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イニシャルKさんの口コミ一覧[この方をお気に入り登録する

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121.  刑事コロンボ/ロンドンの傘<TVM> 《ネタバレ》 
今回はコロンボが出張先のロンドンで殺人事件に遭遇する海外ロケ編で、いつもとは雰囲気の違う作品になっているが、もうこの頃にはこのシリーズは世界的に人気が出ていたのかな。犯人夫婦の殺人が故意ではなく過失によるものだが、あれだけで死ぬか?とついつっこんでしまったし、ラストの解決シーンもやっぱり強引。今回は舞台のロンドンをコロンボが観光するシーンが長く、犯人夫婦との対決よりもこちらがメインのようにうつってしまっているのもちょっと残念で、約100分のノーカット版を見たのだが、やや冗長に感じ、もう少し短くてもいいのではと思った。でも、コロンボと地元のダーク刑事部長とのやりとりは面白かったし、異国で捜査をするコロンボというのも新鮮だった。(でも、けっこうそこが本作のつっこみどころだったりするわけだけど。)ボンドガールを演じたことのある女優が犯人役に起用されているのもロンドンが舞台ということでそれを意識してるところがあるのかもしれないなあと思わずにはいられなかった。その吹き替えの岸田今日子の声もインパクトがあり、印象に残る。
[CS・衛星(吹替)] 5点(2014-10-09 22:23:40)
122.  チャップリンの冒険 《ネタバレ》 
冒頭の砂浜での追いかけっこシーンからすでに笑える。砂の中から現れて追っ手から逃げるチャップリンの動きがバスター・キートンみたいだった。チャップリンも初期の頃はこういうドタバタをやってたんだなあ。後半登場するヒゲのおじさんが読んでいる新聞に顔写真が載ったのが元で見つかりそうになったチャップリンが新聞の自分の顔写真にぼうぼうのヒゲを書いて誤魔化すシーンが最高。上でアイスクリームを食べていたチャップリンがアイスを落としてしまい、それが下にいる女性のドレスの中に入ってしまうシーンにも大爆笑。
[CS・衛星(字幕)] 8点(2014-09-21 17:03:32)
123.  刑事コロンボ/黒のエチュード<TVM> 《ネタバレ》 
犯人が犯行時に落としたタキシードにつけていた花(しっかりおおうつしになる。)が決め手になるという結末が弱い。今回の犯人は交響楽団の指揮者という設定なのだが、その指揮ぶりは素人目に見てもあまりにも下手くそとしか言いようがなく、これで高名な指揮者なのかという疑問を感じてしまうのも致命的だった。映画監督としても有名なジョン・カサベテスが犯人役を演じていることで知られるエピソードだが、正直出来はイマイチなように思う。しかし、このエピソードでは疑いを持ちながらも夫を信じようとする妻の描き方や、被害者の友人である少女が目撃証言をするシーンのドキドキ感、ラストで犯人が妻の耳元で愛を囁くシーンなど印象に残る部分もなくはなく、それによってだいぶ救われているような気もする。コロンボの名無しの愛犬が初登場するエピソードでもあり、この時点ではコロンボはあれこれ犬の名前を考えているが、結局後々のエピソードでもちゃんとした名前はつけてもらえていないのがなんかかわいそう。
[CS・衛星(吹替)] 6点(2014-04-26 17:11:00)
124.  刑事コロンボ/殺人処方箋<TVM> 《ネタバレ》 
