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池田屋DIYさんの口コミ一覧[この方をお気に入り登録する

プロフィール
コメント数 369
性別 男性
年齢 38歳
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21.  アメリカン・ビューティー 《ネタバレ》 
 自分の本当にやりたいことがあるなら、理想の自分になりたいのならそれに見合った対価を払え、と言われてるようにしか思えなかった。アメリカ人だけでなく日本人の私たちが見ても感じるところのある映画なんじゃないかと思う。実際「会社辞めて日本一周したい~!でもそのあとの生活が…いやいや、やりたいことをキッチリやったなら、後の人生が残りカスでも幸せなんじゃ…」と毎日葛藤している私にも刺さりまくったしな。  それにしてもケビン・スペイシーはいい役者だと思う。何考えてるかわからないキ〇ガイみたいな惚け顔と聖人みたいな穏やかな笑顔を見比べると同一人物だとはとても思えない瞬間がある。トビー・マグワイアも同じような系統の役者かな?
[DVD(字幕)] 6点(2018-04-11 10:35:46)
22.  ハート・ロッカー 《ネタバレ》 
 主人公が「定年まで勤め上げて晴れて自由の身になったけど、家にいてもやることがなく奥さんに邪魔者扱いされる。ああ、こんなことなら仕事してた時のほうがよっぽどよかった」っていう、よくいるリタイア後のサラリーマンとダブって見える。戦争映画というより自分の中での仕事のウェイト(生きがい、存在価値)と、それを家庭と天秤にかけたときあなたはどうしますか…ってことを考えさせる映画なんじゃないのコレ。  戦場に嫌気がさしたサンボーンが息子が欲しいというシーンとか、爆弾を体に巻き付けられた男が家族のことを延々しゃべって命乞いしてるシーンなど、振り返ってみると「家族」というキーワードがあちこちで見られたように思える。主人公自体も、任期が終わって家に帰れば優しい夫や父親をちゃんとやれてるし、奥さんを侮辱されたらブチ切れるなど、家族に対して確かな愛情を持っていることは見受けられる。でも仕事とどちらを選ぶかとなると話は別。仕事場が戦場で死の危険がついて回る爆弾処理という仕事をしているから異常に見えるだけで、こういう人は割とどこにでもいるんじゃないか。金型職人とか調理師を主役にしても同じような話は作れたと思う(面白いかどうかは知らない)。  「仕事」っていう視点でみて面白かったのは、人間爆弾発見後に主人公のすることが何もかもうまくいかなくなるくだり。私もおぼえがあるけど、いい仕事ができる時って心の中は無、頭と体が勝手に動いて適切な行動をとってくれるような感覚がある。「お客様に最高の商品を」とか高尚なこと考えちゃうと100点満点中60点の仕事を量産することになってしまう。物語後半はあるあるネタとして楽しませていただきました。
[DVD(字幕)] 8点(2017-07-19 08:09:42)(良:1票)
23.  Mr.インクレディブル 《ネタバレ》 
 エンディング直前、突如現れた悪党に対しインクレディブル一家がニヤリと笑いながらマスクを身に着ける。直前の「1位になるな!うまくやって2位になれ!」のところもそうだったが、このシーンのやりきれなさったらない。この一家はマスクとコスチュームで素性を隠さなければ自分らしくあれないってことだから。  スーパーヒーローの仮面は持っていないが、私たち一般人にとっても他人事ではない。例えば接客業の人は私生活のゴタゴタでそんな気分ではなくても、お客さんの前ではニコニコ愛想よく仕事しなければならない。趣味の合う友人と話しているとき、本当はそこまで好きではないけど、さもその趣味が自分のすべてというように振舞って会話を盛り上げようとする。