21. アンダーカバー・ブラザー
かなり笑いました。 でも一連のスパイク・リー作品とかアリとかミシシッピー・バーニング観た後じゃ笑えないかもしんないね。 いやこんなのに高尚な思想とか求めちゃいかんのはわかってるけどね。 ザ・マンとか出されちゃうとさ、それなりの主張とかほしいなとかって…。 [DVD(字幕)] 7点(2006-11-24 14:13:26) |
22. フォーガットン
《ネタバレ》 いくつも謎を残したままの終わり方で消化不良。 個人的にジュリアン・ムーアのエラ張り美人ぶりは好きですがそれまでですね。 設定としてはSFなんでしょうけど世界観が普通すぎてちょっと。 [DVD(字幕)] 5点(2006-11-24 13:58:12) |
23. ドーン・オブ・ザ・デッド
《ネタバレ》 『28days later』『Shaun of the Dead』と観た直後に鑑賞した感想です。 走るゾンビ。モールに着くまでの疾走感。モールの中ののどかな、ある種"地獄の黙示録"のように戦いの中に日常を持ち込もうとするアメリカ的不謹慎さ。派手な火器。犬の活躍。救出劇。装甲トラックでの敵中突破。脱出劇。英雄的な死。 …なんかもう、良くも悪くもアメリカ映画って感じありありでしたね。 エンドクレジットとともにザッピングしながら流れるハンディカム風後日譚の"サンゲリア"のラストを思わせる救いのなさは、まあそんなもんだろうと予測がつく分下手なハッピーエンドよりは良かったかも。 個人的には"28days later"より数段ましと思いつつも観客を嘗めて操るようなプロットに少々不快感を覚えました。それでもまあよいかなという感じ。アメリカだし。 そして同じくオマージュ作品"Shaun of the Dead"のすっとぼけた味はこれとはまた逆サイドからのゾンビ愛だったんだよなと再確認。 もし未見であれば"Shaun of the Dead"のほうもぜひともご鑑賞いただくことをお薦めしたいのでした。 [DVD(字幕)] 7点(2006-11-10 09:35:14) |
24. ファイナル・デスティネーション
《ネタバレ》 BフレッツからGYAOでみた。 先にデッドコースター観てるから、死神が本来死ぬべきだった人達を付け狙うってのも知ってた。 でもこっちから観てたらすぐにはわかんなかったかも。 ドミノ倒し系の仕掛はおもしろかった。なんか死神が存在アピールしすぎてて少しうざかったけど。 こっちが日本人だからか、悪魔みたく「理由もなく敵意を持って迫ってくる邪悪な存在」ってのはいまひとつピンとこないのが難点だったかな。 [インターネット(字幕)] 6点(2006-06-19 22:05:06) |
25. エグゼクティブ・デシジョン
《ネタバレ》 Bフレッツの無料配信で鑑賞。うん、確かにセガールが序盤で消えたのにはびっくりした。っていうかこれで観客にも緊迫感を共有させようっていうキャスティングだったのかな。よくこんな役受けたなセガール。しかしそう考えると爆弾処理にしても"スリーパー"探しにしても、なんか計算して引っ張ってる企画者の意図が透けて見えるようで、なんか客として舐められてるみたいな気がしたのね。それでもまあこういうのはよく練られた脚本ていうのかな。操縦士が殺されたために自分で操縦?ああそれで冒頭の練習の場面が伏線か…なんて斜に構えて鑑賞しちゃいました。エンディングまで来て、なんかまるで『ダイハード』じゃんっていう既視感。最後の最後でちょっとカートラッセルの役が薄っぺらく感じちゃった。所詮このひとも製作側からしたら将棋の駒かよって思った。男優としてなんか臭いの薄い感じがちょっと物足りなかったな。いや足は臭かったみたいだけどさ。なんて貶してるけどまあおもしょかった。アメリカ映画産業謹製って感じ。王道なんだろなこういうのが。 [インターネット(字幕)] 8点(2006-06-12 22:28:36) |
26. エンド・オブ・ザ・ワールド<TVM>(2000)
長かった。3時間半はちょっとな~。ストーリーも重いし。核戦争というと焦熱地獄で蒸発するように瞬殺されるイメージだったけど違うね。放射能でゆっくり死んでいく。だから取り乱した人たちもまた冷静に自分たちの死について見つめなきゃいけない。しずか~に人間の尊厳を保ったまま死んでいく。なんか美しい。最後には恋愛、家族愛に行き着くんだろうね。ビターな中にも一握りのハッピーエンド。…でもね、これは白人の価値観で描いた終末だよね。白人の妄想、甘いよね。これが価値観の大きく違う集団が入り混じった社会ならどうかな。貧富の差が極端な国とか。あくまでオーストラリア限定の終末ファンタジーかもしんないね。…と悪態をついてみましたが、まあ長いことに目をつぶって年末のドラマ特番のつもりで観ればなかかなか。長いだけあってドラマの背景説明も端折らずしっかりできてるから、気がつくと共感してる自分がいたりします。…やっぱり中国は台湾へ武力侵攻するんでしょうかねぇ… [DVD(字幕)] 7点(2005-12-07 17:48:22) |
