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201.  恐怖のメロディ 《ネタバレ》 
初見は小学生だったかもしれない。この度20数年ぶりに真面目に再見しました。 イブリンは今まで観た女ストーカーの中で群を抜いてる、何がって怖さよりもねっとりイライラの鬱陶しさ、小賢しさ。ナイフ持って襲いかかる時のあのわけわかんない叫び声はもうホラーです。とにかくその後のストーカー女の原型となったようなイブリン、凄かったですね。 ヤバイ、怖いって思ってるのになんだかんだと相手のペースに巻き込まれ完全に拒絶しないデイヴにもイライラ。警察にも協力的じゃないし危機感もイマイチ薄いし。 これといって対策もとらずにいたらますます相手は暴走。で、最後の最後にやっとげんこつでぶん殴った。たった一発でケリがついちゃった、男の腕力には女はかないません。 ついに敵をぶん殴ったイーストウッド、よくぞここまで我慢したなんてラストシーンで思ったのでした。 まったく初監督とは思えない、安心して観ていられるし今でも充分面白い。バーでの会話、家政婦さんのキャラとかちょこっと出てくる脇役がいい。 ただトビーとの森の中のイチャイチャシーンは長すぎるし、まるで学園青春モノの初体験ラブシーンみたいで辛かったです。
[CS・衛星(字幕)] 8点(2010-04-12 20:29:10)
202.  スカーフェイス 《ネタバレ》 
いつもタイミングが合わず途中からとか途中までしか観てなかったけど今回きっちり観られました。デ・パルマにしては「よっ!デ・パルマ!!」と感じる部分が薄い作品ですね。 この手の映画を観ると最近よく思うんですけど、ギャングも一般社会も基本は変わらないですね。 勢いにのって強引に力づくで登りつめ、そしてほんのちょっとのほころびから一気に堕ちてゆく、あの死にざまが象徴してる。 富は得ても権力と信用は得られない、だから確かな人脈もない。どんな世界でも最後はその人の人柄なんだなぁ。ただ、子どもを巻き添えにできないというあの描写は意外だったですね、あの展開は必要だったのかどうか、なんだかそれまでの流れというかスタイルが崩れた気がしました。 そして観終わった後、なぜかジェイク・ラモッタを思い出したり。 かっこよさはなく品性のかけらもない、下品な人ばっかり出てくる映画です。でも映画としてはアツくて良い映画だと思う。「カリートの道」を観る前にこっちを観るべきでした。
[CS・衛星(字幕)] 8点(2010-03-10 11:30:33)(良:1票)
203.  理想の女 《ネタバレ》 
まずなんといってもウィットに富むセリフが良いです、特に男たちの男同士の会話が粋ですね、サラリと嫌味を感じさせず悪態を言ってのける、全てを知っているのは彼らじゃないかな、達人たちだ(笑) スカーレットの衣装がこれまた良いです、私の好み。スカート丈がひざ丈なら夏の外出着に揃えたいわね。 内容ですが、ロバートがアーリン夫人にあれほどの大金を頻繁に与える根拠とかアーリン夫人があの夫婦に近づいたその本心のところがすっきりしない、はっきりとしないけれど、その分ロバートとアーリン夫人のちょっとしたしぐさが「あ?あれ?!」というところが随所にあって想像力を掻き立てられる。 特にメグとアーリン夫人が偶然遭遇するシーン、メグを追うあの目は愛人が何も知らない正妻を見る目じゃありません。 でもねあんな目の演技ができるヘレン・ハントは凄い女優なんですが、この役はやっぱりちょっとね。老けたからじゃなく昔から水分不足、油分不足といいますか艶っぽさがないんですよ、真っ赤なルージュが見事に似合わない、ほんとに厚化粧が痛々しい。まさかそれを狙ってのキャスティングでしょうか?でもできればシャロン・ストーンまではいかないにしてもアネット・ベニングとかダイアン・レインあたりに出てきていただきたかったです。 収まるところへ収まったラスト、ひとまず一件落着っていう感じ?扇よりもあのドレスですね、意味ありげなのは。ドレスを見てメグが言うセリフがいちばん印象的でした。男女って、例え夫婦といえども何もかも全てを明白に見せる、見たがる、知りたがる、追求するって破たんを招くことですね。なかなか勉強になる映画でした。 
