281. インディ・ジョーンズ/魔宮の伝説
始まりのバラマウントフィルムの山の絵と銅鑼の模様をバースを効かせてダブらせたり,デューセンバーグを走らせる少年の足元が上げ底だったり等々,細部にこだわりが感じられる如何にもスビルバーグといった作品。前作以上に異国趣味満載でスピーディなアクションもはまっていて飽きない。思えば,このころがもしかするとスピルバーグの全盛なのかも。この後「最後の聖戦」と「太陽の帝国」だから・・・。 8点(2001-09-15 18:31:01) |
282. インデペンデンス・デイ
CGをはじめ映像の凄さのみが際立った超大作。ま,一回見りゃ十分だ。リピーターっているんかね,この作品。 4点(2001-09-15 18:18:11) |
283. 勝利への脱出
はちゃめちゃな設定が何とも楽しい。それにしてもかのビル・コンティ(ロッキーのテーマの作曲者と言えば分かり易い)の曲はショスタコーヴィチの交響曲2曲のつぎはぎのようだ。因みに「ライトスタッフ」はチャイコフスキーに聞こえる。 7点(2001-09-15 12:18:14) |
284. タイタンの戦い(1981)
ストーリーは良くできているし,楽しい。特撮については皆さんと同じです。ローレンス・ローザンタールの曲は秀逸! 7点(2001-09-15 11:57:35) |
285. タイタニック(1997)
98人目の投稿です。(たぶんこの作品が最多投稿では?)知人は3回封切りで見た。職場の上司は「泣いた」と言った。先輩の娘さんは11回VTRで繰り替えし見たそうだ。これだけの超大作に対して,つまらないなどと言うつもりは毛頭もないが,この2人の愛の行方を追うことが果たしてドラマとして成り立つかどうか,と考えると疑問しか残らない。そりゃジャックは気の毒だがローズは別にジャックがいなくてもしたたかに人生を生きていける強い女だ(実際そうなった)。そんな恋愛沙汰よりドラマとしての素材は他にいくらでもある。最後まで曲を奏で沈んでいった楽士たち,船底から全く動けず見殺しにされたアイルランド系移民たち,そして母親に「安心して眠りなさい」と言われ眠りに就いた子どもたち・・・。そうした素材が脇に追いやられ,色恋とパニックにのみ重心がかかってしまった。CGも意外におもちゃくさい(アポロ13とは大違い)。ディカプリオもちんちくりんでどっかの薄汚い兄ちゃんにしか見えないし,これを良い映画だとか映画史に残る傑作だとは到底思われない。もっともっと見るべき映画や素晴らしい映画は他にいくらでもある。(悪口言わないなんて言って結局言っちゃいました。済みません。)唯一の収穫は,ホーナーのスコア。エンドクレジットばかり有名だが,トラック3の「サウザンブトン」なんか名曲と思う。(これだけ文句言ってサウンドトラックを買った私って変?) 4点(2001-09-15 11:48:50) |
286. 大脱走
大スター達の競演にもかかわらず,皆しっかり個性を出し切っているのが素晴らしい。今見ても新鮮で色褪せない傑作と思う。マックイーンのバイクチェイス(偽BMW)も勿論良いが,私もジェームズ・コバーンののほほんとした姿が印象的だ。エルマー・バーンステインによる「大脱走のマーチ」はもはや古典とも言うべき名曲だが,タイトルバックのドイツ軍の行軍シーンで流れたように,ミリタリズムを皮肉ってかいたため,軽快な曲想になったらしい。 9点(2001-09-15 11:22:48) |
287. 真夏の夜の夢(1999)
18世紀のイタリアが舞台という設定だったが,原作のイメージを損なうことなく,軽快なテンポでストーリーが進行していった。序章のメンデルスゾーンの音楽も効果的で楽しい幕開けを期待させた。しかし,後半のあの踊りの場面は,すっかりストーリーから遊離してしまった感じで竜頭蛇尾になってしまった。 7点(2001-09-15 11:10:02) |
288. フェア・ゲーム(1995)
ま,シンディ・クロフォードを見ることに徹すべき映画でしょうな。貨車の中のシーンなど,そっちだけを見ればなかなかです。 6点(2001-09-08 11:43:44) |
289. チャーリーズ・エンジェル(2000)
サービス満点でお気楽,売り出し中の3人の女優,TVのリメイク等々話題には事欠かないがそれ以上のモノじゃないって感じ。レンタルショップでは常にレンタル中で人気が窺えたが,2度3度見るものでもないしストーリーも特に印象に残る訳でもなかった。きっとこれって評判いいんだろうな,と思ってしまった。(そんなこと言って,結局レンタルショップに通いまくってやっと借りたくせに・・・) 5点(2001-09-08 11:11:09) |
290. トゥルーナイト
「グラデイエーター」が今一だったので,重厚にして骨太なスペクタクルが見たいと常々思っていたところ大当たりだった。高名な「円卓の騎士」のイメージを歪曲させることなく絶妙なテンポ感と美麗なイングランドの風物,見事なコスプレで綴っている。只,個人的にはランスロットは美形というイメージだが,リチャード・ギヤだとただの風来坊でしかないような気がする。ショーン・コネリーのアーサー王は威厳も押し出しも十分だがちょっと老け過ぎか。それらを補って余りあるのが全編に流れるジェリー・ゴールドスミスの格調高いスコアだ。さすか大ヴェテラン,いつもの電子音とオーケストラの融合ではなく,如何にも英国風に,渋いが適度に流麗な弦楽とブリリアントなブラスが高らかと鳴り,アコースティックな魅力満点である。先刻見終わってこのページを開いたら,何とどなたも未投稿だなんて・・・。騙されたと思って一回見てみて,ぜひ賛否両論をお聞かせ願いたい。 9点(2001-09-08 01:16:38) |