「刑事コロンボ」の第一話で、ほかの作品と違ってサブタイトルと同名の舞台劇をドラマ化したもの。いちばん最初とあってまだコロンボのキャラクターはそこまで確立されておらず、風貌も演じるピーター・フォークが若いせいもあってか、少しイケメンなおじさんという感じで、髪形もきっちりとしていて、なによりいつも着ているコートのほかに普通に背広姿でいるシーンがけっこう多かったのには驚いた。(初登場シーンも背広姿だし。)でも、初作である本作からコロンボのしつこさはよく出ていて、細かいところに気がついて犯人を追及し、翻弄していくキャラクターは本作で既に確立されており、対する今回の犯人である精神分析医や事実上の共犯者であるその愛人のキャラクターもしっかりと描かれている。とくに犯人の愛人で、患者でもある女優は冒頭からいかにも気弱で不安そうに描かれていて、見ている自分にも気弱な部分があるからか、コロンボのような刑事にこれだけ追及されたら自分だったら自殺してしまうだろうと思いながら見ていたものだから、ラストのコロンボの仕掛けには見事にこちらもハマってしまった。シリーズこの後の作品と違ってやや真面目になりすぎていて、このままシリーズ化していたらそこまで長くもたなかったかもしれない(この次の「死者の身代金」ではこのあたりがだいぶ改善されている。)が、こんなコロンボもいいなあと思える作品だった。オープニング映像がカッコいいのも印象に残る。
[CS・衛星(吹替)] 7点(2014-04-21 21:59:10)
125.  刑事コロンボ/ホリスター将軍のコレクション<TVM> 《ネタバレ》 
今回の犯人は朝鮮戦争で活躍した軍人 ホリスター将軍。殺しを第三者の女性に目撃されてしまうという展開がこのシリーズでは珍しく、当然この女性は今回のキーになるわけだが、今回の犯人は自分の年齢も考えずこの女性を食事に誘ったり、ましてや家にまでのこのこやってきて今夜のニュースを見てくれと言ったりと行動が理解不能な部分が多く、目撃者の女性もそんな年齢の離れた将軍に惹かれていく理由がよく分からないし、将軍の凶器である拳銃の隠し場所が肝なのかと思って見ていると、自分のコレクションの展示会に堂々と展示してあるというギャグのようなお粗末さに呆れる。はっきり言って今回は脚本がおかしいとしか言いようのない出来で面白くないし、犯人にも魅力が感じられず、コロンボと犯人の対決らしい対決もなくラストが非常にあっさりとしているのもつまらない。ただこの作品はやはり犯行を目撃した第三者の人物が話に絡むという点は印象に残る。犯人の目撃者に対する接し方をもっとなんとかしていればひょっとしたら面白くなったかもしれない。
[CS・衛星(吹替)] 5点(2014-04-19 16:30:48)
126.  刑事コロンボ/死者の身代金<TVM> 《ネタバレ》 
本格的なシリーズ化を前に単発ドラマとして作られた第2話である今回はシリーズ初の女性犯人となるが、上のあらすじにもあるように自分の成功のためだけに結婚した夫を殺害し、その後誘拐を偽装して身代金まで用意するなどかなり周到でいやらしい犯人像が描かれている。でも、こういういやらしい犯人だとコロンボとの対決は盛り上がるので面白い。わずかな証拠から疑いをかけ、犯人を追いつめるコロンボだが、その追及を余裕でかわしていく犯人との対決は見ごたえじゅうぶんで、解決シーンにもさほど強引さはなく、犯人がその性格があだとなって逮捕されるというオチも皮肉めいていて印象的。それに既にこのシリーズらしいユーモアがよく出ていて、中でもコロンボの高所恐怖症。犯人と一緒にヘリに乗っていて操縦桿を握らされてあたふたするコロンボには思わず爆笑させられたし、ラストの空港の喫茶店で札束を前にして支払いのために財布を探すシーンも笑えた。しかし、今回はやや間延びした部分があり、この後の作品に比べて本格的にコロンボと犯人が絡みだすのが遅く、そこが残念といえば残念。とはいえ、このシリーズの魅力はこれ一本でじゅうぶん伝わってくる、本格的なシリーズ化を前提とした単発作品としてはかなり上出来な作品だと思う。
[CS・衛星(吹替)] 6点(2014-04-15 10:27:17)
127.  刑事コロンボ/溶ける糸<TVM> 《ネタバレ》 
