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 > タコ太(ぺいぺい) さんの口コミ一覧。24ページ目
タコ太(ぺいぺい)さんの口コミ一覧[この方をお気に入り登録する

プロフィール
コメント数 1402
性別 男性
自己紹介 投稿にあたっては
①製作者の映画愛を信じて基本的に0点は付けていません。
②レビュー作品の「あらすじ」は率先して書いています。

※「ぽこた」からニックネームを変えました。サブネームの「(ぺいぺい)」は継続です。(2024.2.28)

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461.  ジュラシック・ワールド/新たなる支配者 《ネタバレ》 
端的に言えば、ワクワクドキドキ出来るアクション巨編。そこに最新鋭の技術を駆使してビジュアル化した恐竜たちが闊歩する。それに尽きますね。  初作から楽しんで来たファンにとっては、サム・ニール、ローラ・ダーン、ジェフ・ゴールドブラムの御三方の健在ぶりは涙モノ。当時のままのキャラ設定にも満足。  強いて不満足点を言わせていただけば、多くの皆様のご指摘にもある通りストーリーそのもの。そこを重視する方にとっては本作の致命的なマイナス点かも知れませんが。DNAとか遺伝子とかのコントロールによる暴走劇は決して目新しくなく、バイクと恐竜の追走劇は見応えのある出来栄えではあるものの、インディジョーンズのパロディの感が拭えません。思えば、全編通じてシリーズそのものも含んだ何かしらの作品のパロディ(オマージュと言った方が適切かも)を感じるカットが多出します。個人的にはその辺りも作品も魅力として受け止めましたが。  否定的に観てしまうと、本作の設定として恐竜が蘇った世界であることの必然性はあるのか?と思えないこともないでしょう。実際イナゴの位置付けは恐竜を超えたものになってしまっていますし。もっと恐竜たちの存在感を演出して欲しかった、というのが正直なところです。  とは言え、決して否定はしません。楽しかったです。思い出に残る秀作とはお世辞にも言えませんし、後日談を作り放題のような伏線回収等なしのエンディングではありますが、他の如何なる恐竜映画も決して超えることが出来ない金字塔を打ち建てたシリーズの最後を飾るに相応しい豪華なエンタメ大作でした。  ちなみに、原題も邦題も副題はハズレですね。せめて邦題は原題を無視してでも工夫して欲しかったところです。(原題の意訳かと思いますので邦題の評価は付けませんが)
[インターネット(字幕)] 6点(2024-01-12 11:12:31)(良:1票)
462.  ライフ(2017) 《ネタバレ》 
エンタメ系SFホラーとして観る限り、完成度は高く十分に楽しめる作品かと思います。ただ、多くの皆さんのレビューにもありますように、オリジナリティと言う部分では弱いかなと。  未知の生命体とのコンタクト。原始的な生物と思いきや知的活動をし始める。無害かと思いきや人間が襲われる。閉鎖空間での戦いの限界。籠城作戦しかないものの侵入されてしまう。わずかな生き残りが決死の脱出…。一つの作品のリメイクという程ではないにせよ、どうにも感じざるを得ない既視感。  ラストのサプライズも想定内でした。予定どおりに帰還したのではハッピーエンドにもならない。このラストしかないでしょう。とは言え、地球に舞い降りた火星生命体が人類を駆逐するといった続編は期待出来ないように思えます。より一層既視感の激しい作品になりかねないでしょうから。  個人的には大いに楽しめました。が、傑作かと言えばそこまでは評価出来ないかなと。悩んだ挙句、6点献上します。
[インターネット(字幕)] 6点(2023-12-22 12:01:53)
463.  フラクチャード 《ネタバレ》 
緊迫感とミステリー感に溢れ見応えのある1本、と言いたいところですが、残念なことにかなり早い段階で「夢オチ」若しくは「妄想オチ」、それとも「実はみんな死んでましたオチ」だろうという予測が容易に立ってしまいます。  「残念ながら二人とも…」という台詞まで流れてしまうと、これはもう確実に少なくとも二人が死亡していることが確定してしまう訳で、その二人が実は冒頭の親子三人ではなかったということは終盤まで判らないものの、サスペンス或いはミステリーものとしてはあまりにストレートな演出かと。  サム・ワーシントンさんを始めとする出演者の演技力に加え、何と言っても娘役のルーシ・カプリちゃんの愛くるしい演技が素晴らしく(特に表情)、冒頭に述べました通り見応えはあります。何となく既視感はあるもののストーリーも魅力的。それだけに、もう少しミステリー然とした構成(観客を混乱させる)、或いはホラーテイスト(ホラーとしては作られていないのかも知れませんが)を強めにして欲しかった。そんな気持ちからやや低めの6点献上です。
