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1.  Mr.インクレディブル
この作品を契機に新境地開拓となったピクサーの話題作に加え、レビューの高評価に過剰に期待し過ぎた自分が悪かった。ファンタジーがウリであった一連の作品からよりリアリティのある心理描写へと変わった設定なり構成は、近年に見られる日本アニメよりも余程濃い内容だが、個人的には人間を主軸に描いたCG作品と言うものに、あまり魅力を感じなかった。逆に実写版で観てみたいと思う作品。そもそも、アメリカのヒーロー像と言うものは“井の中の蛙”の様なものが根底からあって、背景にある愛国心が見えると嫌悪を覚えるが、この作品は家族愛がテーマなだけにアメリカの作品制作も昔に比べると随分変化した印象は有る。…ただ、これが“家族版009”に見えてしまうと見方が変わる事はどうにも否めない。
[DVD(吹替)] 6点(2005-08-24 19:23:14)
2.  案山子男(OV) 《ネタバレ》 
色々な意味で面白い作品でした。あ…あの、案山子男に心臓を引っこ抜かれた青年が呼吸をしていたのには思わず驚愕!! 「すっげぇ―ッ! 心臓が無いのに息してるよ―ッ!!」…などと、ゲラゲラと笑ってしまいました。しかも、絶対に動いてはいけない畑の案山子男が微妙に動くから、折角驚かせようとする次のシーンが台無しではありませんか(笑)。これを観ると、明らかにテープの残量の経費節約なのか…、平気でNGシーンを使っちゃう所がスゴイです。所々、デシタルムービーで撮影したであろう画像の荒いシーンが挿入されていて、演出? それともテープを節約しているのか(?)…いや案外エコロジーな作品です。意外にもストーリーは決して悪く無く、指摘されているホラーの演出を工夫して、このヘンチクリンな編集をもっと叩き直せば意外にも伸びる作品なのでは…と。そう思うと逆に惜しい作品の様な気はしました。…いやしかし、自分はホラー映画は好んで鑑賞しない為、良く分からないのですが…、“真っ昼間のホラー”と言うのは有りなのでしょうか…???
[ビデオ(字幕)] 4点(2005-08-24 12:12:46)
3.  ポカホンタス
「見てまわりを! こうなったのは憎しみのせいでしょ…!?」  現在の社会情勢と本作は全く関係の無いが、某国の情勢を照らし合わせると、なんともアイロニーに聞こえてしまうセリフが…いやにもの悲しく感じるのはどうしてでしょう。この映画の内容も設定も勿論違いますが、伝えたい事なりそのメッセージ性は、所詮米国映画のキレイ事でしかないのです。要は、作品のメッセージ性に全く説得力が無い…と言う事。大人の恋愛ストーリーも表面に見えれば良いかもしれないが、個人的にはイヤになってしまう作品でした。唯一、ポカホンタスの神の靡靡く描写は良かったですね。完全に大人向きでしょうか。“女版ターザン”だと思えれば、評価が下がるのも否めません。
3点(2004-11-14 20:59:18)
4.  シュレック
キャラクターはお世辞にも見た目が良いとは言えず…、ディズニーのコンポジションを真っ向から崩すような毒のある構成は一見弱いとも見えますが、私にはこれでもディズニーへの最大のアイロニーのように見えて、個人的には結構面白く感じてしまいました。…ただ、序盤は良くとも中盤から意外にも話は伸び悩み、単調で荒く非常にザツなエンディングは勿体無い印象。ディズニーとしての善的なイメージも、決してそれがキレイ事ではない事が若干でも垣間見られた事に対しては、ある一定の評価はしたい。
6点(2004-11-14 20:29:07)
5.  2999年異性への旅 《ネタバレ》 
あまりにもくだらい内容も、途中まで真剣にシリアスだと思い込み鑑賞すれば意外に面白い。「ウィィィィィィィ―ン」と言う装着している下半身からの激しい機械音。お相手の女性の「何…? この蜂鳥が羽ばたくような音は…!?」と言うセリフには微妙にウケました。一見ベタベタなギャグも、セックス・コメディだとなんとなく許せてしまうのは、意外に設定が良かったからでしょうか。地球への飛来は飛行機を利用して…と言う所もヘンに説得力が有ります。後半から、子供が出来ないどこにでもある家庭事情のように脱線した後半のダルさを除けば、まずまずな作品。