今回の犯人はレナード・ニモイ扮する野心家で冷静沈着な心臓外科医で、犯行は意見が対立した心臓治療の新技術を共同研究している自らの患者でもある博士の手術中に細工を施し、それだけでなくそれに気づいた看護婦までも殺してしまうという残忍なもの。それで涼しい顔をしているのだから相当にいけ好かない犯人である。もちろん頭も切れ、コロンボになかなか証拠を掴まさせない。この犯人とコロンボの対決も見どころなのだが、今回は犯人と被害者である博士や看護婦のドラマがしっかりと描かれ、物語的にも面白いエピソードになっていたのが良かったし、この犯人が最後の最後までコロンボの追及をうまくかわしていく(コロンボが犯人に対して怒るのも珍しいが、敗北宣言をするのはもっと珍しい。)ので本当にこの事件は解決するのかというドキドキ感がエンド直前まであるのも○。しかし、このシリーズには邦題でネタバレしているものがいくつかあり、この「溶ける糸」もそれに当てはまっているのがちょっと残念。それにしても今回の犯人は劇中で合計三人も手にかけており、このシリーズの犯人の中ではやはり残忍さが際立っている。
[CS・衛星(吹替)] 7点(2014-03-26 20:04:03)
128.  刑事コロンボ/毒のある花<TVM> 《ネタバレ》 
今回は新製品のしわ取りクリームをめぐる化粧品会社女社長による殺人事件が描かれているが、被害者(マーチン・シーン)と言い争っているうちに衝動的に撲殺するという展開はちょっといただけず、せめてもう少し犯行に計画性が欲しかったところだし、この犯人の行動も胆略的なところがあり、化粧品会社の女社長という立場の人間にしてはさして美人というわけでもなく、あまり設定に説得力が感じられない。吹き替えの声もはっきり言って微妙で違和感を感じるし、このシリーズの犯人としてもあまり魅力を感じることができず、コロンボと犯人の対決もたいして盛り上がらないまま終わってしまった感じ。冒頭のシーンがいかにも意味ありげに描かれていたが、そこは今回のストーリーにはほとんど関係がなく、そこに登場する博士(ビンセント・プライス)もあまり絡んではいないのでなんでこんな思わせぶりなオープニングにしたのかがよく分からない。全体的に構成が雑で旧作シリーズの中ではイマイチのエピソードだと思うのだが、事件のきっかけとなった新製品のクリームが事件の証拠だと思い込んだ犯人がそれを海に投げ捨てた直後に別の証拠によってコロンボに逮捕されるラストシーンだけは皮肉が利いていて印象に残る。
[CS・衛星(吹替)] 4点(2014-03-13 19:17:04)(良:1票)
129.  刑事コロンボ/愛情の計算<TVM> 《ネタバレ》 
今回の犯人は息子を思うあまりに殺人を犯してしまうロボット工学の権威。でもそれにしては犯行がかなりお粗末で、ロボットを自らの共犯者のようにアリバイ作りに使うとか本当に頭のキレる犯人だったらまずやらないだろう。ひょっとしたらこの犯人は研究に関しての知識は豊富だが、それ以外はからっきしだめなのかと思えるほどだった。ラストはコロンボが犯人の息子への愛情を利用して芝居を打つというこのシリーズでよくあるパターンの解決方法だが、これがいつにもまして強引で、真犯人をあげるために無実の人間をしかもそれと分かって逮捕してしまうのはいくらなんでもやりすぎで不当逮捕もいいところ。もう呆れるしかない。今回は科学研究所が舞台でどこか近未来的なSF風味があるのが斬新だが、それもこのシリーズには少し不釣り合いな感じがする。とはいえ、犯人がアリバイに使ったロボットやそれを開発した天才少年とコロンボのやりとりは見ていて微笑ましかった。その天才少年の名前がスティーブン・スペルバーグ。もちろん「構想の死角」を手がけたスピルバーグをもじった名前であるが、当時の彼はまだ無名。偶然だろうけど、今回の内容が内容だけに、彼が将来、SF映画で成功することを予見しているかのようだった。
[CS・衛星(吹替)] 4点(2014-02-16 14:10:31)
130.  刑事コロンボ/パイルD-3の壁<TVM> 《ネタバレ》 
