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イニシャルKさんの口コミ一覧[この方をお気に入り登録する

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101.  ハワイアン・バケーション 《ネタバレ》 
「トイ・ストーリー3」のその後を描いた短編。まずは持ち主が変わっても以前と変わらぬ雰囲気のウッディたちに安心感を覚える。持ち主であるボニーが一家でハワイ旅行に行くことになるが、一緒に行こうとしていたケンとバービーのためにほかの仲間たちが部屋の中でハワイ旅行を実現させてあげるというストーリーで、相変わらず彼らの優しさも感じられるのがいい。さすがに長編だった3までと比べると物足りない部分もあるが、5分ほどの短編としてはまとまりもちょうどよくて楽しめた。
[CS・衛星(吹替)] 6点(2016-03-13 09:17:24)
102.  刑事コロンボ/死の方程式<TVM> 《ネタバレ》 
今回の犯人は化学エンジニアで、冒頭暗室で爆弾を作るシーンはなかなか期待させられるものがあるのだが、ロディ・マクドウォール扮する犯人の性格が子供じみていて犯行後も挙動不審な態度や行動をとるので、倒叙形式でなくても犯人は見ていてすぐに分かるような感じなのがちょっと残念。でも、頭のいい化学エンジニアの犯人の性格が子供じみているという設定は面白かった。「猿の惑星」で彼が演じたコーネリアスの吹き替えといえば山田康雄というイメージがあるのだが、本作では野沢那智が吹き替えを演じている。その吹き替えもテンションが高く、「汚れた超能力」でも犯人の吹き替えを演じていたが、それ以上にハマっていて、それが今回の犯人 ロジャーのキャラクターをより強烈なものにしていて(本人は少々やりすぎたと言ってたみたいだけど。)、話としては正直それほど面白いものではないのだが、このおかげでロジャーはとても個性的で印象に残る犯人になっていて、彼を見ているだけでも楽しい。(原語版だと印象がまた違うのだろうけどどんな感じなんだろう?)このシリーズ多くの作品でコロンボは高所恐怖症というのが強調されているが、ラストで動いているロープウェイの中で犯人を罠にはめていたのがそれだけに印象的だ。すべてを看破されたあとのロジャーの高笑いも余韻を残す終わり方でけっこう好きなエンディングだった。しかし、コロンボとロジャーの対決はだいぶ物足りず、もう少し見どころが欲しかった。
[CS・衛星(吹替)] 6点(2014-10-25 15:28:24)
103.  刑事コロンボ/黒のエチュード<TVM> 《ネタバレ》 
犯人が犯行時に落としたタキシードにつけていた花(しっかりおおうつしになる。)が決め手になるという結末が弱い。今回の犯人は交響楽団の指揮者という設定なのだが、その指揮ぶりは素人目に見てもあまりにも下手くそとしか言いようがなく、これで高名な指揮者なのかという疑問を感じてしまうのも致命的だった。映画監督としても有名なジョン・カサベテスが犯人役を演じていることで知られるエピソードだが、正直出来はイマイチなように思う。しかし、このエピソードでは疑いを持ちながらも夫を信じようとする妻の描き方や、被害者の友人である少女が目撃証言をするシーンのドキドキ感、ラストで犯人が妻の耳元で愛を囁くシーンなど印象に残る部分もなくはなく、それによってだいぶ救われているような気もする。コロンボの名無しの愛犬が初登場するエピソードでもあり、この時点ではコロンボはあれこれ犬の名前を考えているが、結局後々のエピソードでもちゃんとした名前はつけてもらえていないのがなんかかわいそう。
[CS・衛星(吹替)] 6点(2014-04-26 17:02:05)
104.  刑事コロンボ/死者の身代金<TVM> 《ネタバレ》 
