461. 白雪姫
我が家に1937年アメリカ製の真空管があります。VT-63(46) という球なのですが、これを使用した自作の真空管アンプは、今でもきれいな音を奏でてくれます。 そこらの家電量販店で手に入る凡百の安いオーディオ製品など足許にも及ばないそれは綺麗な音です(自画自賛ですが)。 その真空管は、ただ単にオブジェとして眺めているだけでも惚れ惚れするくらい丁寧な作りの逸品で、70年近く前にこんなものを作っていたのかと.....当時のアメリカがいかに凄い国だったかを痛感させてくれる生き証人みたいな代物です。 その真空管と同年に作られたこの映画もまさに同じことを感じさせてくれる映画で、製作年を考えて見れば「これが70年前に作られたアニメ映画なのか」と驚くしかない出来です。 このアニメーション映画については正直採点不能なのですが、ここは点を付けざるを得ないのでとりあえず7点。 なんだか中途半端ですけど(いや、歴史的価値は認めても話自体はたいした事ないわけで) ちなみに1937 年という年は、あの「ハンナ&バーベラ」の2名がMGMに入社した年でもある(そして1940年[ピノキオが作られた年だ!]にトム&ジェリーの第一作を製作する事になる)ので、アニメーション映画の歴史を語る上では忘れられない重要な年だと言えます。 (この時代のトム&ジェリーこそまさに現代でも通用する優れたアニメーション作品だと思うのですが.....それはまた別の話。) [ビデオ(吹替)] 7点(2016-11-04 23:28:51) |
462. トゥルーライズ
「漫画のよう」という表現がぴったりくるコメディタッチな豪華絢爛アクション巨編。 そういえば一昔前はこういう無駄に豪華で陽気なエンターテイメント映画って結構沢山あった気がするのですが、最近はあまり見かけなくなりましたね。たまにあったと思ったら無駄なカーチェイスシーンでおなじみの某製作者のものばかり。 その最大の理由は例の9.11にあるわけで、今やテロリストを題材にしてこんな能天気な映画を作ることは不可能ですから、今となっては貴重な映画でもあるわけです。素直に肩の力を抜いて楽しむのが吉。 [CS・衛星(字幕)] 7点(2016-11-04 23:26:15) |
463. ベイマックス
《ネタバレ》 ごくごくオーソドックスなマーベルコミック的内容で、ストーリー的には取り立ててどうこういう要素はありません。 とにかくベイマックス自体の魅力がすべて…いやフレッドもなかなかいいけど。 それがなければむしろつまらないと言ってもいいくらいに平凡な内容で、このアニメ化にあたりベイマックスを原作とは異なる可愛いデザインに仕上げたのが成功の秘密でしょう。ベイマックスはSIMフリー。 舞台は「サンフランソウキョウ」で日本に寄せたように見えますが、これ原作では舞台が「東京」で完全に日本だったのをディズニーが映画化するにあたり逆にアメリカに寄せたものだそうです。 [ブルーレイ(吹替)] 6点(2016-11-04 01:01:19)(良:1票) |
464. ロミオ・マスト・ダイ
《ネタバレ》 「タイトルだけしか知らない映画」ってあるじゃないですか。 私にとってこの「ロミオマストダイ(ロミオ死すべしってとこでしょうか)」はまさにその「タイトルだけは知っている映画」でした。 多分、ロミジュリを下敷きにバイオレンスな感じにしたような映画なのかな、となんとなく思ってました。 さて、そんな私に偶然この映画を観るチャンスがやってきたのです。 (たまたまテレビをつけたら、ちょうど始まったとこだった…ってだけですが) どうやら、黒人ギャングとチャイニーズマフィアが対立しているようです。 たしかにロミオトジュリエットと言えば2勢力の対立です。 もっともな展開です。 ジュリエットらしい人は出てます。 黒人ギャングの娘っぽい人。観た事ない女優さんですが美人ですからたぶんこの人がジュリエット担当です。 じゃぁここにロミオが用心棒か何かでやってくるのかな? ロミオってくらいですから、いかにもロミオって感じの外見なんでしょうが、しかしいつになっても出てきません。 どうしたんだロミオ! そんなこんなでタクシーのシーン。 ジュリエット担当の女性が、伊藤淳史をマイルドにしたような中国人と会話して… まさか! まさかこの伊藤淳史をマイルドにしたような中国人がロミオなの? てか、こいつ「ハン」って名前じゃん!そもそもロミオじゃないじゃん! そこで私、ついに映画を観ながら確認のためにwikiを見る事にしました。 そしてこの映画にロミオが出ない事を知ったのです。 てかジェットリー! 名前は知ってるけど顔わかんない人だよ、それ! ついでにこのジュリエット役の美人が映画の翌年飛行機事故でお亡くなりになったのも知りました。 そりゃ見覚えないですよね。これからの女優さんだったでしょうから非常に残念です。 ご冥福をお祈りいたします。 [CS・衛星(吹替)] 6点(2016-11-02 23:06:14) |