[インターネット(字幕)] 6点(2023-12-17 11:18:03)
464.  ザ・キラー 《ネタバレ》 
冒頭に延々と続く病的とさえ思えるような殺し屋の哲学についての独白。完璧を求め過去の仕事も100%成功して来たと自負する孤高の殺し屋。ビジュアル的にもスタイリッシュでストイック。相当カッコいい。さながら「ゴルゴ13」の実写版かと期待させられます。がしかし、超腕利きのスナイパーとは思えないような凡ミス。難し過ぎるシチュエーションとタイミングで引き金を絞ってしまう。結果、高級コールガール?は哀れ犠牲に。そしてお仕事失敗。  そもそもターゲットの方も相当無防備。通りの向かいのビルの上層階の窓がずっとカーテンも何もない状態になってて、もしかしたら時折り人影だって見えてたかもしれない。せめてVIPの到着前にチェックするでしょ普通。更に、これからお楽しみだってのにカーテン開けっぱなし。撃たれて慌てて閉めてるし。入り口のガードマンその他手下たちは向かいのビルに駆け付けないし。そのくせ警察の対応は矢鱈早かったりして。  グラフィック・ノベルが原作だとしてもちょっと現実感が薄すぎると言うか肝心の部分の緊張感に欠けると言うか、だからこそ「コメディ」を感じさせられたかのような意見まで出てしまっているのですね。まぁ「殺し屋とはこうあるべき」というテーマではないのでしょうから少々詰めが甘くても良いのかも知れませんが、と言うか詰めが甘くなければ本作のその後のストーリーには繋がらない訳ですからこれで良いのでしょうけれど、何だかスッキリしない展開でした。  復讐劇も不安定感ありですね。情け容赦なく殺さなくてもいいんじゃね?みたいな対象を撃ち抜いたかと思えば、少なからず感情移入して願いを叶えて?しまったり、何よりラスボスをスルーしたのは何故でしょう?彼の言葉をまるまる信じた?これ以上の報復は無いと?隠れ家で彼女と幸せに平穏な生活を送れるとでも?  冷徹のようでいて失い切れていない人間性が時折り顔を出す情緒不安定な殺し屋が、愛に生きる道を選ぶまでの物語なのでしょうか?それとも、もっと深く人間の心を掘り下げることで人の生き様を描いた作品なのでしょうか?エンタメとして楽しむことは出来るものの、何か心に残るものがあるかと言えば微妙な作品でした。ビッグネームによる作品でなかったのなら評価はどうなっていたのでしょう?迷った挙句の6点献上です。
[インターネット(字幕)] 6点(2023-12-05 16:58:38)(良:1票)
465.  ラベンダー 妖精の歌 《ネタバレ》 
田園風景や古家など全編通じて美しい映像が多々登場します。冒頭のストップモーションを組み合わせた事件現場は、凄惨な事件なのにそれを感じさせない美しさ。心理的な部分にスポットを当てたサスペンス劇が始まるのかなとの期待が高まります。  が、蓋を開けてみれば幽霊譚と評しても大きく間違ってはいないような展開。ヒロインの生家に舞台を移してからは、霊的存在・現象がストーリーを引っ張る感じ。冒頭の映像表現に期待させられた流れは、既視感のある、と言うか結構オーソドックスな「霊が助けてくれました系」作品に転じます。  ただ、それは決して否定的な感想ではありません。特に目新しくはないストーリーではあるものの、必要以上におどろおどろしくはなく、必要以上に謎めいた伏線が散りばめられてはおらず、必要以上に深刻さや悲惨さが強調されることもありません。ほどよく纏まったシンプルな作品、サスペンスあるいはミステリーホラーの王道的な物語と言えそうです。  強いて言うならば、と言うかそこが一番の問題点なのですが、ラストシーンはどう受け止めていいものやら。真犯人を捉えたまでは良いのですが、監禁して放置?殺して復讐?それとも、あの後警察に通報して逮捕してもらったとか?作り手はドラマチックなラストで終えたかったのかも知れませんが、受け取りようによっては結構なバッドエンドかと…。
[インターネット(字幕)] 6点(2023-11-29 12:17:15)