本格的なシリーズ化を前に単発ドラマとして作られた第2話である今回はシリーズ初の女性犯人となるが、上のあらすじにもあるように自分の成功のためだけに結婚した夫を殺害し、その後誘拐を偽装して身代金まで用意するなどかなり周到でいやらしい犯人像が描かれている。でも、こういういやらしい犯人だとコロンボとの対決は盛り上がるので面白い。わずかな証拠から疑いをかけ、犯人を追いつめるコロンボだが、その追及を余裕でかわしていく犯人との対決は見ごたえじゅうぶんで、解決シーンにもさほど強引さはなく、犯人がその性格があだとなって逮捕されるというオチも皮肉めいていて印象的。それに既にこのシリーズらしいユーモアがよく出ていて、中でもコロンボの高所恐怖症。犯人と一緒にヘリに乗っていて操縦桿を握らされてあたふたするコロンボには思わず爆笑させられたし、ラストの空港の喫茶店で札束を前にして支払いのために財布を探すシーンも笑えた。しかし、今回はやや間延びした部分があり、この後の作品に比べて本格的にコロンボと犯人が絡みだすのが遅く、そこが残念といえば残念。とはいえ、このシリーズの魅力はこれ一本でじゅうぶん伝わってくる、本格的なシリーズ化を前提とした単発作品としてはかなり上出来な作品だと思う。
[CS・衛星(吹替)] 6点(2014-04-15 10:27:17)
105.  刑事コロンボ/二つの顔<TVM> 《ネタバレ》 
冒頭に犯行シーンが描かれ、コロンボが容疑者と睨んだ男(マーティン・ランドー)に追及を始める。ここまではいつも通りの展開なのだが、このエピソードでは容疑者の双子の兄が登場することによってどちらが犯人なのか分からなくなるというミスリードがあり、倒叙ものでありながら視聴者もコロンボと一緒に犯人を推理していくという構成になっているのが面白い。しかし、結局はその双子の共犯というやや反則ぎみの結末だったのはせっかく犯人は双子のうちどちらかというミスリードで最後まで引っ張っていただけに非常に勿体ない気がした。仲の悪い双子という設定だったのでこのエピソードに影響を受けたであろう「古畑任三郎」の「ラストダンス」のような展開でも良かったような気がする。とはいえ今回は笑えるシーンが多く、飛び入りで料理番組に出演するコロンボのあたふたする姿もコミカルだが、やはり本作のいちばんの笑いどころはコロンボと家政婦のやり取り。コロンボがことあるごとに家政婦に怒られるシーンが最高に面白く、双子とのやり取りよりも印象に残り、ひょっとしたら今回のコロンボは双子の犯人よりもこの家政婦のほうが手強かったのではないかと思えるほどだ。既に書かれている方もおられるが、中でもようやく機嫌を直した家政婦の前でテレビを修理しようとして失敗し、それが原因でまた怒られるシーンはコントのようで楽しい。家政婦の吹き替えを演じる文野朋子(神山繁の奥さん)の声もヒステリーな家政婦のキャラにピッタリとはまっていた。
[CS・衛星(吹替)] 6点(2014-03-22 13:03:36)
106.  刑事コロンボ/断たれた音<TVM> 《ネタバレ》 
今回の犯人は難聴のチェスプレイヤー。冒頭からタイトルマッチでの対局を控えた犯人と今回の被害者である老人との関係や、チェスで勝ち抜くことが人生のすべてといったふうな犯人の深層心理が丁寧に描かれているが、今回の犯人の動機はこの老人との対局で勝ち目がないから殺してしまうというえらく子どもじみたもので、殺人事件を起こす動機としては正直言って見ているこちらが呆れてしまうほど弱く、プライドの高そうな勝負師のやることとは思えないし、この犯人自体も魅力には乏しい。難聴という犯人の特徴を活かした結末で、これもやや強引に感じるが、この強引さはこのシリーズらしいところで決して嫌いではない。それよりも今回は犯人が一度手にかけた被害者が一命を取り留めるというこの手の倒叙ミステリーとしては珍しい展開が面白く、結局終盤近くになって被害者は死んでしまうものの、それまではひょっとしたら今回は未遂のまま犯人がコロンボに逮捕されて被害者は最後まで死なずに済むのではと思いながら見ていた。 少し甘いかもしれないがこの展開にプラス1点。
[CS・衛星(吹替)] 6点(2014-01-11 14:13:44)
107.  ターザン(1999)
ジャングルで猛獣に育てられた主人公がほかの人間と出会うという展開はディズニーでもほかに「ジャングル・ブック」(アニメ版は未見。)があるようにややありがちだとは思うのだが、ちゃんとジャングルの動物たちとジェーンたちの間で板挟みになり、苦悩するターザンを描けているし、見ごたえじゅうぶんとまではいかないが、つまんなそうと思いながら見始めたせいか最後まで飽きることなく楽しめた。ヒロインのジェーンがこれまで見たディズニーアニメのヒロインの中でも特に魅力的なキャラに描かれていて印象に残る。それに全編通して流れる歌も非常にマッチしていて良かった。ターザンの吹き替えは金城武で、最初はどうなんと思っていたが、それほど違和感もなかった。それにしても「アラジン」のジャファーもそうだが、本作のクレイトンも実に気持ちのいい悪役だったなあ。
