61. ウディ・アレンの夢と犯罪
《ネタバレ》 ごく平凡な兄弟が、兄は身の程を超えた美女、弟はやはり身の程を超えたギャンブルのために徐々に犯罪に追い込まれていく姿、(特に、自分も過去ギャンブルで大変な目にあったことがあるので弟の深みにはまっていく姿、他人とは思えませんでした)、そして首尾よく計画殺人に成功したものの、精神的に追い込まれていく弟と、もう少しで幸せをつかみそうになりながらどうしても兄弟の絆を切れない兄。 すごくリアリティのある、息の抜けない流れでとても楽しめました。それと兄の恋人役のヘイリー・アトウェルさんすごく綺麗でしたね。英米映画って時々、絶対的な美女でないと成り立たない役どころに、演技力重視の配役をしがちなんですが、ウディ・アレンだけは、必ずそれに相応しいルックス重視の配役をしてくれるんで非常に好感度大です。 平成26年7月12日 8点→セルDVDを買い求めたいレベルという自己基準からすると少し。しかしはぐれ死にもほどがあるw あんなんでいちいち死んでたらこないだ見た邦画の登場人物たちとかw 8→7 [CS・衛星(字幕)] 7点(2013-03-06 17:23:50) |
62. JFK
映画としては面白かったです。(ただ、アメリカにおける検事の地位、権限、身分というものにもっと知識があればもっと面白くなるかな) だたリアリティという面からするといささか。これは他の陰謀史観にも共通する批判なんですが、大統領や上院議員をしごく簡単に殺せるような「組織」(しかも頂点は現職の大統領)が、一地方検事が言いたい事を言い、やりたい事をするのを放置し、さらにはそれが映画化されるのまで放置することってあり得るでしょうか?合法、非合法を問わずいくらでも打つべき手段はあるのでは? 映画の中に描かれるような、ネガティブキャンペーンやほんのソフトな脅迫だけでは、絵空ごとにしか感じられません。 日本の電力業界の方が、そりゃ暗殺こそしませんが、もっと上手に反対者の政治的抹殺および、反対意見の封殺を行ってるような。それに比べれば、少なくともこの映画の中で描かれる産軍複合体は緩い、緩い。 [CS・衛星(字幕)] 7点(2013-01-05 10:34:39) |
63. マネーボール
《ネタバレ》 昔ほどの情熱はないけれど、それでもまだまだ野球というスポーツに関心がある人間にとっては、あまりなじみのない球団戦略に出会えたこと自体が新鮮で嬉しい驚きでした。(特に、一時期広岡流の守備最重視理論を信奉してた人間にとっては) なかなか野球にストレートに向き合えない主人公が、だんだん新しい理論の導入という過程を通して変わっていく姿も、心惹かれて、素直に感情移入できました。 彼にしろ、彼に拾われた選手にしろ、何らかのきっかけで人間が変わっていく話は好きです。 ただ、難を言うならもう少し理論をわかりやすく打ち出してほしかったな。 ところで、ブラピってかなりロバート・レッドフォードに似てきたと思いません? (たぶん、若い人なら、昔の映画を見てブラピに似た俳優がいるねっていうところでしょうがw)これなら華麗なるギャツビーのリメイクとかもいけるかも。 あと、巨人ってつくづく凶悪な球団だなと再認識できた映画でもありました。(生まれたときから巨人ファンですけどw)DeNAのファンの人、今更ですけど村田とっちゃってごめんなさい。 原作を読んで、あまりの面白さに数年ぶりに再見。正直、ビリーのチーム内での立場、監督との関係など話を劇的にするための安っぽい改変が気にならないと言えば嘘になる。しかし本質的な面白さはしっかり残っていて、ああ野球ってなんて奥深い、面白いゲームだなと改めて感じさせてくれた。 ただ、嗚呼、この映画のアスレチックスに比較して、わが愛する巨人軍の球団運営のあまりの古さ。 だって、貴方、昨シーズンたった2つしかファーボールを選んでない、選球眼、出塁率最悪の捕手をわざわざFAで獲得して、しかも生え抜きの4割打者をさしおいてゲームに起用するという、全く信じられないことをやってるんですから。 ああ、ビリー・ビーンを巨人の全権GMにしたいw [CS・衛星(字幕)] 7点(2012-10-31 10:23:58) |
64. スーパー!