主演のピーター・フォーク自身が監督を手掛けた作品で、コロンボが死体なき殺人事件に挑むエピソード。いつものように倒叙形式で最初から犯人は分かっているが、殺しのシーンが直接描かれないのは新鮮だったし、演じる本人自ら演出していることもあってか、コロンボのキャラクターがいつもよりも魅力的に描かれている。また、それだけではなくちゃんと作品としても面白いものに仕上がっているのに驚かされ、ピーター・フォークの監督としての本作への意気込みのようなものも感じられた。事件の焦点は死体はどこにあるのかという一点のみで、ものすごくシンプルなのだが、コロンボと犯人の攻防の見せ方がうまく、パイルをコロンボに掘り起こさせる犯人のしたたかさと実は出し抜かれたように見せかけて犯人を出し抜いているコロンボの犯人の上をいくしたたかさがよく描かれていて、いつも以上に犯人との対決は見ごたえがあるものになっていたし、ミスリードも利いていて、ラストの一発逆転劇が見ていて気持ち良かった。いちばん最後のシーンで口にくわえた葉巻を捨てて去っていくコロンボが妙にカッコよく、印象に残る。でもよく考えたらこのシリーズでこういう終わり方は珍しい。
[CS・衛星(吹替)] 7点(2014-01-19 23:54:59)
131.  刑事コロンボ/断たれた音<TVM> 《ネタバレ》 
今回の犯人は難聴のチェスプレイヤー。冒頭からタイトルマッチでの対局を控えた犯人と今回の被害者である老人との関係や、チェスで勝ち抜くことが人生のすべてといったふうな犯人の深層心理が丁寧に描かれているが、今回の犯人の動機はこの老人との対局で勝ち目がないから殺してしまうというえらく子どもじみたもので、殺人事件を起こす動機としては正直言って見ているこちらが呆れてしまうほど弱く、プライドの高そうな勝負師のやることとは思えないし、この犯人自体も魅力には乏しい。難聴という犯人の特徴を活かした結末で、これもやや強引に感じるが、この強引さはこのシリーズらしいところで決して嫌いではない。それよりも今回は犯人が一度手にかけた被害者が一命を取り留めるというこの手の倒叙ミステリーとしては珍しい展開が面白く、結局終盤近くになって被害者は死んでしまうものの、それまではひょっとしたら今回は未遂のまま犯人がコロンボに逮捕されて被害者は最後まで死なずに済むのではと思いながら見ていた。 少し甘いかもしれないがこの展開にプラス1点。
[CS・衛星(吹替)] 6点(2014-01-11 16:13:35)
132.  刑事コロンボ/偶像のレクイエム<TVM> 《ネタバレ》 
撮影所が舞台の今回の犯人は往年の大女優で、それを演じるのが本当に往年の大女優のアン・バクスターというのが現実とオーバーラップしていてこのキャステイングは見事。しかもハリウッド映画の衣装デザインの代名詞的存在であるイーディス・ヘッドが本人役で登場するあたりは豪華だ。しかし、ストーリーはちょっとひねりすぎで逆に面白くなくなっているように感じる。犯人の犯行動機が明かされず、最後の最後になってようやく明かされる展開も悪くはないのだが、それが成功しているかと言えば疑問で、全体的に見てもイマイチであまり盛り上がらないまま終わってしまいちょっと残念。女優である犯人を前にしていつもと違ってすっかりミーハーなコロンボがユーモラスで可愛らしい。アン・バクスターと言えば「イヴの総て」が有名だが、まだ未見なのでいつか見てみよう。ところでこの作品の撮影は実際にいつも「刑事コロンボ」を撮影しているスタジオをそのまま使って撮影してるんだろうなあと思ってしまった。
[CS・衛星(吹替)] 5点(2013-12-31 14:08:34)
133.  刑事コロンボ/アリバイのダイヤル<TVM> 《ネタバレ》 
邦題のとおりひたすらアリバイ崩しのみに終始していて分かりやすいといえばそうなのだが、犯人(ロバート・カルプ)が殺人を犯す背景や動機がほとんど描かれておらず、そこが物足りない。凶器が氷の塊(今回の脚本家はこれをいちばん最初に思いついたのかも。)だったり、プールの水と水道(ホース)の水の違いについてコロンボが指摘するあたりはけっこうワクワクしながら見れただけにそれ以外の部分に見どころらしい見どころがなく、ツッコミどころも多いのは残念。それでもラストは鮮やかなのがこのシリーズらしいし、発想の転換というのも面白いのだが、やっぱり決め手が電話に入っていなかった時計のチャイムの音というのはいささか強引な気がした。印象に残るシーンも少ないのだが、いちばん最後のテープのカットは印象に残る。ラジオから聞こえてくる中継の解説者の吹き替えを担当する肝付兼太の声も妙に印象的だった。