自分の持ってる能力関心その時の気分性格などを、あるものは抑え込み、あるものは大げさに誇張して、何とか人間関係を円滑に回そうと努力して私たちは日々暮らしている。素の自分で勝負できないって点ではスーパーヒーローも凡人も違いがない。  アメリカ映画に登場するヒーローは膨大な数に及んでいて、それぞれの抱えるテーマや悩みも千差万別。中には「そんなこと、俺たちに言われても…。」と言いたくなるくらい崇高なテーマを抱えてるヒーローもいるけど、この家族が抱えている苦悩は私のようなとりえのない人間にも十分共有できるものだった。あの国のヒーローにしては珍しくて貴重な存在なんじゃないスか。  個性を尊重してとがった部分を守り、育むのがアメリカの教育という話は日本で暮らしている私の耳にも時々入ってくるが、この映画を見る限りそれは理想に過ぎなくてやっぱり出る杭は打たれて排斥されるんですね。そういった人間のうすら寒い部分はウチの国と共通しているようで、なんだか逆に安心しました。
[DVD(吹替)] 7点(2017-07-11 10:45:10)
24.  メイズ・ランナー 《ネタバレ》 
 正体不明の迷路に閉じ込められた若者たちが脱出を図り頑張るパニックアクション映画。  主人公たちがこんな状況に置かれた理由、迷路の外の世界の状況、安全な居住空間から動きたくない勢力と、脱出して自由になりたい勢力の対立…など、すべてがどこかで見たことある要素で、しかもその描き方が雑。シナリオの出来を楽しむ映画ではないんだろうけど、降りかかる困難を主人公がすべて、まるで答えを知ってるかのように適切に処理していく様は観ていてやっぱり萎える。続編ありきの構成で、製作者は導入程度の意識で作ってるんだろうけど、「続きが見たい」とお客さんが思わなければ肝心な部分を描く前に企画が倒れてしまうんじゃないの?最悪今回はそれだけで終わってもいいという覚悟で、どれか一つの要素を深く深く掘り下げていればもっと面白い映画になってたと思うだけに、もったいない気がした。  アジア系の役者さんが面白外人枠でなく重要な役どころで活躍してるのは、このテの映画にしては珍しいと感じた。そこがこの映画の個性的な部分。あと「ラブ・アクチュアリー」に出てきたドラムの少年の子は成長しても顔全く変わらないな!見た瞬間に思い出したよ。ぜひ大成してほしい。  私は子供の頃にピクニックがてら迷路系アスレチックに親しんだので、こういう大規模迷路は大人になった今見てもワクワクする。近所の公園に出現しないかなぁ。運動不足の解消になっていいと思うのに。近所を見渡してみても養老天命反転地くらいしかないよ。あそこはあそこで面白いと思うけど、アクション映画というよりホラー映画っぽいしな…。
[DVD(字幕)] 5点(2017-07-10 10:09:06)
25.  トゥルーマン・ショー 《ネタバレ》 
 「自分の人生が誰かにデザインされている」というのは多くの人が一度は考えたことだと思う。私にも覚えがあって懐かしく感じた。その「つくられた人生」を生きるトゥルーマンの姿が全世界に中継されてスポンサーも多くついていること、番組プロデューサーを神に見立てて、その保護と安全な世界から脱出して自分の意志で生きる人間のストーリーにしたことなどは流石ハリウッド、日本の男子中学生のものとは格が違うハイレベルな妄想だと感じた。「神」の部分を会社、仕事、親などに置き換えれば日本人にもグッと身近で理解しやすい話になると思う。  以前私はあまりのつらさに耐えかねて仕事を辞めることを決意、上司にその意思を伝えたことがあった。無職の期間に夢だった日本一周をし、達成後はバイクの整備士にでもなろうと考えていた。あとは期限まで勤め上げるだけという段になったとき、実家の両親に説得された。「お前が新しい仕事に就いてまっとうに働いてる姿は想像できない、引きこもられたら困るから頭を冷やして考え直せ」。確かにそうだと思った私は急に将来が不安になった。すぐに上司に謝罪して辞職を撤回、何事もなかったかのように働き続けて今に至る。