461. アナザー プラネット
《ネタバレ》 真面目に作られた深い映画でした。しかし根本的に行動心理が理解できなかったのでこの点数です。まず言いたいのは謝りに行っておいて、それを黙って付き合うのは完全に反則です。たまに居ますよねー、よっぽどモテるのかMIT主席か知らんがこういう無神経な価値観の人って、、根本的にダメ人間の典型だと思います。 さらに、惜しいのはもう一つの地球が迫ってきているというSF的側面がほとんど生かされていないことです。別の人生を見せるなり、救いがあるなり、、何かもっと地球が2個あるという特殊な状態を生かして欲しかったです。 情緒的に感情論に訴えたいのか面白いプロットを強調したかったのか、どっちつかずの映画だったと思います。初監督作品だったそうですから、次回作に期待したいですね! [ブルーレイ(字幕)] 4点(2014-09-25 14:16:46)(良:1票) |
462. 2010年
2001年の続編ということでセット鑑賞しました。2001年の難解さと比較するとずいぶんわかりやすく、普通の映画に仕上がっています。 映画としては割と面白いのですがいかんせん設定が古くて画面に映る小物類がいちいち気になりました。そして割と面白いとは言え、あくまで「2001年宇宙の旅」と比較してのことで、世の中の数多の映画と比較したら並程度と思われます。過大評価は禁物です。 [ブルーレイ(字幕)] 4点(2014-09-24 12:47:04) |
463. 2001年宇宙の旅
触手が伸びずに近年までずっと未鑑賞で生きてきました。名作と名高い2001年、一生に一度は観なくてはならないと使命感から鑑賞しました。 ペンが浮いた少し後まではワクワクしましたが、途中から意味が判りませんでした。念のために二度鑑賞しましたが評価変わらず。私は30年以上、子供の時から映画が趣味といい続けてきましたが、この映画の良さだけは理解ができませんでした。 哲学というものは、合わない人には理解不能であると痛感した映画です。 [ブルーレイ(字幕)] 1点(2014-09-24 12:41:22) |
464. レオン/完全版
個人的には劇場公開版の編集がパーフェクトです。完全版は無駄に長く、見せなくてもよいようなシーンまでご丁寧に見せてしまっているので、いい加減青臭かった設定がより強調されてしまったような気がします。(例えば小説として素敵だった文学作品がマンガになってしまったような) また、愛や恋を知らない40歳の純情な青年が「純愛×親心」という複雑な心境に目覚めた後のラストだったハズですが、完全版では13歳のほうからグイグイ行き過ぎているし、また、純情な青年は実はシッカリ大人であったという衝撃の事実まであります。そうなってくると途端にロリコン臭が強くなってしまいます。やはり何となくホンワカ見せたような見せなかったような、観客の想像に任せた劇場版の編集は本当に素敵でした。 ただ、ラストのナタリーの泣き顔は大変に素晴らしく、このシーンだけで一気に涙を誘います。大枠では劇場版も完全版も良い映画であることには違いありませんが、編集の難しさが露呈した完全版だったと思います。 [ビデオ(字幕)] 6点(2014-09-24 12:32:47) |
465. ジョー・ブラックをよろしく
《ネタバレ》 いい映画ですが粗も結構目立つ映画ですねぇ・・ 一流役者が揃っていますので演技も素晴らしく、ほとんど名作レベルだと思います。ストーリーの組み立ても良く恋愛映画の超王道です。 4点も減点を招いた部分は「悪魔の設定」に尽きます。最初はあれだけ雄弁だった悪魔が姿を現したとたんに無知で無口な青年になってしまいます。そして何千年も人間を見てきたはずの悪魔が食事の作法や男女の駆け引きを知らないなんてありえるのか?? クレアに関しても悪魔に引っ張られてグダグダ状態。普通、育ちのよい女子は性格がコロコロ変わるイケメン男子を一番に警戒するはずですが、それを雷に打たれた恋だと錯覚するなんて、アンタどんだけ外見重視やねん!! まあ、、粗は多いですがブラピとクレアのラブシーンは素晴らしいとしかいいようがなく、この点数をつけざるを得ない。 [ブルーレイ(字幕)] 6点(2014-09-24 12:22:32)(良:1票) |
466. ザ・タウン
