781. ショート・サーキット
ナンバー5は、感情が芽生えたとは言え、規格から外れた落ちこぼれロボット。落雷直撃でらりらり~、仲間達と同じ行動を取れなくなっちゃう、レールから外れた脱線人生。でも、だからこそ面白くて愛すべき存在で。個性って大事なんだね、って映画でした。クライマックスの、当時ノッてたジョン・バダムらしいアクションも嬉しい感じ。ちょっと「E.T.」から持ってきました、みたいなシーンが多いのは気になりましたが。 6点(2003-12-07 14:12:29) |
782. ジュマンジ
《ネタバレ》 お子様向けのがちゃがちゃした映画かな?と思ってたら、意外に楽しめる映画でした。すごろくによって出てくるネタが、そんなにアイディアたっぷり面白そう!って感じではなかったのですが、実際の映像になってくると、それなりに迫力も面白さもあって。警官のキャラクター最高ですし(あの悲鳴ときたら!)。ロビンに、きちんと救いのあるラストシーンが与えられていたのも好印象。ずんどこずんどこしたBGMが印象に残る映画でした。 6点(2003-12-06 23:01:13) |
783. 地獄の黙示録
ノンクレジットな70ミリ版で見ました(ラストの炎上が入ってないタイプですね)。色々と賛否両論ある映画ではありますが、私はこの映画、やっぱりコッポラが上手い事コントロールできなかった映画、だと思います。描かれるエピソードがとっ散らかった印象で、それはベトナムの混乱を表している、と好意的に解釈できなくもないですが、やっぱり編集しきれてないだけなんじゃ、と。その繋がりが悪いために、マーティン・シーンが辿る物語に、ちっとも意識が向いてゆかず、彼のドラマが迫ってきません。かと言って、「ジュラシック・パーク」のように地獄巡りツアーに同行した観客の視点、という訳でもないですし。登場する様々な映像には、視点の差異があり、それはコッポラが確固たる信念の元で撮ってた訳じゃない事を感じさせます。その末に辿り着く世界は、もはや映画のリアリズムから軌道を外れたファンタジー。カーツさん、「狂気」に説得力を感じさせて下さいな、と思う私なのでした。 6点(2003-12-06 14:13:51)(良:1票) |
784. サンキュー、ボーイズ
子離れできないママ状態のドリュー。うーん、あのちびっこかったドリューがママ役ですよ。しかもその子供、ラストの方じゃチビじゃなく青年状態。時が進む早さをひしひしと感じる今日この頃。それはともかく、この映画は、人生いろいろあって、夢もそう簡単には叶わないけど、それでも私は生きてゆくの!とゆー、ちょっと鬱陶しさを伴わなくもない半生記。えーと、少し反省もしたら?なんて言いたくなる感じもあります。共感できない物語な上、途中どんどん映画の焦点がボヤケてくるので、かなりキビシいです。世の中、実話の凄さというのもあるのですが、これは実話なりの退屈さ、というのを味わわされた映画でした。 6点(2003-12-05 22:20:13) |
785. ザ・プレイヤー
皮肉で面白い映画だと思う一方、所詮はアルトマンの僻みなんじゃないの?なんて意地悪く思ってしまったりも。自分の映画で勝負すれば済むものを、結局ハリウッドが気になって仕方ないんです!宣言しちゃってるよーなモンで。土俵の広さを認めずにひとり相撲を取ってる、まるでアメリカの井筒監督のよーな感じがしちゃいますよん。 6点(2003-12-05 19:41:23)(笑:1票) |
786. ザ・フライ
テーマと描写が、必ずしも一致してるとは思えないなぁ、と思いました。取りつかれた男と、それを愛した女の哀しみを語っても、一方で描きたいのはぐちょぐちょホラーなんでしょ?って感じがしてしまって。ぐちょぐちょに意味を持たせてる映画に、私は作者の「自分がやりたいのは哲学的な事なんです」という言い訳がましさを感じてしまうんですけど。まあ、クローネンバーグの場合、そのぐちょぐちょ(肉体に異物が入り込んでくる恐怖)こそが永遠のテーマだったりするので、判らないでもないんですけど、いかんせん、この映画、ホラーホラーしてましたからねぇ。ホラーを低く見てるつもりはないんですけど・・・。 6点(2003-12-05 19:32:28)(良:1票) |
787. ザ・デイ・アフター
放射線がもたらす人体への影響をしっかり描いてはいなくて、核戦争になっちゃったら、こんな悲劇が訪れるんだよ、というエッセンスを描いたにとどまっているんですが、存在意義はある映画です。ただ、「トータル・フィアーズ」などを見ると、アメリカ人、まだ核爆弾を、ただのでっかい爆弾、だと思ってるフシがあったり・・・。ハリウッドが、そのものズバリを描けないのは、ウラに核開発事業や軍事開発のカラミがあるのかなぁ、なんて勘ぐったり・・・。 6点(2003-12-05 14:38:18) |