[DVD(字幕)] 8点(2009-12-03 11:41:03)
204.  ワールド・オブ・ライズ 《ネタバレ》 
CIAそして中東だし誰が何で誰がどうなんだとワケわからなくなるかもしれないと予想してましたが、最後まで混乱することなく社会派問題作というような重苦しさ、陰鬱さもなくハラハラするも安心して楽しみました。 なんでここに狂暴な犬がいるわけ?犬に噛まれるってどうよ、なんて思ったけどその後の展開にかなり関わってくるわけですね。 フェリス、ホフマン、ハニの三人の関係がなぜか心地よかった。馴れ合うことのない緊張感でしょうか。この三人、タイプは全く違うけどそれぞれカッコイイ、イイ男たちです。リドリー・スコットの男を描いた作品は最高です。 結局イスラム世界のテロリスト対策は同じアラブ人のハニがうわ手ってことです。CIAの凄腕ベテラン諜報員もかなわない。この結果、やはりリドリー・スコットはイギリス人なんだとあらためて思うわけです。 頭がキレてダンディでスマートなジェントルマン、ハニ。フェリスを救出しに来た時もあの修羅場にばっちり高級スーツにネクタイで登場です。マーク・ストロングというのね、しっかり覚えました。なんとなくアンディ・ガルシアに似てると感じた。 で、ラッセル・クロウなんですが、またまた見たことない役柄、キャラを見せてくれました。ラッセルは演技の幅を広げてきましたね~。悪役、憎まれ役をこなしてこそ役者の醍醐味ってもんです。冷酷というよりひょうひょうとして愛嬌すら感じた。 レオに蹴飛ばされて椅子ごと後ろにひっくり返ったシーンがいいなぁ、あそこ凄く気に入りました。
[DVD(字幕)] 8点(2009-08-03 15:59:43)
205.  ホット・ロック
初見は確か中学生、今日再見しました。 面白い!レッドフォードかっこいい!!足が長いっ!!! そう、「アフガニスタン・バナナスタン」これね、この映画は。こういう奥の手を使ったのは後にも先にもこの作品だけかなあ、私の記憶では。物凄く印象に残ってます。
[CS・衛星(字幕)] 8点(2008-11-20 00:23:55)
206.  キンキーブーツ
大好きなジャンルです、笑いと悲哀の織り交ざったイギリス映画。でもこの作品に限っては悲哀の部分が少々物足りなかったように感じるけど、セリフとユーモアはやっぱり粋ですね。話の進み具合はもう王道、でもローラが魅力的だったからまっいいっかw世間の偏見の中で生きてきたドラァグクイーンはたくましい、でも繊細で可愛い。なんかねぇ「愛」を感じるですよ、ゲイが主要人物として出てくる映画に共通してる「愛」です。ショウのシーンはどれも良かった。独身の頃、遊びに行く所でいちばん好きで無茶苦茶楽しいかったのはゲイバーでした。 そうそうチャーリー役の俳優さんてパトリック・スウェイジをちょっと丸くしたみたいと思ったのは私だけ?あのウイングチップはほんとに丈夫そうでしたねー
[CS・衛星(字幕)] 8点(2008-01-07 21:52:28)
207.  マッチポイント