私も私の両親同様、自分自身の能力や可能性に何の希望も持つことができなかった。だからなりたい自分や達成したい夢について考えることを放棄して、収入のある安定した今の生活に縋りつくことを決めた。「思い直してくれてよかった」と笑う両親の顔を見て、「本当はやりたいことがあったのに」と一生言い続けながら終わっていくのが私にふさわしい人生だと理解した。  クリストフに一礼して退場するトゥルーマンを見てなんて無謀な、と思うと同時に、それ以上にその姿が眩しい、羨ましいと感じた。思わず置いていかないでと言いたくなったが私にはそれを言う資格がない。なので代わりにトゥルーマンと、それから新しい環境に飛び込むことを決意した人たちに言いたい。   ホント頑張ってください。チャンネルを変えずにあなたを応援している人、自分の踏み出せなかった一歩をあなたに託した人たちがきっと大勢見ています。
[DVD(字幕)] 8点(2017-07-07 23:30:59)(良:2票)
26.  ウォーリー 《ネタバレ》 
 まず発想が凄い。「ロボット同士の恋愛をテーマに話を一本つくれ」と言われてゴミ回収ロボットと探査用ロボットのロマンスなんて普通思いつかない。私だったら外見は人間そっくりだけど内面は機械そのものの男女を主役に据えて、仲介役に本物の人間を用意する。この人間を通して、人間らしい感情を教わって…みたいな流れで話を展開する。この映画とは真逆といっていい。この映画のセンスがうらやましい。  そしてキャラクターの動かし方も凄い。ウォーリーが廃材の円盤を帽子に見立ててダンスしたり、ビーチパラソルロボットに盾やトランポリンの役割を演じさせて活躍させたりと、動作の一つ一つがアイディア満載で観ていて楽しい。日本製アニメーションで機械や動物を描くと、人間がそれらのコスプレをしているような見た目と言動、あるいは内面が人間そのもので人外である意味がないんじゃないか、というキャラクターが多い印象がある(個人の感想です)。対して海外のアニメーションは外見を人に似せるという安易な手段を取らず、機械は機械のまま、動物は動物のままでその特徴を生かして人間の共感を得られる動作を何とかさせられないか…という部分に尋常でない執念を燃やしているように見える。その成果だろうか、主演の二人にはセリフらしいセリフがほぼないにも関わらず、考えてることが手に取るように分かる。消火器の噴射の反動を利用した宇宙遊泳シーンや、防犯カメラの映像でイブがウォーリーの献身を知るシーンなんかは、どんなセリフを並べたってここまでの感動を観てる人間に伝えることができなかっただろう。この辺の表現力が凄まじいと感じる。  セリフがないからこそここまでウォーリーとイブに感情移入できたのかもしれない。セリフから二人の性格を読み取ることができないから外見と動作に注目する。製作された技術レベルが明らかに違う外見から住む世界の違う二人なんだろうなとか、役割の違い(ゴミを片付けて住む環境をよくする、単独で飛行して植物の痕跡を探す&危険を感じたらビームをぶっ放す)から内向的だけど心優しい男の子と活発で勝気な女の子の話なんだろうな、とか、二人のキャラクターを観てる人間がある程度肉付けする余地が与えられている。二人のキャラクター形成にこちらが積極的に肩入れしてしまっているから、もうこの二人を命を持った存在以外のものとしてみることができなくなる。台座に圧し潰されるウォーリーを見て「痛そう」だとか、パーツ交換後の姿を見て「まるで感情のない機械みたいになってしまった」なんて印象を機械に対して持つとは思わなかった。ボキャ貧で申し訳ないが、「凄い」としか言いようがない。  違和感があったのは人類の描かれ方。ウォーリーをただの機械ではなく「ウォーリー」と名前で呼んだカップルとか、回収された苗を見て「よく頑張ったなぁ」と声をかけた船長とか、体を自力で起こすことすら放棄するほど肉体的に退化してる割には精神が高潔すぎる印象を受けた。記録映像の政府要人っぽい人物はとんでもないロクデナシっぽかったのに。「人間の精神は退化しないと信じてるぜ!」なのか、「お前ら(現在または近い将来の人類)には何の期待もしてないが、未来の人類は目を覚ましてくれると信じてるぜ!」なのか、製作者がどう考えてるかでこのあたりの描写の意味が全く違ってくると思うけどどうなんだろう…。