788. ザ・エージェント
この映画を見に行った時、2列前の黒人男&日本人女のカップルが、ずーっと喋り続けだったんです。周りの人達が何度も何度も注意するんですが、それでも喋り続け。お陰で映画に集中できなかった私、トム・クルーズの演技がやたらに力みっぱなしのオーバーアクションにしか見えませんでした。ウザい兄ちゃん、くらいにしか思えなかったワケで、当然、どんなドラマが展開しても「あー、はいはい」って。この映画は私の中で、「渋谷はもう映画を見るべき世界じゃない」という事を強く認識した映画、でしかなくなってしまいました。 6点(2003-12-05 13:04:55) |
789. サイレント・ムービー
今の時代(と言っても30年近く前ですが)にサイレントムービーを作ろう!という題材をサイレントムービーにした映画。でも、ポール・ニューマンが車椅子レースしたり、バート・レイノルズが全裸でアブナい事になったり、っていうネタは、ちっとも笑えなかったりします。メル・ブルックスの笑い自体がその場その場の思いつきみたいに流れてゆくものですから、物語にちっとも魅力がないんですよね(原作のある「メル・ブルックスの大脱走」は別ですけれど)。アン・バンクロフトの意外な芸には感心させられますが、サイレントで人を笑わすには、みんな、もっともっと体を動かさないと。 6点(2003-12-04 13:34:03) |
790. コン・エアー
ニコラス・ケイジが寡黙過ぎて、ドラマを感じるもなにも、ちっとも何にも伝わってこないんですけど、と思いました。あと、このテの映画のパターンで、警察側があまりにマヌケ。だけど、細かいコトはどーでもいーや、って感じのアクション映画ですから、ただなーんにも考えずにあはは~、って見ていれば、ワリと楽しめます。そうそう、だんまりケイジが唯一、まだ見ぬ娘のために買ったぬいぐるみにこだわるあたりは好きです。まあ、新しい娯楽アクションの世界に出会って感動!ってな事は全然ない映画ですけど。 6点(2003-12-03 23:57:26) |
791. ゴッドファーザー PART Ⅱ
私のこれからの課題映画の1つですね。映画好きになりたての頃、劇場で見て、交錯する内容に何が何やら意味不明(そりゃ前作も見てなきゃ当然ですが)。つーか、ビデオでもナンでもいいから見直せよ、おいら。名画と言われる映画を見てなかったり、遠い昔に見たっきり、というパターンが多いのがなんとも・・・。ひたすら陰鬱で、アル・パチーノとダイアン・キートンの落ち窪んだ目ばかりが印象に残る映画でした。哀しみに支配された映画、という記憶があるんですけど、どうでしょう? んんー、良かった、のか?という当時の思いを点数にしてみました。 6点(2003-12-03 21:18:04) |
792. 交渉人(1998)
当時の評判ほどには楽しめませんでした。主役二人の駆け引き、対決は面白いんですけれど、途中の銃撃シーンなんか、ダレ防止用でしょ?なんて意地悪な事考えたりして。それに、背景に存在する陰謀が言葉だけで語られるので具体的な悪の姿がちっとも見えてこず、クライマックスは唐突な感じ。もっとも、作劇上、そこをしっかり描く、って訳にはいかないのですが、やり様はあったんじゃないかなぁ?と思います。結構長尺なワリには、一切退屈しないで見られる映画ではありますが。 6点(2003-12-03 14:15:06) |
793. ゲーム(1997)
《ネタバレ》 オチを予想しつつも、れれ?おや?んん?と予想からハズれてゆく不安感。その観客側の心理をよく突いてる映画ですね。でも、テンポ悪くて、ネタ映画なんだから、もっとサクサクっと進行して欲しかったなぁ、という印象がありました。こうも勿体つけられるとねぇ。つーか、フィンチャー映画って、いつもテンポ悪い気がして。それに、強引過ぎだし。綿密に計算し尽くしたってムリでしょ、あの展開は。マイケルの行動全てを100パーセント全部予測できなくっちゃ。神様じゃないんだから。 6点(2003-12-03 12:54:14) |
794. クリスティーン
《ネタバレ》 キング原作ものとしては、まあまあの方、じゃないかな、と思います(カーペンター映画としても、って言いたいところですが、ファンの人に「お前は彼の良さが判ってない!」って怒られるかも)。赤い、魅力的なボディのクリスティーン。でも、彼女の執念は・・・って、なんだか「危険な情事」みたいな映画です。クルマだけど。できれば、ラストは原作通りの展開を見たかったですね。キングものの映画化って、アンハッピー→ハッピーエンドに変更されちゃう事が結構あって。ところで、むかしむかし、アメリカのドラマで、クルマにお母さんの霊が乗り移っちゃうコメディがあったんですけど、元ネタってそれかなぁ(あんまり昔過ぎて、タイトルも覚えてませんが、クルマが喋るの)。 6点(2003-12-02 21:49:59) |
