1401. トランスポーター3 アンリミテッド
《ネタバレ》 映画史上最もそそられないラブシーンとして、この作品はランキングに名を残すだろう。 [CS・衛星(字幕)] 3点(2014-04-10 00:32:24)(笑:1票) |
1402. ケンタッキー・フライド・ムービー
ギャグの中で笑えたのは3割ぐらいですが、こんなコンセプトでわざわざ映画を作ってしまおうというへそ曲がりの根性だけは評価したい。しかし、「裸の銃」の源流はこんなところにあったんですね。 [DVD(字幕)] 6点(2014-03-31 01:16:21) |
1403. ブレードランナー/ディレクターズカット<最終版>
《ネタバレ》 ホネは一言でまとめられるくらい単純なお話なのに、デコレーションへのこだわりだけでここまでのものを生み出したスタッフの執念が凄い。真面目に筋を追いかけるよりも、独特の空気に身を委ねてたっぷりと浸る映画。というのは制作者の自己満足に終わってしまう場合が多いんだけど、この作品は貴重な成功例。そんな中にもいろいろ小ネタもあったりするから侮れない。 [DVD(字幕)] 7点(2014-03-25 02:18:54) |
1404. 大いなる西部
《ネタバレ》 ウエスタンでありながら主人公が銃を抜かず、逆に丸腰すら武器にしてしまうのは、新鮮であるとはいえる。ただ、全体に漂う教訓的というか優等生的雰囲気が、どうも逸脱性をなくしている気がして、面白みに欠けるのだな。尺ももっと短くできたと思う。 [CS・衛星(字幕)] 5点(2014-03-25 02:07:06) |
1405. フォー・ルームス
タランティーノ的ダラダラ感がそのエッセンスだけでも味わえるだけで、十分楽しめる。ただ、ティム・ロスのベルボーイの設定を少し変えるだけで、もっと面白くはなったと思う。ああいうクネクネアクションは、ずっとやり続けるんじゃなくて、ここぞというところだけでやるからこそ意味があるんだよ。 [CS・衛星(字幕)] 6点(2014-03-23 02:40:51) |
1406. 愛する人
設定とキャスティング、それにオープニングでは十分期待していたんですが・・・母と娘のセットを何組か登場させるのが、いかにも「いろんな母娘を取りそろえて用意しましたよ~」というような作為的な感じで、そこから物語が広がっていかないのです。初期設定から想定される範囲内だけで話を終えてしまった印象。なので、せっかくのアネット・ベニングにもナオミ・ワッツにも、芝居の精彩がありません。 [DVD(字幕)] 4点(2014-03-23 02:04:06) |
1407. ブエナ・ビスタ・ソシアル・クラブ
音楽自体は、普段聴かない分野のもので新鮮だったのでこの点数。ただし、作品としての構成には疑問があり、例えば、事実を伝えたい、もしくは記録したいのであれば、単なるインタビューの丸投げや映像の垂れ流しではなく、最低限の周辺データを盛り込まなければ記録にならないし、他方、解釈や表現を伝えたいのであれば、演奏と語りが交互に挟まれるだけという貧困な構成ではどうしようもないだろう。つまり、見ようによっては、全体が制作者の壮大な自己満足にしかなっていないということ。 [DVD(字幕)] 6点(2014-03-16 22:14:37) |
1408. パーティー・ナイトはダンステリア
《ネタバレ》 登場人物たちに何がしたいという欲求じみたものがさっぱり感じられないので、コメディの前提が成立していないのです。その場その場で誰かが思いついたとおりに適当に動いている感じ。で、音楽があえてトレヴァー・ホーンと聞けば、思いっきりZTTサウンド全開を期待するところなのですが、それもまったくなし。いろいろ出てくる挿入曲自体が、80'sというところからそのまんま思いつきそうな選曲ばかりで、当時の空気を映画として表現するための選曲ではなく、BGMとしての選曲のための選曲になってしまっています。 [DVD(字幕)] 2点(2014-03-12 00:46:29) |
1409. 夜の道
びっくりするほどスリリングさがなく、困難ミッションならではの必死感というものがなくてえらくのんびりしている。脇役の絡め方も中途半端で、かえって主人公の足を引っ張っています。 [CS・衛星(字幕)] 3点(2014-03-06 01:25:09) |
1410. クール・ランニング
《ネタバレ》 実在の対象なんだから、もう少しディテールは突っ込まないといけないと思うのだが、こんな表層的な描写だけで済ませるんだったら、モデルに対しても失礼ではないのか?他チームや解説者が最初は露骨にバカにする→途中から改心するというのも実に安直で、それだったら、初出場のジャマイカにも選手として敬意を払う→しかしレースでは圧倒的な力を見せつける→それでも勝利を目指して必死で食い下がる、の方がよほど現実的だし、またスポーツそのものに対しても誠実。 [CS・衛星(字幕)] 5点(2014-03-02 01:59:09) |
1411. 何がジェーンに起ったか?