[DVD(吹替)] 9点(2017-07-01 10:38:29)(良:1票)
27.  スナッチ
 "家のテレビの映りが悪い!アンテナの向きを変えても、家電に詳しい知人に相談しても、日曜大工で分解してもダメだった!困ったぞ!どうしよう!と思ったらオカンがチョップして一発で直してくれた!オカンスゲェ!!…"って感じの映画でしょうか。このとっ散らかった状況がラスト数分で一気にまとまって華麗な着地を決める感じは、アレだ、伊坂幸太郎の「陽気なギャングが地球を回す」を読んだときの気分によく似てる。1回目の視聴では誰がどの名前でどの陣営の人物なのかよくわからない内に話がどんどん進んでいく…って印象を抱いて困惑するだろう。安心してほしい。観終わった俺も未だによくわからん。でもそんな状態でもこの映画の面白さは問題なく理解できる。「なんかよくわからんけどスゲェ!サイコー!!」それでOKだ。いやホント面白かった!8点。  冷静さを取り戻してレビューを書いている今この瞬間、衝撃的な事実に気が付いてしまった。…デル・トロの出番ってひょっとしてあれだけ?
[DVD(字幕)] 8点(2017-06-21 20:34:36)
28.  40歳の童貞男 《ネタバレ》 
 スゲエタイトルだ。どの層の人たちをターゲットに想定しているのか全く分からん。まあアラフォーの童貞男たち(それもマゾ)なんだろうが…。  光に群がる蛾のように、画面の前に集まってきた童貞男たちを嘲笑い、踏み潰すかのごとく物語は無残な展開を見せる。要約するとこんなかんじだ。「同僚たちに中年童貞をイジられてつらいので、ちょっと本気出した。結果、2時間ちょっとの上映時間内で卒業に成功!フィギュア収集のオタ趣味も卒業、嫁ももらって仕事でも出世して、5000万円近い貯金もできて、身長も3cm伸びました!」ドヤ顔で歌い踊るアンディとその後に流れるエンドロールを見つめながら、画面の前の俺ら…もとい、君らは同じ感想を持ったはずだ。「お前のような童貞がいるか」と。  「電車男」もそうだったが、このテのもてない男を主役に据えたフィクションは大体同じ間違いを犯している。①主演俳優のビジュアルが平均を超えた美形。「ノートルダムの鐘」を見習え。②やろうと思えば女性とコミュニケーションが普通にとれる。本屋で変態女性を口説いてるアンディはまるでラブコメに主演している映画俳優のようだった。③主人公の内面が美しすぎる。40過ぎてこの人間性って…妖精かな?  現実の、40歳まで童貞守り通した人間なんて、誰もが話しかけること、いや近づくことすらためらう孤高のオーラと、深く知れば知るほど嫌いになる人間性の二つを兼ね備えているのが普通のはず。アンディはいい奴すぎる。「あぁ、そりゃ同僚たちも応援してくれるし、義理の娘たちも慕ってくれるよね…」と思ってしまい、共感を持って眺めていた主人公がいつの間にか独り歩きを始め、中盤以降は完全に他人事にしか見えなくなる。まあリアルに作ったら何の物語も展開しないからね。でも「あぁ、やっぱりそうだよね。40過ぎの童貞男が一念発起してもこうなるのがオチだよね。HAHAHAHAHAよし首吊ろう」そんな映画がたまにはあってもいいんじゃないかな。気が滅入ってるときは絶対観たくないけど。  ボロクソ書いたけど笑えるシーンはいっぱいあったのでこの点数。汚い言葉のオンパレードだったけど、それと同じくらい洒落た言い回しも多くて感心したよ。「この部屋を女性の目で見てみろ。どう思う?セクシーとは思われないぞ。」とか、「私は14歳のときに今のプロポーションに成長したの。考えられる?」「考えたくないですね」とか。この辺は日本語での会話だったらもっと汚いセリフになってたんじゃないか。    それと、映画の内容とは全然関係ないけど、巷で言われている「30歳まで童貞貫いたら魔法が使えるようになる」という噂についてだけど、ここでいう「魔法」とは自分の周囲3mに他人を立ち入らせない、話しかけることも許さない結界を張る魔法(自動かつ解除不能)の意味であって、「イクスペクトー!パチョローナーム!!」みたいなのを想像してる人には目を覚ませと言いたい。
