21. ザ・ビーチ(2000)
こういう辛口青春映画良いですね。夢や冒険や格好良さを期待して観たら失望あるのみ。退屈な日常を抜け出したい若者達が、大冒険の挙句、傷付いた心を抱いて平凡なサラリーマンに戻っていく。若者はバカ者だってことを、こうも率直に見せられるとね。主人公にそうとう入れ込んだというディカプリオの感性は好感が持てる。 5点(2003-11-22 12:31:51) |
22. 未来世紀ブラジル
職人的な作品。映像はユニークで音楽も良い。しかし、あのラストはないでしょう。オーウェルの古典「1984」を読んだ人にとっては、オーウェルの書いた悪夢世界の別バージョンに過ぎないので、ことさら騒ぎ立てるほどの作品ではない。同時期に映画化されたマイケル・ラドフォードの本家「1984」がこの作品にすっかり食われてしまったのは、この監督の「見せる」才能なのかも知れない。「1984」の方はティム・ロビンスが再映画化すると発表していたが、どのような出来になることやら。 [ビデオ(字幕)] 4点(2006-02-19 03:40:36) |
23. タイムマシン(2002)
《ネタバレ》 なるほどなるほど、タイムマシンをつくった動機が恋人の死だから、恋人の死の運命はタイムマシンでは変えられない。何事も動機が重要と。スゴイ、ひとつお利口になってしまった。しかし、そんなこと、タイムマシンつくれるほどの主人公は分からなかったのか?タイムマシンの開発に要した苦労は一体何だったんだろう?と思うのだが、ラストはアクション映画さながらの活躍のあと、未来人の恋人を見つけて幸せに暮らしました。とりあえず、めでたしめでたし。 [DVD(字幕)] 4点(2006-02-07 00:29:18) |
24. リトルショップ・オブ・ホラーズ(1986)
退屈しのぎに深く考えもせずDVDを購入。「人類SOS!」のようなB級ホラーを期待していたのだが…。リック・モラニス主演ということで、悪い予感がふと脳裏をかすめたが、その予感が見事に的中。結局一度見たきりでそのまま。こういうの好きな人は好きなのがわかるけど、簡単に言えば悪趣味なドタバタコメディーですよ。見ても疲れるだけ。 [DVD(字幕)] 3点(2006-02-05 14:57:50) |
25. パール・ハーバー
低レベルな娯楽映画。全くのフィクションならまだしも、史実に題材を取りながら、物語を自国にだけ都合よく描くのは現代の映画手法では無い。この映画を見て喜んでいる日本人も考えて欲しい。日本軍は幹部が原っぱやプールで作戦会議をするなんて、まるで未開の山岳ゲリラのような扱い。実際、史実では、アメリカ政府は日本軍の攻撃を知りながら、姑息な事情でパールハーバーを見殺しにしたことがバレているのに、映画では情報収集が間に合わなかったような描き方。そもそもアメリカなど列強がアジア諸国を侵略し、日本を目の敵にして孤立させなければ、無駄な戦争も無かった、という認識が当然のことながら製作者には無い。この映画で見るべきものは、もちろん巨費を投じて再現されたゼロ戦によるパールハーバーへの総攻撃のシーン。と、言っても人が死ぬシーンなので気分の良いものでは無い。もちろん、当のアメリカでも評価は極めて低い作品であることを付け加えておこう。 [DVD(字幕)] 3点(2006-02-05 01:36:21)(良:1票) |
26. ゴジラ FINAL WARS
東宝の子供向けジョークシリーズのファイナルと銘打つ作品。本当にファイナルにして欲しい。同じゴジラをアメリカ人が作れば娯楽大作になるのは証明済み。過去の栄光にすがって、もうこれ以上世界に恥を晒すな。ゴジラはこちらが本家と言いたいのなら、もっとマシなものをつくれ!頭でっかちでプライドばかり高く、クリエイティブな能力の全く欠如した日本映画の現状を証明するような自己満足的な作品。戦闘シーンはところどころ鑑賞に堪えうる場面もあったが、ストーリーと演出が酷すぎる。子供映画だからって子供をバカにするな!と言いたい。 [地上波(字幕)] 1点(2006-01-03 16:26:56)(笑:1票) |