466.  テイク・シェルター 《ネタバレ》 
SF作品だという先入観で観てしまったので、冒頭の嵐のシーンから後は兎に角歯痒い時間ばかりが過ぎて行きました。  とは言え流石に中盤に至るまでには気付いた訳で、「これ、もしかしたら夢オチとか妄想オチとか?」とばかりに心理系サスペンスなのかなと思い始め、統合失調症のいう具体的な病名と母の入所理由がその病気ということまで明かされてしまっては最早SF感は遠い過去。家族の愛も大いに描かれていることもあり、心理サスペンス風味のヒューマンストーリーなのだろうと自分なりに結論めいたものに辿り着いた感じです。  嵐が来てシェルターに家族で避難した時には、「あれ?やっぱりSF系とかオカルト系?」と揺らぎましたが、扉を開けてしまえば外界に拡がるのは平和な日常。痛い思いはしたしこれから大変だけれど、家族愛が深まって結果ハッピーエンドなのかなと着地点が見えた気がしたのも束の間、大ラスでは結局件の嵐がやって来て若干混乱しました。  物語の大筋の部分は決して目新しいものではありません。主人公が不安や特異な思考などによって常人には理解し難い行動に走り、次第次第に孤立していき結局は…みたいな物語は今までにも小説や映画などでいろいろと観て来たような気がします。ただし本作では、こんな思いにさせらながらも、こんな目に遭わされながらも、決して夫婦は、親子は分裂解体しません。寧ろより強く結び付いていく。そういう意味では純然たるヒューマンドラマなのでしょう。  ただひとつ、と言うかそこが最も重要な所なのですが、ラストの嵐ですね。個人的には、あの嵐は主人公の目にも妻の目にも娘の目にも見えている「本物の」嵐だと思っています。主人公は確かに精神的に病んでしまいましたが、「病んでいるから見えた」のではなく「見えてしまったから病んだ」のだと思います。平和で幸せな暮らしをしていた人間に、ある日突然遺伝的な精神疾患が発症するというのも今ひとつ現実味がありません。  作品を通じて主人公の視点のみで語られている部分はないと思います。「悪夢」のシーン以外は。ですから、家族全員が嵐を目撃したのでしょう。きっかけは主人公の予知能力の目覚めだったのかも知れません。受け入れきれない自らの能力への不安もあいまって、愛犬に咬まれたり、他人に危害を加えられたりといった「悪夢」を見たのかも知れません。  纏まりのない感想を書いてしまいましたが、心理系ヒューマンドラマをSF風味で包んだ作品と受け止めることが個人的には一番楽しめそうです。  ただ、ちょっと丁寧過ぎると言うか、ひとことで言えば長いですね。そこがマイナスポイントでした。
[インターネット(字幕)] 6点(2023-11-27 13:51:18)(良:1票)
467.  ネズミ捕りの男 《ネタバレ》 
極めてシンプル。されどなかなか味わい深く難解でした。  ネズミの気持ちになり切ることでネズミを確実に駆除するというネズミ捕りの男。そう都合良く男の思惑通りに駆除できる訳もなく、物語がテンポ良く展開していく中で、ネズミとネズミ捕りは社会における何かを象徴している?などと深読みしたくもなるのですが、そう簡単には読み切れず。  結局、男は自らがネズミを喰い殺すところを披露し、奇妙で不快極まりない解説(ネズミの血液はチョコレートの原料だとか)を述べつつ去って行く。あれ?駆除は?しかも干し草にある栄養物って?もしかしたら編集者の背後の張り紙の…。  コメディかと思いきや後味の悪いダークファンタジー風に幕を閉じる本作。出演者たちの巧みな演技と話術も相まった味わい深い、されど如何に解釈して良いものやら迷ったままに幕を閉じてしまった短編でした。
[インターネット(字幕)] 6点(2023-11-15 11:12:51)
468.  アフターデイズ・ボディ 彼女がゾンビと化した世界 《ネタバレ》 
そこそこグロく、スクリーンの色調は陰鬱そのもの。予備知識なしで観始めた本作が「彼女がゾンビになるまでの…」の続編であることは、誰に教わるまでもなく容易に気付きました。  前作同様なんとも不快なカットの連続。感染者視点のゾンビものは数少ない中、不快さでは一番だと思います。虫(蛆?)にも拘ってますね。死体がゾンビ化するにあたって、即座に、てか生きているうちから蛆が湧くとも思えませんが。否、生きているようで既に死んでいるということかも知れませんね。あぁ、その発想は新しいかも。  ゾンビものの変化球としては高評価しても良いのかと思います。ゾンビウィルスを生物兵器のように描き、一人の変態と言うかマッドサイエンティストが社会に拡散するというのも恐ろしい。目的が明確ではないだけに(もしかしたら個人的な趣味嗜好の範疇かも知れず)より恐ろしい。  ただし、続編に留まらず更に続編が続くであろうこと間違いなし的なエンディングには、作品のテイストらしからぬアザトサを感じてしまわないこともありません。そこは個人的にはマイナスポイントです。誰にでもお勧め致しかねる作品に6点献上します。
