201. サンキュー・スモーキング
《ネタバレ》 予告編がとても面白かったので期待しすぎたのかも知れません。ブラックジョークのコミカルさを予想していたら思い切り肩すかしです。煙草業界の情報操作の話ですが、煙草は身体に悪いかを論議する会議で、煙草は悪くないという主人公に「あなたの子供が煙草を吸うと言ったらどうしますか?」という質問がされるのですが、主人公は悩んでしばらく考えてから答えますが、見ればわかるのですが、ここでは悩むことは考えられない状況です。退屈な、ごくごく普通のジョークばかり見せられて、おまけにラストはありきたりのアメリカ映画のエンディングで、誤解されていた主人公のことが理解され、すべてきちんと収まって、めでたしめでたし。こういうご都合主義って嫌いなんです。 [映画館(字幕)] 4点(2006-10-30 20:39:12) |
202. MAY -メイ-
《ネタバレ》 オールナイトで見ました。友だちがいない子供が人形を友だちにするというので、楳図かずおの漫画にでてくる「モクメ」を思い出しました。ただモクメは悲しいけど、この映画のともだちはグロイだけで、ちょっと。。。あと猫に八つ当たりして殺すの気分が悪かったです。飽きずに最後まで見ましたがそれ以外にも全体に不快感が残る映画でした。 [映画館(字幕)] 3点(2006-10-29 09:03:08) |
203. 死霊の盆踊り
《ネタバレ》 ハロウィン映画祭でのオールナイト上映を見ました。評価しようがないくらいの映画ですが、人もまばらな薄ら寒い深夜の映画館で見たので、言いしれぬ雰囲気がありました。期待もしていなかったので2点です。どこかの席で死霊が裸になるたびに大きな笑い声をあげ続けている人がひとりいたので、恐る恐る見てみたらハロウィンの仮装をしていました。怖かったです。 [映画館(字幕)] 2点(2006-10-29 08:58:02)(笑:3票) |
204. オープン・ウォーター
《ネタバレ》 倦怠期の夫婦が息抜きのバカンスで訪れた土地でスキューバツアーに出かけて、ガイドのカウントミスから大海に置き去りにされ、サメの群れに囲まれてしまうという映画です。最初に「これは実話です」というテロップが流れるので、少なくとも、どちらかひとりが生き残るのだろうと思っていました。夫がサメに食べられて、残った妻も海に沈んでいくラスト・・・ということは二人とも死んでしまっているってこと?映画を見たあとにサイトで検索してしまいました。二人とも行方不明のままということでした。ということは実話というより、海で漂流してたふたりの気持ちを想像して、サメに襲われたんだろうという仮定の下の創作だということです。メリハリのないだらけたストーリーと言えなくもないけれど、それでも、この映画全体にただよう気怠さと(しらけた夫婦の会話と何もない海の映像)、生きているような波の映像は嫌いじゃなかったです。サメも同じ生き物なんだから好きにならないと思いながら見ていましたが、やはり怖かったです。 [CS・衛星(字幕)] 6点(2006-10-20 12:38:46) |
205. ブレイド3
《ネタバレ》 なんとも穴の多い、間延びしたストーリー展開でした。1も2も好きだったので、それなりに楽しく見ることは出来たのですが、全体的に印象の薄い映画になってしまいました。仲間を惨殺されて復讐に乗り出すまでのシーンは、もっと丁寧に作ったならば、怒りや悲しみがこちらに伝わってきたのではないでしょうか?もったいない映画でした。 [CS・衛星(字幕)] 4点(2006-10-20 00:38:43) |
206. アナライズ・ミー
《ネタバレ》 緊張感のあまりない映画でしたが、ところどころの会話が楽しめました。この映画のデニーロと「結婚適齢期」のダイアン・キートンのキャラが似ていて楽しかったです。ビリークリスタルは「Soap」の頃からのファンですが、こういう役は合っているなあと思います。むかしのトム・ハンクスもこういう役柄が出来たのに、いまじゃダメですね。ビリー・クリスタルの子供役のデブで冷めた少年、デニーロの子分のデブ。ふたりのデブがダシをだしを効かせたいい味を出していました。 [CS・衛星(字幕)] 6点(2006-10-18 14:38:46) |
207. メルキアデス・エストラーダの3度の埋葬
