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たきたてさんの口コミ一覧[この方をお気に入り登録する

プロフィール
コメント数 2290
性別 男性
年齢 47歳
自己紹介 好きなジャンル【 SF、アクション、サスペンス、ホラー、ミステリー 】
見たあと面白かったと思える映画は、ドラマ系、実話系、裁判ものが多いかもしれません。
サクセスストーリーが一番好きです。
見た後元気になれるし、夢があるから。

みんシネで面白そうな映画をチェック⇒映画を見る⇒レビューを見る⇒自分のレビューを書く
だいたいこんな感じで映画ライフを楽しませてもらっています。

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1201.  ザ・ドライバー 《ネタバレ》 
 冒頭、カジノ強盗を乗せてから始まるカーチェイスがいきなりの見所のようでして、BGMの代わりに鳴り響く車のスキール音に魅了されちゃいます。映画は始まったばかりなのに、警察のパトカーが次から次に出てくる出てくる。にもかかわらず、顔色ひとつ変えず車を操るドライバー(ライアン・オニール)が最高にかっこいい。有無を言わさずツボにはまるキャラクターってのが誰しもあるとは思うんですが、僕にとってのこのドライバーはまさにそれ。最高です。  70年代の映画独特の、深刻になりすぎない空気感が映画全体に漂います。ですがその安心感をあざ笑うかのように、安全地帯にいるかと思われた仲介役の女性が悲惨な殺され方をされたりと、シビアな一面を垣間見せるところもあるんです。仲介役の女性に限らず、結構な割合で犠牲者が出てくるこの映画、なんか空気感とのギャップがあるんですよね。それもこの映画の魅力なのかもしれないです。
[DVD(字幕)] 7点(2013-12-01 22:40:09)
1202.  ザ・ファーム/法律事務所 《ネタバレ》 
 原作未読。頭フル回転させながらの鑑賞です。  成績優秀なミッチが数多くの大手の誘いを断り、年収だけでなぜその事務所を選んだのかがまず理解できません。南部であれば、同じ年収でも物価が違うからみたいなことは言っていましたが、そんなことで?都会暮らしが長いなら、普通は都会での就職を望むんじゃない?そんで結局は選んだ事務所は超ブラック企業だったわけで、もっと真面目に就職先のことは調べようよと思ったしだいです。  ただ、事務所所属の弁護士が死んだ事故に不審なものを感じてからは、「成績優秀」の設定にふさわしく頭脳プレーを繰り広げる様には幾度となく感心。できればそのままスーパーマン設定でいってほしかったのですが、簡単に不倫の罠にはまっちゃったりして、なんかいまいち盛り上がりきれません。同じ罠にはめるにしても、もっと不可避な罠であれば説得力もあったでしょうに。  後半のタミー、アビー、レイと協力体制の同時進行で事務所摘発のために動いていく様はかなり盛り上がってくれました。はらはらドキドキの緊張感あり、逆転を予感させる高揚感あり、なんとも言えないほど気持ちがもりあがっちゃってしょうがなかったです。  で、オチはそれかー。というのが正直な感想。結局は保身優先で、現実であれば納得なのですが、映画ですからね。さもミッチが「弁護士資格も剥奪されず、なにもかもうまくいく方法を見つけた。」なんて期待させることを言うもんだから、期待しすぎちゃいました。
[ブルーレイ(字幕)] 6点(2013-11-28 14:50:19)
1203.  ヤング・ゼネレーション 《ネタバレ》 