27. ジャッカス・ザ・ムービー 日本特別版
芸術作品でも文芸作品でもない、これは一種のドキュメンタリーに近いものとして鑑賞したい。 実際バカなことをやる一方でそれを裏打ちするスケートボードなどの腕に舌を巻く。 興味深かったのはウィーマンの扱い。一見してわかるプリティアトム系の障害の人だがプロのスケーターで、誰も特別扱いなしのフラットな関係に見える。 それこそ時代小説なんかに出てくる芸人一座のように主を持たない平らな仲間、そんな感じ。うんこやゲロにモザイクを掛けないお下劣さの一方でなにか清々しさを感じた。 あたし自身世間の良識や常識は大切と考えるが、この邪気のなさや身体を張っての芸は評価してよいように思う。 バムの両親への甘えぶりは少々度が過ぎていると思うがそれは成長過程、大目にみましょうよ。 陰でこそこそ小さな悪事をはたらく事に比べれば、大っぴらにJackassを名乗ってバカをやらかすのもアリかと。まあ身内にこんなのがいたら止めますがね。 結局DVDの2と3も買っちゃいました… [DVD(字幕)] 8点(2005-07-17 14:30:29) |
28. 地獄の黙示録 特別完全版
ながいながい夢みたいでつ。 はっきりした大義をもたない戦争でもあり、もともとモラルも高いとは言えない兵たちはお祭り騒ぎ。一方で本当の戦争のプロとして純粋に勝ちにいく方法を実践して孤立し、ついには独立勢力として恐れられるようになったカーツ大佐。結局はどちらも自分の戦う理由を探しながらみつけられないでいるようなかんじでつ。戦争の残酷さ悲惨さを描くんじゃなくて、『なんか変だ』っていう視点で重く深く描いてるでつ。へたすると反戦ってわけでもないのかもしんないでつ。つまりはいろんな意味で水野ハルヲ監督脚本主演の「シベリア超特急」の対極に位置する作品と言えましょう。しかしながら観終わっての疲労感はどちらも同じであることを思えば、水野晴夫に底知れぬ凄みを覚える晩秋の夕べでつ。 9点(2003-12-04 01:03:09) |
29. K-19
《ネタバレ》 軍隊だからとか共産国家だからっていうんじゃないけど、ほんとにみんな最後まで立派でつ。 批判はあるでしょがポストリコフ=ハリソンの選択は、たまたま幸運に恵まれただけかもしれないけど、踏みとどまって最後までベストを目指すっていうことなので、正しかったなと思ったの。 それと、腰抜けのヴァディム中尉が最後にひとりで冷却水パイプ直しにいったけど、もしあれやってなかったら一生負け犬気分だったかも。でも死んじゃったし。なんかやりきれない。 8点(2003-11-23 21:07:04) |
30. サウスパーク/無修正映画版
おもしろかったの。アニメ&ミュージカルなのでソフト風味だけどアメリカのやな体質をそれなりきちんと描いてると思ったの。アメリカンヒストリーXはすごかったけどこれに比べるとまだまだ一面的だったかもしんない。サダム・フセインを薄っぺらに描いてたのはまあそういう映画だから仕方なかったのかもしんないけどこの映画の限界なんだろな。でもエンタテイメントなんだしこれでいいんじゃないかしら、アンクルファッカー。 8点(2003-08-30 23:30:57) |
31. トリプルX
わるくないでつ。コネリーの頃の007思い出したでつが、ワルといいつつさわやかスポーツ風味がアメリカぽくていや。それでもバイクアクションはなかなかでつ。ロックストックの小悪党を見慣れたためかつくづくアメリカ映画の筋肉でぶぶりにげんなりしたでつ。それなりスパイアクションの様式を踏襲してるとこはマンネリでつがまあ楽しめまつ。TVロードショーの目玉作品てとこ。 6点(2003-08-21 01:35:47) |
32. シリーズ7/ザ・バトル・ロワイアル
視聴者から無作為に6人選んで、普通に暮らしながら残りひとりになるまで殺し合いをさせる架空のTV番組。ガチンコとか電波少年みたいに出演者の日常を追いかけるカメラ。マネーの虎なんかでもそうだけど、他人の争う様を安全なところから覗いて批評するよな不思議な感じ。スターシップ・トゥルーパーズみたいに、観客に不快なものみせて逆に考えさせるつもりなのかな。やらせのような、マジのような、なんか落ち着かない。観終わって妙に不快感なの。 7点(2003-08-17 14:51:51) |