[CS・衛星(吹替)] 5点(2013-12-28 10:51:50)
134.  ターザン(1999)
ジャングルで猛獣に育てられた主人公がほかの人間と出会うという展開はディズニーでもほかに「ジャングル・ブック」(アニメ版は未見。)があるようにややありがちだとは思うのだが、ちゃんとジャングルの動物たちとジェーンたちの間で板挟みになり、苦悩するターザンを描けているし、見ごたえじゅうぶんとまではいかないが、つまんなそうと思いながら見始めたせいか最後まで飽きることなく楽しめた。ヒロインのジェーンがこれまで見たディズニーアニメのヒロインの中でも特に魅力的なキャラに描かれていて印象に残る。それに全編通して流れる歌も非常にマッチしていて良かった。ターザンの吹き替えは金城武で、最初はどうなんと思っていたが、それほど違和感もなかった。それにしても「アラジン」のジャファーもそうだが、本作のクレイトンも実に気持ちのいい悪役だったなあ。
[地上波(吹替)] 6点(2013-11-11 01:38:37)
135.  新・刑事コロンボ/死者のギャンブル<TVM> 《ネタバレ》 
いつもどおりに殺人の準備をする犯人の様子を描いた後に事件が起こり、コロンボがすぐに犯人に目星をつけてつきまとう、ここまではいつものパターンだが、今回は途中でその犯人が殺されてしまうという捻った展開。でも同じ脚本家の作品でこれも捻った展開だった「マリブビーチ殺人事件」ほどの面白さはなく、終わってみれば印象としては普通の平均的なエピソードといったところで、感想としては可もなく不可もなくと言ったところなのだが、倒叙もので犯人が途中で入れ替わる展開は「古畑任三郎」の「今、蘇る死」に影響を与えていそう。したたかな悪女ドロレスを演じているタイン・デイリ―は「ダーティハリー3」のハリー・キャラハンの相棒である女刑事役が印象に残っている女優(戸田恵子の吹き替えも印象に残っている。)だが、この作品ではラストに刑事であるコロンボに逮捕される犯人役というのがなんとも言えない。また、中年太りが激しく、「ダーティハリー3」の頃の面影があまりない(吹き替えも戸田恵子ではなく、弥永和子だし。)ところになんか時代の流れの恐ろしさを感じてしまった。
[CS・衛星(吹替)] 5点(2013-07-25 15:41:48)
136.  新・刑事コロンボ/奪われた旋律<TVM> 《ネタバレ》 
弟子をゴーストライターに仕立て、映画音楽の巨匠として名声を得た作曲家が自分より才能のあるその弟子を殺してしまう展開は設定が少し違うものの「構想の死角」と似たところがあり、シリーズも(新旧合わせて)最末期の68話ということで、もう脚本のネタは出尽くしていたのだろうなあと思わせる作品になってしまっているし、シリーズに関わりの深いパトリック・マクグーハンが監督のほか、脚本も書いているが、マクグーハンが関わるこのシリーズの作品の中では正直言って雑なつくりでイマイチだった。(今まで見た「祝砲の挽歌」と「完全犯罪の誤算」は面白かったのに。)また、新シリーズはコロンボは初老の刑事ということだったが、この作品は2000年の製作ということもあってか、コロンボを演じるピーター・フォークがかなり老けていて、コロンボが立派な老人になってしまっており、(吹き替えの石田太郎の声もどことなく元気がないように感じる。)ちょっと無理をして演じているように見えるし、犯人との対決もあまりキレを感じられないのが残念。この次に作られた作品が新シリーズ最終回らしいが、この老いたコロンボ(=ピーター・フォーク)を見ると、それも仕方がないのかなと思えてしまうのが少し悲しいところではある。
[CS・衛星(吹替)] 4点(2013-07-25 10:49:58)
137.  新・刑事コロンボ/犯罪警報<TVM> 《ネタバレ》 