 4人の若者が作り出す独特の空気感がたまらない懐かしさを感じさせてくれます。例えば大学生のときの授業と授業の合間の待ち時間。フリーター時代、バイト仲間と特に何をするでもなく公園や駐車場でだらだらと過ごした時間。国も生きていた時間も違うのに、何故か共感を覚えてしまうものなんですね。  さて、映画としては主役のデーブと、ちっちゃいけれどすぐにきれちゃうムーチャーがかなりお気に入りなんですが、世間一般としてはどうなんでしょう?願わくばデーブ以外の3人もそれぞれ自転車の練習やって、もう少し納得のいく着地点が欲しかったかもです。デーブにおんぶにだっこで、ラストに周囲からの祝福だけもらってもなんかしっくりこないんですよね。  あともうひとつだけ苦言を呈するならば、ちょっと自転車レースに参加する動機が弱かったのが気になりました。レースに参加する動機に説得力がもう少しあれば、ラストの達成感はまた違ったものになったかもしれません。  ちなみに、脇をかためているたくさんの登場人物の中で、デーブの両親はかなり良い味を出していました。なんだかんだ言って息子を応援している父親がかなり好印象。イタリアかぶれだった息子がイタリア人たちの最低な一面を見てイタリア熱が醒めるわけですが、ラストで出会うフランス人留学生の女の子を気に入ってすぐにフランスかぶれになったのを見て、父親がびっくりした顔が最高に笑えます。
[DVD(字幕)] 6点(2013-11-28 04:05:44)
1204.  アルカトラズからの脱出 《ネタバレ》 
 前半、なんて退屈な映画なんだろうと見ていたのですが、中盤から俄然緊迫感が出てくるのですね。実際の脱走計画を実行に移し始めてからの日々は、高い知能指数を誇るモリスがあの手この手で看守たちの目をあざむくものだから、最早痛快にさえ感じてしまいます。これはもう教育上良くない。「刑務所は脱走するためにある。」みたいな。でも閉じ込められたら脱走したくなっちゃうのは本能なのかもしれませんね。  ちなみに一人残ったバッツ、ベッドの中で涙しながら、逡巡していたのでしょうか。で、結局逃げることに決めたようですが、時すでに遅し。最後のチャンスを失う瞬間を見てしまうのはなんともつらいです。それにバッツには余命僅かの母親や優しい奥さんがいるわけですから、これはほんとつらかった。  緊張がピークに達したのは、「モリスを別の場所に移せ。」「では水曜日に」「遅いな。火曜の朝だ。」の所長たちの会話シーン。え?火曜の夜に脱出じゃ間に合わないじゃん!思わず、「いつ脱出するの?」「今でしょ。」ってフレーズが頭に浮かんじゃいましたが、ここはウルフのファインプレーでモリス達は脱出の予定を早めたのでした。でも本当に焦りました。  この素晴らしい映画、前半が長すぎなければ最高だと思います。 
[DVD(字幕)] 6点(2013-11-26 02:23:22)(良:2票)
1205.  ブラック・サンデー 《ネタバレ》 
 不謹慎ではありますが、いつの間にかテロリスト側の作戦成功を心のどこかで願っている自分に驚きです。この映画の最大のポイントは、テロリスト側を完全な「悪」と断じていないことでしょう。テロリストの主犯の二人は、まるで被害者のような描かれかたなんです。戦争の被害者です。ダーリアが黒い9月に所属するまでの経緯や、マイケルが戦後味わった苦汁を考えれば、一心不乱にテロ計画を進める二人に同情の念と共感を覚えてしまうのです。  ただし、テロ行為そのものは、やはり「悪」なのでしょう。どんな境遇であっても、無差別殺人が許されるはずがありません。だからこその、あの結末なのだと思います。   また、あれだけ作戦決行までの準備に時間を費やす場面を映しながらも、映画が冗長になっていないところも素晴らしいです。電話爆弾。身代わりになって殺される友人。テロ計画の実験。街中の銃撃戦。いちいち目が離せません。そして各エピソードが挿入されることで、この計画自体がいかに困難なものであるかということをいちいち実感します。するとほーら、いつの間にかテロリストの二人を応援しちゃうんですよ~。反省。 
[DVD(字幕)] 7点(2013-11-16 03:28:23)
1206.  ブロンクス物語/愛につつまれた街 《ネタバレ》 
