61. キューティ・ブロンド
見る前はただのおちゃらけコメディーかと思ってたら原題が「Legally~」…後で気づきました。日本のファンにはリースのかわいらしさだけを前面に押し出して、あとでストーリーを見てもらって結構シリアスな場面も皮肉もあるいい映画だったなと思わせるようにこんな邦題をつけたのかも。ストーリーは何とも破天荒だけど、パワーをもらえることは確か。幸薄い人がはい上がる映画より、バカっぽくて今までぬるま湯に浸かってたお嬢様が、本気で世間にもまれて成功をつかむ本作みたいな映画のほうが好き。全体的な雰囲気も華やかな方がいいでしょ。リースはかわいらしかったけど、なんかアゴが気になっちゃった(苦笑)。 7点(2003-11-24 22:33:04) |
62. 天使にラブ・ソングを2
やはり何度見てもいいですね。しかし出演者の才能はすごい。しびれます。このあたりの音楽センスを見定めた人選も素晴らしいと思うね。日常会話でも何かリズムがあるというか、BGMに合わせたかのように聞こえるラップ調の会話が何か心に残っている。ストーリー的にはデロリスにだけ焦点を当ててた1の方が好きだけど、曲の幅広さという点では2の方が好き。特に「Oh Happy Day」は高校時代文化祭で合唱した曲なだけに特に思い入れは強いね。うちらのソロパートの子は黒人の彼のような高音が出るはずもなく、音程を外しながらも必死で歌ってたのを思い出しました。 7点(2003-10-15 03:16:55) |
63. 恋愛小説家
不器用で潔癖で二癖も三癖もある男だけど、彼女との出会いによって偏屈な自分を変えていこうと努力できるのが二人の愛の力であり、それを徐々に引き出していってくれた彼女の勇気が素晴らしい。 確かにジャック・ニコルソンの演技はアカデミー賞を取る価値のある作品。狂気じみた役以外にも幅広い演技ができる人だ。ヘレン・ハントは毎回ナチュラルな演技を見せてくれる、素晴らしい女優さんだね。 7点(2003-10-15 01:36:59) |
64. タイタンズを忘れない
実話ということでリアリティがあるので入り込めた。人種差別を自分たちのプレーで徐々に壊していく若者たち。白人の中唯一黒人であるデンゼル・ワシントン扮するコーチが厳しくも温かい目でフットボールを通じてわだかまりを溶かしていく姿が印象的。オフェンスとディフェンスのコーチの対立も最後なくなったしね。コーチも選手たちに教えられたところが大きかったのでは。さわやかな青春群像は素晴らしかった。 7点(2003-10-15 00:51:43) |
65. フルメタル・ジャケット
一度大学の授業で取り扱われてたので改めて見た。正直、前半でお腹いっぱい。戦争の狂気を植え付ける一連の主従関係を見ればそれが悲劇であることは一目瞭然。後半はその狂気を発散させるシーンが続いてやや退屈。いつも冷静な人間が、狂気に支配された精神状態になると、やすやすと人を殺してしまうんだなぁ。しみじみ。 7点(2003-10-15 00:21:01) |
66. コラテラル
心拍数はほぼ一定で観れました。淡々とストーリーが進んでいった気がします。J・フォックスは完全にT・クルーズを食ってましたね。名演でした。 [DVD(字幕)] 6点(2005-05-05 21:33:24) |
67. 21グラム
はじめはコロコロ変わる画面にいらいらしたけど、次第に数奇な運命の糸が一つになっていくのを感じる。ここまで構成を複雑にする意味があるのかとは思うけど、それも飽きさせないための工夫なのかな?観ていて少しも表情の緩むことのない、重たい映画でした。 [DVD(字幕)] 6点(2005-05-04 22:59:28) |
68. スクール・オブ・ロック
痛快だけど、ジャック・ブラック一色で少々くどかった。 [DVD(字幕)] 6点(2005-05-04 22:50:13) |
69. バッドボーイズ2バッド
アクションシーンはド派手で痛快だけど、サイドストーリーがベタすぎる。気合入れて見るより、所々に見せ場があるので何も考えずにボーっと見れるエンタテイメント。 6点(2005-01-10 16:00:13) |
70. ロスト・イン・トランスレーション
《ネタバレ》 静かな雰囲気が淡々と続くけれども、人間の感情をうまく切り取って表現できている秀作。特別インパクトのあるシーンはないが、淡々とした雰囲気の中だけで筋の通ったテーマを表現するのは難しいはずでは? シーンで印象的なのは、寂しさを紛らわすために、生け花教室に乱入しちゃったり、お寺参りをしたりする彼女の行動力。これには脱帽も、自分の居場所がなくてどうしようもない感情がにじみ出ていた。 また、外人で言葉が分からないことを知ってて、堂々と日本語で対応するおっちゃんおばちゃんのシーンはこっけいだけど、保守的な日本人像をうまく描いてるシーンだと思った。田舎者の私には、同じ日本でも東京で一人ぼっちなら、同じ感情を抱くかもしれない(笑)。 6点(2004-12-06 23:49:51) |
71. アナライズ・ミー
《ネタバレ》 ビリー・クリスタルがいいですね~。マフィアの集会で半ばヤケクソに講釈を振舞っている姿が面白かった。人間誰しもどこかにトラウマはあるはず。それがマフィアのボスという設定が面白かった。デニーロの裏社会を仕切るカリスマ的な魅力と、自身のトラウマを吐き出すあの子供のような表情が印象的だった。 6点(2004-09-01 22:52:23) |
