101. マルホランド・ドライブ
私も某サイトの解読コーナーを拝見してやっと解りました。成程なぁ…と思いつつ、やはり映画は一回見ればある程度解るようにしてほしいと思いました。小説や絵画と違って映画を何度も見直すのは時間も労力もかかるので。 相変わらずの独特のミステリアスなムードはとてもいい感じ。 [DVD(字幕)] 7点(2005-09-25 13:05:10) |
102. オデッセイ<TVM>(1997)
ギリシャ神話の有名な叙事詩の再現。所々変更箇所はあるけど、比較的原典に忠実ではないかと思います。読んでて個人的にイメージしにくかったのが「スキュラとカリュブデスの岩」。スキュラは大王烏賊(SQUID)の語源ということで何となく想像できるけど、大渦を生み出すカリュブデスって何?…と思っていたので、この映画のイメージ像は何となく腑に落ちました。セイレーンが出て来ないのは残念。 [ビデオ(字幕)] 7点(2005-09-25 12:26:45) |
103. コラテラル
「10ミニッツオールダー」を見た後だったので、冒頭だけで「一編の映画だ…」と感心ました。最後にああ繋がって来るとは。黒人なのにジャズに全然興味の無い主人公の造形も面白い。淡々としつつ語り口の旨さで最後まで心地よく鑑賞できました。 ただ「隣人が死んでも気付かれない街(LA)は嫌い」と「地球上の砂粒が一つ二つ消えても問題ない」という考え方に整合性はあるのだろうか?とも思いましたが。 [DVD(字幕)] 8点(2005-08-28 23:46:22) |
104. ヴィレッジ(2004)
《ネタバレ》 全体的に良くできた話だと思います。絵的にも「ジェボーダン」よりずっとイイ。ただ、ああいう伝統的な環境が10数年(?)やそこらで作り上げられるものなんだろうか?という辺りに違和感を持ちました。 [DVD(字幕)] 6点(2005-08-28 23:17:05) |
105. 悪魔のいけにえ2
なぜブレーキかけない?なぜ警察が張り込んでない?なぜ銃器用意してない? …残虐さよりもツッコミすぎて気分が悪くなりました。地獄の遊園地のセットは迷路みたいで良かったです。 [DVD(字幕)] 5点(2005-08-28 22:32:12) |
106. THX-1138
《ネタバレ》 全体主義SFといい、白い近未来像といい、いかにも70年代で古い事この上ないですが、気にならず堪能できたのが意外。細部にも神経配らせて丁寧に創り上げられた物は、いつ観ても鑑賞に堪えうるもの何なんだなぁ…と思いました。アート性と娯楽性のバランスが絶妙。白基調の世界から一転して赤い大夕焼けへの変換は「ブレードランナー(完全版)」ラストの森林滑空に匹敵する位に好きです。 関係ないですが漫画「BLAME!」は「ブレラン」よりこちらに多く影響を受けてる感じですね。 [DVD(字幕)] 9点(2005-06-12 01:13:16) |
107. ウエストワールド
確かに「ターミネーター」の元ネタという感じですね。ユルブリンナーの演技はシュワルツネッガーとはまた違った怖さがあってイイです。 さすがに今見るとしょぼく見えるのは否めませんが、逆に70年代SFサスペンス特有の「気怠い緊迫感」が、何ともいえない味になっていて個人的に好きです。 [DVD(字幕)] 7点(2005-04-03 11:13:14) |
108. キル・ビル Vol.2
最近のアクション映画は、前半は派手なシーンの見せ場満載で、中盤以降ちょっとダレる…というパターン多いですが、Vol.2はまさにその中盤以降をわざわざ一本の映画にしてしまったという感じ。シブいといえばシブいですが、Vol.1のような派手派手しさやケレン味が少ないので、陰惨な部分が強調されすぎて、爽快感が味わえなかったのが残念です。 あのオチにしても、娘の立場からするとあれで良かったのかどうか疑問に思いました。 [DVD(字幕)] 6点(2005-04-03 03:10:13) |
109. ハンテッド(2003)
《ネタバレ》 中盤からラストまで延々と続く追いかけっこが良かった。郊外の住宅地→都会の雑踏→地下道→公園→高架電車→橋脚→河→峡谷の瀑布…いつ終わるともなしに追跡シーンが延々と続く。このまま最初の原生林まで行くのかと思ったら、途中で終わってしまって残念。こんなに正確に追って行けるものだろうか…と思ってしまうので、足跡を分析して追跡するトラッカー(?)という専門職について、もうすこし解りやすく説明しても良かった気もします。演出・脚本にもう一つ何か足りない感じが惜しい。ローケーションが心地よいので個人的には結構好きです。 7点(2005-02-15 00:48:38) |
