41. スーパーマン リターンズ
《ネタバレ》 抑えた作りの映像は好感が持てる。一見ただのリメイクにも感じるが前シリーズに敬意を払ったストーリー展開にも、よく似た役者を揃えた事にも不満はない。ただ、過去を引き摺るスーパーマンの恋愛感情が未練がましく鬱陶しく感じる。CGで表現するスーパーマンの能力が超人的に描き過ぎる事と、苦手なはずの鉱物クリプトナイトと水晶で出来た増殖する島を持ち上げられる部分で減点します。 [CS・衛星(字幕)] 6点(2008-10-05 17:39:36) |
42. ピンクパンサー
カーテンに無闇な空手チョップなどピーター・セラーズを真似ようとすればするほど違和感を感じてせっかくの羽間道夫氏の吹き替えがもったいないし、笑いのセンスは洗練度が不足気味でピンクパンサーシリーズよりもMr.ビーンのジョニーイングリッシュのリメイクと言った方が近い。オリジナルを良く知る人には不向きでS・マーティンのファンなら楽しめるかもしれない。 ジャン・レノの顔がビタミンウォーターを飲む前の速水もこみちのように間延びして見える。 [CS・衛星(吹替)] 6点(2007-08-15 14:26:09) |
43. ザ・コア
WMPの視覚エフェクトのように美しいマントルの姿や都合の悪い場所には全く影響しない磁場の力は本物の物理学の権威者が見ればきっと腹を抱えて笑うだろう。最初は一生懸命説明してくれていたのに次第に設定がデタラメになってくるが気にしてはいけない。自己犠牲によるお涙頂戴も一つに絞って凄いのを魅せて欲しかった。水晶の杜はスーパーマンを思い出させ、ヒラリー・スワンクは時々シガニー・ウィーバーに見えた。でも予想よりも面白かったので二番煎じ三番煎じにしては結構がんばったで賞くらいはあげてもいいな。 [CS・衛星(字幕)] 6点(2005-06-05 17:55:37) |
44. デイ・アフター・トゥモロー
「パパ、ぼくねパパの言いつけ通り図書館から出ずにパパが助けに来てくれるのをいい子にしてずっと待ってるよ。仲間もいるし彼女も出来たから退屈はしていないよ。オオカミにも襲われかけたけど大丈夫だったんだ。うん寒くはないよ、だって燃やすものはいっぱいあるからね。」「おお息子よ、パパはお前のことが心配だから大統領への報告もそこそこにお前を助けるために図書館に向かっているよ。道連れにした同僚は一人死んじゃったけど気にするもんか。彼の家族?実はよく知らないんだ。マイナス100度だって愛があれば耐えられるんだ。心配するんじゃないよ、この氷河期もすぐに終わるからもう少しの我慢だよ。ホラもう青空が見えてきただろ。」 [CS・衛星(字幕)] 6点(2005-04-17 00:31:55)(良:1票) |
45. レオン/完全版
ラスト以外はジャン・レノがあまりカッコよくない。ゴルゴ13の様なプロの殺し屋の雰囲気が無くて前半は時々田中邦衛に見えてしまう。行き掛かり上仕方ないとはいえ小娘と一緒に暮らして言われるままに掃除屋の仕事を教えるなんてことは有り得ないし、恋愛感情を弄ばれて過去を吐露する場面は必要ない。殺し屋が小娘とレストランでディナーを食べてるなんてレオンの人物設定を疑う。麻薬取締まり局に乗り込んで人を殺してそのまま待たせたタクシーで去るなんて無茶な脚本を書きすぎている。これ以外の終わり方は考えられないけど、復讐はよくないと言っておきながらきっちりけりをつけてるじゃないか。好きな人ごめんなさい。期待はずれだったのでつい批判ばかりしてしまいました。 6点(2005-03-06 07:53:00)(良:1票) |
46. ドリヴン
幼稚過ぎる恋愛話は要らない。所々にあるやり過ぎ表現のCGは減点対象。ここは日本ですからって言わんばかりの大きな日の丸が下がったプールや、日本人であふれる茂木のレース場は別の映画を観ているような異質な印象を受けた。でもクラッシュして場外の川まで飛んでしまったライバルをレースを放棄してまで救出しに行く場面はジーンと来るし、ラストの決勝戦はなかなか見応えがあり不思議とスカッとさせてくれる。久しぶりに見たけど意外にもあまり老けてないバート・レイノルズ、なぜか千葉真一に見えた。 6点(2004-11-28 11:43:34) |
47. H.G.ウェルズのS.F.月世界探険
反重力性接着剤を塗っただけで正確に月まで行ける発想の矛盾には目をつぶって見るとして、この頃にいくつか作られたこういったSF映画にはどれも強いメッセージを感じることが出来て見る価値は十分にあります。宇宙人と話し合い理解し合おうとするカボール博士と得体の知れない相手に敵意を持つアーノルドとの対比。月に残ることを決めたカボールの真意は?人間のこと、戦争のことを聞こうとした宇宙人は何を知りたかったのだろうか。見終わった後にいろいろと考えることも映画の楽しみ方のひとつなのだと教えてくれます。 6点(2004-09-04 16:05:05) |