[地上波(吹替)] 6点(2013-11-11 01:38:37)
108.  インナースペース 《ネタバレ》 
「ミクロの決死圏」を見た流れで取りあえず本作も見てみたが、こちらは「ミクロの決死圏」とは違い、人体内の冒険よりも、ミクロ化実験に必要なチップが奪われてしまい、それを取り返すほうに主観が置かれているため、「ミクロの決死圏」とはかなり印象の違う映画になっているが、こちらも面白かった。体内に入られる人間が健康体で、体内のミクロ化した側の人間と通信で会話したり、キスがきっかっけでまた違う人の体内に入ったりするのが、「ミクロの決死圏」との最大の差異だ。ストーリー展開としてはシリアスだが、コメディー要素も強く安心して見ていられるのもよかった。見る前は中学生くらいの頃に見ておけばよかったかなと思うかもと不安だったのだがそういうこともなかった。主人公は一応ミクロ化するタック(デニス・クエイド)ということになっているが、設定上彼の存在感は薄く、タックが体内に入り込むことになる内気なスーパーマーケット店員 ジャック(マーチン・ショート)が自然と主人公然としてくるのは仕方のないところ。頼りなさげなジャックがタックに励まされ徐々にやる気を出してくるあたりは単純だが爽快感があっていい。デニス・クエイドの恋人役がのちに彼と結婚することになるメグ・ライアン(懐かしい!)で、共演シーン自体は少ないが、ラストシーンは二人の結婚式のシーンというのもあとから見れば意味深に思える。でも現実ではその後別れてしまったのは残念だった。
[DVD(字幕)] 6点(2013-05-30 14:16:03)(良:1票)
109.  新・刑事コロンボ/恋におちたコロンボ<TVM> 《ネタバレ》 
新シリーズになってから主演だけでなく製作総指揮もつとめるようになったピーター・フォークが自ら脚本を担当し、犯人役にフェイ・ダナウェイを迎えるというやたら気合いの入った一本。邦題の「恋におちたコロンボ」の通り、今回のコロンボは犯人にしつこくまとわりつくというよりは、まるで犯人とデートをしているような雰囲気になっているが、どちらかといえば犯人のほうが最初にコロンボに魅かれていったという印象。いつもコロンボが去り際にいう「あともう一つだけ。」を先に犯人に言わせるあたりなどは面白いし、犯人と共犯者の関係が最後になって明かされるという展開も意外性があってよかった。フェイ・ダナウェイは「俺たちに明日はない」の印象がなんといっても強く、クールビューティーなイメージがあるが、この作品では齢を重ねているせいか、だいぶ印象が違う。それでもなかなかのオーラを放っていてスターの貫ろくが感じられるのはさすがといったところか。ただ、吹き替えが高畑淳子なためか、しゃべり出すとフェイ・ダナウェイが高畑淳子に見えてきてしまうのがちょっと違和感を感じた。とはいえ、あまり期待してなかったせいか、作品としてはけっこう楽しめるものになっていたと思う。
[CS・衛星(吹替)] 6点(2013-05-28 02:41:57)
110.  新・刑事コロンボ/完全犯罪の誤算<TVM> 《ネタバレ》 
犯人役のパトリック・マクグーハンが監督を兼任したエピソード。「祝砲の挽歌」でもマクグーハン演じる犯人は冒頭から犯行の準備を入念に行っていたが、今回も犯行に使う拳銃の薬莢を分解するシーンがあり、「完全犯罪の誤算」という邦題のとおり、緊張感のある丁寧な細かい描写には感心した。(見る前はなにをいまさらなタイトルと思っていたのだが。)コロンボがなかなか犯人の手掛かりをつかめないという展開も見ごたえがあって面白かったし、コロンボをなんとも思っていないような態度など今回の犯人は余裕しゃくしゃくで、そのうえやたら紳士的に見え、キャラクターとしてはかなり印象に残る。(今回、犯人役マクグーハンの吹き替えを担当しているのは久米明。紳士的に見えるのは彼の落ち着いた穏やかな声のせいもあるのかもしれない。)でも、やはり犯人が犯行時に噛んでいたチーズとガムの噛み跡が決め手というのはいささか強引な気もする。途中出てくるユダヤ人のギャグがなにが面白いのか分からないが、それよりもつい、もう一つのアイリッシュのギャグが何なのか気になってしまった。劇中にfaxやリダイヤル機能のついた電話が登場していて、いかにも90年代初期ごろの作品ということを感じさせている。