795. グッド・ウィル・ハンティング/旅立ち
ウィルのぐじぐじとした苦悩に共感できなかったりするので、あまり楽しめませんでした。どうも脚本にヒネリが感じられなくて、一直線にいい映画、って感じなので、ヒネクレ者としては物足らなくなってしまうんですよね。ロビンなんかも、フツーにいい人、って感じにしか見えませんし。ウィル、所詮天才だし。最初に天才ありき、ってのはどうしたってそこから物語が広がったり、転がったりする時の気持ちよさに欠けてしまうんですよね。なんだかんだ言ったって天才だから、で片付いてしまうので。親友チャッキーの存在は良かったんですけど。 [映画館(字幕)] 6点(2003-12-02 15:03:26) |
796. グッドフェローズ
マフィアも幹部じゃなく、下っ端のチンピラさん達っていうのは、日本のヤクザ映画の世界とあんまり変わらないんだなぁ、なんて事を考えたり。暴走と裏切り、自滅、そして遺恨の世界。正直なところ、スコセッシの映画が苦手な私なので(私がエキサイトできたり感情移入できるタイプの映画を作る人じゃない、という事ですね)、この映画、かなり退屈して見てたのは事実ですが、苦い教訓を残す映画、という印象は残りました。 [映画館(字幕)] 6点(2003-12-02 14:56:47) |
797. キング・オブ・コメディ(1982)
アジシオ太郎なデ・ニーロが(判らない事書くなよぉ・・・)妄想ぶんぶん言わしながら行動に移しちゃう物語、なのですが、タイトルから受けるイメージと裏腹に、笑える映画ではないですねぇ。まあ、スタンダップコメディ、なんてのがピンと来ないくらい(日本だと「ゲッツ!」とか「牛くん、牛くん」「なんだい、カエルくん」とか「ま~ちがいない」とかか~?って)アメリカと日本じゃ笑いの違いもある訳ですが、笑えないのはそのせいじゃなくて、そもそも笑い自体を狙ってなさそうだからで・・・。ジェリー・ルイスにふりかかる災難に、苦笑するしかない状態。この映画のデ・ニーロみたいな思考パターンの人って、実のところ、意外と多いんじゃないでしょうか。苦情を聞く仕事をしていた経験がある私としては、今思い返せばシャレになんない映画だった事に気付くのでした。 6点(2003-12-01 21:36:36) |
798. キャスト・アウェイ
《ネタバレ》 止まっていた人生を、再び進み出すラストシーン、いいんですけど、でも、私としては、あの無人島生活の部分を、もっともっと見ていたかったなぁ、と。アラン・シルヴェストリの毎度過剰な音楽が全く流れず、自然の音だけで描かれる無人島世界は、過酷ではあるけれど、静かに、心安らぐ気分にさせてくれました。自分と、ウィルソンしかいない世界で、ただ生きてゆく、それだけの日々に、ちょっと憧れを抱いたりして(まあ、実際にそうなったら、たまったモンじゃないですが)。あ、蛇足ですが「エネミーライン」にウィルソンネタがあったの思い出しました。 6点(2003-12-01 11:29:36) |
799. ギフト(2000)
閉ざされた田舎に住む人々の閉ざされた心の闇。現実に向きあえない主人公が、人々の闇を解放してゆく事で、自らも解放されてゆく、という、ちょっとイイ話のようにも思えますが、何しろサム・ライミなホラーですから。寒色の雰囲気に包まれてた、美しさを感じる世界の中の、ダメ人間の渦。ダメな人達に対する救済の物語として考えると、サム・ライミらしいのかなぁ、なんて。 6点(2003-12-01 11:12:25) |
800. キッド(2000)
《ネタバレ》 この頃は、「マーキュリー・ライジング」「シックス・センス」そしてこの映画と、毎年秋になると何故かウィリス&子供モノが公開されておりましたが、この映画はディズニーブランドなファンタジーゆえ、ホンワカ系映画ではありました。自分の過去の姿に出会い、自分を見つめ直す事で、諦めていた夢を取り戻し、そしてラストにはオチがあり、と。結構感動しちゃったりもする、いい映画なんですけど、夢は努力すれば必ずかなう!とゆー主張は無責任ではないかえ?なんて思ったりもして。このトシになるとね、そういうの信じられなくなるだけじゃなく、そういう考え方は人にひどい迷惑をかけたりもするのよ、なんてね・・・んー、夢のない大人でごめんなさい。 6点(2003-12-01 00:29:45) |