《ネタバレ》 難しい映画ですよね。決して暴力礼賛ではないと思うんですが、ラストの自分が元妻を救ったおかげで四人の子供たちに人生が与えられたって考えには一分の理があるわけだし。 こんな醜い暴力に頼らなければ、弱いものは踏みにじられるしかない現在のアメリカ社会への批判と見ればいいのかな。 ただ、女優が二人とも好みなんで、見てて飽きはしなかったです。(その分リビーの最後は衝撃でしたが。彼女はハードキャンディといい、この作品といい「玉」とかかわりが深い女優さんですねw) [CS・衛星(字幕)] 7点(2012-08-13 09:59:19) |
65. BUNRAKU ブンラク
《ネタバレ》 今の自分にはこういう映画は、困るんですよ。一見駄目映画で、ところが見てみると案外面白いってのは。こういう嬉しい驚きを体験しちゃうと、またそれに出会いたくなって何十本も駄目映画を見ることに。 出だしはまったく期待薄だったんですよね。いかにも適当な設定、あからさまに作り物の背景。いつものごとく出鱈目な日本描写。ところが、一旦見始めると、ところどころ意外な「本物」が。例えば、ガクトと菅田さんの間で交わされるきちんとした日本語の会話。いかにもバタ臭い女優さんが出てきて、駄目かと思えば口を開けば、これまた案外しっかりした日本語が(彼女、日本育ちのハーフだそうですね) もうこの時点で 好感度大です。(わざわざ日本を舞台にしながら韓国人に日本人役をやらせて怪しげな日本語を話させてたカーレース物の映画と比べればどれだけ、こちらがいいか理解していただけるかと) あと、ガクトの剣道がインチキくさいハリウッドアクションじゃなくて、最低限日本風になってたのもよかったです。 そして、何よりも良かったのが、どんなに強くても、こちらが少数であちらが多数なら勝つことはできない(広場)、そして敵の数の力に対抗するにはこちらも数の力が必要(敵の本拠)、このごくごく当たり前なんだけど、映画では簡単に否定されがちなリアリズム大好きです。 デミ・ムーアが最近の馬鹿役じゃなくて、年齢相応の落ち着いた役になってたのもかなり嬉しかったな。 [CS・衛星(字幕)] 7点(2012-07-25 16:08:59)(良:3票) |
66. バック・トゥ・ザ・フューチャーPART2
《ネタバレ》 シリーズで見た場合、非常に評価が高いんだけれど、単体として見た場合少し。まず、3まで見たら成長と見れても、2の段階では主人公が少し魅力に欠ける。それから年鑑を取り戻す流れだが、あまり時間的な制約を感じさせないので緊迫感がどうも。だいたい、おそらく100%「1」を見てる観客が、あそこで取り戻せばいいと思ってるのに主人公だけが気がつかないのは、ちょっとあざとい演出じゃないかな。 ところで、あと2年半で日本企業は本当に、アメリカ企業を支配できるようになるんでしょうか?今、どちらにいらっしゃるかわかりませんが 伊藤富士通さん、ガンバ! [DVD(字幕)] 7点(2012-07-23 10:08:14) |
67. 刑事コロンボ/忘れられたスター<TVM>
《ネタバレ》 まあ、犯行そのものあまり優れたものでもなく、っていうか「映画見てました」って別に時間がくるってなくても、途中で何度でも退席できるわけだから、そもそもアリバイとしては無理。ただ、犯人にまったく記憶がないってのはある意味最強で公判維持するの難しいでしょうね。 そんな映画の感想よりも、ピーター・フォークさんの晩年を考えると、この作品をとってるとき、よもや将来自分がとは思わなかったでしょう。人間が老いていくって……。 ひたぶるにうら悲し。 [DVD(吹替)] 7点(2012-06-04 13:07:41) |
68. トラフィック(2000)
《ネタバレ》 キャサリーン・ゼタ・ジョーンズって不思議な女優ですよね。善良な役よりも、こういう悪い女性を演じる方が魅力的で。 さて、内容ですが普通こういった複数のストーリーが並行する場合、なかなか内容がつかみづらいんですが、3つが3つとも非常にキャラクターがしっかりしてたのでわかりやくて楽しめました。 一番面白かったのがメキシコの警察の話かな。特に、あの拷問の後でものすごく厚遇するっていうのはナチも用いた手法で興味深かった。あれで落ちない人間いないでしょう。 ただ、面白いストーリーを三つも詰め込んだんで一つ一つが若干ダイジェスト風で薄くなったことは否定できません。 