465. ミッション:8ミニッツ
《ネタバレ》 何か自分が観てない面白い映画ってないかしらん?と、このサイトのマニアックランキングでいろいろ並べかえてて、「あ、これ観てないけどおもしろそうだな、なになに…あ、これスターチャンネルで公開の翌年くらいに観たじゃん!」と思った映画。 実は2013年くらいまで7年ほど、何も書いてない時期があったのでその間に観た映画(かなりの数になる)のレビューって全然書いてないんですよね。 という事でいまさらですがレビューを書きます…が、しかし観たのは4年ほど前ですから、細かい演出などはすでに残念ながら語れません。 そのときかなり面白いと思った事、これだけSF的な設定だと理解できない人も多いだろうなと思った事、無理やりにでもハッピーエンドにつながったのはいいんじゃね?と思ったこと、でもフラッシュバックで未来が見えるのはなんかちょっとおかしいんじゃね?と思ったこと、管理してる女性管理官の人はお約束のなかなかいいやつだな、と思ったこと、そして、ハッピーエンドの影に隠れてるけど乗っ取られて消滅した高校教師はちょっとかわいそうなんじゃないか、と思った事。 …ぁ、結構覚えてますね…ネタバレ有にしておこう。 恋愛絡みの複雑な過去改変パラドックス平行世界物が好きな方ならぜひ一度ご覧になってみる事をおすすめします。 [CS・衛星(字幕)] 8点(2016-11-02 11:16:38) |
466. ザ・ウォーカー
《ネタバレ》 よくある世紀末ものかと思いきや、かなりまじめな宗教的寓話だったという趣の作品。 この話にはキリスト教的な元ネタとかがありそうな気がするれど、キリスト教的宗教観をもたない人間としてはそのあたりがよくわからない。 全体的に地味な映画でキリスト教的宗教観をもたない人間が観ても説教臭いし鼻もちならない感じでさして面白くないはずなんだけれど、個人的になんかちょっと心に残るものがあったのも確か。 キリスト教信者の人が観たら面白いのかもしれません。 [地上波(吹替)] 6点(2016-11-01 14:17:17) |
467. 天使と悪魔
《ネタバレ》 ダンブラウンのこのシリーズは原作も映画シリーズも両方見ているわけだけど、映像化する事には大きなメリットがある。 前作も今作も「欧州観光ガイド」のような内容なわけだけど、文章だけだとどうしてもその風景が伝わらない。 それを映画化する事で、鮮やかな映像でそれを楽しむことができるわけだ。 映画化されるにあたりシリーズ3作目のロストシンボルがスキップされているわけだけど(今年公開されているインフェルノはシリーズ4作目)、その理由もおそらくそこにあって、3作目の舞台はアメリカのワシントン。 アメリカ人にとって、欧州観光ガイド的映像美として楽しんできた本シリーズの舞台がワシントンになるのは映画として明確な「スペックダウン」になってしまうので多分スキップされたんだと思う。(まぁ3作目が一番つまらないからってのもあるわけですが) (ちなみに本来このシリーズの1作目はこっちで、ダヴインチコードが2作目だったりするけど映画の上ではそこはあまり問題ではない) 一方で映像化する事には欠点もあり、その一つはただでさえ謎解きお使いゲームのような内容が観客を無視したハイペースで進んでいくため、観客がおいてけぼりにされること。 「なんか知らんが次は●●?らしい…次はよくわからんけど▽▽?」の連続で、内容を咀嚼する暇を与えてくれないもんだから「なんか謎解きが行われて話が進んでるけど細かい事はよくわからん」という状況になってしまう。 しかし、実はそれは対した問題ではない。 なぜならば(原作を読めばわかるけど)本で読んでても結局そんな感じだからw もう一つの問題はもっと重要で、映像化する事で犯人が丸わかりな事。 この映画で主役をはずして考えれば、最も有名なキャストはユアンマクレガー。 キャスティングをみただけで「たぶんこいつが犯人だな」といきなり観客にはわかってしまうわけで…これはいかん、いかんですよ。 [CS・衛星(字幕)] 5点(2016-10-29 22:44:35) |