[DVD(字幕)] 7点(2017-01-11 10:52:59)
29.  コンタクト
 宗教が現実のあらゆる問題に対し、いかに強い影響力を持っているか、というお話。根深い。何を考えるにしても信仰が前提になる、って窮屈なんじゃないのかなぁと日本人の私は思ってしまうのだけどどうなんだろう?観賞後に調べてみて分かったんだけど、科学者って意外と信心深い人たちが多いらしいね。人知を尽くして真理の探究を行う人たちだからこそ、人智の及ばない領域を思い知っているってことなんだろうか。
[ブルーレイ(字幕)] 6点(2012-10-17 14:23:50)
30.  ミッション:インポッシブル
 初めて観たのは小学生のころだったな。IMF職員が乗り込んでくるシーンで一瞬だけ映るフェアベルクの掃除機を見て、「あの掃除機ウチのとおんなじなんだよ~」と嬉しそうにテレビを指差していた母。今はダイソンのを愛用してます。掃除機は外国製に限る、と俺だけに教えてくれる作品。
[ブルーレイ(字幕)] 7点(2012-10-11 21:58:41)
31.  レイダース/失われたアーク《聖櫃》 《ネタバレ》 
 テンポは抜群によかったけど終盤の展開がどうも…。「遺跡の秘宝を開けたら凄い勢いで祟られた!→ありゃ人の手には余る、封印だ!」どこもおかしくない流れのはずなのに映像で見ると何であんなに唐突でシュールなんだろ?死んだライバルのハイエナ野郎やナチスドイツのその後について何のフォローもなしにエンディングに突入するし。「遺跡探索といったらトラップからの脱出だよな!」「いいね、採用!」「ナチス出すんだから奴らの基地もメチャクチャにしたいよな!」「カーチェイスもな!」「美人のネーチャンと適当にイチャイチャしつつ、アークを開ける儀式やって…あ、尺足んない(´・ω・`)」こんな事情があったとしか思えないような尻すぼみ感。あと、インディー教授のサバイバル能力は台本事前に見てるレベル。冒頭のトラップ全回避はまだ許せるとしても、「目をつぶれ!」はどう考えてもおかしいだろ。  突っ込みいれたくなったのはこの2点だけで、後は楽しめた。でも一番わくわくしたのは極秘資料を収めるあの倉庫だった。一度でいいからあんなところでかくれんぼしてみたいなぁ。
[DVD(字幕)] 6点(2012-10-10 19:40:03)
32.  E.T. 20周年アニバーサリー特別版 《ネタバレ》 
 もう退職されてしまったけど、職場にETによく似た先輩がいました。見た目はもちろんそっくりなんですが、半身に麻痺を抱えていて動きがぎこちなかったり、呂律が回らないために言葉がたどたどしくて口数が少ないところも似ていました。けれどそんなハンデを補って余りあるほど素敵な内面をもった方で、仕事はまじめに丁寧に取り組むし、人を傷つけずに笑いを取るユーモアを持っていて、誰からも好かれる人気者でした。私個人も、台風の中ずぶ濡れになりながら自転車通勤した日にカッパをプレゼントしてもらったり、球技大会に出ることが決まった日に会社のロッカーを開けると、その人が昔使っていた野球のグローブが入っていたり…と、いろんな場面で親切にしていただきました。そんな人だったので、誰かに何かを言われずともその人の仕事は手伝ったし、そうすることが楽しかったのを覚えています。  翻ってこの映画。