それとアメリカ人にとっては当たり前のことだから描かなったかもしれませんが、もっと、人間の精神も、身体も破壊しつくす麻薬の有害性にも触れてもらわないと。この映画だけでは、少し問題のある有害な嗜好としか受け止められない恐れはあります。 その本質性がわかれば、麻薬の輸入業者も、豊かな暮らしを守るためだけに夫を救うために奔走する妻も(こいつの大事な、大事な、大事な、息子を麻薬で植物人間にでもしてやれば、自分のやってることの有害性をちょっとは理解できるんでしょうか?)、金のためにその輸入業者を救うために小汚い法廷工作をやる弁護士も、すべて蛆虫以下の存在であることは理解できるんですが。 あと、取締本部長の話はぬるかったな。一回も娘とまともに対決することもなく、あるいは監禁するとか有効な手段も取らず、やさしくやさしく包み込むだけで麻薬中毒が治るわけがない。あの娘の中毒が再発するのに百万ペリカ。 [CS・衛星(字幕)] 7点(2012-03-28 14:57:50) |
69. 刑事コロンボ/指輪の爪あと<TVM>
《ネタバレ》 いくつかあるコロンボの解決パターンの中で、この犯人をだまして動かすパターンが一番好きですね。見事に決まりました。 ただ、皆さんがおっしゃるように偶発的な事件だったため犯人側の魅力に欠けるので8→7 [DVD(吹替)] 7点(2012-03-19 15:35:21) |
70. 奇術師フーディーニ~妖しき幻想~
映画見る前に、実在の人物ということで興味を持って調べたのが我ながらミスでした。 キャサリン・ゼタ・ジョーンズとシアーシャ・ローナンって、自分にとっては夢のようなキャスト(親子丼大好物ですw)なんだけど、こうまで平坦な予定調和のストーリーではどうも。 [DVD(字幕)] 7点(2012-03-05 17:03:23) |
71. エンジェル ウォーズ
なんか肝心の少女たちに全然萌えるものがなくて、と書こうと思ったが念のため検索してみたら、エミリー・ブラウニング、あれ、なかなかの美少女じゃん、アビー・コーニッシュ エリザベス・ゴールデンエイジのかわいらしい侍女、とわかって意外でした。よほど、メイクが自分の感覚には合わなかったのかな。 ストーリー自体は、こういういろんな解釈ができる多重構造面白いですね。あと、自分的には戦闘シーン大好きです。 ただ、ずいぶんとパ○ツに拘ってる方がいらっしゃったけど、あれ、スパッツでしょ。愛知県の中年男性はもうそんなものには眉一筋動かしません(笑) [CS・衛星(字幕)] 7点(2012-02-20 11:49:02) |
72. ティアーズ・オブ・ザ・サン
《ネタバレ》 今さら、ハリウッド映画にそんなこと言ってもしょうがないんだけれど、実在する民族を人間性の全く欠如したモンスターのように描く表現ってどうよ?決して片一方だけ正義の民族紛争ってあり得ないと思う。もう少し歴史的、社会的背景も描いて欲しかった。 あと、戦闘シーンも酷かったなあ。少数の精鋭部隊が敵の大部隊を相手にするのだから、どんな工夫をするのかと思ったら、突っ立ったまま突撃して敵を撃退とか、ふざけるにも程がある。 アメリカ軍の上官のぬるさも苛っときた。本来なら、主人公の命令違反をとがめ、出来るだけ内政介入を避ける立場にある人間が、ずるずると引きずられあげくが、独立国の正規部隊に対してナパーム弾投下ですか。 実は、彼の行動そのものは人道的に間違ってはないと思うんだけれど、もう少しそこにいたる葛藤とか軋轢を描いてもらわないと…… 軽い、あまりに軽い。 ただ、こんな映画でも、性格は最悪のモニカ・ベルッチの魅力で三点プラスしてしまう自分も毎度のことながらどうかしてると思うw 映画鑑賞後しばらく考えて。アフリカでこういう虐殺が繰り返され、今後も繰り返される原因のすべての責任は、言うまでもなく旧共産圏も含めた欧米諸国にある。一つは国家にしろ企業にしろ無原則に近代兵器を与え続けたこと。二つは、奴隷制度と植民地支配によって、もとからあったかもしれない社会体制を完全に破壊し、しかも、新しい社会体制、秩序、倫理を自分たちの力で築きあげる機会を奪ったこと。第三は、そうでありながら、まともに国家を運営できないかもしれないということを知りながら、こんどは植民地支配者の悪名をさけるため、あるいは自分たちの流血をさけるため、独立をゆるしたこと。そして第4に植民地支配のために部族間の対立をあおりたてたこと。第5にキリスト教を宣教して、宗教的対立の火種を増やしたこと。等等、数え上げればきりがない。 だとしたら、欧米諸国の取るべき道は?内政不干渉、民族自決の美名のもとに、目の前で起こっている虐殺を放置するのは、あまりにも無責任だと思う。やはり、この映画のように介入するのがたった一つの解決策か?内政干渉、侵略者の汚名をあえてかぶせられながら。 [CS・衛星(吹替)] 7点(2012-01-19 14:27:49) |