《ネタバレ》 トミー・リー・ジョーンズの初監督作品。乾いた田舎町の狭い社会が描かれていて雰囲気はいいのですが、映画が始まってすぐに出てきた二人の男性を見て、カメラに向かって演技していると感じてしまいました。そうなると、ストーリーより、役者の演技が気になってしまい、トミー・リーの演技もいつもと違うなあと思ったりしてしまいました。途中から気にならなくなりましたが、最初の取っつきが悪かったので入り込めませんでした。最初、何だと思っていても、いつの間にか入り込んでしまっている映画もあるので、あえて平均以下です。 [映画館(字幕)] 4点(2006-10-05 07:20:20) |
208. きみに読む物語
《ネタバレ》 ベタベタな映画は決して嫌いではないのですが、出会い頭の一目惚れで観覧車に乗ってデート中のカップルに割り込んで、観覧車にぶらさがり「デートしてくれなくちゃ落ちるぞ」というシーンで、その後の展開に興味がなくなってしまいました。会話が面白いとかサブキャラがいきいきしているとかならいいのですが、主役だけしか描かれてない映画はパスです。 [映画館(字幕)] 3点(2006-10-05 07:14:16) |
209. ビフォア・サンセット
《ネタバレ》 前作以上に退屈でした。ほとんどが主役二人の会話でなりたっているのですが、会話に面白味が無く、おまけにくどすぎて飽きてしまいました。町中で知らない人の会話が耳に入ってきて、いつの間にか引き込まれて、続きを聴いていたい場合もたまにありますが、この映画の場合は、たまたま居合わせた狭い場所で聴きたくもない話が耳に入り続けたような、そんなくどさがあります。ストーリーは前作で一目惚れの大恋愛をしたふたりが、時間が過ぎてから出会って、お互いの過ぎた時間の話をしながら、どっちに転ぶのだろうと観客に興味を持たせる・・そんな話です。わたしは少しも興味がわきませんでした。大恋愛をしたあとの話というと、焼けぼっくいに火がついてしまうか、なんでこの人を好きだったんだろうと恥ずかしくなるようなシチュエーションかに大きく分かれると思います。この映画は、どうでもいい話です。 [映画館(字幕)] 3点(2006-10-05 07:09:28) |
210. 恋人までの距離(ディスタンス)
おしゃれな映画です。イーサン・ホークのこの手の映画は、キアヌの恋愛映画同様に苦手かもしれない。ロマンティックなシチュエーション、ひとときの逢瀬、むかしから手を変え品を変えて作られていますが、セリフがいまひとつでした。俳優のせいもあるかもしれないけど、キャスティングが変わったとしてもせいぜい6点くらいかな。 [映画館(字幕)] 4点(2006-10-05 06:55:15) |
211. チャップリンの独裁者
当時の時代背景、この映画が作られた経緯などは、過去の歴史を紐解けばわかるのですが、そこを考慮しても、あまり面白さは感じませんでした。最後の演説は、相田みつをか326の言葉をみた時と同じような、言葉の裏に隠されいる本人の業が見えてきてしまって違和感を感じてしまいました。個人的にはメッセージを言葉で表さずに伝えてしまう映画が好きです。地球の形の風船を飛ばしてついていくところは面白かったです。 [CS・衛星(字幕)] 4点(2006-09-22 19:40:44) |
212. 悪魔の赤ちゃん
《ネタバレ》 赤ちゃんが怖くなかったので楽しめませんでした。あと、へその緒を食いきって生まれた途端、いきなり人を殺しすぎます。おまけに猫まで殺すし、ぜんぜん好きになれなかった。ベタになってもいいから、多少は赤ちゃんに感情移入できると良かったのに・・。警官が大勢で赤ちゃんを捜しているときに、追いつめた先に普通の赤ちゃんがきょとんとお座りしていたシーンは好きです。 [CS・衛星(字幕)] 3点(2006-09-22 19:30:38) |
213. 白い刻印
《ネタバレ》 すっきりしない気分の悪い映画でした。殴ったら死んでしまった父親にガソリンをまいて燃やすシーン、虫歯をペンチを使って自分で抜くシーンなどカルトです。ジェームズ・コバーンがこの映画でオスカーを受賞してますが、なんで?という感じです。 一面雪景色の町を舞台にした警官が主人公の映画に「ファーゴ」があります。「ファーゴ」も救いのない話ですがフランシス・マクドーマンドのおかげで、酷い世の中でも人生は捨てたものじゃないかもと思わせてくれます。この映画にはそれがなくて、ただただ重暗いだけでした。自分の子供のことを思うなら、身を引くことも親の愛情だとあらためて思います。こういう親たちの連鎖は大嫌いだ、と感傷的になってしまいました。 [CS・衛星(字幕)] 5点(2006-09-20 12:17:39) |
214. ダンシング・ハバナ