《ネタバレ》 デニーロ&パチーノの「ヒート」に影響されて真似しました。と、どこかでそう読んだ記憶があるし映画の中でもTVでヒートを鑑賞しているシーンがあります。結論から書くと自分でハードルを上げておいて自滅した映画の代表作かと。ヒートにあこがれたチンピラがことごとくうわべだけ真似たようにしか見えませんでした。これほど上っ面だけの映画も珍しいとさえ感じました。 女に良いカッコがしたいがために他人のボートを拝借したり、女に手を出されたからと団地に乗り込んだり、女のことを考えもせずネタバラシしたり、、小物感がプンプンします。極め付けはラスト、女は危険を犯してまで男を助ける義理は無かったハズなのに、なんで?なんで?金じゃないって言ってたのに結局金もらったから? ヒートが好きな方にはお勧めできません。ヒート未見の方はタウンを先に鑑賞することをお勧めします。(そうすれば両方楽しめると思います) [ブルーレイ(字幕)] 3点(2014-09-24 12:06:44) |
467. ヒア アフター
日本ではパッケージに津波のシーンがありますと配慮されています。この映画では津波は一つの事例として取り上げられており、交通事故も同じ条件(死)で扱われています。かなり真面目な映画で「死をどのように考えるか」を真剣に扱っていると思います。死はどんな人にもやってくるし、どんな事情であれ納得できないし、そして誰にも結論は出せないことが「死」なのだと思います。 全体的に暗いトーンで描かれていますが、冷やかしが無いので当事者も鑑賞できると思います。当事者は簡単に気持ちの切り替えなど出来ませんが、切り替えの一つのきっかけにはなりうる映画だとは感じました。人間の本質を映画化するのは難しいですが、それにトライした映画だと思います。ただし、イーストウッド(監督として)と私はあまり合わないようで、この映画もちっとも面白くはありませんでした。むしろ退屈で退屈で仕方がなかったです。 [ブルーレイ(字幕)] 3点(2014-09-24 11:55:15) |
468. ショーシャンクの空に
《ネタバレ》 超高評価が全く理解できない映画でした。この主人公は元から「頭脳明晰で、体力も忍耐力も備わった特別な人」です。冤罪がなければ超エリートだったわけで、そんな高レベルの人間が正しい手順で努力し、そしてその結果、さらに柵ボタ形式で素晴らしい結果がやってきたという超ラッキーな寓話です。(ま、ラッキーだとはいえない時間が長すぎますが) 正直、ご都合主義が過ぎるという印象しか残りませんでした。そもそも主人公はコレで自分の人生に納得したんでしょうかね?冤罪なのに脱獄するのが正義だったのか?プリズンブレイクと同じようにしか見えません。。真面目な話、そんなに良いですかね、この映画?? [ブルーレイ(字幕)] 2点(2014-09-24 11:43:55)(良:1票) |
469. キングダム・オブ・ヘブン
この映画は期待して鑑賞したのでガッカリ感が強かったです。全体的に迫力もあって雰囲気も良かったのですが、主人公ありきで進む予定調和なストーリーが全くもって全然ダメでした。 突然現れた息子バリアンが強くてカリスマ性もあってと、何から何まで都合良過ぎる感が強いのが違和感あり過ぎです。そんな強引に持ってゆかずに、無理せずオヤジさんの「ゴッドフリーの伝記」として映画を組み立てたほうがずっと自然だったと思います。その点が悔やみきれないくらいに残念でした。いくら息子が熱弁を振るっても終始説得力を感じることはありませんでしたね。(だってどこの戦地に行ってもゴッドフリーの武勇伝が轟いているのだもの) 余談ですがエドワード・ノートンの使い方が凄すぎます。(あの役は助監督さんあたりが適当に入っていても別に問題なかったのでは?) [ブルーレイ(字幕)] 5点(2014-09-23 17:34:29) |
470. 仮面の男(1998/ランドール・ウォレス監督)
結構真面目に作られた良作です。ストーリーも小道具もきちんと作られていて、それなりの大作だと思います。でもレオナルド・ディカプリオが出てるせいでアイドル向けの映画と過小評価されているような気がします。 皆さんがおっしゃるように何よりもレオナルド・ディカプリオの演技が上手いです。タイタニックがブレイクしたのも伊達じゃないですかねやはり。それから何気に脇を固める大物俳優が多いのに驚きます。ガブリエルなんかこういう脇硬めがホント合ってると思います。。 新しい映画なのでディカプリオが二人並ぶ合成シーンも違和感ありません。ハズレた感が無い、家族映画として無難にお勧めできる良作です! [DVD(字幕)] 6点(2014-09-23 17:28:25) |
471. スクール・オブ・ロック
どうってことのない映画だったと思いますが、単純に良かったですね!子供のおかげかジャック・ブラックのおかげか判りませんが、とにかく安心してみていられる家族向け映画です。 子供たちが元々演奏が得意なのに下手な演技をするのが難しかったというエピソードは笑えました。ゴスペルの子なんか凄く上手だった。全体的に子供の可愛さが強調された心温まる映画でした。 観ようか悩んでいる方へ、小難しい完成度を求めたり、名作を求めるのでなければ大丈夫です。年齢問わずにお勧めできます。かなりの良作。 [ブルーレイ(字幕)] 6点(2014-09-23 17:19:43) |