言葉も通じず、控えめに言っても不気味としか言いようのない外見のETに、エリオットは人間の言葉を教え、母船との連絡手段を用意し、大人たちの目から匿いました。物珍しさからとか、ペットを世話するような感覚から、あるいはそうすることで自分に何か見返りがあるから…ではなく、純粋に思いやりからきた行動です。終始表情も変えず、お礼を言うわけでもなく、地球で生きていこうとはこれっぽっちも考えていないETが、宇宙船のタラップの上でエリオットに「イコウ」と声をかけるシーン。エリオットのこれまでの頑張りについて、ETがどう思っていたのかを一言で説明するこのシーン、E.T.がどんな映画だったかを思い出すとき、自転車で空を飛ぶシーンよりも先に、鮮明に頭に浮かんできます。それくらい私にとって印象深い、感動したシーンでした。  送別会の席で先輩と話したとき、「君がいろいろ気を遣ってくれたおかげで助かったし、ありがたかった」と、初めてお礼を言われました。今思い返しても誇らしさで胸が一杯になる、宝物のような思い出です。信頼関係や友情は、お互いが相手を思いやることで生まれるものであり、それは少年と異星人の関係に限らず、身近な人間関係についても言える事なんじゃないか…ってこの映画を観ていて思いました。
[DVD(字幕)] 7点(2012-10-10 09:53:21)(良:1票)
33.  ヒックとドラゴン 《ネタバレ》 
 ギアチェンジを駆使しながらヒックとトゥースが空を飛ぶシーンがあまりにカッコよくて爽快で笑ってしまった。ロープレ系のゲームに育まれた私としては、こういう現代の知識でしか知りえないようなテクノロジーを中世以前の世界観に忍ばせる描写が好きすぎてたまらない。映画全体を見渡してみると取り立てて「これが凄い!」というところはないけど、それは悪い意味ではなく、すべての要素が高レベルにまとまっているという印象で、こういう映画を見慣れている人にも安心して薦めることができると思う。  そしてもう多くの人が指摘しているけど、ラストの展開がいい。あれくらいの年頃の少年にとって自分の体がああなってしまうのは大事だと思うけど、そんなことを気にした様子がヒックにないのは、同じ状況をバイキングの先生が、そして何よりトゥースと共に乗り越えてきた経験があるからだろう。トゥースの尾羽とヒックの脚が映るあの一瞬のシーンもまたいい。あれがあるからこそ「ペット」という表現を使われても、ヒックとトゥースが対等な関係にあることをすんなり理解することができた。描かれた秒数の何倍も多くのことをこちらに伝えてくる名シーンだったと思う。
[ブルーレイ(字幕)] 8点(2012-05-09 21:27:27)(良:1票)
34.  狼たちの午後 《ネタバレ》 
 特典映像で脚本家が「自分のことを、みんなを幸せにできる魔術師と勘違いした男の話」と解説しているのを観て凄く納得した。事件を起こした動機も恋人の手術費用を得るため、立て篭もり中は常に人質への気配りを忘れず、遺書まで残して財産の分配を指定するソニーは強盗犯におよそ似つかわしくないほどに他人本位で、自分のための欲望を持たない(持つことが許されない環境に生きてきただけかもしれないけど)。なんか好感の持てる性格だなー、何とかして逃げおおせて欲しいなー…と思っていたところであのラストシーン。誰一人としてソニーのことを見ていない人質たちと、打ちのめされたようにボンネットにうなだれるソニー。予想してたよりもはるかに残酷なオチだった。  それにしてもなんでもない銀行強盗をここまで煽り立てて大事件にしてしまうマスコミや野次馬たちと、たった二人の犯罪者のためにあれだけの戦力を展開してしまう警察が恐ろしい。群集の狂気をうまく描いている、っていう点で今まで観た映画の中ではナンバー1かもしれない。
[ブルーレイ(字幕)] 7点(2012-05-09 20:32:17)
35.  塔の上のラプンツェル 《ネタバレ》 