《ネタバレ》 期待して見てつまらなかったら点数はきびしく、期待しないで見て面白かったら点数は甘くなります。この映画は期待せずに見て、想像通りでした。ストーリーはガリ勉のお嬢さんが身分の違う男の子と出会い、ダンスを通じて愛が芽生え、はじめてのセックスをしたあとにキューバ革命の影響で離ればなれになる、というもの。同じ身分だけど態度の悪い男の子が出てきたり、つき合いに反対する親が出てきたり(最後で理解してくれる)、そんなところも、何百何千と繰り返されてきたストーリーです。頼みの綱はセリフやダンスシーンなのですが、これもありきたり。「ハイスクールミュージカル」(ストーリーは苦笑せざるを得ない、ダンスは最高)くらいダンスシーンが魅力的なら、もっと楽しめたかも知れないです。 [映画館(字幕)] 5点(2006-09-19 13:42:46) |
215. シンデレラ・リバティー/かぎりなき愛
《ネタバレ》 公開したばかりの頃に見ましたが、今でもモーリン・マクガバンの歌うYou're So Nice to Be Around と港の煙ったような雰囲気が印象的です。お尻に注射をうたれてしまうジェームズ・カーンも、自分の息子をおいたまま出て行ってしまう、どうしようもない売春婦マーシャ・メイスンも、とてもかわいいです。この時代、ダメな中年女性の自立と焦燥が入り交じった名作映画が多いと思います。グッバイ・ガールの時の女の子も、この映画の男の子も上手です。ベトナム戦争の影が残っているせいか、シングルの母親とませた子供、その母親と親密になる男性というシチュエーションが多かったけど、どの映画も面白いです。 [映画館(字幕)] 7点(2006-09-18 06:33:15) |
216. 800万の死にざま
《ネタバレ》 許せない映画でした。ローレンス・ブロックの原作の舞台はニューヨーク。ニューヨークには800万の孤独があり、800万の死にざまがある・・800万はここからきています。そしてニューヨークの街の描写も秀逸なハードボイルドです。それをロスに置き換えたところでマイナス。それよりも一番許せないのは、ソフトボイルドじゃないかと思えてしまったこと。自分にとって原作のイメージと映画が違いすぎてがっかりきたのは「フィールド・オブ・ドリーム」と、この映画が双璧です。 [地上波(字幕)] 2点(2006-09-17 15:54:27) |
217. 7月4日に生まれて
あまり良さがわかりませんでした。トム・クルーズに華があるせいか悲惨な映画なのに、悲惨さがあまり強くは感じませんでした。 [映画館(字幕)] 5点(2006-09-17 15:44:07) |
218. プラトーン
《ネタバレ》 面白くかったしリアリティーもあったけど、あまり印象には残りませんでした。時間が過ぎて評価してみようと思ったときに、どんな映画だったのだろうと、しばし考えてしまいました。「ディアハンター」ほど痛々しくもなく、「MASH」ほど、こんなこともありなんだと驚かせてくれる訳でもなく、自分の中では平均的な戦争映画です。 [映画館(字幕)] 5点(2006-09-17 15:42:54) |
219. X-MEN:ファイナル ディシジョン
《ネタバレ》 監督がブライアン・シンガーじゃなくなったので少し心配していましたが、オープニングからラストまで、すごく良かったです。バトルのシーンはどれも面白かったけど、シャドウキャットとジャガーノートの戦いで床に引っ張り込むシーンが好きです。ミスティークが早々と能力を無くしたり、Xmenやミュータントたちが、あまりにも潔く死んでしまうので、もったいないなあと思いましたが、だからこそ面白かったのかもしれないです。ジーンが超能力を発揮するシーンでデパルマの「キャリー」を思い出しました。悲しさを内に秘めたパワー、なんともすごいです。エンドロールの終わりに会場から「わー」という声が上がっていました。ラストまで席を立つ人が少なかったです。 [試写会(字幕)] 9点(2006-09-17 15:01:44) |
220. 誰かに見られてる
《ネタバレ》 ストーリーはとくに目新しくもないし、ジャズをふんだんに使った映画も数多くありますが、全編に漂う独得の静かな雰囲気に魅せられてしまいました。さりげない街の映像と、それにかぶる音楽も素敵でした。トム・ベレンジャーの目線は若かりしころのマーロン・ブランドみたいな淋しげな瞳で、この映画ではじめて魅力的だと感じました。トミー役のハーレイ・クロス、なにげないシーンで、すごくうまいなあと感心しました。テーマソングのSomeone To Watch Over Meの幾つかのヴァージョンが使われていますが、エンドロールに流れるロバータ・フラックが余韻を残します。 [CS・衛星(字幕)] 6点(2006-09-17 15:00:21) |