[インターネット(字幕)] 6点(2023-11-12 10:30:20)
469.  355 《ネタバレ》 
豪華キャスティングによるスパイアクション。ただし、ストーリー的には特に斬新と言うこともなく、典型的と言っても良いような既視感溢れるストーリーです。正直言って意外性はゼロ、どんでん返し感は感じられません。  とは言え、2時間の尺がひとつも中だるみすることなくスピーディに展開。文句なしに楽しめることは間違いありません。けれど、その上で感じてしまうモノ足りなさは一体何なんでしょう?  それはひとえにキャスティングなのかも知れません。豪華だし、魅力的だし、ビジュアル的にも申し分ないのですけれど、この人じゃなきゃダメ!みたいなベスト感溢れるキャスティングではないのです。具体的に誰がどうということではなく、それだけに「じゃあどうすればいいの?」といった問いに対する答えはありません。観終わった後、それがモヤついて堪らないのです。  面白いです。楽しめます。されど物足りない。なので甘めでも6点献上止まりです。
[インターネット(字幕)] 6点(2023-11-06 20:12:46)
470.  リピーテッド 《ネタバレ》 
ベースになっている身体状況等は様々ではあるものの、主人公が前日までの記憶を失ってしまうという設定の作品は、これまでにも複数ありました。本作もその1本ですが、事件発生時から後の記憶が消失しているのではなく、更に遡ってある年代から後の記憶が消失するという設定のためか、事件の発端やそれに至る経緯が省略されてしまっていて、話が進めば進むほど何となくご都合主義的に思えてしまいました。  朝目覚めると記憶がない。目の前に居る男性が誰なのか判らない。主治医を名乗る男性から突然の電話がある。デジタルカメラの動画記録を頼りに少しずつ記憶を積み重ねていく。それと同時に断片的に蘇る事件の記憶。夫、主治医、親友…一体誰を信じたらいいのか?あの日、一体何があったのか?  こうやってプロットを書き連ねていくと非常に魅力的なサスペンス作品に思えるのですが、主演の二人、いや三人の演技に惹き込まれながらも、随所に見受けられる矛盾や不合理によって観ている側としてはトーンダウンするばかりです。  記憶障害と言いながらも殆どタイムループみたいな世界。かと言ってタイムループものにしてしまうと、ありきたり感が高まってしまいそう。スタッフ、キャスト、しっかり固めても、肝心のストーリーが弱い。惜しい作品だな、というのが第一印象でした。甘めに6点献上します。  ちなみに、題名は原題の方がお気に入り。邦題はストレート過ぎるような。
[インターネット(字幕)] 6点(2023-10-19 23:19:43)
471.  サークル(2015) 《ネタバレ》 
所謂「不条理系シチュエーションスリラー」のようでいて、人間の内面に光をあてながらその本質について問うような社会派サスペンスでもあります。  何が何やら解らないうちに、ランダムに集められた50人もの老若男女が順番に殺されていく。殺されるにあたっては参加者相互が投票して対象を決めるようなシステムらしい。もしかしたら最後の一人は脱出出来るのかも知れないが、それは約束されたものでも何でもない。何故なら、主催者?は全く姿も声も現わさないから。  設定としては興味深いものがあります。物語が進んでいく過程では、利己的な主張をし続け他人の命を軽んずる者もいれば、集められた者たちが助け合うことで窮地を脱しようとする者もいる。それぞれの主張の背景には、社会的な問題が見え隠れする。  サークル上の人々には何らそこにいる必然性も蓋然性もなく、かといって偶然性のみによるものかと言えば明らかに第三者の意図が感じられる。そんな理不尽な状況にあって、分け隔てなく死が迫る中、人は何を考えどのように行動するのか?ただそれだけが繰り返される会話劇。漠然としたテーマを示しつつ決して結論には至らない。