まったくの予備知識なしで観ました。ウディ・アレンも変わったなぁというのが最初の感想です。ある意味コメディ、でも今までのシニカルさはあまりなかったように感じる。ちょっとイライラというか「少し黙ってたら?」といいたくなるようなアレン作品独特のセリフ、会話は健在でしたw 話の内容は何度となく観たことのあるモノだけどダルさはないしラストはどうなるのかと結構期待しました。キャスティングも見事!ひと昔前ならクリス役はジョン・キューザックがやったんじゃないかなんてチラっと思ったりもした。ジョナサン・リース・マイヤーズの影のある男の色気がかなりいいです。 主人公のクリスのキャラがいいですね、何がしたいのか、どうなりたいのかというのが最後までさっぱり分かんないの、とても曖昧。それこそ「運を天に任せる」みたい。最初からヒューイット家を狙ってあのテニスクラブに就職したという描写もなかったし・・・唯一意思を感じたのはノラへの欲望ですねw クロエとノラのキャラの違いもさることながら、そのキャスティングがこれまた的を得てる。 特にクロエ役の女優ね、美人じゃないし豊満な体もなく、全くセクシーじゃない。設定の上で何が優れてる?と言われれば「親が金持ち」。その余裕のある育ちからくるおっとりさ、でしょうか。 そのイギリス上流階級の人々の鈍感ともいえる人の良さとクリス、ノラの対比も見事です。 あの刑事たちも含めて、もしかしたらイギリス人への皮肉を込めた作品なのかな? リアルに考えたら有り得ないところが色々あるけど、テーマを考えれば完成度の高い作品だと思います。 
[CS・衛星(字幕)] 8点(2007-11-18 11:47:51)(良:1票)
208.  イン・ザ・スープ 《ネタバレ》 
あーびっくりしたー投稿ページが変わったんですね。これはかなり前に観たなぁ、最近になってまた注目されてるのかな?こういう映画、すごく好きです。ギリギリのところでふんばってるみたいな感覚ね。前半がかなりよかったという記憶があります。ラストは「あっ!えっ?!」という予想外の展開でしばらくポカ~ンとしたっけ。スティーヴ・ブシェミがわざと窓が開かないようにするとこが最高によかったです。思惑どおりにならなくて「here we go」とつぶやいたんじゃなかったかなあ。ジェニファー・ビールスはいつもイライラとヒステリックなキャラだったけど、なぜか不快感はなかったです。モノクロの映像もよかった。たぶんビデオに録画してあると思うので探して再見してみようかな。
[CS・衛星(字幕)] 8点(2007-06-10 20:13:35)
209.  プリティ・ベビー
いちばん印象に残ってるのは、アレはなんだったろう、みんなでピクニックみたいなのしてるシーン。女たちは皆真っ白のペチコート?下着姿だったような。それがすごく可愛かったです。娼館で娼婦の子として娼婦に囲まれて育ったヴァイオレット、男に対して当たり前のように媚を売る姿がなにか痛々しかったなぁ。彼女たちは奔放に見えるけど、実はカゴの鳥なのよね。結局、結婚した母親がヴァイオレットを迎えに来るわけですが、ラストの清楚なワンピース姿を見て、安堵感よりも大人の都合で振り回されるヴァイオレットがやっぱり痛々しかったです。でもさすがルイ・マルですよね、色っぽくて好きな作品です。
[ビデオ(字幕)] 8点(2006-10-29 20:04:28)
210.  インディアン・ランナー
この物語の時代は70年代でしょ、でもショーン・ペン自身はその時代はまだ子どもだったはず、そのペンが初監督作品としてコレを選んだこと、兄弟の確執を中心にもってきてること、このあたりにペンの熱さを感じるのよ。デヴィッド・モースとヴィゴ・モーテンセンも最高でした。そして父親役にチャールズ・ブロンソンときちゃう。街の風景を映し出すショットも美しい。去って行くフランクとリアルな出産が交互するシーンからあのラストまでの緊張感とモースの表情、観ているこっちも熱くなりました。これが製作された頃って、このテのタイプの映画は少なかったように思う。「忘れかけられているアウトロー」みたいなものを蘇らせた?そんなところもショーン・ペンらしい。