291. グラディエーター
まあまあ面白かった,で終わりかな。「ローマ帝国の滅亡」「クォ・バディス」「スパルタクス」といった往年のハリウッド大作路線と比べてしまう私の了見が狭いのは重々承知だが,例えば「スパルタクス」のカーク・ダグラスのようなハチュメチャなパワーや圧倒的な存在感はラッセル・クロウには残念ながら求むることはできない。柄がでかい割りに印象に残らなかったのはそんなところに原因があるような気がする。 6点(2001-09-08 00:41:49) |
292. トップガン
戦争映画ではなくお気楽な青春もの,と考えればまあまあなのかもしれないが,これってそんなに素晴らしい映画なのか,とずっと思ってきた。艦載機乗りという極限の世界にある男の生き様とか空と海の両方に抱えたロマンとか,を期待すると全くの肩すかしを喰らう。写っている実機そのものの映像が秀逸だけに,とにかく徹底的に軽い印象が最後まで払拭できなかった。しかし,F14って複座だが,その特徴が全く生かし切れていない。トム・クルーズを際立たせるならF18の方が,などと余計なことを思った(個人的には斬られ役のF5のような軽戦が好きだ)。ちんちくりんでどっかの兄ちゃん風のトム・クルーズよりバル・キルマーの方が余程主役に相応しい感じだ。 4点(2001-09-08 00:06:19) |
293. 眼下の敵
海の男同士の手に汗握る死闘である。戦争という人類最大の犯罪行為に対して,褒め称えるつもりは全くないが,死力をつくして戦い抜く姿は感動的ですらある。ラストシーンも気持ちがよい。戦争映画かく在るべし,というお手本のような作品。 9点(2001-08-27 17:39:45) |
294. パットン大戦車軍団
パットンの非情さのみならず,英雄願望やモントゴメリーとの確執,極度の赤軍嫌い等人間ドラマとしても良くできた作品と思う。シシリー侵攻から西部戦線,そしてベルリンへ。史劇としても良くできているが,1970年当時戦車は何とかならなかったのだろうか。M4が大量に出てきた「遠すぎた橋」ぐらいにそろえて欲しかった。M41はちょっといただけない。J・ゴールドスミスの音楽は聴き映えがする。 8点(2001-08-27 17:28:16) |
295. コレクター(1965)
これは面白い。そして本当に怖い。ワイラー監督の作品は外さないって本当だ。(ローマの休日,おしゃれ泥棒,大いなる西部,ベンハー)それにしても何かで読んだが,封切り当時主役のテレンス・スタンプがあまりにいい男なので見た女性達が云々・・て本当だったのかな。因みに私は10年近く前,当時付き合っていた彼女にこのVTRを貸したが,「怖かったけど面白かった」という感想しか返ってこなかった・・・。 9点(2001-08-18 23:41:56)(良:1票) |
296. ジングル・オール・ザ・ウェイ
いやー,楽しかった。シュワちゃんノリノリじゃん。ターボマンになって「だんだんその気になってきたぞ」というあたりは爆笑ものだった。どなたにも一回見てみることをお薦めします。 8点(2001-08-18 23:32:25) |
297. シルバラード
疾駆する馬とそれを駆る若き男達。古き良き時代へのオマージュなのかとも思ってしまった。封切り後間もなく見たときは画像が鮮明すぎてどうも本格的西部劇を見ている気になれなかったが,最近久々に見たら適度に古さが出ていて良かった。しかし,みんな若かったなーとしみじみ思った。実はこれを再び見ようと思ったきっかけは,ブルース・ブロートンによるテーマ音楽だ。本格的西部劇に相応しい血湧き肉踊るスコアである。 7点(2001-08-18 23:24:56) |
298. 十戒(1956)
30年ほど前に2番館で見た。一緒に見た友だちが聖書を買おうとした。その10数年後再び別の洋画系の2番館で,最後は湾岸戦争終結記念(?91年2月だけどまさかね)にテレビでやっていた。思い出深いと同時に映画の楽しさ・素晴らしさ・難しさを教えてくれた印象深い作品である。監督のデミルという人はスペクタクルに絶対の自信を持っていたそうだが,今後そのような監督は果たして出てくるのだろうか。そして,壮大・壮麗な一大史劇はもう見られないのだろうか。 10点(2001-08-18 22:21:33) |
299. ターミナル・ベロシティ
ま,こんなもんでしょ,って感じ。ナスターシャ・キンスキーがあっさりと死んじまった,と思い,えっ,となりました。 6点(2001-08-18 21:27:10) |
300. オースティン・パワーズ:デラックス
腹を抱えての大笑いを期待したのだが-。散りばめられたパロディの数々にどうもしっくりこない感じで見終わってえらい後悔した。パロディだったら余程「フライング・ハイ」2作を見たほうが笑える。 2点(2001-08-18 17:37:00) |