121. バック・トゥ・ザ・フューチャー
完璧である。これぞまさに映画の楽しさが詰まった作品と言える。秀逸なのは、アイデアもさることながら各所に配された伏線が実に効果的で、何度もニヤリとさせられる。脚本の重要さを痛感させてくれる一本だ。各シーンについてコメントし始めるとキリがないのでもはや何も言わない。もし未見の方がいるようであれば言っておく(むしろ警告しておく)。観ないと人生損をすると。 好み50/50、演出15/15、脚本15/15、演技8/10、技術9/10、合計97/100→10/10点 [DVD(字幕)] 10点(2011-09-12 23:10:09)(良:1票) |
122. ザ・ロック
《ネタバレ》 かつて凄腕の英国諜報員だった囚人役のショーン・コネリーが老人になってもかっこいい!(この設定爆笑だよね)こういう高度な技術を持ったテロリストものが好きな筆者にはたまらない映画である。場面設定や演出が効果的な場面が多く、映画を盛り上げる。ハメル准将が妻の墓に別れを告げるシーンとか、シャワー室で敵味方が対峙するシーンとか、大統領が爆弾攻撃を決断するシーンとか、緑の発炎筒を上げるシーンとか。やりすぎじゃないかと思うくらいけれん味のある絵作りがしてあるがどれも好きな場面である。ニコラス・ケイジがいくらフェラーリ好きとはいえ、カーチェイスは少し冗長な感じがする。好み45/50、演出13/15、脚本12/15、演技8/10、技術9/10、合計87/100→9/10点 [DVD(字幕)] 9点(2011-09-12 23:06:48)(良:1票) |
123. ロッキー
《ネタバレ》 あえて言おう、この映画はボクシング映画ではないと。(シリーズ2作目以降はこの限りではない)ロッキーのテーマを聞くと体を鍛えたくなってウズウズするという人をたまに見かけるがそれはこの映画の本質を見ていないと思う。才能があるかどうかも分からずに社会の最底辺から抜け出せないでいる人々が、転がり込んだ幸運に戸惑いながらも必死に立ち向かおうとする孤独な、心の闘いの映画なのだ。無名の選手が世界チャンピオンに立ち向かおうなんて誰が考えても馬鹿げてる。筆者はあの音楽を聴くと悲壮感で胸が押しつぶされそうになる。そしてミッキーの「Stay Down!」で再び泣く。筆者は泣きたいときにこの映画を観るのだ。好み50/50、演出11/15、脚本8/15、演技6/10、技術7/10、合計82/100→8/10点 [DVD(字幕)] 8点(2011-09-12 23:03:28)(良:1票) |
124. しあわせの隠れ場所
《ネタバレ》 実話のサクセスストーリーを好むアメリカらしい作品だ。それも里親から逃げ出した黒人少年が高給取りの象徴とも言えるNFLのスター選手になるとなればなおさらだ。アメフトのルールは知らなくても話は楽しめるが、もう少しマイケルのポジション「タックル」の補足があってもいいだろう。パス攻撃のときはクォーターバックを守り、ラン攻撃のときはボール保持者の進路を作る。そういったことが少しでもわかっていると、監督顔負けのリー・アンの指示がよくわかる。とにかく肝っ玉母さんのサンドラ・ブロックの演技が秀逸だが、マイケルを拾うときの必然性などいまいち展開が説明不足な感は否めない。マイケルが反則を受けそれに抗議した監督、普段はマイケルの体格に似合わぬ迫力のないプレーに文句を言ってばかりのこの監督が「選手たちはみな家族だ!」といってかばうこのシーンはグッと来るものがある。結果、マイケルはこのときからめきめきと頭角を現していくのである。好み40/50、演出13/15、脚本8/15、演技7/10、技術8/10、合計76/100→8/10点 [DVD(字幕)] 8点(2011-07-12 23:59:37)(良:2票) |
125. ブラック・スワン
《ネタバレ》 技術は完璧だが官能性に欠ける主人公。新たなプリマとして抜擢され不安を抱えながら公演に向けて練習する中、自由奔放なソリストが移籍してくる…。正直、トレーラーを見てそのソリストとプリマを競う女同士のドロドロとした争いの映画かと思っていたが、本当のライバルとはどうやら主人公自身だったようだ。妄想か二重人格か、母親からの過度な期待と、そのソリストの持つ奔放さへの渇望に挟まれ徐々に提示されていく主人公の狂気。観てる方もどこまでが現実なのかあいまいになり恐怖感が増していく。 特殊効果はあまり好きではないが、初日公演で悪魔・官能の象徴である黒鳥を踊りきるときの主人公の変化はバレエに縁のない筆者でも鳥肌が立つ思いであった。 好み30/50、演出11/15、脚本10/15、演技8/10、技術7/10、合計66/100→7/10点 [映画館(字幕)] 7点(2011-07-12 23:21:57)(良:1票) |