472. キャスト・アウェイ
難破・サバイバル物という典型的プロットを安定のトム・ハンクス一人芝居で映画化された作品です。前半はリアルすぎて怖くなるくらいの完成度で非常に素晴らしい映画でした。 救出されるまでを描くとありきたりな作品になりそうなのを知ってか知らずか、救出後にきちんと続きがあったのは良かったです。ただ他の方も書いてらっしゃるように、さらにもっと続きが観たかったところです。きっと観客は十字路のその先が観たかったハズですが、、監督の意図としては「十字路の選択はあなたたちに委ねますね~、それが大人ですから~」といったところでしょうか。個人的にはその先の新しい人生に踏み込むまでをきちんと描いてくれていたらもう1点追加だったかもしれません。 題材やプロットは素晴らしかったのに全体的には予定調和的すぎて、どうなるか判ってしまうあたりがありきたり感を醸し出してしまったかもしれません。救出後もイマイチ中途半端に感じたので少々厳しめの点数です。あと個人的な意見ではありますが、トム・ハンクスの演技力は誰もが認めるところですが、ちょっとあざとすぎるというか鼻につくというか・・ 役になり切って自然に見えるようにやってます感が強過ぎてなんか嫌です。そういった個人的な感情からも少々低めの点数になってしまっています。 [DVD(字幕)] 6点(2014-09-23 17:12:56) |
473. モールス
《ネタバレ》 オリジナル版とリメイク版が比較されるのは避けられないことです。そもそもリメイク版は最初からハンデがありますが、ハンでを考慮してもなおオリジナル版のほうが数倍良かったと感じました。 まず根本的な問題ですが、アビー(クロエ・グレース・モレッツ)に最も似合わない役が「影がある役」だと感じますが、本作では文字通り日向を歩けない日陰な人生を100年も背負ってきたうら若き美少女を演じています。美人の金髪ゴージャスがひっそり引越しを繰り返して100年も生きているというのはやはり無理があります。目立っちゃって仕方ないでしょうね。 また、原作から大きな改変が加えられている点も”どうなの?”って思ってしまいました。そもそも原作では少女でも少年でも人間でもない者として描かれていますが、本作のアビーは明らかに美少女なのです。100歩譲って美少女で良しとしても、もう少し大人しい雰囲気の女性(例えばジェニファー・ローレンスなど)をキャスティングしていただきたかったところです。あと気になったのがオーウェン(コディ・スミット=マクフィー)の終始思春期のエロ目線であった点です。この感覚で二人がくっついてもすぐに別れることが想像できてしまいます。オリジナル版や原作では男女の枠を超えた孤独な二人だったからこそ、くっつく意味があったのですが本作にはその辺の理由付けが安直かつ希薄だった点が気になりました。 見る人の好みや価値観の問題もありますが、いちいち判りやすいのが「モールス」、情緒的で感慨深いのがオリジナル版(ぼくのエリ)だと感じました。私はオリジナル版のほうが断然好きでした。 [ブルーレイ(字幕)] 3点(2014-09-23 16:58:31) |
474. テッド
全体的に安易というかありきたりというか・・ テッドが今までにない最強ステキキャラだっただけに、映画自体が一過性の流行り物な仕上がりだったのは残念でした。(ストーリー含め)さらには途中で挟まれたオタクネタもぜんぜん面白くありませんでしたし。ですのでストーリーはノータッチでレビューします。 時代も進んだもので、まるで人間のようなリアルなテッドは素晴らしかったです。確かに、この外見だったら腰振っても胸揉んでも悪態ついても許されますね。ホント可愛すぎ(笑) 裏を返せばそれだけの映画だったような気もします。テッドがベンジャミンバトンのような人生を歩む映画だったらもっと深かったかも。。 [ブルーレイ(字幕)] 4点(2014-09-23 16:48:52) |
475. ミザリー
《ネタバレ》 単純にイイ!プロットが良かった!小説的ストーリーがウマく映像化されていると思います(原作は読んでいませんが)。地味なストーリーが何倍にも魅力的になったのは、、やはりキャシー・ベイツの演技に尽きると思います。大物ジェームズ・カーン が完全に食われてしまうほど魅力があるアニーというキャラクター。 小説の中身がキャシー・ベイツのリアクションでしか判らないというのは面白かった。ラストも無理して家を燃やしたり爆破したり警察がなだれ込まなかったのは良かったです。ヒッソリ対決してくれてこそ、通好みのエンディングだと思います。 [DVD(字幕)] 6点(2014-09-23 16:05:22) |