[CS・衛星(吹替)] 6点(2013-05-20 14:57:58)
111.  新・刑事コロンボ/だまされたコロンボ<TVM> 《ネタバレ》 
雑誌の売り上げを伸ばしたい出版社の経営者である犯人がそのために共同経営者の女性と共謀して失踪事件をでっち上げ、コロンボを出し抜くという展開だが、いつも犯人を出し抜いているコロンボが逆に犯人に出し抜かれるというのが面白かった。その画策は本当に見事で、出し抜かれる側にまわるコロンボが主人公のシリーズなのに、なぜかこの展開は見ていて気持ちがよかった。終盤は狂言による失踪事件は実は犯人がこの共同経営者を殺すために仕組んだことだったというふうになっていて、終盤になってようやく殺人事件が発生する。なのでこの殺人がとってつけたような感じになってしまっており、そこからはいつも通りの展開でなんだかなあ。その殺人も犯人の大きなミスが原因であっという間に解決してしまうので、終盤はけっこう物足りなかった。狂言失踪だけで終わって殺人が起こらないという展開もアリだったとは思うが、さすがにシリーズものとしてそれはできなかったのだろう。最初のほうは面白かったのに終盤で損をしている、そんな作品になってしまっている。あと、「だまされたコロンボ」という邦題だが、あまりに直接的すぎてちょっとどうかと思う。でも、なんだかんだ言ってラストはけっこう印象的だった。今回の犯人の男はニヤケ顔が特徴的で、吹き替えを担当している中尾隆聖は実にハマリ役。
[CS・衛星(吹替)] 6点(2013-05-07 13:03:10)
112.  新・刑事コロンボ/幻の娼婦<TVM> 《ネタバレ》 
恋人の浮気現場を目撃したうえにその恋人の口から自分への屈辱的な言葉を耳にしたセックスカウンセラーの女性が別人に変装し、その恋人を射殺するというシチュエーションはなかなか面白いし、この犯人の動機もよく理解できる。話としても犯人の心理がよく描かれていて、最後、変装している間は本当に別な自分になれた気がしたという意味の言葉をコロンボにいうシーンは思わず感情移入させられた。しかし、個人的には変装後の犯人が化粧の濃いおばさんにしか見えず、さほど魅力的とも思えなかったのは残念。せめてもう少し演じる女優の年齢が若ければ、最後の犯人のセリフも説得力が増したのにと思うとなんか惜しい気がする。でも、本作は今まで見た新シリーズ3本の中ではよく出来ていると思う。コロンボがテューバを演奏し、それに合わせて噴水がダンスをするように動くシーンは、本筋とは直接関係のないシーンだが、微笑ましくて印象に残った。
[CS・衛星(吹替)] 6点(2013-04-07 15:27:57)
113.  刑事コロンボ/歌声の消えた海<TVM> 《ネタバレ》 
コロンボが休暇で奥さんと一緒にメキシコ旅行に向かう船の中で殺人事件が発生。やはり推理モノの主人公の行くところ必ず事件が起こるのはどこの国でも同じなのだろう。なので今回は海のど真ん中でたった一人で事件に挑むコロンボというのが見どころになるわけだが、ロバート・ヴォーン扮する犯人の犯行計画は突っ込みどころ満載で、よくそんなリスクの高い大胆な計画を実行できるなと思えるほど。都合よく事が運んでいるが、実際にこれをやったらコロンボみたいな人がいなくても犯人はすぐに捕まるように思う。だから事件自体にさほど面白みがなく、内容自体もずっと船内が舞台とあってか、こじんまりとした印象が残る。「かみさん」ことコロンボの奥さんはほかの回ではセリフで出てくるだけで、画面には一切登場しないのが常だが、コロンボと一緒に船に乗っているはずの今回も結局未登場のまま。主軸の事件や、コロンボと犯人の対決よりも、姿を見せない奥さんの存在のほうが気になってしまった。はっきり言って今回は事件よりもこっちのほうがよっぽどミステリーだ。
[CS・衛星(吹替)] 6点(2013-03-20 13:24:25)
114.  刑事コロンボ/指輪の爪あと<TVM> 《ネタバレ》 