5点(2004-11-14 20:28:05)
6.  スター・ウォーズ
リアルタイムな年代でもあるし、子供の頃に何度も観た本作だから…と思いがあるにも関わらず、悲しいかなこの映画に対する執着が、今となっては無いに等しい。オマージュだと知って感じた、これだけのものを創らせた日本映画はスゴイな…と言う思いが先に立ってしまい、本作品の真の部分が意外にも見えなかった事に気付かされる。ただ、圧倒的に強いインパクト大の登場人物が、今でも通用してしまう貢献度は高いかもしれない。
6点(2004-10-10 22:20:46)
7.  ジャッカー 《ネタバレ》 
終始緊張感の漂うシナリオが実に絶妙で、誘拐された少年を子供らしく扱う事の無いシビアな演出やセリフは、子供の目を通して観る者に圧迫を与え最後まで引き付ける。子供に対して決して情の一線を超える事の無かったコーエン(ロイ・シャイダー)が、最後に少年を誉めるシーンは印象深い。類似作品「パーフェクト・ワールド」との関係は定かでは無いが、あちらのように愛情一本で描くよりも、シビアに描かれているこちらの作品の方がリアリティがあり映画として上等な観有り。唯一、マフィアに少年を無傷で連れて行く…と言う設定は、理由が明白にされておらずストーリー上の都合が目立って浮く所。
8点(2004-10-10 00:52:10)
8.  ジャンヌ・ダルク(1999) 《ネタバレ》 
ただの伝記映画だと思って観たのですが、どちらかと言えばジャンヌの精神性に焦点を当てた作品だったので、思い描いていたジャンヌ像とは異なる印象。神の啓示を受けたと云われるジャンヌも、それは神の言葉ではなく自身の心の声であった…と新説したかったのか、はたまた彼女の考えなり行動の矛盾を突きたかったのか…、ちょっとイマイチ不明瞭。これを観ると、なんかジャンヌ・ダルクがただイッちゃてるアブナイ人の様も見えなくはないのですが…、実際ジャンヌ(ジャネット)の少女期特有の精神不安でヒステリックに陥っていた…と言う説もあるので、後半の回想シーンからジャンヌの行動・思考を探究するかの様に、真っ向から否定していくラストの火刑までの流れは実に興味深い所。…ただ、本当に自我の葛藤があったのかは定かではない為、ジャンヌ自身が自分の世界に入り込み過ぎる後半の演出に、どうも着いて行けませんでした。あまりにも有名な“ジャンヌの悲劇”なだけに、これからどうなるのか…と言う興味が無いに等しい為、彼女についてまだ知らない部分を中心に描いて欲しかった気はする。
6点(2004-09-25 00:26:39)
9.  チアーズ! 《ネタバレ》 
アメリカ人ならば一度は憧れるであろう魅力的な“チアリーディング”。肉体的表現にも“創作性”と言うものがある事に初めて気付きました。自分の努力で築いた独自の創作を、他人に盗(と)られる事の悔しさと、自分達の努力で創る事の大切さをキチンと描いている点がとても良かった。敢えて自己批判して描くストーリーは、人種的な表現を合わせると自ずと本作メッセージ性は読み取れる。ありがちな学園青春モノも、チアリーディングの選曲とBGMの兼ね合いが非常に上手でカット割り・セリフともリズムとそのバランスが良く、気が付けば観ているこちらも思わず身体が動いてしまう演出は見事。…ただ、やや上品さに欠けるセリフは、チア・スピリットの良さが消されてしまい勿体無い。盗作問題でトロスが全国大会に出らない?…と一転、全国大会に出場。そしてクローヴァーズの資金不足で出場見送り?…の辺りがやや曖昧に描かれているので、ちょっと分かりにくい観有り。あれで優勝してしまったら白人の至上主義で終わってしまってしまうから(笑)。盗作で優勝するよりも自分の努力で得た2位の大切さ。見終わった後の心地良さが残る…個人的には好みな映画でした。
8点(2004-09-22 14:54:54)
10.  彼女のアリバイ 《ネタバレ》 