468. ザ・フライ
《ネタバレ》 グロい、途中から耐えがたいほどいろいろとグロい。 グロくて観てるのがつらいのにそれでも最後まで観せてしまのは、そこらに大量に転がっている凡百のB級ホラー映画とはわけが違うってとこでしょうか。 主人公にはほとんど同情の余地はないし、あの状態でなおせスにやさしくできるヒロインもちょっとどっかおかしいと思うし、途中セックスセックス言い続ける編集長も人としてどうかと思うし、しかしそんな登場人物3人が迎えるラストには深い哀愁がただよっているわけで、こんな頭おかしい登場人物ばっかのグロ映画で哀愁漂わすとは、一時期のクローネンバーグはほんと天才だったのかもしれない、と思う。 [CS・衛星(字幕)] 7点(2016-10-25 19:04:02)(良:1票) |
469. ブリジット・ジョーンズの日記
再見したので全面書き換え この映画を初めてみたときはスターチャンネルの契約をしてた頃で、字幕で見たわけですが、そのときの印象は「あぁなるほどね…そこそこ面白いけどね」くらいの映画だったわけです。 それが今回テレビ東京の吹き替え版を観たら、あら不思議、面白いじゃないですか。 「あれこんな面白かったっけ?」と思ってよくよく考えてみたわけですが、この映画、イギリスのステレオタイプの毒女を描いたものだと思うんですが、そこでのたたずまいやらなんやらがそのまま日本人の感覚で観ても違和感なく、デフォルメされているとはいえリアリティがあるわけです。 で、日本語吹き替え版だとそんな彼女の細かいツッコミやら独白やらをリアリティをもって観る事ができるんです。 字幕だとどうしても「映画の中の事」という「「一歩引いた感」を感じてしまうのです。 この映画に関してはこの違いが結構大きくて、吹替えで見たら評価がグンとあがりました。 ほとんどの洋画は「吹替えだけ」か「字幕だけ」かでしか観ないわけですが、それによって映画の面白さがずいぶん変わるとするなら、どっちを選ぶかは結構重要だなぁと感じ入った次第です。 世代的に長らく字幕派だったんですが、吹替えを非常にうまい人が演じてくれて、リップシンクの違和感がなければ吹替え版の方がいいかもしれない、とちょっと思った僕だったのでした。 [CS・衛星(字幕)] 7点(2016-10-21 22:51:45)(良:1票) |
470. ファイヤー・ウィズ・ファイヤー 炎の誓い
《ネタバレ》 「ファイヤー・ウィズ・ファイヤー 炎の誓い」という邦題なわけですが、この「炎の誓い」というダサい1980年代感はいかがなものでしょう? まぁとりあえず最後の方はそこそこ炎があがってる(というか火事な)ので間違いはありませんが、何を誓ってるのかはよくわかりません。 ロザリオドーソンやらブルースウイリスやらのそこそこメジャーキャストが出てるわりには、まさかの「アメリカでも劇場未公開の映画」 それって主役がマイナーだからでしょうか? 内容は冒頭はまぁまぁの展開でやや期待させながら、途中からの展開が「え、それなんか違う」という一人大暴れ物に。 わりと地味なストーリーですが、なかなかオーソドックスな展開ではずしてはいません。まぁさして面白くもないんですが。 ところでこの映画、私はテレビ東京の放送で見たわけですが、番組表の映画内容説明では「アジア系ギャングに立ち向かう」と書かれているのです。 …いや「アジア系」じゃなくて「アーリア系」だから。 この説明を書いた人かリライトした人が「アーリア人種」を知らなくて「アジア系だな」と勝手に思って書いたのかもしれませんが、アーリア系というのはつまりネオナチ系。映画中でもめちゃめちゃハーケンクロイツ出てます。 誰が書いたかしりませんが、アーリア人くらい常識として知ってても困らないと思います。 何より映画の内容説明が間違ってるというのはいただけません。 [地上波(吹替)] 5点(2016-10-20 22:33:57) |
471. RONIN