消化不良と言えば消化不良ですが、本来は舞台劇かと思わせるような淡々かつ延々と繰り返される会話からは、そこはかとない緊迫感や恐怖が感じられます。  ラスト、唯一の生存者が外界に戻された時に見たものは、同じく解放されたであろう人々と上空に浮かぶ強大なUFO。エイリアンに拉致されて何らかの心理実験?選抜試験?に強制参加させられていたということをほのめかしているのでしょうが、正直言ってこれは要らないカットではないかと思いました。ここまで観客に考えさせておいて、最後の最後に説明的(それもある意味陳腐な)になる必要があったでしょうか?  ポジティブに捉えれば先鋭的で意欲的な作品。楽しめましたし意気込みも感じられますが、ラストのカットに失望したので6点献上に留めます。
[インターネット(字幕)] 6点(2023-10-16 11:02:59)
472.  Smile スマイル(2022) 《ネタバレ》 
邦画「リング」を思わせる死の連鎖。怨霊?悪霊?それとも死神?その姿は邦画「デスノート」風のようでいて動きは「伽揶子」っぽさがあったり。更には、肝心要の死に際の笑顔は「喪黒福造」のそれに見えないこともない。この監督さん、きっとジャパニーズホラーとか日本文化が好きで堪らないのかなぁ、と思ったりして…。  さて、「ホラーですが決して恐くはないです。」といったテイスト。可愛いお姉さんに目の前で満面の笑みを湛えられたら最早笑い返すしかないです。これってホラー的には結構ハードル高めですね。つまり、「笑顔」の連投で今ひとつ緊張感に欠けてしまい、折角演出している恐さが半減しているように思えます。確かに不気味な貼り付いたような笑顔ではあるのですが…。  そもそも何で「笑顔」なの?何で自殺目撃で連鎖?何で自殺しないで殺人しても生き残る?いろいろと疑問は残りますが、思いっきりの「笑顔」を犠牲者に重ね合わせるという一発もののアイディアに免じて甘めの6点献上です。
[インターネット(字幕)] 6点(2023-10-15 23:32:54)
473.  トゥ・ヘル 《ネタバレ》 
ニコラスさん、またしてもやっちまったな!といったテイストの作品。最近の彼の出演作はこういう傾向なのだ、と予め思っていれば意外にすんなり楽しめる作品とも言えます。言い換えれば、ニコラス・ファンもしくはニコラス出演作品ファンのための映画といったところでしょうか。  特殊能力のある女性が自らの命を危険に晒してまで愛娘のためにあっちの世界に行って娘の魂を連れ帰る、というのは斬新なアイディアということではありませんが、結果として別人、それも主人公の亡き妻の魂を連れ帰ってしまうというストーリー自体には少なからず惹かれました。  ただ、展開がスピーディなのは好ましいのですが(この作品を主人公の苦悩がどうのこうのと矢鱈と重く仕上げなかったのは正解かと)、シチュエーションを考えるにジョーとジュリーがいくら何でもいきなりセックスに走るのはどんなもんでしょう?それと、妻の魂が乗り移ったビリーが、こちらもいきなりジョーの身体ばかり求めて来るのもどうでしょう?  なんだかニコラスさんばかりが良い思いをしているように思えないこともなかったりします。悲しみに打ちひしがれて酒浸りになって救いようのない状況だったジョーは何処に行ったのやら?その後の彼の行動も、一体何をしたいのか、これからどうやって生きていきたいのか?ラストの彼の決心を見るまで良く分からないままに進行して行きます。  結局、独りにしないで欲しかった妻の怨念が彼を地獄に道連れにしようと誘っていて、妻が娘に何をしたのかを知った彼はそんな妻の怨念に抗うのを諦め、全ては自らが招いたこととして地獄へと向かっていくということなのですね。  そう考えれば、必ずしもニコラスファンだけのための作品ではないヒューマンストーリーとも受け取れます。が、やっぱり続出するセックスシーンはどうなんでしょうかね?  それと、冒頭のジュリーの幽体離脱カット、ラストの若かりし頃のジョーの地獄行き決定のカット。これは必要だったのかどうか。微妙です。
[インターネット(字幕)] 6点(2023-10-06 10:10:38)
474.  イコライザー2 《ネタバレ》 