劇場未公開作品なのが非常に勿体無い映画。世間のこの映画に対する位置付けは悪くも、なかなか面白い作品でした。ストーリーも分かりやすく、ちょっとしたサスペンス風味のコメディ…と言う感じで無難に楽しめます。しかしながら、ポーリーナ・ポリスコワのこの美しさは思わずため息が出てしまう。いくらなんでも、ラジー賞のワースト主演女優賞にノミネートは失礼きわまりないと思うのだが。彼女との生活をなんとか小説に活かそうとイメージを膨らませつつ、得体の知れない彼女に不審感を抱くまで段々と自分の書く作品と現実とのギャップが生じ、最後まで引き付けるサスペンス的な展開は良い。ちなみに、弓矢の練習で誤ってお尻に矢を当てちゃって…、と言うシーンが可笑しくて笑えました。この取って付けたような笑いもやや微妙なものがあるのだが、個人的にはこういう笑いは結構好きでした。全体的にも上手にまとまっている作品。
6点(2004-09-06 13:53:21)
11.  パーフェクト・ワールド
「ジャッカー(88)」に非常に良く酷似していますね。あまりにそっくり過ぎて最初はリメイクかと思ってしまいました。印象は「ジャッカー」にクリント・イーストウッドを加えた…と言う感じ。あとは主人公の子供に対する感情を強く描いている所でしょうか。いかにもパクリっぽい内容ではありますが、子供への愛情を描いている部分ではこちらの方が上手にまとまっているかもしれません。ラストはああなると分かっていても思わず泣けてしまう。…ただ、「ジャッカー」を先に観ると評価が下がるのは否めませんね…。
6点(2004-09-06 01:54:12)
12.  十二人の怒れる男(1957)
作品が齎す貢献度とレーゾンデートルだけで十分に評価できる名作。たった1人の人間の運命を決めてしまう陪審法とアメリカ人の諦観力。犯罪を犯した少年を主人公にする所を逆に陪審員に焦点を置いた所は、この時代の作品にして素晴らしいと感服しました。設定だけ見ると、色々な場所で起こっている出来事をたった1つの部屋と12人の人間だけで広げるシナリオの創作力と表現は、実に見事です。 
9点(2004-08-18 00:51:49)
13.  ロード・オブ・ザ・リング/王の帰還 《ネタバレ》 
前・前々作で得たワクワクしたあの冒険心も感動も…、さすがに3作目ではその印象も薄れます。結局、後は捨てるだけ。別にどんでん返しもある訳でも無く、本当に指輪を捨て…後は副題の通り。ただ、それだけの為の3作目。この世界観がお好きなファンには嬉しい内容も…、客観的に観ればあまり意味の無い完結編に見える。これと言って心に残るようなシーンも無く、淡々と終わってしまったのは少々勿体無い気もする。これならば、前編・後編でキレイに纏めた方が余程無難。原作は未読につき恐縮ですが、それにしても起承転結の“結”だけでこの観賞時間は長過ぎる(苦)。ところで、これを観るとつくづく真の勇者はサムだ!…と思えてしまう。大蜘蛛との死闘の末に、こっそり指輪を預かるサム。以後フロドに返すまで、指輪に打ち勝ったサムの方が精神性は高いのでは…? そして、最後に山の火口まで“指輪を運ぶフロド様”を運ぶサム(笑)。結局、役目以上のものを全身で果たしたサムが、フロド・バギンズ以上に主人公であった。
5点(2004-08-13 01:29:28)
14.  アラジン(1992)
イラクを叩いて叩き捲っている現在では、もう絶対に描けぬ(?)アラビアンナイトのディズニー版。ランプの精・ジーニーがディズニーらしい表現で、なんとも良い味を出しています。中東をある意味皮肉っているような、ジーニーの自由を求める表現はアメリカらしい所でしょう。全体的には可も無く不可も無く。とにかく無難な作品。ただ、折角のおとぎ話もヘンな脚色と誇張描写が多く、子供の頃に忠実に描かれた作品を観て来た者の温度差が生じると、置いて行かれる観有り。個人的には「アラジン」よりも「アラジンと魔法のランプ」の方が余程好感が持てます。
5点(2004-08-12 22:56:07)
15.  ファインディング・ニモ 《ネタバレ》 