110. デッドコースター
悪霊の仕業なのか、純粋な物理的帰結なのか、ともかくも「人智を越えた」としか言いようの無い恐怖の発明が見事。結果がわかっているのにこれだけハラハラさせるというのも新鮮。後から1も見ましたが、1のように水がひとりでに引いていったり、電線が怪物のように襲ってきたりするような人為的な演出がない分、こちらの方が「得体の知れなさ」度もUPしているようでイイです。結末はちょっと苦しいかも。 8点(2005-02-15 00:41:24) |
111. ミーン・マシーン
あまりお目にかかれない欧州サッカーものなので期待してたんですが…どうも演出・脚本が大味、というか適当な感じで、個人的にいま一つでした。この手の物に良作が少ないのは、実際のサッカーがあまりにドラマティックで、あえてフィクション作ろうという人少ないのかな… 5点(2005-02-15 00:36:13) |
112. ファントム(1998)
密室殺人だったりバラバラ殺人だったり、挙句に台所の排水溝の奥から不気味な聖歌が聞こえてくる…どうみてもサイコ/ホラー映画。「あれ?たしか動物パニック借りてきたはずなのになぁ…」と思って観ていたら、後半その疑問を一気に解消する自然動物が登場。かなり強引ながら一応説明のつくところがイイ。 原作はクーンツというより島田○司辺りであった方がフィットしそう。 [DVD(字幕)] 7点(2004-12-19 10:39:01) |
113. マルコヴィッチの穴
ネタ的にはこういうの好きですが、何かもうひとつでした。何故だろう? アイデア勝負の映画にしてはあまりにテンポがもったりと、普通のドラマっぽい感じ。 6点(2004-11-22 23:17:47) |
114. 未来警察
工作風昆虫メカ地獄。チープでシンプルだと逆にアイデアの良さがよく味わえるというのはあります。大して期待してなかったB級ものにこういうのがあるとちょっと得した気分。 7点(2004-11-22 23:04:34) |
115. カンパニー・マン
センスのいい映像でしたが「CUBE」のように突き抜けた感じは無かったです。数ある地味な電脳モノの一つという印象。 6点(2004-09-18 20:41:46) |
116. キル・ビル Vol.1(日本版)
マンガ的発想?もここまで突き詰めれば一級のエンターテイメントになるんだなぁ…って感じで面白かったです。青葉屋のセットもイイ。やたら大味な殺陣が延々と続くのはちょっとダレました。確信犯的ワルノリや残虐性において、普通のアクションと「悪魔の毒毒モンスター」の中間辺りに位置する感じ。「バトルロワイアル」的な騒ぎが聞かれなかったのが不思議。 8点(2004-09-18 20:05:43) |
117. RONIN
個人的にはカーアクションは出色の出来でした。コロッセオとかのロケーションも渋い。ただ何か印象に残り辛い。裏社会のプロという設定が好い加減陳腐になってきているのかも。 6点(2004-09-07 23:59:29) |
118. アナライズ・ミー
割合面白かったです。デニーロ、コメディやらせても一級品だなぁ。終盤の展開はちょっとお約束的すぎる気もしました。 6点(2004-09-05 12:28:13) |
119. レナードの朝
おそらく何ヶ月かけて実際の患者を研究したであろうデニーロの役作りはスゴイ。現実世界を(恋愛感情をも含めて)知り始めた途端、再び現実から消えていかねばならない苦痛、やるせなさは見てるこちらにも良く伝わってきました。そもそも「世界が進んでいるのに自分一人が取り残される」という恐怖は、この病気に限らずいずれ死を迎えるに当たって誰もが体験せざるを得ないものなんですね。 あと音楽療法のシーン…効き目のある音楽が人によって管弦楽だったりジミヘンだったり、というのが面白かったです。 7点(2004-09-05 12:10:24) |
120. スコア
最後のどんでん返しもキレイに決まって上手くまとまった映画だと思います。激渋のデニーロ素敵。でも幾らスタイリッシュに決めても所詮ドロボウというのがどうも馴染めません。 7点(2004-09-05 11:27:13) |