72. クルーレス
よくよく考えれば異母兄弟の恋愛ってちょっと違和感?日本ではどうなのかな? 以外にストレートではなく、少しひねってクライマックスという感じなので、メッセージ性はあると思う。一人になって周りを客観的に見ることの大切さを学んだ気がします。幸せはそういう時に転がってるのかなぁ、とも。しかしB.マーフィってちょっとブチャイク?それとも役作り?(なわけないか)小さくてきゃしゃだけど、とってもキュートなイメージがあっただけに、この作品を見てビックリした。 6点(2004-06-29 21:00:46) |
73. マイノリティ・リポート
なんだか凝りに凝った脚本だけど、原始的な部分と超越的な部分が入り交じって違和感があった。システムに支配された世界だけど、結局システムを運用するのは人間のモラル次第なんだ、ということではないのかな?絶対的なプリコグの予知能力も、プリコグごとに能力も違うし、3人が同じ像を見ないと確定しないという、なんだかそのへんも人間的だったしね。操り人形みたいで人権もクソもないプリコグにはむなしさも覚えちゃった。マイノリティ・リポートが現れる時点で、システムというものは完全ではない、結局人間が作り出すものに、完全というものはないんだ、その中で欠陥が生まれると、なぜかホッとする気分になります。 6点(2004-06-13 15:34:02) |
74. フローレス
自分の意志を貫き通すこと、人を見かけで選ばないこと、陰を背負った人同士はどこかしら共通点を見出そうとすること、そしてお互いを守ろうとすること、などなど。見かけは汚い?(失礼)けど、要点は描けていた良作だと思います。 6点(2004-06-13 15:32:41) |
75. パイレーツ・オブ・カリビアン/呪われた海賊たち
ジャック・スパロウのキャラがあんまり好きになれなかった、かも。O.ブルームとK.ナイトレイがさわやかすぎるため、J.デップがそこでさわやか路線に同調しては何の意味もないんでね。あのキャラを自分のものにするためには結構努力したんだろうね。でも、正直ちょっとね…演技的にもバルボッサ船長の嘆きを秘めた演技の方がスパロウを食った部分もあったと思うし。 6点(2004-06-02 00:08:56) |
76. ゲーム(1997)
今の自分の生活が、このようにすべて周りから見張られ、演出された上の下に成り立ってたら、なんて恐いんだろうと思います。変化に飢えている私自身には、いい刺激になりました。年の離れた兄のために、これだけ尽くせる弟も珍しいですよ。兄弟愛だね。(しかしM.ダグラスとS.ペンは本物の兄弟みたいに似てるところがあった)コニーはいくら使ったんだろう…? 6点(2004-06-02 00:08:03) |
77. ミニミニ大作戦(2003)
ミニミニっていう邦題の意味がはじめはよく分からんかったけど、自分なりに探って納得しました…^^;作戦のスケールは決してミニミニではないよな。キャストのキャラ立ちもはっきりしてて分かりやすいけど、豪華キャストの割には脚本がまとまりすぎるというか、派手さがないのは確か。普通にサプライズもなく淡々と楽しめる作品という感じ。 6点(2004-06-02 00:03:23)(良:1票) |
78. ユージュアル・サスペクツ
《ネタバレ》 一番パット見犯人でなさそうな人が結局犯人ってケースは多いし、犯人がひょっこり出てくるよりは一番最後まで生き残ってた「身近な存在」の彼が、どうこれから化けの皮を脱いでいくのかという点に注目した方が面白いと思う。犯人をある程度確定させといてからの方が見てて面白いしね。 このK.スペイシーの役回りは、個人的にはE.ノートンにうってつけかと。これがデビュー作であっても相当話題を呼んだんじゃないかな。 しかし自作自演の偶像をずっと追わせ、恐怖感を植え付けていたというのは、短期間じゃできんことだよな。ソゼの興りから見てみたい。 6点(2004-06-01 23:49:25) |
79. アメリカン・ビューティー
愛する対象を見れば、ちょっと変態かなとも思うけど、誰も愛せない人間よりはマシじゃない! 愛する気持ちはあっても、行動に出すのが不器用なだけで、妄想に走ってしまう。そのときに舞う赤い花びらは愛=美意識の現れだったんでしょう。隣りのストーカー少年と打ち解けたのもなんやら共通点があったから?この少年も美意識が強く、風に舞うゴミを見てすべてのものの背後には生命と慈愛があるなんて言ってたね。愛することに条件なんて要らないはずなのに、最期は偏見と誤解のかたまりの堅物に撃たれてしまう…皮肉アリアリですね。愛の形に認められない大きな壁があるとすれば、一番幸せだったのは、ランニングしてたゲイの2人でしょうかね。 6点(2004-06-01 23:36:34)(良:1票) |
80. リアリティ・バイツ
皆に流されるままにただ何となく世間に認められるような生き方というのは、後になってよかったと思えることは少ない。後悔の方が多い。また、目標のない人生や、腹を割って話せる友達、先輩が少ない人生も淋しい。映画の中の彼らの、個性的で、遠回りで、不器用で、衝動的なのは、若者の特性といっちゃーそうだが、私は異なってて、若さ全開で意欲的に挑戦したり、葛藤したりということが少なかったように思う。どうしても安全策で生きてきた気がする。映画の中の彼らがとても輝いて見えてしまった。 6点(2004-06-01 23:24:19) |