 一人の少年カロジェロ(通称C)と、彼を愛する父親ロレンツォ(デニーロ)、もう一人の父親的存在ソニー(パルミンテリ)の三角関係のような人間ドラマに心温められる映画でした。  カロジェロにとってソニーは憧れであり父親のような存在です。ただその一方で、カロジェロは実の父親であるロレンツォのことも信頼しています。  ソニーとロレンツォのカロジェロに対する教えってのは、真逆のようでいて、その根底にある「カロジェロにまっとうな人間になってほしい」という願いはまったく同じ。ただお互いの生きる世界も違えば、価値観も全く異なるため、ぶつかりあっちゃうのでしょう。  例えば、ロレンツォはカロジェロの友人関係に口出しはしません。一方ソニーはCと友人達を引き離しにかかります。結果、カロジェロは命を救われるわけです。かたぎであるロレンツォには気づくことができなかったカロジェロの友人達の危険性、若者特有の危うさってのをソニーは敏感に感じ取っていたのかもしれません。  ロレンツォとソニーはカロジェロをめぐってまるで恋敵のように反発しあう一方で、お互いのことを認め合っている風でもある。それはラストではっきりするわけですが、なんといってもそのときのロレンツォからソニーへの最後の一言が感動します。何気ない一言なのですが、まるでけんかばかりしていた親友に贈る手向けの言葉のようで、なんともあたたかい気持ちにさせられる一言でした。
[DVD(字幕)] 7点(2013-11-10 14:31:17)
1207.  パーフェクト・ワールド 《ネタバレ》 
 完璧な悪人ではなく、完璧な善人でもなく、完璧な父親(がわり)でもなく、完璧な親子関係でもない、まさに中途半端なブッチと、そして父親のいないフィリップの擬似親子の関係に、ただもう素直に感動しました。  ブッチの善悪の価値基準というのはもう本当にあいまいで、だからクズのような殺人鬼と一緒に脱獄したことも、ブッチにとってはそんなに重要なことではなかったのでしょう。ブッチ本人のモラルというのも割りと適当で、犯罪を犯すことに対する罪悪感というのはあまり持ち合わせていないようです。  ただブッチにとっての『絶対悪』が、子供に危害を加える大人であり、そういった場面に出くわすと、画面全体からただならぬ緊張感が漂いはじめます。  最初のブッチの琴線に触れたのが相棒であり、彼は射殺されます。  そして次に琴線に触れそうになったのが道中親切に車に乗せてくれた家族です。車を汚した子供に母親が豹変したときのブッチから漂い始める緊張感。それを感じ取るフィリップ。ここは父親が肝要な対応を見せることで結局は何事も起こりません。  そしてブッチが撃たれる発端となった、黒人の子供が叩かれる一連のエピソード。  普段何事に対してもグレーな、どちらでも良いような対応を見せるブッチが、ただひとつだけ許せないものを感じさせてくれたとき、同調してはいけないのに、同調しブッチの幸せを願う自分がいました。  オープニングとラストシーンのつながりは最高です。   
[DVD(字幕)] 9点(2013-10-31 14:43:40)(良:2票)
1208.  白銀に燃えて 《ネタバレ》 
 真っ白な雪景色に、機関車の煙が流れる様子が最高に美しい。ディズニーならではの映像の美しさと、わくわく感たっぷりの音楽が気分を最高に盛り上げてくれます。  犬ぞりレースに一人の若者が夢と希望をもって挑む、そしてディズニーとくれば、もちろんひねりもなんもない、どストレートな映画なわけですが、それが良くも悪くもディズニーなんですよね。だけど、そんな映画だからこその心地よさってのがあるものです。  ただこちらの作品は、明るいムードで始まった割には、いったんレースが始まると結構過酷なムードが漂い始めます。何度もピンチに陥ったり、妨害されたり、なんか見ていて痛々しい。その一方で、ピンチを乗り越えるたびに、名声が上がっちゃったりして、観ている側の満足感はちゃっかり満たしてくれる、まさに王道の感動スポーツアドベンチャー映画。  唯一難を言うならば、父の突然の死だったり、ライバルが突然自分の犬にかまれたり、ゴール目前で力尽きそうになったり、ピンチの演出がやや唐突すぎるのがどうしても不自然に見えてしまう。そんなシーンが続くと、やっぱなんか作り物っぽく、安っぽく見えてしまって、そこだけが少し残念でした・・・。  でも家族とかで見るのであれば、これくらいわかりやすいのもまた良いかもしれないですね。