[CS・衛星(字幕)] 8点(2006-09-28 21:49:50)
211.  いつか晴れた日に
ジェーン・オースティン、イギリス、エマ・トンプソン。これだけでなんとなくどういった雰囲気の作品なのかは想像がつくけど、観ているうちに細かい部分の違いはあれどドラマの「高慢と偏見」が思い出されました。あっちもこっちも金持ち男への嫁入り物語。正統派恋愛モノと言えるけど、ネチネチ、メソメソ、ドロドロしてなくて淡々としていて上品、所々皮肉でコミカル。けれど人の業とか欲の部分もキチンと描かれてる上質の恋愛モノだと思う。穏やかなイギリスの風景も素晴らしい。そしてラストまでのその歯がゆさといったらない。けれどその分、溜まったうっぷんが一気に晴れるラストは知らず知らず顔がほころんでしまいました。エリノアとマリアンヌの対比は見事。しかし、演技では文句なしのエマ・トンプソンなんですが、エリノア役は少々無理があったかなぁ。すっかりダメ男が定着してしまったヒュー・グラントはピタっとハマっている他のキャストの中で浮いた存在になってしまっている感アリ、でも色モノ脇役みたいな雰囲気でもありちょっとうれしかったりする。アラン・リックマンでしょう、拝みたくなるほどいい人でしたねぇ。あんな人にあそこまで想われ愛されたら、それこそ女冥利に尽きるというものデス。
[CS・衛星(字幕)] 8点(2006-08-21 10:49:25)
212.  ドッジボール
いや~笑った笑った!映画でこんなに笑ったのは久しぶりです。「ズーランダー」のあのノリにやられた私は、コレでもやっぱりやられました。ベン・スティラーっていいなぁー。で、なぜかヴィンス・ボーンがいることがまたうれしいんですよ。「わぁ~ヴィンス・ボーンが出てるよ~」これだけで笑えるの。理屈ぬきで楽しめるおバカ映画は貴重です。思いっきり笑ったあとは気分爽快です~~
[CS・衛星(字幕)] 8点(2006-08-20 02:50:51)
213.  あの頃ペニー・レインと
贔屓のキャメロン・クロウの自伝的作品であることは知っていたのでずっと観たいと思ってた。も~大好き!いつもながら音楽も最高。これは主人公ウィリアムの成長物語でもあるけど、きちんとラブ・ストーリーにもなっていると思う。15歳でこんな濃い経験をしているなんて正直羨ましいなぁ。70年代の初めといったらちょうど歌謡曲から洋楽に目覚めていったころ、最初に聴いたのはビートルズだったけど。今まで知らなかった世界を垣間見る、覗くっていうのは思春期にはそれはもう、刺激的で魅力的なことなんだみたいなことを思い出しました。ウィリアムと電話で会話する3人の大人たちが引き締め役とでもいいましょうか、特にフランシス・マクドーマンドの存在はよかった。ただ厳格なだけじゃないのがよかったです。ペニー・レインの描写も好感持てます、やっぱり普通の女の子なんだと感じさせてくれる。飛行機の中の懺悔?暴露?大会はわかっててもやっぱり笑える、面白かった。誰が観ても楽しめる娯楽性はないけど、監督自身の自伝モノとしてはかなりいいと思う。
[CS・衛星(字幕)] 8点(2006-07-27 11:19:37)
214.  ネバーランド 《ネタバレ》 