33. ダウン
この連休中はかなりの人気作ばかり観ていたので、むしろこのくらいのが疲れなくて心地よかったでつ。まあTVロードショー向けの娯楽作。ちゃんとナオミ・ワッツも出てるし、陰謀ありサスペンスありSFあり、幕の内弁当的。ストーリー展開も変に新しいことしてなくて安心してみてられる。とっても普通。あえて何もしなかったのかもしんない。立派なB級でつ。 5点(2003-08-16 23:34:43) |
34. ケンタッキー・フライド・ムービー
このたびDVDで再観したの。公開当時(メル・ブルック「新サイコ」と併映だったの)はかなり衝撃的だったの。その後これに影響されたものが映画やTV、ラジオで作られるようになったので今観るとこの点数。当時の流行りもののパロディだったりするので、最近の作品に比べると不利だと思うの。でも先駆者としてかなり偉大なんだよ。オースチンパワーズだって、ある意味この作品の遠い子孫なんだと思うでつ。 6点(2003-08-16 19:29:52) |
35. ブロウ
うう~ん、お母さんもペネクルもやな女してまつ。てゆか、自分て稼いでない人って男でも女でもこんなひといるし。お父さんもなんか一歩引いてて頼りなし。いいひとだけど。ドラッグ=悪とは言わないけど、ただ金のため後先考えないで動いてるみたいでやだったでつ。ビジネスマンてかんじがしないの。子供の小遣い稼ぎを大スケールでやってただけみたい。そういうふうに描きたかったんだろうけど、なんかこう生き方としてネガティブにしか感じないのでつ。救いがないのは悲しいでつ。ストーリーの好き嫌いで点数つけちゃいました。 6点(2003-08-14 01:27:11) |
36. I am Sam アイ・アム・サム
知的障害者を使って泣かそうとするのはずるだとおもうでつ。フォレストガンプもそう。ストレイトストーリーも。それと親子の愛を訴えて泣かすのもずるでつ。もひとついうと、ビートルズをあれだけあからさまに使って、愛こそ全てってあざとすぎるでつ。自分らの愛を他人様の金でなんとかしろっていうのは激甘でつ。人生っていうのは一時の感情じゃない。毎日続くものでつ。.......ということを頭では考えているのに、とっても泣けました。サム本人が一所懸命なのがいい。まわりのひとたちも、それぞれの考え方のもと、一所懸命になっていくのがいいでつ。それと、こんなこというと変かもしんないけど、サムとルーシーの間にあるのは親子の愛っていうより、まるで初恋みたいにみえたの。 9点(2003-08-10 16:20:14) |
37. スリーピー・ホロウ
意外。おもしょかった。ホラーっていうかファンタジーなのね。キテレツくんみたいなジョニーデップがコミカルでいい。思ったより軽いしすっきり。 8点(2003-08-09 21:09:02) |
38. 天使のくれた時間
にこらすのうたうでるふぉにっくすのららみんずあいらびう~がみみにのこるの。でもね、あたしはやっぱりやしんばりばりのげんじつがわのくらしがいいとおもった。もうひとつのせかいではすっかりまけいぬになってるみたいにみえたから。かぞくをりゆうにこころざしをひくくしてしまうのはなんかかなしい。ようはばらんすなのだけど。というわけで、けっこうきもちをいれてみれたってことかな。 8点(2003-08-04 01:05:45) |
39. ジャンクション
見終わって考えたの。あれがふつうに黒人白人逆じゃなかったら、たぶん「ふぅん」で終わってたと思ったの。そしたらなんかこわかったの。身近で差別をみてないあたしたちにとっては、かなり意味のある1本だと思うの。 6点(2003-08-02 00:30:36) |
40. ボクシング・ヘレナ
いやぁ~ん、みんな辛口。当時封切りで歌舞伎町まで行きました。このテーマは'65のコレクターに近いものを感じてましたので見逃せなかったの。四肢切断&監禁というと極めて暴力的な印象を受けますが、むしろ泣きながら「いかないでくれ~理解してくれ~愛してくれ~」と叫んでいるような感じをうけたでつ。だから男女逆の設定でも良かったかも。恋愛の暴力性みたいなものは男も女もそんなに変わらないと思うから。そういう意味でラストの夢オチはありだと思うの。だって嗜虐趣味からじゃないんだもの。狂うほどの恋からふと我に返り、血塗られた己が両手を見て恐れ悲しむ。そんな印象をうけたでつ。 9点(2003-07-31 01:06:58) |