 薄型テレビとBDプレイヤーを購入して、初めて観た映画がこれでした。もう本当に感動。こんなに美しい映像を自宅で楽しめるなんていい時代に生まれました。メニュー画面になっている塔と周りの森の風景の衝撃が強すぎて、評判の灯篭シーンの印象がそれほどでもなかったのが残念。3Dで観ていたらまた違ったんでしょうか…と考えると映画館で観なかった事がほんの少し悔やまれます。  ストーリーの方は、略取監禁された児童が成人後に救出された事件の報道を思い出しました。塔の外に出たラプンツェルが初めて知る世界に興奮しながら、母親の言いつけを破ったことへの罪悪感で死にそうになるシーンがありますよね。その姿を観て悲しくなると同時に、魔女の業の深さに大人気なく憤りを覚えました。  だいぶ感情移入しながら観ていたので、ラプンツェルが両親と再会するシーン、ありがちなシーンなのに不覚にも涙が出ました。現実に起きた事件の方では、十数年ぶりに保護された被害者は精神的に失踪当時から全く成長しておらず、社会復帰にはさらに十数年の時間が必要だろうとコメントされていました。ラプンツェルとその家族が置かれた境遇はそこまで不幸ではないものの、共に過ごせるはずだった十数年の家族の時間はやはり取り戻せません。そう考えると転落死+若返りの反動で肉体が灰になって消える、程度の罰で魔女の罪は許されるものだったのかなと思いました。
[ブルーレイ(吹替)] 7点(2012-05-06 18:03:52)(良:1票)
36.  ユー・ガット・メール
 コーヒー飲みながら読書できる本屋って最高だなと思いました。
[DVD(字幕)] 7点(2012-01-04 17:00:03)
37.  ダークナイト(2008) 《ネタバレ》 
 全身に傷を負わされ、大切な女性を失い、デントの復讐と死を止めることのできなかったバットマンは、彼の犯した罪を被って去っていく。ジョーカーの謀略に翻弄されっぱなしだったバットマンは、何も守ることができずに負けたのだろうか。  確かにバットマンが最後にとった行動は何の解決にもなっていないし、奇麗事かもしれない。でも正しい行いが自己犠牲を伴うものである以上、正義は奇麗事の支えなくしては存在し得ない。デントの罪を隠蔽し、自分が身代わりとなることで、バットマンは「正義は存在する」と信じる市民の希望を守った。そういった彼の頑張りがあったからこその「時間だ!…なぜ爆発しない!?」だろう。ジョーカーの語る理屈や行った悪事は正義の味方を完膚なきまでにブチのめしたが、ゴッサムシティの市民をブチのめし切ることはできなかった。彼の敗北は、物語の冒頭でバットマンに扮した自警団が犯罪者たちに戦いを挑んだ時点で決定していたのではないだろうか。  アメコミ原作ってことでヒャッハー水だー!見たいな分かりやすい悪党を完全無欠のヒーローがズタボロにするお話だと思って観始めたけど、想像以上に深い話で驚きました。アメリカの語る正義は独善の代名詞として揶揄されがちだけど、少なくともこの映画の製作スタッフや動員記録を更新させたアメリカの観客の皆様は、正義について真剣に考え、思い悩んでいるのではないかなぁと思いました。
[DVD(字幕)] 7点(2011-09-18 10:09:03)
38.  ミッドナイト・ラン 《ネタバレ》 
 同じセリフが少しずつ意味を変えながら何度も登場したり、絶体絶命の窮地を救った策が雑談中に出た話題だったりと、脚本のうまさを感じました。が、それよりも何よりもこの映画のいいところは「空気」なんじゃないかなと思います。登場人物みんながどこか抜けていて、カッコよかったり抜け目なかったり目つきだけで人殺せそうだったりする人が出てこない。人死にも出なかったし(ヘリの墜落なんて知らん)。終始肩の力を抜いて楽な気分で観られました。金に困ってるのに娘の貯金は受け取ろうとしなかったジャックとか、飛行機に乗れないとか嘘ついて出し抜こうとするジョナサンなど、主役二人のキャラクターも人間味があってよかった。  そしてあの終盤のやり取り。念願叶って大金を手に入れたジャックが振り返るとそこには…ってシーン、思わずニヤリと笑ってしまうような、なのに少しさびしいような。あのシーンのおかげで観終わった後凄くさわやかな気分になりました。終わり方のいい映画は観てよかったって思います。 <<追記>>  この映画をサスペンスのコーナーに置いて「フラバー」を動物ドラマのコーナーに置く近所のレンタル屋は頭おかしい。
