するという物語は、過去にもあったような既視感はありますが、こちらのマイロさんは超常現象的な存在ではなく、実体化して体内に潜んでいるというアイディア。しかも、これも何だか既視感があるレトロタッチの風貌で、冷静時には妙に可愛らしくもあり、怒り狂うと身の毛もよだつ恐ろしい形相に変貌するという極端な二面性モデルの怪物デザインも良いです。  キャスティングもピッタリ。ケン・マリーノさんが良い味出してますし、ジリアン・ジェイコブスさんが茶目っ気のある美しい奥さんを良い感じで演じてます。セラピストもダンカンのお母さんもその若い夫もなどなど、主な登場人物がそれぞれに魅力的。  中盤からダンカンいい加減に着替えてよみたいにストレスが溜りましたが、私にはマイロは居ないようで安心して楽しめました。ま、良い子と一緒に家族で鑑賞はNGですけれど。
[インターネット(字幕)] 7点(2023-03-20 12:57:27)
16.  バビロン(2022) 《ネタバレ》 
とあるきっかけで勧められ、急遽劇場に足を運び観賞。全体的に見れば、3時間超という尺を感じさせない娯楽大作と思います。  サイレントからトーキーへと映画界の潮流が大きく変化した時代、製作者、出演者を始め映画に関わるありとあらゆる人々が、大いに混乱し変革を求められた時代。そういった時代背景とそこに生きる人々を描いた作品は、これまでにも数多く作られてきたと思います。本作は、そんな映画界の劇的な変化を冷静に客観的に捉えるのではなく、作り手の感情を抑えることなく詰め込み爆発させた作品とでも言えば良いでしょうか。  冒頭の乱痴気騒ぎ、幾度となく登場する製作現場(セット)での暴力的なやり取りなどなど、観客に向かって激しく感情的に投げつけられているかのようでした。果たしてパーティをあんなにまで退廃的に描く必要があったのか(実際を知りませんが)、果たしてセットでの監督と出演者のやり取りをあんなにまで切羽詰まって暴力的に描く必要があったのか。少なからず疑問は残りましたが。  これでもかとばかりに散々荒らしておいて、ラストでは主人公を感傷的にさせることで幕を閉じる。エンターテインメント的には良かったとも思えます。万人受けする余地を残したような。そして、何と言っても3時間超を殆ど中だるみなしに突き抜けさせてくれた監督の手腕、脚本の妙は流石の一言です。  とは言え、大いに見る者を選ぶ作品でしょうね。映画好きが好む作品でありながら映画好きが嫌う作品でもあるという二面性を感じざるを得ませんでした。  ちなみに、私が観に行った回では冒頭の乱痴気騒ぎのシーンで(恐らく)早々にリタイアした二人連れがいました。大音量と画面いっぱいに繰り広げられる乱交パーティまがいの大騒ぎがお気に召さなかったのかも知れません。やはり観る者を選ぶ作品なのかと思った次第です。
[映画館(字幕)] 7点(2023-03-02 22:52:05)
17.  バッド・アス(2012) 《ネタバレ》 
勧善懲悪痛快バイオレンスアクション!と褒めちぎりたいところだけれど、主人公の人生の悲哀を描くところから入るストーリーは物悲しい。なので、彼がぶち切れて悪人をむごたらしく痛めつけたり、街を滅茶苦茶に破壊したりするシーンでは、心の闇を感じさせられてしまいます。それが制作者の意図的なものなのかどうかは今ひとつ計りきれないのですが、時としてコミカルに描かれてさえいる彼の生き様は、救いを求めているように思えてなりません。 とは言え、作品全体はスピード感もあってアクション作品として十分に楽しめるのでは?尺に合ったシンプルなストーリーも良いです。  ちなみにダニーおじさん、逞しいけど妙に小柄に見えますね。てか、他の作品では実際以上に大柄に見えてたのかな? 恐い顔して、この作品でのお父さんファッション(ウェストバッグがポイント?)、結構似合ってます。
[DVD(字幕)] 7点(2014-03-09 22:39:16)
18.  バトルシップ(2012) 《ネタバレ》 
「バトルシップ」 海戦ものボードゲームの名前ですね。私の年代だと「タカラのアメリカンゲーム」シリーズにあった「レーダー作戦ゲーム」です。懐かしい。実家の押入れにまだあると思います。すべてのパーツがプラスチック。繰り返し遊んでも飽きない、アナログの時代ならではの興奮でした。 この作品、ボードゲームで遊んでいたら想像が膨らんで、あげくいろんな過去の作品の記憶やらオマージュがそこかしこに入り込み、派手にCGで仕上げたらこんな感じになりました、てな出来栄えですね。いやいやこれって褒め言葉です。実に無難なレジャー向け作品。これもアリでしょう。
[DVD(字幕)] 7点(2013-06-02 07:14:10)(良:1票)
19.  パブリック・エネミーズ 《ネタバレ》 
面白いのだけれど何か物足りなさを感じてしまう作品。 それは、この主人公に共感できないから。 大恐慌、世界恐慌という時代背景にあって、一部の富裕層からのみ略奪を繰り返す彼は、当時の一般民衆にとってある種のヒーローだったのかも知れないけれど、やはり犯罪者は犯罪者であって、無条件に賞賛できる訳もない。実際、彼の行った銀行強盗によって、どれだけの悲劇が引き起こされたのか計り知れない。当時、銀行強盗による被害に保険が掛けられていたのだろうか? そして、唐突過ぎる熱愛劇。確かに「運命的な出逢い」というのはあると思うし、否定などしないけれど、こうやって映像で突きつけられてしまうと逆に反発したくなってしまう。あの状況で映画に行くか?大胆不敵=能天気なのか? どうもしっくり来ない作品です。でも、決して長尺を感じさせない。流石の演出です。
[DVD(字幕)] 7点(2011-04-03 16:43:50)
20.  ハート・ロッカー 《ネタバレ》 
良く出来た作品であることは間違いないとは思うのだけれど、いまひとつ肝心のメッセージ性が感じられない。と言うか、期待しているメッセージが伝わって来ない。どうしても「アメリカ万歳!」的にしか感じられないからだろうなぁ… イラクでの過酷な任務。常に死と隣り合わせの生活。そのあたりはきちんと伝わっては来るのだけれど、やっぱり背景にあるのは「アメリカ=正義」という図式。そして、戦場という非日常が日常化した狂気の空間にに惹き寄せられてしまう一人の男。どう見ても彼はヒーローとして描かれている。 娯楽作品として割り切るには、この題材は重過ぎる。でも、これは娯楽作品寄りの作品でしょう。もう少し別の角度からのリアリティが欲しかったです。
[DVD(字幕)] 7点(2011-03-22 01:01:31)
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