73. ロード・オブ・ザ・リング/二つの塔
評価のみ。一つの作品としか思えないので、コメントはまとめて王の帰還に [CS・衛星(字幕)] 7点(2011-11-17 14:46:34) |
74. アリス・イン・ワンダーランド
アリスを演じた女優さん、撮影当時18歳ということで。別に成長したアリスと言うことで問題はないんですが、同じ18歳にしてももう少し少女らしさを留めた女優さんを選んだほうが作品の性格にあってたのでは?なんていうのは綺麗事で、正直彼女が登場した瞬間、激しく「萎え」てしまって。(笑) ただ、ハサウェイはどんなメイクだろうが素敵だし、原作をきちんと読みたくなるような丁寧な物語作りには好感を持ちました。 [CS・衛星(吹替)] 7点(2011-05-23 12:47:52) |
75. Shall we Dance? シャル・ウィ・ダンス?(2004)
この映画を見ながら、自分は逆説的にいかに竹中が嫌いかはっきり分かった。 スタンリー・トゥッチが特に上手かったわけではない。ただ忠実に役柄をこなそうとしてるだけで。しかし、その分、つまりどんな役柄でも自分の奇矯な個性で染めなければ気がすまない役者が出てない分、こちらを上品に感じた。 [CS・衛星(吹替)] 7点(2011-04-30 12:14:54) |
76. ラブリーボーン
《ネタバレ》 映像的には、ほぼ満点をつけられる映画だと思う。「中間の地点」の映像、特にこの世と連動して船が壊れていくシーンとか素晴らしかった。ストーリー的にも、遺族の悲しみよりも何よりも、殺された本人の悲しさ、憤りが表現されているのは秀逸。犯罪被害者の苦しみを表現される時、だいたい焦点が当てられるのは「遺族」の苦しみ、悲しみであって、本当は一番酷い目にあった被害者のことは「もう、しかたがない」の一言で切り捨てられるのは、あまりにも冷たい合理主義だと思われ。 ただ、被害者自身の悲しみ、怒りが充分表現されてるからこそかえって、あの結末には、疑問が残った。本当にそれでいいんか?何十年もの幸せな人生の代わりにたった一回のキスで満足なのか?もちろん、家族を自分への思いで苦しめたくないという主人公の優しい思いは理解できるけれども、なにかモヤモヤしたエンディングだった。(いろんな意味での抽象性を理解できない自分の未熟さのためかもしれませんが) あの犯人の最後は、「復讐するは我にあり」というキリスト教的思想によるものだと理解したけれど、もっともっと自分の罪を自覚させ、苦しませての死じゃなければ、なかなか納得できないですね。 シアーシャ・ローナンの可愛さをくわえてこの点数。 [CS・衛星(字幕)] 7点(2011-04-02 17:54:27) |
77. ブラザーズ・グリム
《ネタバレ》 正直、皆さんのおっしゃるとおりストーリーはボロボロですよね。外に及ぼす魔力は強力なのに内懐に入られるとまるで脆い女王とか、詐欺師と知ってて使ってたのに突然、詐欺師だからという理由で処刑しようとするフランス軍とか。なんか適当にグリム童話をつなぎ合わせた感じで。(だいたい、ドイツ人とフランス人とイタリア人がドイツで英会話を繰り広げる時点でw) ただ、特撮のなかでいくつかは視覚的に面白いものがあったし、兄弟の性格づけなんかも比較的よく出来ていたと思います。深いドイツの森の雰囲気とか好きですし。 それに自分の場合、目当てで見たモニカ・ベルッチは出番がすくないわりには、あいかわらず綺麗だったのはもちろん、レナ・へディ、誰かと思えば300でお妃をやった女優さん、ああいう見るからに強いタイプ、実はM気がかなりある自分としては、いいなって感じで楽しめました。 [CS・衛星(字幕)] 7点(2011-02-26 15:00:15) |
78. ラスト・ショー
《ネタバレ》 シビル・シェパードが最悪で、最強です。あまりにも説得力がありすぎるキャストですが、性格の悪い美少女って異性だけではなくて、同性の運命にも影響を及ぼすんですね。 あと、寂れゆく田舎町の雰囲気が好きです。 [CS・衛星(字幕)] 7点(2011-02-07 17:51:14) |