48. グレートレース
二時間半はちょっと長いと感じた。男前だった頃のトニー・カーチスとチャップリンを髣髴とさせるコミカルな動きのピーター・フォークの若い姿が見られるのが貴重な作品。ずいぶんとお金がかかっていることが分かるが、ドリフのコントよりもベタなギャグの連続であんまり笑えないなあ。 6点(2004-09-04 15:10:47) |
49. ザ・チェイス
カースタントに期待して観たけど、周りのパトカーやテレビレポーターが騒いでいる割に暴走しているはずのBMWの車内がドライブ中のカップルかと思えるくらいおとなしい運転になってしまっているし、挙句に運転しながらのエッチなんて無理がありすぎる。ナタリーの気持ちが次第に変化していく過程は違和感なくうまく表現出来ていたと思う。実は女の方が一枚上手でラストに「騙されたわねあなた」的などんでん返しも有りかなと期待したが、どこかで観たような安易な終わり方で不満が残る。 6点(2004-08-13 10:38:19) |
50. チョコレート(2001)
今まで見た事がないいきさつで始まり無駄な説明を極力省いてただただ淡々と進んで行く前半はどんどん好奇心が膨らんで物語にのめりこんで行く。ひょんなことからハンクとレティシアが出会って次第に惹かれてゆくまでは良いのだが、看守をしていたハンクの素性をいつ知ってその後彼女がどういう行動に出るのか、そして二人はどうなるのかが気になる後半の物語が殆どセックス中心になってしまうのが残念で「セックスの密度=愛情の深まり」とする最近のアメリカ映画に共通の表現方法はどうも好きになれない。後半は「マディソン郡の橋」を思い出させる。強い黒人差別の感情が揺らいでいくのは死刑執行人でありながら自分が子供を失って初めて人の死を身近に感じたからなのか。いや、いつかレティシアにも飽きて疎ましくなれば父親のように簡単に家から追い出すのではないか。このラストシーンではハンクの人間性がまだ不透明のままで先行き不安な余韻が残っている。 6点(2004-08-08 21:01:00) |
51. 欲望という名の電車(1951)
主役の3人の演技のぶつかり合いに圧倒されます。正に役者魂を見せ付けられたという感じ。演じるとはどういう事か高次元で教えてくれるので、学芸会レベルの拙い演技で一人前の役者気取りをしている日本のタレント俳優に見せてやりたい。 6点(2004-08-08 14:58:33) |
52. おいしい生活
二十年も前にカセットテープに録音して今でもお気に入りでたまに聴いているイギリスの歌手のトレーシーウルマンがこの映画に出ていたなんて驚きです。今は、いや元々子役時代から役者だったと知ってまた驚きです。本作を観てからしばらく経つのですが、変な小細工のないウディ・アレン映画はなかなか面白い物でした。銀行強盗のためのカモフラージュだったクッキーショップが思いがけず繁盛して次第に大金持ちになっていく展開は見事。いきなり大金持ちになって金の使い方がわからずに見当違いの方向に突っ走る二人の姿にアレンの風刺の効いた主張を感じました。 6点(2004-05-01 23:04:15) |
53. ア・フュー・グッドメン
徐々に声を荒げ昂揚して行く演技もジャック・ニコルソンにしては迫力が足りず、彼が持っている力量をすべて出し切ったとまでは感じられない。不覚にも墓穴を掘ってしてしまうとは何ともお粗末な結末で今までの公判で争ってきた駆け引きの経緯を全く無意味なものにしてしまっている。自らキャフィ中尉の前に現れておきながら自殺したマーキンソン中佐の行動が意味不明。豊満な胸のデミ・ムーアに知的な役は向いていないし、ただ男ばかりの映画では花がないからこの役を女性にしただけとしか思えない。トム・クルーズとのベッドシーンが無かったのがせめてもの救い。批判ばかりしたけれど不名誉除隊の判決に何の不服も漏らさず「弱いものを助けるべきだった」と一言だけ言って敬礼するラストシーンには不思議とさわやかな感動を感じた。 6点(2004-04-24 11:34:46) |
54. スピード2