[DVD(字幕)] 7点(2013-10-19 06:57:48)
1209.  ペリカン文書 《ネタバレ》 
 ややこしいストーリーをわかりやすく面白く、万人にも愛されるように見せられることは映画の大きな魅力のひとつと思っている私には、この映画は正直そういった配慮が足りないところに不満を感じます。  人物相関がわかりにくい上に、グレイ(デンゼル・ワシントン)とダービー・ショウ(ジュリア)以外の登場人物の描写が一人ひとり薄いので、それぞれの思惑がかなり先まで進まないと全然見えてこない。いや、見えてこなくても良いのですが、せめてこちらが推理して楽しめるくらいのヒントやわかりやすさは欲しい。ミステリーという要素を含んだサスペンスを楽しむ醍醐味があんまり感じられないのです。なんか作っている側の自己満足感が漂う映画でした。  ただそれでも、要所要所で緊迫感のある演出は楽しむことができました。  見る前にかなり期待していたせいもありますが、残念ながら真相も含め、あまりぱっとしないまま映画が終わっちゃいました。 
[ブルーレイ(字幕)] 5点(2013-10-17 14:28:48)(良:1票)
1210.  トゥルー・ロマンス 《ネタバレ》 
 出所をごまかして、大量のヤクを売りつけようとするクラレンス(C・スレーター)。その現場を現行犯逮捕しようと罠をしかけて待ち構える警察。クラレンスとアラバマ(パトリシア・アークエット)の命とヤクを付け狙うマフィア。その包囲網が完璧なまでに狭まってきて、もうだめだ、これは完全なバッドエンディングだと思いきや、唐突に訪れるあのラスト。バカップル二人を完全に包囲していたしがらみや複雑な勢力図を、関係者全員を皆殺しにして白紙に戻すなんて、素敵すぎます。  バイオレンスに目がいきがちですが、この映画のメインはやはりラブストーリーなのでしょう。明らかに状況は悪くなる一方だし、この映画の場合むしろバッドエンディングが自然な流れだとも思うわけですが、あえて二人にハッピーエンドを用意したところに拍手を送りたいです。  こーゆーリセット系のストーリーって、予想もしないところで爽快感や解放感を感じることができちゃうので、えもいわれぬ余韻が残ってしまうのも魅力の一つかもです。 
[DVD(字幕)] 8点(2013-09-19 01:33:52)
1211.  ブロンディー/女銀行強盗 《ネタバレ》 
 こういったサスペンスって、最初はどうしてもだらだらしちゃったり、受身ばっかりの展開にフラストレーションたまっちゃったりするんですよね。で、その分、中盤くらいから思いっきり巻き返せるかどうかが大事になると思うんですが・・・・おつりがくるくらい巻き返しましたね。本格的に銀行強盗の計画練り始めてから、俄然面白くなります。  キム・ベイシンガー演じるカレン・マッコイは、銀行強盗というよりプロの職人っていう感じ。まるで「ほこ×たて」みたい。「どんな警備システムでも侵入するプロのエンジニアVS絶対に破られない最新防衛システム」みたいな。  パソコンや図面とにらめっこしているときが最高にかっこいいわけですが、時折挿入される息子やJTとの触れ合いがまた最高に良い雰囲気なんです。そして、敵同士が手を組み、絶対不可能な防犯レベルトリプルAの大銀行に挑むのがまたアツい。  更にはそこから出し抜きまくりの反撃反撃でもう気分は爽快。そのまま飛びたっちゃっても良かったくらいなのに、最後にダメ押しとばかりにハラハラさせてくれちゃって、もうほんとにありがとうございました。とても面白かったです。  画像がちょっと良くない。特に暗いシーン。途中から慣れて気にならなくはなりましたけどね。