前作は「一体何者?」という状況で物語が進みながら、やがて正体を現すというスタイルに上手く纏まっていましたが、本作は明確に続編なので素性が明らかになった上での物語。どうやって主人公を見せるかはかなり難しい選択だったと思います。結果は…残念ながら微妙なところですね。聞けば、デンゼルさんは「続編」モノに初出演だったとか。確かにそんな気がします。なので、少々残念な初続編出演になってしまったように思えます。  冒頭のアクションシーンが必要だったかどうか微妙。女を薬漬けにする一見エリート若者風の男たちへの制裁と、画家志望の青年に救いの手を差し伸べギャングのアジトに踏み込んだ際の行動のバランス感が微妙。敵役は腕利きの元CIAエージェントたちのはずなのにアッサリ殺られる手応えのなさ。前作のロシアンマフィアに比べて小粒過ぎな感は否めない。そもそも雇い主のラスボスは出て来ないし。などなど、全編通じて微妙な展開の連続です。  相変わらずの無敵ぶりや有事に備えた自宅の危機管理ぶりとか、「一度しか殺せないのが残念」の言葉通り仮令元同僚であろうと容赦なく痛めつけ苦しめながら始末していくところはなかなか爽快でしたが、前述のとおりの微妙さのオンパレードが面白さを半減させてしまっているのが残念でなりません。  近く「3」がファイナルとして封切られますが、是非観に行きたいと思います。どうか失望させないでいただきたいものです。
[インターネット(字幕)] 6点(2023-10-01 12:22:18)
475.  X エックス(2022) 《ネタバレ》 
世に出回っている本作のあらすじは一言多いような気がします。殆どに「農場の老夫婦は殺人鬼だった」みたいなことが書かれてしまっています。  もし、そのことが予備知識として入っていなかったら、サービスカットの連続で尺の半分程度まで進んでいく本作は、状況が急変するエロティックサスペンスとして、もう少しハラハラドキドキ出来ていたような気がします。ところが、予め老夫婦が殺人鬼ということがインプットされているため、まだかまだかとの思いが重ねられ、本当にホラーなの?とさえ感じてしまうのが残念でなりません。  70年代の雰囲気がしっかりと表現され、意外な程に真面目にポルノ(当時風に言えば「ブルーフィルム」でしょうか)を撮影するヒロインたちのキャラクターには少なからず好感さえ持てます。(単なる言い訳ましくは詭弁とも取れますが)  特段捻りもなく意外な展開もない本作ですが、ヒロインのミア・ゴスさんの二役熱演を始め、純粋に一昔前のスプラッターホラー(の再現)としての見応えはあります。それだけに、事前情報の出し方に疑問を感じずにいられない1本でした。  ちなみに、ラストに保安官が呟く製作者の自虐的な一言にちょっと笑。  (追記) もし本作が「高齢者の性」をメインテーマに据えているのだとしたら(殺人に至る動機という枠を超えた意味で)、捉え方が短絡的過ぎて問題ありと思います。そうじゃないのだろうなという視点での6点献上です。
[CS・衛星(字幕)] 6点(2023-09-17 23:18:12)
476.  PLANET OF THE SHARKS 鮫の惑星(TVM) 《ネタバレ》 
一見すると(既視感は脇に置いておくとして)ビジュアル的にはかなり頑張って作られていると思います。  海水温の上昇でプランクトンが死滅し、捕食する魚類が激減、結果海の食物連鎖の頂点に立つサメはエサ不足から人間を襲うようになる。氷河が全て融けて地球上の98%が海水に覆われるのかどうかは諸説ありそうですが、一応理に適っているかのように感じさせてくれます。サメたちのビジュアルも過去のサメ映画と比較して遜色はないと思います。使い回し感も然程感じることなく鑑賞できます。  つまりお膳立てはまずまずということです。が、そこはやはり低予算作品ならではの弱みと言いますか、じっくり見て行くといろいろ思い至ってしまいます。  深い海の上を泳いでいるはずなのに、どう見ても浅瀬で四つん這いになって泳ぐふりしているのがマル分かりだったり、カットの始まり部分で台詞の語り出しに微妙な間があったり、要は演出上の粗と言いましょうか。それでOK出すなよ、みたいな。  他にも脚本の問題なのかそもそものプロットの問題なのか、リーダーの博士が自己主張が強烈で人の話に全然耳を貸さない独裁者で感情移入出来なかったりとか、ロケットでCO2の削減装置?を打ち上げてたった半年で完全に水没してた自由の女神が上半身出すほど海面が下がるか?とか、そもそも世界観が狭過ぎて、いくら地球全体が水で覆われてるとは言えアメリカ以外の研究施設だって残ってるだろうに他との調整なしにたった1基しかないロケット打ち上げるか?しかもサメ電源で、とか。気になる点は多々あります。  そして、サメ映画としてのメインであるところの母ザメの正体がイマイチ不明瞭です。突然変異なんでしょうけれど、そこは「ありき」で話が進んで行きます。いきなり進化はないだろうに。  予想外の設定で驚かせてくれるある意味見応えのある作品ですが、あまりに緊張感が薄くシリアスなのかコメディなのかどういうスタンスをもって臨むべきか迷ってしまう作品。でも、結構好きなので甘めの6点献上です。