観賞魚を飼育している者としては当然、過度な感情移入をもって観てしまう作品。副題があるとするならば「ファイディング・ニモ ~マーリンの大冒険~」と言う感じでしょうか。可愛いニモの登場と活躍が、父魚・マーリンから比較して少ないのは何より残念。ただ、生体の動きがあれだけ誇張しているにも関わらず忠実に描写しており、デフォルメしての動作も実にユニークで…、良くあれだけ動きが限定される魚をここまで擬人化したなァ…と、改めてピクサーの技術力・表現力とも感心してしまいました。実は日本アニメでも魚を擬人化した作品が過去にもあり、個人的にはそんな大好きな海の世界がこれだけの巧みなCG技術によって表現される事に何より感動。唯一、ニモのキャラクター構成で、敵役が人間だけ…と言う配置はもう少し工夫が欲しい所でしょうか。更に水槽からの脱出法からラストまで案外すんなり終わってしまい、全体的なストーリー構成から言うと弱い印象は拭えません。ちなみに、ニモの右ヒレに障害があるも“幸運のヒレ”と言う呼び方が良いですね。右ヒレが小さいのはバラクーダに襲われた時に卵にできた傷なんだよ…と、言葉を使わずに映像だけで表現するのは実に素晴らしい。ドリーの記憶障害、ギルの傷付いた右ヒレと合わせると、少なからず本作のメッセージ性は読み取れる。そんな障害も、親が実際に思っている程子供は苦に思っていないもの。母魚・コーラルの死の先にある息子に対する思いと行き過ぎた過保護の子供への対象は良く描かれています。とにかく、ニモのこの可愛さは尋常ではありません(笑)。ちなみに、これを観て感化されたお子様が、観賞魚をご自宅のトイレへと流すのではないか…と、ちょっと心配です(苦笑)。
8点(2004-07-02 00:29:09)
16.  ルクソーJr. 《ネタバレ》 
20年近くも前に製作された…当時としては大変画期的であった初のCG作品。たった3分も、当時は3時間の価値はあった程の内容でした。今ではすっかりイメージキャラクターとして“Pixer”のロゴタイトルに定着したルクソーJr.を見ると、本作のレーゾンデートルの高さが頷ける。なんて事はないボール遊びから、ただのライトが擬人化して見えるピクサーの表現力の高さは、本作品で確立した訳です。ライトの構造を上手に関節にあてはめ、表情やキャラの内面を見事に表している。初めて国営放送で観賞した時も素晴らしい表現力に感心しましたが、今もその感想は変わる事はありません。この作品を皮切に、のちの映画のCG技術が大いに発展した意味でも、貢献度は圧倒的に高く、評価に値する名作だとそう思う。
[地上波(字幕)] 9点(2004-06-27 20:28:32)
17.  トゥームレイダー 《ネタバレ》 
ゲーム制作者は、日本だけ本作ゲームが売れない事に首を傾げているようで、斯く言う私も店のデモ版を少しプレイした程。ヨーロッパでは難易度の高さとこの手のキャラクターが人気らしいのですが、アクションゲームが苦手な上、美形を好む日本人には合わないのでしょう。そんな海外の人気ゲームの映画化も、個人的にはあまり面白く感じませんでした。40分頃からパパのお手紙で急に発生する様な後半のストーリーは、前半とのバランスが悪く、簡略化されたセリフで全体的なストーリーが掴めない。せめて、起承転結となる基本のストーリーが見えればもう少し楽しめたかも。唯一の見せ場でもある、ゲームの特徴を掴む為のアクションも後半に失速。ショボショボのCGも一喝したい所。ゲームは1プレイでララ・クロフトが活躍する訳で…、故になんの助けもナシに全てを敵にまわし、2丁拳銃を武器に1人でテキパキとなんでもこなしちゃうゲームをまんま映画にしても、正直あまり魅力を感じないんですよね。※ちなみに、アンジェリーナ・ジョリーの顔から釈由美子の声が出ると言う…摩訶不思議な現象が…。フジテレビはディズニーか何かと勘違いしてるのでは…。普通に声優を選択していただきたいもの。
3点(2004-06-27 00:27:04)(笑:1票) (良:1票)
18.  ハリー・ポッターと賢者の石