[DVD(字幕)] 8点(2013-07-22 03:31:30)(良:1票)
1212.  顔のない天使 《ネタバレ》 
 「顔」がその人のアイデンティティーを示す端的なものだとすれば、「顔のない天使」っていうのは、アイデンティティーの消失を隠喩するものでもあるのでしょうか。  顔の火傷の原因になった事故により、マクラウドは社会的地位や職を失っています。教師という職は彼にとって大切な存在意義であったと思えるんです。  事故以来、彼が顔の治療をしなかった原因はそこにあるのかも。もちろん、助けられなかった生徒への自責の念もあるのでしょうが、自分の存在価値というものがもうほとんど無いっていうメッセージだったりするのでは。だとすれば、チャックとの出会いっていうのはマクラウドにとってはほんと、奇跡ですね。そんな出会いが起こっちゃうのが、まさに映画の良さなわけですけど。チャックとの出会いによって、マクラウドは自分の存在意義ってものをもう一度見つけられることができたんですから。  正直、マクラウドに対しての世間の目やジャッジが不当すぎることを利用して、よりマクラウドとチャックの信頼関係を際立たせようとする演出はどうなのかなって思いますが、そんな細かいこと気にしなければ純粋に感動するし、見て良かったーって思える映画のひとつだと思います。  深読みしてもせんでも、この手の映画は知らないうちに当事者意識が芽生えるのが良いですね。いい具合に映画にはまりこんじゃいました。
[DVD(字幕)] 7点(2013-07-21 04:57:35)
1213.  生きてこそ 《ネタバレ》 
 「生きる」ということは「食べる」ということなんですね。「生きる」=「食べる」。当たり前すぎて普段何も考えずに享受していることってたくさんあります。食べることなんて、その最たるものですよね。  飛行機が墜落。零下40度。食料は僅か。捜索の打ち切り。この絶望的な状況下で生きるために起こした行動は、きっとそのすべてが正解なのでしょう。  私は、70日間生きるために行動し続けたことが最早奇跡だと思います。この状況下で、70日間生きることをあきらめなかったことに、すごく、すごく、すご~く感銘を受けました。  一日食事を抜いたことがありますが、頭の回転は鈍くなり、力は入らず、気力がわきませんでした。飢餓状態で、最善の選択、最善の行動をとるということは、ほとんど不可能に近いことのはずなのです。にも関わらず、これだけの人数が生還できたということは、彼らはその極限状態の中で限りなく最善に近い選択をし最善に近い行動をとってきたのではないでしょうか。もしそうだとしたら、私が考えているより、人間ってもの凄く強く、そしてものすごく可能性を秘めた生命体なのかもしれないです。  ひとつだけ難を言うならば、どうしても役者さんたちの顔が、後半も生命力に満ちているように見えちゃうんです。時間の経過を感じづらかったです。そのため、臨場感?リアリティ?をやや損なってしまっている部分があるのがもったいない気がします。  最後に、この経験を映画化し、記録として後世に残す決断をくだされた関係者の方々に深い尊敬の念と感謝の気持ちを捧げたいと思います。 
[DVD(字幕)] 7点(2013-07-19 02:57:03)(良:2票)
1214.  フォーリング・ダウン 《ネタバレ》 
 人がキレちゃうのにはいろんな理由があるとは思うんですけど、それ以前に「キレやすい心理状態」ってのがあると思うんです。  例えば、マイケル・ダグラス演じる主人公が、もし夫婦円満、仕事も順調であれば、渋滞ぐらいでキレはしない。お店も破壊しないし、ナイフを持っている相手をバットでたこ殴りにもしないはずなんです。でもやっちゃった。これってきっと、キレやすい心理状態だったっていうのが大事だと思うんです。  離婚・リストラの二つが重なれば誰だって自暴自棄になります。そんな最悪の心理状態のときであれば、きっかけなんてきっとなんでも良いんでしょう。