79. ワイルド・スピードX3/TOKYO DRIFT
まず、この映画の登録をされた方に敬意を表します。キャストから、最大の敵役と、主人公に深い影響を与えることになった友を排除してる点で。ぶっちゃけ、そんなの誰も知りたくないよな。ど下手な日本語使って日本人やってるアジア人の俳優名とかww。 さて、本題。例えば、こんな映画があったとしよう。「覚醒剤(薬物でもOK)は素晴らしいよ。覚醒剤を常用すると新しい世界が広がるよ。覚醒剤を通じて友情も育まれるよ」なんてテーマの映画を作り、かろうじてエンドマークで「覚醒剤は人体に危険な影響を及ぼします」なんて映画が。もちろん言論・表現の自由の観点からは、どんな映画でも作るの自由だけれど、おそらく受け入れられることは無いだろう。 この映画ワイルド・スピード×3は、倫理レベルにおいて、そういう映画と同レベル、あるいは、それ以下かもしれない。(覚醒剤常用はたいていの場合、常習者本人が崩れていくだけだから) 自動車の危険運転によって、毎年必ず犠牲者が発生してるのに、よくこんな映画作ったり、配給したり、上映できたりできるなあ。この映画に関わった全ての人間の倫理性と知性に重大な疑問を感じます。 っていうのが、あくまで倫理的な建前で、実は、結構楽しんでしまったw(そのことで、自分に疑問をまた感じるわけで) 何しろ、さすがハリウッド。無駄にお金かけてるだけあって画面が、ひたすら派手。峠道を何台もつらなってドリフトして行く車、東京都内での派手なカーチェイス。モブシーンのその他大勢の女の子達の質の高さ。 どなたかがおっしゃってるように、BGVとしては最高の映画かもしれない。 ただ、自分のように自動車を速く走らせることに全く意味を感じない人間にすら、これほどの面白さを感じさせるということは、やはり有害性はかなり高いと思われ。 ほとんど空気なんですが、ちょっとおぼこい感じの北川景子、貴重で魅力的で+0.5点でこの点数に 平成24年4月23日追記 上記した魅力的な面や、評価を変えるつもりはないんだけど、どんなに完璧な運転をしていても事故を起こす可能性はあり、その事故で全く関係のない第三者を巻き込む可能性があるという発想がすっぽり抜けてる脚本家の頭の中身を検証してみたいですね。 自分らの遊びのためにまったく関係ない第三者を殺したり傷つけてしまったら、主人公とあの親ばかおやじがどんな顔をするか、見てみたい。 [CS・衛星(字幕)] 7点(2011-02-02 12:18:43)(良:1票) |
80. カールじいさんの空飛ぶ家
《ネタバレ》 はっきり言って全く見る気が無かった映画。キャラクター重視なんで、どなたかがおっしゃってるようにむっつりした野村元監督風の爺さんが、落合の息子風または、朝青龍風の少年を連れて風船に乗って空へ飛んでく映画とかまるで食指が動かなかった。 ところが………、今回家人に頼まれて録画して、ほんの数分DVDに上手く焼けてるか確認するために見始めたら…… 止まらなかった(笑)。 これほど、人間というものがきちんと描かれてる映画は実写でも見たことが無い! 爺さんには爺さんのそれまでの生活と人生があり、少年にも少年の現実の生活があり、冒険家にも長い報われない人生がある。 一人ひとりの人間をこれほど丁寧に描く姿勢が、すごく楽しめた。 あと、実はかなりの犬好きなんで、ボールを投げられると追いかける犬、カラーをつけられて恥ずかしがる犬、すべて自分的にツボでした 2月27日追加 再見してみて。う~ん。物語の素晴らしさ、犬の可愛さに対する評価は全く変わらないんだけれど、やはりキャラクターの外見上の魅力の無さがどうも。これまで数多くの人と議論してきたのだけれど、映画とかドラマとかあるいは漫画、アニメ、全て人間の視覚に訴える表現手段である以上、見た目のよさ、外見上の魅力というものを全く度外視する姿勢は、本末転倒だと思う。もし、そういったものに全く価値を認めないのなら、視覚に訴える表現手段をとること自体がおかしいと思う。もちろん、アメリカ人と自分の感性の違いはあるにしても、少なくとも主要キャラクターの外見に全く魅力を感じない「アニメ」に対してあまり高得点をつけることは出来ない。アメリカ人の目から見ると、あの少年は魅力的に映るんだろうか? [CS・衛星(字幕)] 7点(2011-01-26 19:07:38) |