[DVD(字幕)] 8点(2011-09-13 19:13:07)(良:1票)
39.  魔法にかけられて 《ネタバレ》 
 アニメの世界を飛び出したお姫様は曲がり角なお肌してて、王子様は微妙なイケメンっぷり且つ「過程なんかいいから早く結婚しようぜ」なんてチャラ男も真っ青な発言をする。感情が高ぶると歌いだしたり、都市バスに戦いを挑んだりする二人は現代ニューヨーク社会では浮いた…というかイカれた人にしか見えず、一番順応できてたのは小悪党の従者…。ディズニーといえば情操教育の優良教材として世界中の人々に知られているけど、そのディズニー流を現実でやっちゃうとちょっとアレだ、っていう序盤のシーンの数々は、ディズニーの中の人に「夢見てんじゃねえよ!」と説教されているような妙な気分になって笑えました。鳩にゴキブリ、ネズミに蝿と、衛生的に不穏な連中を従えてお姫様が部屋の掃除をするシーンも毒があって素晴らしい。  ストーリーはそんな感じですが、ミュージカルシーンはいつもどおりの全力っぷり。ディズニーのミュージカルの何がいいって歌ってる最中にもキャラクターが動いて、その動きが歌詞の内容とは別にひとつのストーリーを作ってるところなんですが、公園のシーンはそれを実写で完璧に再現できてて観ていて楽しかった。そして何より社交ダンスのシーン。気持ちは通じ合っているのに結ばれることのないお姫様と弁護士の心情を歌ったこのシーンは、特別派手な動きはないけど凄くきれいで、ここだけ切り取って何度も観たいと思わされました。この辺はさすがに「美女と野獣」や「アラジン」をつくった人たちだなと思いました。  ラストの展開は確かにベタですが、ディズニーが自分たちのこれまでの仕事をあれだけ皮肉っておいて、それでも主張する内容はやっぱり変わらないってところになんだか感動してしまいました。感想が長くなりましたが結局何が言いたいかというと、みんなに好かれる優等生が突然暴言を吐いて暴れたら空気が凍るし、その子が普段どおりのいい子に戻ってくれたら周りのみんなはホッとして今まで以上に大事にしてくれる、ってことでした。
[DVD(字幕)] 8点(2011-08-31 19:09:14)(良:1票)
40.  ゴッドファーザー 《ネタバレ》 
 マフィアものを真面目に観たのが初めてだったものでマフィアのルールというのがよく分かりませんでした。なので登場人物が挑発的な言動を取ったり、言い争いをしたり、護衛もつけずに一人で出歩いてるのを見る度に撃ち合いが始まるんじゃないかと思ってハラハラしました(心配せずとももれなくハチの巣にされてたけど)。緊張感がハンパない。終始ピリピリした空気が漂っている上になんか妙にテンポがいいので、3時間という長さがウソに思えるほど集中を切らさず観ることができました。飽きさせない、っていう点では凄いものを持ってる映画だと思います。  難点は淡々としすぎていること。人によって感じ方は違うと思うけど、私は山らしい山のないストーリーだったと感じました。スタッフロール流れたときにまず思ったのが「あれ?終わり?」だったし。思うにこの映画は続編をすべて観ることで完成するタイプの映画なんじゃなかろうか。Ⅱ、Ⅲを観る予定はない、あってもずっと先のことになると思うのでなんともいえませんが、単体としては評判ほどいい映画だとは思いませんでした。
[DVD(字幕)] 6点(2011-08-30 20:49:23)
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