《ネタバレ》 こういうスパイ系サスペンス映画に必要なのは、各キャラクターの掘り下げ、隠されたバックボーン、ケースの中身は何なのか?誰が裏切るのか?誰が味方なのか? 観客はそういうストーリーを期待してみてるわけですが、そういうシーン全然ありません。 たとえば、底が浅くいのが露呈して早々にクビになってしまう彼。 当然、何か裏があって後で再登場すると思いきや、まさかのそれっきり! んな馬鹿な! ジャンレノ(に限らず)、背景説明が全然ないから、その人がどんな動機でこの仕事を受けたのかとかそもそもどんな人なのかもよくわかんないし! あげくの果てにケースの中身は結局わからないまま! ちょっと待ってよベイベー…どこをどう楽しめばいいのさ! そのくせ映画の途中に無駄に長いカーチェイスシーンが複数回あって、こんないらない見た目だけのシーンに尺を使うならもっと他にやるべき事あるだろう、と思ってあとでwikiを見たら、この監督が映画の中で一番力を入れたのがこのカーチェイスシーンなんだって! 一番いらないシーンだと思ってたのに、もう何もかも間違ってるYO! 唯一、「へー」って思ったのがカタリナビット。 言わずと知れた伊藤みどりのライバルにして銀盤の女王。 当時からフィギュアスケートを観てた人には忘れられないビッグネームが久々のスケーティングを見せてくれます…って撃たれて死んでるし!! [地上波(吹替)] 5点(2016-10-20 11:05:48) |
472. コンテイジョン
《ネタバレ》 映画にはたぶん映画的な誇張、デフォルメが必要だと思うのです。 この映画はよくある「謎の病原体系」のパンデミック物なんですが、とにかく展開が地味でまじめ。 そのため、決してつまらなくはないですが、面白いかというと…うーん。 もう少し映画的に大げさな見せ場を作ってくれないと娯楽作としてはどうなんでしょうか? まぁパンデミック物で映画的誇張をしすぎると「ワールドウォーZ」や「28日後」みたいなまるで違うものになってしまうわけでそのさじ加減がむつかしいわけですが、しかしもうちょっと見せ場的なものがあってもよかったかな、と。 それから、この映画はいろいろなエピソードに決着をつけず、それぞれの人がどうなったのか、どうなっていくのかの結論をあまり見せないところもある意味観ていてさらに煮え切らない感じになってるんじゃないかと思います。 [地上波(吹替)] 6点(2016-10-18 16:03:46) |
473. BATS 蝙蝠地獄
《ネタバレ》 ごくありふれたB級動物パニック物なわけですが、最近のこの手の映画はチャチなCGが多用され、ぶっちゃけ失笑レベルなものが多いのと比べると金がかかってる気がします。 なのに、途中爆撃にやってくるジェット戦闘機、最初F4なのに途中でちょくちょくF16に。 塗装や数どころか機種がちょくちょく変わるのはいくら借り物映像でもひどすぎるでしょう。 アメリカ人は戦闘機の機種とかわかんないんでしょうか、いやそんなわけないですよね。 [地上波(吹替)] 5点(2016-10-07 22:15:23) |
474. ブラック・ウィドー(1987)
《ネタバレ》 地味なサスペンスというかミステリーというか、そんな映画。 婚活連続殺人事件というと、日本でも実際に有名な木嶋佳苗の事件があるわけだけど、そういう多くの実例から現実の事件では女性の容姿が「並以下」が多い事がわかっていて、そうなるとこの映画のリアリティはどうなんだ、とw まぁそんな事言うと、映画としての楽しみがないわけですが、この映画のラストの大げさなひっかけも『たぶんそうなんだろうな、と思ってたらやっぱりそうだった』というタイプのもので、しかも冷静に考えれば毒物なんかの証拠があがってる時点でこんな囮をやる必要がない、という映画的な見せ場で無理やり作ったシーンだけにぶっちゃけがっかりです。 ところで、(ここからどうでもいいことを書きますが)私は日本語吹き替え版で見たんですが、前半に出てくるデブラの同僚のイケメンの声がどう聴いても若い子安。wikiを見ると子安のデビューは1988年。この映画は1987年と微妙なところ。 wikiの出演歴にも載ってないし、んーでもこの声は子安だよなぁ、若いけど、と思ってクレジット確認したらやっぱ子安。 一緒に観てた嫁からは「よくわかったね、声豚だね!」と称賛wされました。いや声豚じゃないけどな! [地上波(吹替)] 5点(2016-10-06 12:14:38) |
475. ブレーキ・ダウン
《ネタバレ》 この手のミステリーサスペンスものって、誰が味方で誰が敵なんだ?という感じで話が二転三転していくからこそ観客は手に汗にぎって映画にドキドキできるのです。 しかしこの映画では残念ながらそういう展開は一切なし。 ひたすら単調な流れで主人公はいなくなった嫁をただおろおろと探すだけ。 これじゃたぶん全員グルなんだろうなぁ…と思って映画を観ていたらほんとにそうなんだから、もうなんだかもう。 あと、映画の中で9万ドルって言ってたけど、日本円にすると900万円。 2015年総務省発表の日本の一世帯あたりの平均貯蓄額が1805万円だから、その半分しかない。 しかもあの人数で頭割りでしょ? 一人当たりにしたらたかがしれた金額で、リスクなんかを考えるとぜんぜん割にあわない犯罪だと思うんですけど、そのへんどうなんでしょうかねぇ。 [地上波(吹替)] 5点(2016-09-30 23:03:20) |
