1. 三人の妻への手紙
こういう見てわからせる映画って好きです。ヒッチコックだとレンズを通して見せる視点が一方通行で、そこから恐怖や不安を見ている人間に発生させるわけですが、この人の場合、ああわかるわかると笑みがこぼれてしまう画を淡々と流すわけです。淡々とっていうのが大事で、おしつけがましくないんですね。俺はこんなに女心わかってんだぞとか。このあとの「イヴの総て」もそうですけど、女同士の会話が本当に上手いです。これでワイ談が入ったら「sex and thecity」かと思いますもん。 8点(2003-10-29 22:17:55) |
2. キル・ビル Vol.1(日本版)
主役、ユマ・サーマン。以上。・え、短い・・。イーサン、君の考えてる付き合いっていうのと彼のそれとは意味が違うと思うよ。嫁さん信用してあげなきゃだめじゃん。そんな頭の悪い人じゃないでしょ。・・なんのこと?これを見てあらためて気合と選曲センスの人だと思いました。時代に追いつかれることがあっても、それらがあれば大丈夫だと。 7点(2003-10-27 22:04:06) |
3. チャイナタウン
最後のクラクションを鳴らす画をとりたいがために物語を収束させていった印象がありました。が、全編を通して「チャイナタウン」だけの「トーン」があるのもまた事実。ので7点を。 7点(2003-10-16 02:58:42) |
4. スティング
章立てがいいですよね。これから何が起こるか考えてみなって言われてる感じがして。それで個々のパートの完成度が高いもんだから前に何があったか半分忘れちゃうんですよねえ。これから見る方、ホントうらやましいです。ま、肩の力は抜いて。 10点(2003-10-15 22:42:11) |
5. インソムニア
オリジナル版を先に見てしまったため、正直つまらなく感じました。オリジナルの設定を持ち込もうとしたために何か無理しているという印象が否めませんでした。ただ同僚が死ぬ際の台詞がリメイクはいかにもアメリカンという感じで笑ってしまいました。オリジナルのほうが東洋的な感じでしっくりきます(そんな大げさでもないですけどね)。 5点(2003-10-15 22:35:06) |
6. キー・ラーゴ
《ネタバレ》 これを見るとボガードもバコールもリアクトな俳優という気がした。 つまりまわりのいろいろ起こるシチュエーションに対して、冷静にぼそっとコメントしたり、決めの顔を見せるのが似合うということ。で、この作品は舞台が9割方ホテル内に限定されるため、脇の人間もみな状況に冷静である。そんな中、この二人の演技だと状況が動かないためただの何もできないわがまま男女に見えてくる。さすが夫婦、似たもん同士だ。もし仮に、ギャングの情婦がピストルを奪ってくれなかったら?そのままキューバの波止場で、さてどうやって帰ろうかとタバコを吸ってる画が浮かんでこないだろうか。自分から行動するキャラの俳優なら、もっとサスペンチックな仕上がりになったのになあというところで。でもバコールの冷たい顔が好きなので6点。 6点(2003-10-15 21:54:15) |