本場イギリスの魔法モノの話と来れば、人気が出るのも頷けます。…ただ、序盤からトントン拍子に都合良く話が進むので、物足りなさを感じてしまいます。挫折を知らずに送る人生程怖いものはありません(笑)。ハリー・ポッターの負け無し&サクセスストーリーも、子供には良き憧れの対象となるのでしょう。個人的には、なんの失敗も挫折も無いストーリーにダレるのみでしたが…。そもそも、ハリー・ポッターは一体なんの目的で魔法学校へ入学し、そして一体なんの目的で魔法使いになりたいのでしょうか…? 心理の探究を描いていない為…、映画からは全く読み解く事が出来ませんでした。また、話が大雑把に展開していく為、ストーリーを掴むのに大変でした。それもこれも、原作を読めば分かるのでしょうが、個人的にはもう映画でお腹一杯!!…と言う感じです。ちなみに、キキもビックリな“魔法のホウキ”は、枝の部分が細過ぎて、乗っている時に痛くないのか…なんて余計な心配をしたり…(笑)。上手く行き過ぎるストーリーも、もう少し何らかの障害があれば面白くなったでしょうが、子供向な作品にそんなものを求めるのはヤボと言うものでしょう。…にしても苦痛な時間でした…。これを観てサイコ―!…と言える程若返りたい(苦笑)。
4点(2004-06-26 00:29:27)(良:2票)
19.  Knick Knack ニック・ナック 《ネタバレ》 
今(投稿日付)から15年前に製作された懐かしい短編映画の実験的CG作品。今も変わらず観賞できるのは、いかに当時の技術が高かったか…と言う事を再確認できる。4分と言う…当時ではこれでも長いとされたCGの限界の中に集約された個々の描写は、今後のピクサーを飛躍させる技術の表れ。スノードームの水中でのモノの動きや、玩具の表情などは、のちに製作される「トイ・ストーリー」「ファインディング・ニモ」に通じる所も有り、非常に興味深い。主人公は結局自由にはなれなかった…と言うラストは、コンピュータの限界で思い通りに製作出来なかった当時の現状に対して、“いつかきっと素晴らしいCG作品を創ってみせる”と言う…自由に創作できる事へのメーセージにも見えます。以後のピクサー作品に繋がるであろう本作の貢献度は高く、作品のレーゾンデートルを評価したい。
7点(2004-06-24 00:29:53)
20.  ラスト サムライ 《ネタバレ》 
日本人であれば誰もが感じるであろう矛盾で、指摘すればキリがないりのでしょうが、それにしてもサムライが列車を襲う…と言うのは、サムライをインディアンか何かと勘違いしてるのでは…と、アメリカ人の日本への認識のアマさを思わず疑ってしまう。アメリカ人には、サムライをインディアンのレトリックに置き換えた方が伝わりやすいからそうした設定にしたのでしょうが、一緒にするな!…と言いたい。所詮は歴史の無い国が憧れだけで創った映画に過ぎません。たかだか200年余の歴史しか持たないアメリカが創ったとて、主人公になんの葛藤も持たせないまま安易に和の心を理解させてしまうのはいかがなものか。「切腹」の映画が公開された頃、やはり非人道的に捉えた外国人はなかなか理解できなかったもの。目の前で繰り広げられる殺生を行うサムライの姿に、そんなにカンタンに理解出来るものなのか…疑問。全く意味の無い死を並べ立てて、これが“武士道”だ!…と言われても、サムライが単に野蛮で非人道的な人種にしか見えません。何度かのチャンバラで真田広之扮する氏尾がネイサン・オールグレン(トム・クルーズ)に唾吐き・足蹴りは、些か“武士道”に反するのでは?…と失笑。こうした矛盾で、やたらに連発される“武士道”が一人歩きし過ぎて、一体何がそうで何がそうでないのか…と言う事を、正しくキチンと伝え切れていないようにも思える。同時にここまで“武士道”を考える契機になった意味では本作の貢献度は高いかもしれないが、個人的にはあまり評価したくない映画。例のクライマックスの軍隊VSサムライの異様な光景にはただ閉口。ラストで、何故かネイサン・オールグレンだけになかなか弾が当たらない…と言うのが是また不思議で、そのアメリカ人がたった1人だけ生き残る…だなんて、どこまでもご都合主義な展開に一気に興醒め。ラストで、日本人から何故“武士道”が失われたのか…と、アメリカ人に言われるまで落ちた日本文化。大体、日本に西洋文化を持ち込み失わさせたアンタに言われる筋合いは無い! 個人的にはご贔屓な役者陣がハリウッド作品で演じる…と言うだけで高評価にしてしまいそうですが、それのみで評価するのは武士道ならぬ映画道に反する気もするので、あくまでも作品の陳腐で浅い内容に客観的な評価と言う事で採点。
3点(2004-06-23 18:59:30)(良:7票)
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