《ネタバレ》 ほとんどのシーンは家の中で、閉塞的な空間の中に陰湿な描写が延々と続く。ジェーンにくっついて外に移動したとしても、彼女はさっさと用事を済ませ、またこの閉塞空間に戻ってきてしまう。演出力の高さやカメラの巧さも加わって、もう止めてくれ~状態。しかしラスト10分間で場面は一気に青空の下に移動し、それと並行して、それまでのシーンが一気に色を変える。単に残虐非道なだけではなかった、哀しみをたたえた憎み合い。そんな緊迫感があったら、役者陣もやりがいがあっただろう。 [DVD(字幕)] 7点(2014-02-27 01:30:04) |
1412. 恋のからさわぎ(1999)
導入部からしてもろに設定のための設定になってしまっているし、ジュリア・スタイルズもこの頃はまだ演技が未熟だったのか、ただ高飛車なだけで、全然魅力的に見えない。なので、いくら登場人物がいろいろ頑張っていても、最後が楽しみに感じられないのです。エンディングのLetters To Cleoの「甘い罠」のカヴァーは面白かった。 [CS・衛星(字幕)] 3点(2014-02-25 01:57:28) |
1413. マリー・アントワネット(2006)
中途半端にシリアスっぽく、中途半端に前衛的。要するに、監督も自分が何をやりたいのか分かっていなかったのではないだろうか。結果、中身に何のテーマ性も存在せず、完全に衣装負けしてしまっている。大体、「ベルサイユのばら」というアントワネット関連芸術の金字塔を知っている日本人に、このレベルのものを見せてはいかんよ。 [DVD(字幕)] 4点(2014-02-20 11:10:12) |
1414. バージニア・ウルフなんかこわくない
《ネタバレ》 何でこんな品のない夫婦喧嘩を延々と見せつけられなければならんのだ?と、見ているときは思っているわけです。しかし、終わってみると、あの罵り合いやけなし合いこそがこの夫婦の生来的コミュニケーションなのであり(それはあとの2人も本質的に同じ)、むしろ当事者はそこに平穏すら感じており、そのように精神的に病んでいる部分を壮大に展開していたことに気付かされる、怖い作品。 [DVD(字幕)] 6点(2014-02-18 03:43:01) |
1415. After Sex アフターセックス
《ネタバレ》 タイトルどおり「セックスの後」に何をしているか、を合計8話描いたオムニバス作品。最初に3話くらいほぼ寝室の中だけで展開して、そのまま最後まで行くのか?と思わせたところでどんどん外に出て行くという構成がなかなか巧い。また、いろんな取り合わせからの会話群もなかなか凝っているのですが、やりとりを紡ぐだけで息切れしかかっているようなところも見えたりしたので、「セックスに至るまで」の背景については、それぞれもう少し作り込んでほしいところでした。なお、この作品を見たのは実は現在のジェーン・シーモアが見たかったからで、さすがに老け込んではいるものの、元気に動く姿が見られただけで嬉しい。 [DVD(字幕)] 6点(2014-02-15 00:56:49) |
1416. ハウエルズ家のちょっとおかしなお葬式
冒頭、変な人たちが吸い寄せられるように集まってくるシークエンスでは大いに期待させたのですが、その後の発展がありませんでした。これだけ変な人たちが一所でぶつかり合えば、もっといろんなギャップや摩擦やねじれがあって、それが笑いを生じさせるはずなのですが、初期設定そのままで終わってしまっているのです。 [DVD(字幕)] 4点(2014-02-14 02:29:10) |
1417. 傷だらけのランナー
《ネタバレ》 基本は定番青春スポーツものなのだが、周りの人が足を引っ張るような人たちばかりで、妙に暗い雰囲気が漂っているのが、いかにも90年という時代を感じさせる(普通なら熱血指導コーチが重要な役回りを演じたりするのだが、この作品では指導者関係はほとんど登場しない)。大体、ラストはあれでいいんだろうか。母親との間には変な誤解が残ってたりはしないんだろうか。弟の私生活に重点を置きすぎて、競技方面での成長の過程が曖昧になっているのもマイナス。 [DVD(字幕)] 5点(2014-02-09 23:14:19) |
1418. ヘンリー&ジューン/私が愛した男と女
同じ監督の「存在の耐えられない軽さ」同様、ラブストーリーというにはドロドロしすぎている雰囲気の愛憎劇が、さしたる起伏もなく延々と続く作品。夫婦の両方を愛した上に自分の夫とも関係を保つなんて、一言で要約してしまったら荒唐無稽にも聞こえるのであるが、それを何となく成り立たせてしまっているマリア・デ・メディロスのキャラクター作りは称賛に値する。 [DVD(字幕)] 5点(2014-02-09 01:45:42) |
1419. 月夜の宝石
ほのぼのアイドル映画の雰囲気で進行していながら、登場人物ほぼ全員が、やっていることは滅茶苦茶で、論理的一貫性もなければモラルもない。しかも各登場人物が、自分がやっていることに何の疑いもなく堂々と自信満々であるのが凄い。そのうち、アナーキーでパンキッシュな空気すら感じてしまう。さすがフランス。 [CS・衛星(字幕)] 4点(2014-02-07 00:18:41) |
1420. 悲しみよさようなら
《ネタバレ》 郷土出身のスターが自分の母親だと思いつくというのはあくまでも出発点であるはずで、そこから誰がどう発展するのかというところが主題になると思っていたのですが・・・そのまま、出発点の周りをぐるぐる回って、最後まで何も変化なしという、逆に潔くてあっけにとられてしまう作品。ウィノナの演技にやる気がないのもよく分かる。メリッサ・エスリッジのテーマ曲の歌唱に3点。 [DVD(字幕)] 3点(2014-02-04 00:42:43) |