476. ヒストリー・オブ・バイオレンス
《ネタバレ》 ヴィゴ・モーテンセンが半ケツで間抜けなセックス姿をさらすシーンがあるんですが、他の映画でも彼の同じようなシーンを見た記憶が… ヴィゴ・モーテンセンって間抜けなセックスシーン担当なんでしょうか。 [地上波(吹替)] 6点(2016-09-27 17:44:33)(笑:1票) |
477. ガントレット
《ネタバレ》 最初に観たのは多分吹替えでそのあとBSの字幕版なんかでも観たのかな もう4,5回は観てる映画です。 公開当時は「何万発の弾丸が!」が売りだった映画でして、実際、前菜の家を乱射シーン、箸休めのパトカー乱射シーン、そしてメインディッシュのバス乱射シーンと無駄に激しい銃撃シーンが連発されます。 実際、その銃撃シーンは効率等一切無視の乱射であり、たとえばバスであればタイヤとエンジンが壊れてすぐ止まりそうなところを、なぜかそういうところを銃弾がよけてくれるのでボロボロのバスが最後まで走ってくれたりするしその後の事件解決シーンも「なんじゃそら?」な安直さ。 「銃撃の前に理屈は不要」というわかりやすい映画で、娯楽映画としては結構好きな映画です。 あと、最近あらためて吹替え版を見たら懐かしいビッグネームがてんこもりで、そっちに感動してしまい、もはや映画の内容なんかどうでもいい、という気分になりました。主要キャストの声優さんは銀河万丈の嫁以外もうみんな故人なんですよね…そりゃ僕も年をとるわけだ… [DVD(字幕)] 6点(2016-09-21 11:21:02) |
478. ヴァイラス(1999)
《ネタバレ》 個人的な好みもあるとは思うんですが、ジェイミー・リー・カーティスって男顔で華がないじゃないですか。 まぁエイリアンがシガニーなわけだし、華担当にはロシア美女もでるからこれでもいいんでしょうけど。 でも、一応女性がキャーキャー言ってるっぽいシーンにも拘わらず顔だけ見ると男に見えるシーンが続くので、観てても「なんだかなー」という印象がずっと付きまとっちゃうのが非常に残念。 ところでドナルドサザーランド、これだけひどい役をよく引き受けましたよね…、こういうキャラって一瞬かっこいいとこを見せる意外な一面作戦で見せ場があるのが普通なのに、この船長は徹頭徹尾ダメ人間のまま最後はサイボーグにwある意味いさぎよすぎて立派です。 話はB級ものとしては水準だと思いますが、いろんな映画からのパクリ感が強すぎるのがちょっと、ね。 [地上波(吹替)] 5点(2016-09-16 13:23:16) |
479. ハード・トゥ・ダイ
《ネタバレ》 監督、脚本、主演「スコット・ワイパー」 誰!?? そんなB級アクション映画ですが、脇はどっかで観たような俳優がわんさか出ています。 「誰だっけこれ?んーーーー、あ、「セルラー」で車と電話取られる嫌味な弁護士役やってた人だ!」くらいの感じの微妙な。 ストーリーは巻き込まれ型のB級アクションで、まぁごく普通といったとこじゃないでしょうか。 シナリオ自体は悪くなくて、演出、魅せ方が上手ならかなり面白くなりそうな気がします。 全体に話の進行、見せ方が地味で、そういう意味では惜しい映画ですね。 [地上波(吹替)] 6点(2016-09-14 15:54:49) |
480. 第9地区
《ネタバレ》 以前、評判につられて観たものの、必要以上に思える(もちろん意図的な)グロい描写がいやで、レビューもせずにほっといた映画。 でもテレ東でやってたので再見してレビュー。 一言でいえば、体がエイリアンになる事で人間の心を持つようになるという皮肉な運命に翻弄されるゲスな男をグロ満載の下品な映像で描いたB級映画。 薄っぺらい人間タチより理解不能なはずのエイリアンの方がよっぽど人間らしい一面を持つというのは、いろんな人種問題への皮肉なんだろうけど、何しろ純日本人の僕はそのあたりへの感性が薄いため、公開時からいろいろ評判がいい映画ではあるけど、個人的にはなぜそんなに評価が高いのかイマイチ理解できない映画で、2回観たけどその印象は変わりませんでした。 [CS・衛星(字幕)] 6点(2016-09-09 08:07:18) |