劇中では「わかるわかる。そりゃキレるよ!」と共感する部分もあれば、「ええ、そんなことでそんなにキレちゃうの?」とドン引きしちゃうシーンもある。それはきっと観ている側の心理状態が正常な証だと思います。  もしこの映画を観て、すべてのシーンに共感してしまったとしたら、その人の心理状態って結構やばいかもです・・・。  ともあれ、映画としては、なんか惜しい感じでした。なんとなく、盛り上がり損ねた感があります。フラストレーションとストレスが破壊衝動に転化されていくイメージを武器に例えている表現は凄くわかりやすくて良かったし、娯楽作品として良い演出だったと思います。家に着く頃には次第にストレスが収まっていき、それが持っている武器でわかっちゃうわけですが、最後はなんと言っても水鉄砲ですからね。まるで派手な花火を打ち上げた後、しめに線香花火をするみたいな感慨。こんな気の利いた演出ってなかなかないのに、うまいことまとめすぎたんでしょうか、観終わった後切ない気持ちと物足りなさだけが残りました。あと、なんとなく「ファーゴ」を思い出しますね。
[ブルーレイ(字幕)] 6点(2013-07-17 05:40:32)(良:1票)
1215.  アフリカン・ダンク 《ネタバレ》 
 アフリカの景色がこの上なく美しい!この映像美を堪能していたはずなのに、気づいたらメインのストーリーにも釘付け。ジミー(ケビン・ベーコン)が終始誠意をもってウナビの人達に接していたのも好感が持てたし、ウナビの人達のジミーへの接し方も凄く良い。  ウナビの人達はジミーを無下に排除するようなこともなく、かといってめっちゃ親切にするわけでもなく、絶妙な距離感で接していたのがとても好印象です。  そんで、最初はいかにも「異国の人」って感じで浮いていたジミーが、いつの間にか村にめっちゃ溶け込んでいるんです。これが良いんですよね。で、ジミーとウナビの人達の絆を強くする原動力になったのが、皮肉にもニャガ一味。皮肉にもって言うかお約束ですね。 でもそのお約束を期待して観ていた側としてはもう大満足なわけで、そこからは期待通りのスポコンものへとスムーズにシフト。  いやー、王道って大好きです。ひとつだけ難を言うなら、映画に個性を持たせようと思ったのか、ジミーをウナビ族にするプロセスがちょっとしつこすぎたかもしれないですね。笑えたけど、しつこい。  それからサーレの兄ちゃん、すごい感動したし、ボルテージ最高潮まで上がったので、ついでにラストで兄ちゃんもついでにスカウトしちゃいましたー、みたいな終わり方だったら、更にプラス1点だったかな。
[DVD(字幕)] 7点(2013-07-15 03:10:11)(良:1票)
1216.  スウィング・キッズ 《ネタバレ》 
 「長い物には巻かれろ」的な発想って、今現在でも普通にありますよね。学校・職場・政治、いろんなしがらみの中で自分の主張を貫き通せるような人のほうがマイノリティーだと思うんです。だから、トーマス(クリスチャン・ベール)が少しずつ洗脳されていく様子は思いのほか説得力があったし、ラストでピーター(ロバート・ショーン・レナード)に殴りかかったトーマスを責める気になんてなれませんでした。ただただ、恐ろしかった。  今の時代で一番良いのは、もしかすると情報網の発達かもしれないです。当時の社会情勢では、個人が手に入れられる情報なんてたかがしれていたんじゃないでしょうか。だからこそ、限られた情報、社会の枠組みの中で経験不足の若者たちが洗脳されてしまうのは致し方ないことだったのかもしれません。  逆に、死ぬまで自分の主張を貫き通したアーヴィッド(フランク・ホエーリー)はすごいと思います。彼は障害を持っているがゆえに、障害をもたざる者より、より公平な視野で物事を判断できたのでしょうか。  ピーターのような絶妙なバランスを保っている人間にいたっては、もはや不自然すぎるほどです。まあ、彼のような存在がいてこそ、「映画」になるわけですけど。