計画的でなく、偶発的に殺人が起こるのがいつもと違うが、その犯人捜しを被害者の夫から依頼された探偵が犯人。依頼を引き受けているが、どうやって事件を解決するつもりだったのだろうと思わず気になってしまう。まあそれは置いといて。シリーズ第4話という初期の作品にもかかわらず、シリーズとしてのフォーマットが既に完成されていて楽しめた。コンタクトレンズという手がかりから犯人に大胆な罠をはるという展開と解決シーンは強引さもなく見ていて痛快。ラストでコロンボが自分の少年時代のいたずらの話をして車の故障についても自分の仕掛けた罠であることをほのめかすシーンがユーモラスでいい。ただ、あまりにもコロンボの推理が当たりまくっているような印象があり、とくに本作は時間が短いせいか、コロンボが真相にたどりつくまでがサクサクとしすぎている感があった。このシリーズは70分ちょっとで終わる作品と100分近くある作品が混在しているが、もう少し長いほうがよかったかもしれないと思うのは100分の作品を見なれているせいかもしれない。吹き替え翻訳が額田やえ子ではないせいか、コロンボが自分の奥さんのことを「うちのかみさん」ではなく、普通に「家内」や「女房」と言ってしまっているのがなにか違和感を感じる。
[CS・衛星(吹替)] 6点(2013-03-05 01:38:52)
115.  刑事コロンボ/自縛の紐<TVM> 《ネタバレ》 
コロンボといえばいつも温厚で、犯人に対しても丁寧な接し方をする印象があるだけに、このように犯人に対して怒りをあらわにする姿を見てビックリしてしまった。被害者の奥さんが担ぎ込まれた病院で犯人と会ってから、犯人に対する態度が変わっているのでおそらくは下の方も書かれているように、被害者を殺した上にその奥さんに対しても精神的に追い詰める犯人がどうしても許せなかったのだろう。犯人のアリバイ工作が実は犯人自身の首を絞めていたというオチで、ラストのコロンボと犯人の対決シーンも緊迫感があって見ごたえじゅうぶんなのだが、靴の紐の結び方を証拠にするのはちょっと強引で、トリックに電話が使われているのだからそっちを調べたほうが確実で早いのにと突っ込みを入れたくなったのも事実。笑いどころは事件の舞台となった健康クラブでトレーニングする青ジャージ姿のコロンボ。いつも同じ衣装なため、新鮮といえばそうなのだが、かなりの違和感があり、それが逆に笑いを誘う。コロンボ以外でピーター・フォークを見たことがないため、もし、彼がコロンボ以外の役で出演している作品を見ることがあったら、同じように違和感を感じて笑ってしまうかもしれない。
[CS・衛星(吹替)] 6点(2013-02-24 14:06:17)
116.  刑事コロンボ/白鳥の歌<TVM> 《ネタバレ》 
今回は宗教にハマり、カントリー歌手である夫(犯人)のギャラをすべてその宗教団体に寄付してしまい、そのうえ、夫のある弱みを握っている妻(被害者)が本当に憎たらしく、見ながら、「こんなおばはん、早く殺っちゃいなよ。」と思ってしまった。犯行は、妻とコーラスガールが同乗し、自ら操縦する自家用機をわざと山中に墜落させるという命がけのもので、この犯行シーンはけっこうハデ。全体的には犯人に思わず感情移入してしまうストーリーで面白かった。なんといってもラストの車の中での犯人とのやりとりが印象に残り、すごく余韻のある終わり方である。「あなたは悪人じゃない。」というセリフと犯人にカーステレオで犯人自らうたう曲を聴かせてやるあたりにコロンボの優しさというものが出ていて、彼の人間性を感じることができる。犯人も自分のやったことを素直に悔いているのがよく、このラストシーンは素晴らしいものになっている。しかし、巻き添えになって死んだコーラスガールが実は最初から計画的に殺されたと思わしき展開がよけいで、このために少し脚本に無理を感じる。ここは変にいじらないほうが話的にはすっきりしたと思わずにはおれず、惜しい気がする。商売上手な葬儀屋や、仕立て屋のおばさんとのコロンボのとぼけたやりとりには思わず笑ってしまった。
[CS・衛星(吹替)] 6点(2013-02-11 13:27:48)
117.  刑事コロンボ/野望の果て<TVM> 《ネタバレ》 