[インターネット(字幕)] 6点(2023-09-11 11:23:49)
477.  グリーンランド -地球最後の2日間- 《ネタバレ》 
問題を抱えた夫婦。愛くるしく賢く、しかし病弱な一人息子。突如襲い来る天変地異。必死に生き延びようとする家族に次々と襲い来る試練。そんな中、深まる家族愛。そして奇跡的に窮地を脱しハッピーエンドへ。デザスター作品の王道を行くような流れですね。  とは言え、一部の特権階級が生き延びようとし一般市民は置き去りにされる中、数々の苦難を奇跡的に乗り越え尊い犠牲を払いながらも主人公たちが生き延びる、みたいな単純に主人公ありき、何でもありの展開ではなく、本人が意図することなく政府に選抜された、いわば選ばれし人々である主人公家族が、思いもよらずふるい落とされ、それでも諦めず這い上がり生き延びるという展開に、地味ながら若干の目新しさを感じました。  ただし、基本はやはり王道の流れ。ハッピーエンドに持って行くには当然ですね。主人公は多少痛い目に遭おうと死んじゃあいけません。最悪でも妻子だけは助からなきゃ。こんな大災害を現実的に描き切ったら人類絶滅、地球壊滅、主人公家族どころか誰一人生き残れません。それじゃあエンタメ作品にはならないわけで、悲観的になるばかりで面白くも何ともないです。だから、これで良いのです。  敢えて不満を言わせていただければ、ラストシーンは不要な気がします。たった9ヶ月で太陽の恵みが大地に降り注ぎ、生き残った鳥たちが空で囀る?そりゃやり過ぎでしょう。だいたいからして、本当の苦難はこれから。復興には何世紀もかかるでしょうし、結局は復興ならず次の数ヶ月で人類絶滅、の可能性の方が大きいかも知れない。シェルターの扉が閉まり、地響きと轟音の中で場面が暗転し、静かなBGMを背景にエンドロールが流れる。後はご想像にお任せします。そんな終わり方の方が良かったような気がしてなりません。  全体的には見応え十分な作品だとは思いますが、ラストシーンで1点マイナスです。
[インターネット(字幕)] 6点(2023-08-09 23:19:58)
478.  ゲット・アウト 《ネタバレ》 
人種差別の問題を直接的に提示した上で裏返して再提示するというシニカルなダークコメディ感には新鮮さを感じました。納得の伏線回収と出演者の強烈な演技、さり気ない中に瞬間的な恐怖を盛り込むという演出の数々など、各賞にノミネートされた理由も理解出来ます。  がしかし、何故かのめりこめなかった作品。全編通してのバランス感とでも言いましょうか、前半から中盤まで不気味さと緊張感を絶やすことはないのですが、何か冗長な印象を受けてしまう。私の集中力が低いだけなのかも知れませんが、正直言って退屈な展開でした。それが、終盤になって脳移植の話が明らかになってからは、さながらノンストップムービーとでも言わんばかりに一気に突っ走る。このスピード間の差が何とも居心地が悪かったです。  白人側の目的や手段が明示されれば後は無駄に溜を作るまでもない。一気にクライマックス!という流れは解るのですが、伏線回収が種蒔きよりもスピーディ過ぎて、観終わってから反芻しないと理解出来ない。それはそれで一つの手法なのかも知れませんし、これまた私の個人的な理解力の問題なのかも知れませんが、前半から中盤までのウェイトと終盤のウェイトのバランスが、今ひとつしっくり来ませんでした。  脳移植を一人秘密裏に執刀するマッドサイエンティストや、とんでもない力量の催眠術師、穏やかなようでいて狂暴に豹変して殺人を厭わない主人公、セックス依存症とも思われる多重人格的キャラの主人公の恋人、アホなのか鋭いのか最後まで判らない主人公の親友、脳を入れ替えても本来の人格が残存する魂論的解釈、等々、気になることは多々ありますが、展開と言うか流れと言うか、その辺りが一番受け入れ難く6点献上に留めます。  ちなみに、ハッピーエンドじゃないですよね?ちょっと殺し過ぎました。とどめを刺したりして。無罪放免は難しそうです。ダークと言えどもコメディだからスルー?