彼がいなければただのドキュメンタリーになってしまいそうです。  不穏な空気が少しずつ映画にたちこめていく様子はたまらなく好きなんですけど、小さな問題いっぱい起こしといて、結末は見せずにあとは放置みたいなミニエピソードがたくさんあったのは、やや不満が残ります。それにちょっと説明不足気味な演出も、当時の雰囲気を出すためかもしれんですけど、消化不良になってしまいますよ。せめてエンドロール辺りで結局みんなどーなったのか教えてくれれば良いのにさ。  トーマスの父ちゃんとか、出生証明書を届けていた謎の婦人とか、本屋のおっちゃんとかさ、結局なんだっんですか、どーなったんですかー。 
[DVD(字幕)] 7点(2013-07-15 00:28:35)
1217.  ギルバート・グレイプ 《ネタバレ》 
 「ギルバートの本心はいったいどこにあるんでしょうか。」っていうのがまず最初の感想でした。ギルバートは家族に対し、いつも深い愛情があります。なのに、どこか無理をしている風にも見えるんです。  気のせいかと思っていました。ですが、話しが進むにつれ、予感は確信へと変わっていきます。太っている母親を子供に見せたり、「いい人になりたい」ともらしたり、不倫をしたり、アーニーを風呂場に放置してベッキーのもとへ行ってしまったり、アーニーを殴ってしまったり・・・。いつも家族を優先しているギルバートが、瞬間的に自分を優先する貴重なシーンです。  友人や家族から見れば、いつも家族のため、周りの人達のために身を粉にして働き生きているギルバートが彼らにとってのギルバート。だから彼が自分の気持ちを少しでも優先してしまうと、途端にギルバートには友人から家族から、非難の目が向けられるのです。「ギルバート、きれろ!怒れ!ふざけるなって言ってやれ。」って、ずっと思いながら見ていました。でもそれができないから、ギルバート・グレイプっていう映画がなりたつんでしょうね。  ただ、おそらくはギルバートと最も距離の近かったアーニー、そして唯一と言っていい部外者のベッキー。この二人だけは、ギルバートのすべてを愛しているように見えました。もちろん、ギルバートとその家族の姿は本当に家族らしい、ひとつの完成された家族だと思うんですよ。ですが、ベッキーとベッキーの祖母、そしてアーニーとギルバート。4人が一緒にいる姿は、それにもまして理想の家族の姿に見えたのです。なぜかっていうと、4人が一緒のときのギルバートの表情が一番穏やかに見えるんですよ。自然な自分。無理していない自分。  アーニーがギルバートに殴られちゃって家を飛び出したとき、ベッキーのところへいったのも、ベッキーがアーニーを川の中へ誘い入れたのも、アーニーを殴ったギルバートをベッキーが優しく包み込んだのも、全てが印象的でした。  ギルバートの家族たちは母親を含めてそれぞれの世界へ旅立ち、ギルバートはアーニーと共に新しい家族と再出発を始めるラストが最高に良かったです。  ただ、映画としては少々くどいかな・・。ラストは感動しましたし、共感もしますが、手放しに面白いと絶賛まではできないです・・。
[DVD(字幕)] 6点(2013-07-14 16:51:20)(良:1票)
1218.  ボーン・イエスタデイ(1993) 《ネタバレ》 
 「教育もの」としてとても面白い作品ですね!  ホワイトハウスも知らない人が、こんな短期間にここまで知識が豊富になり、思考力まで養われるなんてことは現実には起こりえないんでしょうが、夢があって良いんじゃないでしょうか。何より、政治や憲法、法律関係のお勉強しましょうってな地味なテーマをここまで面白いエンターテイメント作品に仕上げたことに拍手を送りたいです。  しかも、何か裏技みたいな勉強方法を使うのかと思いきや、大事なところでは「辞書をひけ」って超王道。そんで超地味。しかも辞書を引くシーンやたら多い。なんて素晴らしい作品でしょうか。娯楽作品として大事なポイントを押さえながら、でも勉強において大事なポイントもはずさずに押さえてあるなんて、原作者の教育に対する愛情すら感じます。  