476. スカーフェイス
「もっと堂々としとけよ、ビクついたら心臓に悪いだろ?」トニーモンタナの凶暴な性格が現れています。(怖いよあんた) 最もキレイだった頃のミッシェル・ファイファーも見られるし、伝説のチェーンソーのシーンも凄いです。 転落人生のきっかけになった車での沈黙シーン、麻薬カルテルでのトニーの立ち振る舞い、壮絶なラストシーン、全てがギリギリのバランスで融合した凄い映画です。文句なしにバイオレンスの金字塔だと思いますが、70-80年代特有の古さが感じられて集中力が維持できずこの点数です。 [DVD(字幕)] 5点(2014-09-23 15:52:58) |
477. カリートの道 暗黒街の抗争
アル・パチーノの「カリートの道」が大好きなので、何の疑いもなくウキウキで鑑賞しました。なんだこの映画は、観てビックリでした。パチーノの代表作であるスカーフェイスとカリートの道がある以上、安易に続編に当たる本作のような映画は作るべきでなかったと思いますね。 ジョイ・フェルナンデスは若き日のアル・パチーノを何となく彷彿させる良い演技をしています。カリートの道でパチーノの用心棒だった「パチャンガ」役のルイス・ガスマンも歳くってますが出演しています。(時系列的に完全におかしいし、別人役として出演していますが) ラストも”してやったり”的な結末は全く要りませんし、ジョイ・フェルナンデス以外に褒める部分が無い映画でした。 [DVD(字幕)] 1点(2014-09-23 15:42:56) |
478. ミスト
意外と高評価が多い印象ですが、私はあまり良い映画とは思いませんでした。まず「霧」という題材は小説で読まないと面白さが半減すると思いました。この映画でも見せない恐怖というものを意識して「霧」で隠しますが、私の感覚では「霧」すら描くべきでないと感じました。あくまで頭の中で想像する不気味な「霧」がもっとも怖いものだと思えたからです。 スティーブン・キングの作風は大好きですがこの映画はチョット強引な感じを受けました。いうなればゾンビとかエイリアンが「霧」に変わっただけのようにしか見えず、「霧」の向こう側にいるであろう恐怖も何となく想像できてしまったからです。あと当然ながら人間が一番怖い的な流れもド定番すぎて。。また、世間的には評判が良いラストですが、これも衝撃的というよりは露骨なだけに感じてしまいました。 唐突な幕引きも「このカラクリ凄いでしょ?」的な感じに見えてしまい、どうもあざとを感じるのです。総じて楽しめなかった私が全て悪いのですが、元々の設定自体に最初から乗り切れなかったというのが率直な感想だったりします。脚本的には非常によく出来てはいますが、個人的にはあまり好きじゃない作風・映画でした。 [DVD(字幕)] 4点(2014-09-23 12:01:46) |
479. LOOPER/ルーパー
《ネタバレ》 過去の自分に未来の自分を始末させるプロットは渋い。もし現代の自分が始末をミスって未来の自分が逃げたら、、現代の若い自分を痛めつける=未来の身体にも変化が現れる。 途中までワクワクしっぱなしでしたが、「TK」が出てきて一気に興ざめです。何でもアリじゃん。。何だったの今までの小芝居は?という感じです。純粋にタイムスリップ物と超能力物の話は完全分離が吉だったような気がします。ネタとしてはタイムスリップしてきた未来の自分が居るというだけで十分じゃないですかね? 半分は最高でしたが半分は最低だったので、間を取って5点という難しい点数です。色々惜しい映画です、ある意味5点というどっちつかずの映画が一番ダメなような気もしますけど・・ [ブルーレイ(字幕)] 5点(2014-09-23 11:35:50) |
480. プロメテウス
《ネタバレ》 鑑賞後開口一番「リドリー・スコットさん、あんたどうしちゃったんだい?」 随所でエイリアンに直結している部分は素晴らしかったのですが、全体的に唐突でイミフなシーンが多かったです。最初、白い人がなんか飲んで苦しむのもまるでイミフだし、乗組員にウイルスを飲ませたアンドロイドの行動もイミフ、乗組員達も途中で別行動になったり安易にヘルメットを脱いだり、挙句には未確認生物相手に「ほらほら~ 猫ちゃんおいでぇ・・」には絶句しました。 文句を書けばキリが無いほど沢山でますが、最も嫌な点は、、映画内で「エイリアン1」よりもずっと進んだ技術を使っていたのは絶対に許せなかったです。(自分が生んだ名作エイリアン1なんですから、もっとリスペクトして欲しかった) やはり私の中ではエイリアンは1-4までで完結し、この作品は無かったことに決めました。。 [ブルーレイ(字幕)] 4点(2014-09-23 11:24:16) |