[インターネット(字幕)] 6点(2023-08-03 12:42:41)(良:1票)
479.  テイキング・オブ・デボラ・ローガン 《ネタバレ》 
認知症の母親と介護する娘の二人世帯。症状の進行が介護者にも影響していくことを実証するようなドキュメント映画を撮影する医大生たち。という設定で物語はPOVで進みます。序盤は一体これから何が起きるのか、みたいな期待感も湧く雰囲気。  しかし、どうもアルツハイマーの症状にしては激し過ぎるんじゃない?みたいな状況になっていく。このあたりも必要以上にじらさないスピーディな展開に好感が持てます。  そして母親が隠していた秘密。ここで異常事態の発端となった事件が明かされます。そして一気に物語はオカルトの世界へ。オカルト風味になると最早何でもありの世界。本作では待っているのはヘビ地獄でした。  そうなんです、いつも思うのですけれど、悪魔モノとかオカルトものは結局何でもありになってしまう。だからこそ作り手はあの手この手でアイディアを出してくるわけですけれど、序盤の流れを生かしてサイコサスペンスにして欲しかったなぁというのが個人的な願望でした。  ただし、本作についてはストーリー的には成功だったと思います。過去の隠された事件。今や認知症となった母親が隠していた事件との関わり。連続殺人事件の犯人であった小児科医の野望は実は悪霊の野望であって、おそらくは悪霊は小児科医を利用していただけだったと思われ、事件を遮ったデボラが代わりに悪霊に乗っ取られてしまったこと。そして、悪霊の狙いは最後の犠牲者は生かしておいて憑依し、未来永劫世にはびこることだったのかもしれません。なかなかに恐ろしいストーリーです。  しかしながら、アルツハイマーを題材にする必要があったのかは疑問です。製作者は、シンプルにオカルトもの、悪霊モノにせず、更に一枚仕掛けを施したかったでしょうか?今の時代、あまりに身近になってしまった深刻な疾病を、しかも、最も課題となっている家族との関係を入り口に置いたことは、個人的には好ましくないと思っています。  もうひとつ、ドキュメンタリー映画の作成というシチュエーションだからといって、POVにする必要があったのでしょうか?ありがちな「いい加減にカメラ止めろよ!」と突っ込みたくなるような出来栄えではないものの、何故正面から描かずPOVに頼ったのか?そこもどうにも腑に落ちず、結果6点献上に留めておきます。
[インターネット(字幕)] 6点(2023-07-31 21:44:19)
480.  Melanie Martinez: K-12 《ネタバレ》 
ヒロインは、個性を受け入れることなく画一的に行われる学校教育に不満を持ち、そんな学校は破壊してしまえとばかりに画策する訳ですけれど、画面全体を彩るパステルカラーの世界には不思議な浮遊感があって、独特の哲学的とも思える詞が綴られる楽曲の数々や子どもとも大人とも思えてしまう様な不安定感たっぷりのヒロインの雰囲気とも相まって、作品全体に独特の世界観が醸し出されています。  決して理屈ではなく、あくまでも感覚的なものとして、ミュージシャンならではのメッセージが伝わって来る印象です。  ヒロインが物語の展開とともに次第に大人っぽくなっていくあたり(表情から子どもっぽさが抜けたり、衣装の露出度が増したり)から、彼女が一歩ずつ成長していく過程が感じられ、それ故ラストシーンで目の前のドア(学校システムから抜け出る)をくぐることを躊躇う彼女の表情からは、実はまだ子どもの世界に留まっていたいという悔しさのようなものが感じられました。  一風変わったミュージカルですが、映画というよりステージで繰り広げられる音楽ライブを鑑賞しているかのような感覚で楽しめました。
[インターネット(字幕)] 6点(2023-07-05 22:27:37)
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