迷わず10点つけたいところではあったのですが、個人的にどーしてもハリーがちょっとだけかわいそうに見えてしまいまして。彼のビリーに対する愛情って、確かにゆがんでいる部分もありましたけど、なんか一途で憎めなかったんですよね。たたいちゃうのは絶対だめだけど・・・。  ちなみに、ラストにハリーが、「なんでそんなことさせるんだ。」と尋ねたときの、ビリーの返事。「本当にわからないの?だからさせるのよ。すれば私が気づいたことにあなたも気づくから。そうすればあなたもきっと幸せになれるわ」ってやつ。このセリフ、・・・すごくないですか?まさに教育の本質を見事に一言で表してしまった素晴らしい言葉です。
[DVD(字幕)] 9点(2013-07-11 04:46:24)
1219.  三銃士(1993) 《ネタバレ》 
 ディズニー映画好きとしては、さくっとたのしめる爽快活劇で良かったです。  ディズニーはいつも似たような音楽と演出で始まるので、「さあ、はっじまるよー」ってな雰囲気を感じさせてくれるのが好きです。なんか、気持ちが高揚するんですよね。ディズニー映画観るときだけは、なんか心が若返って、少年の頃にわくわくしながら映画を観ていたときと同じ気分で観ることができるのが楽しいです。  さて、アクション+アドベンチャーではキャラが立っているかどうかってのを、個人的に大事なポイントにしています。その点では、この作品、わかりやすすぎるキャラ設定で難なく物語を楽しめます。このわかりやすさもディズニーの良さでしょう。  個人的には左手からいろんな武器をだすポルトスが最高に好きなんですけど、アラミスにしろアトスにしろダルタニアンにしろ、それぞれ個性が光っていて誰のシーンも楽しいんです。みんなが活躍してくれるのがとにかく嬉しい。  それに、終盤、例のセリフを三銃士が国のあちこちにばらまいたら、仲間たちがそれぞれ隠していた制服を一斉に取り出すシーンがたまらないです。この王道すぎる盛り上げ方は、ディズニー映画って本当に上手です。わかっていても、気持ちが盛り上がってしょうがない。  ちょっとだけ物足りないかなーと思ったのは、悪役さん達がちょっと少ないことでしょうか。もっといろんな強えー奴いっぱい出してほしかったかも。まあ、それでも最後まですっかり楽しませてもらえて満足です。やっぱディズニーは良いですね。
[DVD(字幕)] 7点(2013-07-10 16:40:12)(良:1票)
1220.  アサシン(1993) 《ネタバレ》 
 この映画ってやっぱりニキータと比較してレビューしたほうが良いんでしょうか?(笑)  正直ひりつくような緊張感をまとっていたのはニキータのほうです。アサシンは、ほとんど同じストーリーにも関わらず、なんか娯楽色が出ちゃっているんですよね。これがすべてを同じ色に染めてしまうハリウッドパワーなんでしょうか。  個人的な好みで言えば、ニキータのほうが好きなんですよ。なぜかと言うと、アサシンでは、調教前と後がちょっと変わりすぎてしまっている気がするんです。ニキータでは、調教後もあの独特の悲壮感や孤独な雰囲気が消えていない、ここが良かった気がするのです。  だから、ニキータであったから効果的であったシーンも、アサシンで同じように使うと「いや、なんか違うなー」って気持ちが先に出ちゃうのが残念。  無意識にも比較されちゃうのはリメイクものの宿命ですね。  ただ、ニキータは3回くらい見ているのですが、最後に見たのが10年以上前だから、もし今見たらまた感想が変わるかもしれません。  昔の映画のほうが良く思えるのは、単に感受性豊かな年頃の時に見たせいかもしれないですしね。本当の意味での比較なんて、ほんとは誰にもできないのかもしれないです。
[ブルーレイ(字幕)] 7点(2013-07-10 03:34:55)(良:2票)
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