確かにジェイソン・パトリックは一生懸命やってるがこの評価は当然。アクションの主役に選んだ奴が悪い、ヒーローの顔じゃないもの。作品自体の出来はなかなかのものだと思う。だって一作目だってそれほど素晴らしい出来とは思わなかったから。タンカーには何とか斜めにこする程度のぶつかり方で避けられたのに港には正面で突っ込み、しかも陸地にあれほど長く進んでいく方が不自然で、街より船が全然壊れていないのがまた不思議。客船に乗った客は助かったけどタンカーは最後に爆発させてしまっているじゃないか。抱き合っている場合じゃないよ。ウィレム・デフォーも頑張ったけど悪役としてこういった映画を観て思い出すルトガー・ハウアーの演技には遥かに及ばない。 6点(2004-04-11 23:51:50) |
55. マトリックス リローデッド
一作目は見始めてすぐに読むのをやめて観ていました。その結果何も記憶に残っていません。今度こそと字幕を追いかけ必死に意味を読もうと頑張ったけど無駄でした。もともと物語り重視の映画ではなかったようです。アクション以外の場面は不条理な会話の連続で疲れてしまう。一瞬は凄いと感じるものの100人のスミスと戦うところなどワイヤーアクションでもスタントで実現出来ないところはよく見るとネオもフルCGになってしまっていてがっかりする。なぜここで戦う必要があるのかも疑問で、見せたい技術がストーリーに勝ってしまっている。比べることすらナンセンスだが、技術に頼った映画は次の技術の登場までの命で、チャップリンのように70年後に生きる私たちをも感動させる映画には決してなり得ない。 高速道路上でのチェイスシーンの合成技術の高さに6点をつけます。 6点(2004-04-10 21:56:02) |
56. セブン・イヤーズ・イン・チベット
ヒマラヤの山々とチベットの風景を捉えた映像がとても美しい。また未知の国チベットの宗教、歴史、風習を興味深く見せてくれる作品。一つ一つのエピソードはなかなか面白いのに、全体を通してのテーマがもうひとつはっきりしていないので心に残るものが薄小のままで終わる。まだ見ぬ子供に対する心象部分の描き方 がどうも不自然だと思ったら実在のハラーには妻子がなかったらしい。ブラッド・ピットは何をしてもブラッド・ピットにしか見えず役が生きていない。 6点(2004-04-03 16:54:17) |
57. この胸のときめき
冒頭でボビー側の話とグレース側の話の切り替えが突然すぎて狙った場面移動の効果が出ていなかった様に思う。なぜエリザベスの事故の場面を省いたのでしょうか。なぜボビーとグレースが無意識のうちに惹かれあうのかもっと丁寧に描いたほうがよかった。主役の二人はあまり上手とはいえませんね。全体の出来としてはまあまあかな。 6点(2004-03-21 16:34:42) |
58. 恋におちたシェイクスピア
冒頭から難しくて物語になかなか入って行けなかったが、細かい設定や中心以外の人物名など気にせずにシェイクスピアの戯曲を基にしたラブロマンスだと思って観れば理解し易く、それで充分に楽しめる映画だと思う。男装、二つの劇場、女王陛下の挿話をロミオとジュリエットの物語とうまく絡めて進んでいくストーリーの出来栄えは秀逸。但し、ロミオとジュリエットが正統な純愛劇なのに対し、主人公の二人は会えばすぐに抱き合い愛欲に溺れた行動に少しも純愛の部分が感じられない事が不満なのと、物分りのいい陛下による遠山の金さんのような名裁きで簡単にすべてが一件落着となる様なまとめ方はこの作品にふさわしいとは思えない。 6点(2004-03-06 19:14:59) |
59. ワンダーランド駅で
少しドキュメンタリーのような撮り方をしているせいか、登場人物の会話がとても自然な感じです。物語に退屈することなく最後まで心地よく観られました。運命に導かれた出会いなんてあるのかなと疑いながらもその人を捜し求め続けるエリンの気持ちがよく伝わってきました。アランといつ出会うのかが観ている者を惹きつけるわけですが、わたしはこの二人が出会って交際を始めても性格や暮らしぶりから見てうまくいくとは思えません。エリンにはブラジル男か他の誰かの方が良かったかも。エリンがカフェで突然息苦しくなったのとブラジル男と抱擁までするまでになった気持ちの変化の理由がやや描き足りなかったように思います。空港直前で偶然出会ったアランについていく、ここがいいところなんですがここも理由付けが弱かったかなあ。 6点(2004-01-18 12:44:37)(良:1票) |
60. ロード・オブ・ザ・リング/二つの塔
気をつけましょう。見た人に名作だと思わせるカン違い光線が出ています。この光線を浴びた人が製作者側にもたくさんいる模様です。 このような娯楽映画に仕上げるのではなく、万人受けせずとも、またより難解になろうとももっと崇高なる思想の漂う作品に作り上げて欲しかった。少なくともオリジナルの物語にはもっと奥深いものがあったはずです。 一作目からやり直して欲しい。 6点(2004-01-12 21:29:37)(良:1票) |