今回はコロンボというキャラクターを知るにはもってこいのエピソードとなっていて、自分のようなシリーズ初心者には嬉しい。歯医者のシーンやガソリンスタンドの店員と話すシーン、車を止められて修理を促されるシーンなど見ているとコロンボが実に愛嬌のあるキャラクターで、魅力的な人物であることが伝わってくる。内容的には上院議員である犯人の犯行動機がやや弱いし、爆竹を使って狙撃されたように演出するというのもいささかマヌケな気がしないでもないが、コロンボのキャラクターのおかげか、最後まで安心して楽しむことができたし、この前見た「構想の死角」よりも面白かった。
[CS・衛星(吹替)] 6点(2013-02-03 13:42:07)
118.  ミッション:インポッシブル/ゴースト・プロトコル 《ネタバレ》 
シリーズ第4作。1作目のレビューでもっと仲間たちの個々の活躍を見たかったと書いたが、15年後に製作された本作ではそれがきちんと描かれており、また2作目や3作目のようにアクションが派手な印象はなく、どちらかと言えば地味なつくりだが、いちばんの見せ場である高層ビルをよじ登るシーンは緊張感があり、作風としては1作目にいちばん近い感じがする。ただ今までのシリーズになかったギャグシーンが少々緊張感を剥いでいる感がなくはない(くどい感じは受けないが。)し、冒頭から存在感を放っていた敵方の女暗殺者を中盤であっさり死なせてしまうのはもったいない気がする。今までのシリーズはそれぞれ独立したストーリーであったが今回は前作の監督がプロデューサーをつとめていることもあってか、前作とも少し関連性を持たせているところがミソかもしれない。今回はタイトルが「M:I:Ⅳ」ではなく、サブタイトルのついたものになっているが、これは今後もこのシリーズを続けるというトム・クルーズの意思の表れだろう。ひょっとしたらこのシリーズは「007」のように長く続いていくかもしれない。
[DVD(字幕)] 6点(2012-11-20 17:46:12)(良:1票)
119.  砂漠は生きている
砂漠の動物たちの日常を描いたディズニーのドキュメンタリー。見たのは今回が全く初めてだったのだが、今になって見てみると、動物がストップモーションアニメのような動きをしていたりするなどドキュメンタリーとしては違和感を感じる部分が多く、本格的なドキュメンタリーとしてはテレビの同様の番組のほうが面白いと思う。しかし、動物たちのユーモラスな動きは見ていて楽しいし、作為的な部分もあまり気にならない(そりゃあ「子猫物語」なんかと比べたら、天地の差を感じる。)し、全体的にディズニーらしい映画で最後まで楽しめた。石田太郎の日本語版ナレーションもどこかユーモラス。それにしても、もしこの映画を子供のころに見ていたらどう感じただろう。「メリー・ポピンズ」のように子供の頃に見ておきたかったとまでは思わないが、そんなことをつい思ってしまった。
[CS・衛星(吹替)] 6点(2010-07-29 11:50:53)
120.  カールじいさんの空飛ぶ家 《ネタバレ》 
冒頭部の主人公と奥さんとの出会いの部分、特に結婚してからの夫婦生活をセリフなしのサイレントで処理しているのがうまく、思わず引き込まれ、この部分だけで感動してしまった。妻に先立たれた老人が妻の叶えられなかった夢を叶える物語の導入部としては最高だと思う。しかし、後半は夫婦二人が出会う前から憧れていた冒険家がなぜか悪人で、主人公がそれに立ち向かうという方向に行ってしまい、主人公も一度は憧れた冒険家と殺し合いをしているというのに全く葛藤というものが描かれてないので、ほとんど感情移入できず、ただの勧善懲悪アドベンチャーと化してしまい、前半と後半で違う映画を見ているかのような印象。別に悪役はこの冒険家でなくても良かったような気がする。(普通に考えてそういう設定にしてしまうと脚本が波状してしまう。)それにそもそもこの話に悪役が登場する必然性をあまり感じない。(別に悪役がいなくても物語としては成立するのではと思う。)後半で話が変な方向にいかなければ夫婦愛を描いたもっと深い作品になっていただろうと思うと非常に残念。結局この映画は主人公の妻との出会いから死別までを描いた導入部がすべてという感想になってしまう。さっきも書いたが、ここは本当に素晴らしかった。
[DVD(吹替)] 6点(2010-05-01 16:26:56)(良:1票)
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