今回はテレビの犯罪捜査番組の司会者が犯人というところが皮肉が利いていて面白かったし、はじまってすぐに起こる殺人事件が実は犯人が司会をつとめる番組で放送する再現映像であったというミスリードのオープニングもなかなか印象的。でも、監視カメラに細工をするという犯人のアリバイトリックはなんか詰めが甘く、それにラストで決定的な決め手となるのが犯人の車についた被害者の飼っている犬の爪跡というのがちょっと強引な気がする。ただ、前日に見た「初夜に消えた花嫁」があまりにもこのシリーズらしくなくつまらなかったためか、今回はいつも通りの倒叙形式のエピソードとなっているのでその点では安心して見ていられた。やっぱりこのシリーズはこうでないと。
[CS・衛星(吹替)] 5点(2013-07-07 12:18:10)
138.  新・刑事コロンボ/初夜に消えた花嫁<TVM> 《ネタバレ》 
シリーズもついにネタがなくなったのか、今回はオリジナル脚本ではなく、既存の原作(エド・マクベイン)をもとに作られている。コロンボが関わる事件が殺人事件ではなく誘拐事件だったり、いつもは登場しないコロンボの親族として刑事の甥が登場するあたりは新鮮で面白かったが、このシリーズは犯人とコロンボの対決が見どころの一つのはずなのにそれがなく、コロンボの推理ショーもないので、「刑事コロンボ」シリーズの一本というよりはどう見ても「刑事コロンボ」ではない別の作品のように見え、このシリーズらしさがまったくない上に、犯人(今回は最初から明かされない。)も妙にサイコじみたキャラクターでこのシリーズの犯人としてはちょっと違和感があるし、最後も逮捕されるのではなく、突入した警官隊に射殺されるという結末も後味が悪かった。もし、「刑事コロンボ」とは別に企画されたドラマであればそこそこ面白かったと思うかもしれないが、見なれたシリーズものの一本として見た場合、あまりにもパターンを逸脱しすぎた作品になってしまっている。それに異色作をやるのは構わないが、かなり度が過ぎている印象が強い。
[CS・衛星(吹替)] 2点(2013-07-04 01:47:15)
139.  新・刑事コロンボ/影なき殺人者<TVM> 《ネタバレ》 
公判を途中で止めさせて犯人である弁護士に近づくコロンボもどうかと思うが、それよりも犯人のアリバイトリックがあまりにもあり得なさすぎて笑えるし、もし断られたら犯人はどうやってアリバイ作りをするのだろうと考えてしまった。あんな妙なことを頼まれたら普通断るだろうし、たとえ引き受けたところで、スピード違反よりも先に交通事故を起こすだろう。今回の犯人は有能な弁護士なのだが、それをうまく活かした話にしたほうがよかったのではないか。同じように弁護士が犯人のエピソードならはっきり言って「古畑任三郎」の「しゃべりすぎた男」のほうがよっぽど面白い。今回はシリーズの中でもとくに適当に作ってしまったという感じがする回だった。それに邦題の「影なき殺人者」というのが言葉通りの意味すぎるのもちょっとなあ。ただ、ぼくも今回コロンボの捜査に協力する女性警官がけっこう印象に残ったのでそこに1点プラスして4点。
[CS・衛星(吹替)] 4点(2013-06-18 20:49:31)
140.  新・刑事コロンボ/殺人講義<TVM> 《ネタバレ》 
今回の犯人は二人組の大学生で、なんとコロンボがゲスト講師として講義をしている目の前で犯行に及ぶという大胆さだが、その殺人は試験問題を盗んだことがばれて口封じのために教授を殺すという軽いモノで、言ってしまえば若気の至り。犯人ふたりはいかにも浅く、見ていて少しいらつく程度なのでドラマとしても普通以下の印象で可も不可もなくといったところであまり面白くはない。犯人のひとりの父親役で「指輪の爪あと」で犯人を演じていたロバート・カルプが登場するが、むしろこのロバート・カルプを犯人役に別の作品を作ったほうが面白くなるのではと見ながら思ってしまった。講義でコロンボが「完全犯罪の誤算」の事件の話をしていて(ほかに「策謀の結末」の事件の話題も少し出てくる。)シリーズとしてのつながりを感じさせていて思わずニヤリとしたが、証拠のでっち上げについての生徒の質問にはそんなの日常茶飯事だと見ているこちらが思わず答えたくなってしまった。
[CS・衛星(吹替)] 5点(2013-06-16 16:07:21)
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