いつまでも少年の心を持ったジェームズ・バリが「ピーター・パン」を完成させるまでをちょっとコミカルに描いているモノかと想像していたけど、まったく違いました。私の想像力は貧相でした。そんな薄っぺらなモノじゃないですよ、コレ。前半はどことなくティム・バートンを思わせるけれど、ケイトが倒れるあたりから徐々に様相が変わっていく。幼い子どもたちが父親だけではなく、母親までも・・・コレが私の泣き所なのよ。自宅でのお芝居のシーンからラストまで涙腺は緩みっぱなしでした。まさか泣くとは思わんかったぁ。所々挟み込まれる「ごっこ遊び」。想像しながら遊ぶということの楽しさを思い出させてくれました。そんな心をいつまでも持ち続けているジェームズ、けれど「叶わぬこと」はキチンとわかっているのね。基本の部分が確立されているからこそ、優れたモノが生み出せるのだと思う。そしてジョニーをはじめ、そうそうたる顔触れの俳優たちの抑えた演技はなかなかのものです。なにか場違いじゃないか?と感じたダスティン・ホフマンですけど、かつてのフック船長ですからね、いて当然と納得。出番は少ないけれど印象的なキャラとして残るのだから流石です。ホフマンってイイ人なんだろうなあ。ピーター・パン役で雰囲気、顔立ちがケイトに似ているケリー・マクドナルドが出てきたときにはジェームズのシルヴィアに対する想いが伝わりました。最初の予想よりはるかに満足できた作品です。ジプシーになろうがジャンキーになろうがタキシードを決めた英国紳士になろうが、なんでジョニーはあんなにセクシィなんでしょ^^永遠のまい・だーりん。
[CS・衛星(字幕)] 8点(2006-05-07 17:20:30)
215.  ブロークン・フラワーズ 《ネタバレ》 
個人的にはジム・ジャームッシュは当たり外れの激しい監督。でもコレは面白かった!かなりツボでした。ほんとに金持ちなのか?と思わせる居住地の雰囲気と自宅、隣人のウインストンのオタクなお節介、「ピンク」へのこだわり、二本ラインのジャージ、あの息詰まるような夕食。訪ね歩く過去の女たちというのがまったくちがうタイプというのもいいね。ジェシカ・ラングの死んだ愛犬が黒毛のうえに名前がいい、ジョンストンにジョンソンと全編にちりばめられた「ネタ」のおかしさよ。シャロン・ストーンが登場した時のヴィトンのバッグとサックスブルーのジャケットを見てちらりと「カジノ」がよぎりました。諦め、無気力、無愛想、無感動の中にフっとしたおかしさのあるビル・マーレーの芸風が最近好きになりました。
[映画館(字幕)] 8点(2006-05-02 23:16:46)
216.  コラテラル 《ネタバレ》 
またしてもトム・クルーズが突拍子もないことやったか、なんて思ったし一般市民が経験する一夜のナイトメアを派手に見せるだけかと想像したけど違ってました。助演でオスカーですか?ここでの主演はジェイミー・フォックスでしょう。そしてマイケル・マンの描く男の世界、男同士の駆け引きは魅力的です。セリフがいい、音楽もいい。特にタクシー内での会話のシーンは洗練されていて素晴らしい。冒頭のマックスとアニーの会話のシーンでコレはハズレじゃないと期待しました。ヴィンセントとマックスの人物描写、キャラクターもしっかり描かれている。しかしトムは器用というかなんというか、想像以上のキレのよさ、常に緊張感が漂う役作りには感心いたしました。あのクラブでの銃撃シーンではチョウ・ユンファの「リプレイスメント・キラー」を思い出したけど(笑) プロの殺し屋ヴィンセントの仕事へのこだわり、美学とド素人のマックスがなんとか逃れようと必死の抵抗を試みる様。そのマックスの「必死の抵抗」が可笑しい、しかし可笑しいだけではないのね。目の前の苦難から逃れることしかしようとしないマックスの姿ね。そして自分の仕事、人生に能動的か受動的か、これがこの映画のテーマだと思う。仕事の依頼人であるボスの前に出た時にヴィンセントの真似事とも感じるけれど初めて見せるマックスの意思と能動的な行動、けれど最後の標的がアニーと知った時完全に自分の意思で行動するマックス。プロには予想できないド素人の切羽詰った捨て身の行動。プロのヴィンセントのたったひとつの誤算はパートナーにマックスを選んだことなのでしょう。マイケル・マンの作品に出てくる男はみんなカッコイイ。無駄なシーン、無駄な人物が出てこないしラストまで寄り道しない一貫性を感じる作品でした。
[CS・衛星(字幕)] 8点(2006-03-31 12:30:57)(良:1票)
217.  Ray/レイ
監督のテイラー・ハックフォードには裏切られることのほうが多いのであんまり期待はしてなかった。それがよかったのか、伝記モノとしては無難な仕上がりだと思う。映画の内容よりもとにかくジェイミー・フォックスのそっくりぶりに感心感動です。ピアノを弾いている時の肩の線とか動き、歌う時の口の開き方とか、もうレイ・チャールズそのものじゃん。スゴイ!!のひと言です。そしてですねえ、まわりにいる女が強くたくましい。優しさと甘やかしはちがうんだよね。女がしっかりしている分、音楽以外ははっきりいってだらしないレイ・チャールズも描かれてましたな。レイ・チャールズを知らない、聴いたことないっていう人にはつまんないかもね。点数のほとんどはジェイミー・フォクスのそっくりぶりに対するものです。
[CS・衛星(字幕)] 8点(2006-03-14 12:21:38)
218.  13デイズ 《ネタバレ》 
最近「パークランド」を観たんですが、ちょうどスターチャンネルで「13デイズ」を放送してまして、ケネディの側近ケネス・オドネルを演じてるのはケヴィン・コスナーだったはずだと思い再見しました。そしたらなぜか初見時とは全く違って長い映画なんですが、飽きることも退屈することもなくすっかり見入ってしまった。なので書き直しです。 やはり映画はその時の状況や環境で感想も変わってくる場合があるんですよね。15年ほど前の私には退屈だったのよね。  多少の脚色はあってもアメリカの視点からではあってもキューバ危機、つまり核戦争を阻止したのは事実であり、ケネディと優秀な側近たち、好戦的な統合参謀のやり取りなどかなり真剣に見てしまいました。 アメリカという国は敵がいることで成り立っているというところがあるようで、敵とみなしたらとにかくぶっ潰す、戦争をしたい人がいるわけですね。問答無用で空爆って開戦てことですし。 この1年後にケネディ大統領は暗殺されてしまった、どうしてこの人が・・・という疑問が抑えられなくなるんです、私。 そして弟のロバートも大統領を目指した途端に暗殺されてしまった。陰謀説が出てもおかしくないわね。 で、ケヴィン・コスナーなんですがこの頃って主演作品がぱっとしないというか落ち目になってた頃だったと思う、この作品で久しぶりに本領発揮という感じだったと記憶してます、コスナーはやっぱりアメリカの良心、正義といった具合の役柄が合ってる。国防長官もかなり良かったです。
[CS・衛星(字幕)] 8点(2006-02-28 15:20:11)
219.  大災難P.T.A. 《ネタバレ》 
「危険な情事」と一緒に観ました。面白かったぁ!ただ当然のように家に帰ろうとしてるのに、その帰路の長いこと困難なこと。それでも帰る家と待っていてくれる人のある人とそのどちらもない人。ラストでそれが分かった時の切ない気持ち。あれだけ笑わせといてずるいなあ、うまいなあと思った作品です。
[映画館(字幕)] 8点(2006-02-25 12:01:49)
220.  キャリー(1976)
時はオカルトホラーブーム。これもすごい話題になってたっけ。当時としては怖かったですね~。デ・パルマの映像ってなにかモヤ~としたものを感じる、そこが好きです。今よ~く観たら「こんなところにこの人が出てるよ~」の宝庫かもね。ラストはやっぱり飛び上がりました。ああいうオチを経験したのはたぶんコレが初めてだったと思う。
[地上波(吹替)] 8点(2006-02-13 23:31:21)
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