1. スタンドアップ
『エリン・ブロコビッチ』をさらにヘビー&ドラマチックにしたような映画。ひさびさに映画を観て泣きました。とくに組合での父親のスピーチのシーンは印象的です。父親役にこんなに感動したのは『リトル・ダンサー』以来です。職場でのセクハラシーンは『ショーシャンクの空に』や『告発』なみにヘビーで見ていて本当につらかったですが、だからこそラストシーンが感動的でした。物語が進むにつれて、ジョージーの過去も少しずつ明らかになっていく展開も秀逸です。シャーリーズ・セロンはキュートなだけでなく演技が本物!感情を揺さぶられっぱなしでした。『モンスター』も見てみたいです。 [試写会(字幕)] 10点(2006-01-15 22:20:17) |
2. 欲望という名の電車(1951)
ヴィヴィアン・リー演じるブランチの、老いていく女性の焦り・虚栄心・狂気があまりに痛々しくリアルに伝わってきてけっこうしんどい作品でした。俳優陣の演技力は本物だと思います。そうでなければこんな重い映画、最後まで見られないです(笑)粗暴なマーロン・ブランドがなぜか憎めないのは、やっぱりブランチのような女性とあんな狭いアパートで5ヶ月も暮らしたらイライラもするだろうなぁ、と同情の余地があるからでしょうか。でもブランチの孤独な気持ち、虚勢を張りたい気持ちも解ってしまって複雑な心境。 とりあえず「ステェラァアアアーー!」と叫ぶマーロン・ブランドが魅力的で、私がもしステラだったら、やっぱり何度でものこのこ帰ってしまいそうだなぁ、と思わずにはいられませんでした。 8点(2005-02-20 20:01:27) |
3. オペラ座の怪人(2004)
こんなに苦痛な2時間半はひさしぶりでした。見終わった後の疲労感は相当なものだったので、もう二度とこの映画は見たくないな、と思った。激辛ですがこれが率直な感想です。冒頭の『タイタニック』ばりのシーン(シャンデリアに色がついて過去に遡るところ)、クライマックスのファントム&クリスティーヌの真に迫った演技、ラストシーンのバラ・・・このへんはほんと感動したのです。ただ、全編とおして歌いすぎでしょう。「え、また歌かよ・・・」の連続。うんざり。ごく普通の会話であるべきところまで歌いまくるので、滑稽にすら見えました。そしてそのせいで肝心なシーンでの歌がまったく際立たない。『シカゴ』は現実部分が普通のセリフで、空想世界のみが歌だった。『サウンド・オブ・ミュージック』や『マイ・フェア・レディ』は「ここぞ!」という絶妙のタイミングで歌ってくれた。だから鳥肌が立つほど感動したし、物語の面白さを味わいつつ、歌の素晴らしさにもどっぷり浸れたんだなーと思います。『オペラ座~』もこれだけの舞台装置&役者がそろっていれば、もっと良い映画になりえただろうに。あと、肝心のファントムの歌唱力がイマイチでかなりもどかしかったです。演技は良かったけど。 4点(2005-02-06 15:15:17)(良:1票) |
4. スパイダーマン2
《ネタバレ》 1は退屈してほとんど寝かけたのですが、2はちょっと飽きかけたところで驚きと感動がやってくるので、最後まで集中力がとぎれず見ることができました!ヒーロー物は絶対に素顔や正体を明かさないというのが定石なのに、ほんと惜しげもなくバラしまくってましたね!ちょっと顔見せすぎのような気もしますが、私はどうせ人助けするからには褒められたい、感謝されたい、報われたい・・・と思ってしまうタイプの人間なので、今作の展開はけっこう爽快でした☆前半部分のジレンマ、葛藤があったからよけいです。キルステン・ダンストは相変わらずあまり好きな顔ではありませんでしたが、今回はときどきちょっと可愛く見えてしまいました。ただこのヒロイン、安全パイは常にキープしつつ本命が振り向いてくれるのを待つ・・・という、女のずる賢さ、浅ましさを見せつけてくれますねぇ。婚約者がかわいそすぎます。私は、これといった落ち度もないのに、ストーリーを盛り上げるためだけに土壇場で振られてしまう当て馬キャラについ肩入れしてしまうんです。式当日に脱走なんて展開は今も昔も大嫌いです。せっかくラストのセリフ自体は感動的なのに残念! 8点(2005-01-15 03:05:12) |
5. ネバーランド
ためいきが出るほど美しく幻想的な映像、ていねいな心理描写という点で、『ビッグ・フィッシュ』とちょっと系統が似ているかな、と思いました。が、私としてはこちらのほうがさらに感動しました!ジョニー・デップの、純粋な少年のような演技(彼こそがピーターパンですから!)がとても魅力的だったし、ケイト・ウィンスレットが演じた母親役も光ってました。そしてこの物語のもうひとりの主役、ハイモア君もすばらしかったです。ものすごく自然な演技なので、すっかり感情移入してしまいました。あと、他の子役たち、祖母役、妻役など、脇を固める俳優さんたちもみんな良かったです。ダスティン・ホフマンはもうちょい出番が欲しかったけど。全体的には、たしかにもう少し長くてもいいかな、と思いましたが、「あれ、もう終わっちゃうの?」というくらいであっさり終わるのもいいかもしれません。くどくない、押しつけがましくない演出で、すがすがしい感動が残ります。そしてイギリスの風景はやはり美しい。緑がまぶしいんです。 10点(2004-12-28 02:01:41)(良:1票) |
6. あなたにも書ける恋愛小説
エマの役柄に共感できるし、ケイト・ハドソンもルーク・ウィルソンも好きなのでとても楽しめました。ストーリーは王道と言えば王道だけど、ふたりの微妙な心境の変化がおもしろくて全然飽きませんでした。ソフィー・マルソーも魅力的で、ライバルとして申し分なし!(笑)しかしなんといってもケイトの4変化&キュートな笑顔が最高です。 8点(2004-12-04 18:38:47)(良:1票) |
7. トゥー・ウィークス・ノーティス
なんてことないラブコメですが、気軽に、安心して見られる作品。今までみたすべてのヒュー作品の中で、本作でのヒューが最も魅力的です!今まではホント、いまいち彼の良さがわからなかったのですが、コレ見てはじめて「か、可愛いヤツ・・・!」と思ってしまいました。「なんて狭い家なんだ!」「6歩で端から端まで行けるぞ!ほら、1、2、3・・・」なんて言ってもまーったくイヤミでないどころか、「あららら、も~ホントに世間を知らないのねぇ」と微笑ましい気持ちにさせられてしまう、そんなキャラを彼以上にうまく演じられる人は思いつかない!(笑)優等生でしっかり者で強がりなサンドラもとても魅力的でした。主演がこのふたりでなければ5点くらいだったと思います。 8点(2004-11-22 17:43:56) |
8. シモーヌ
《ネタバレ》 後半が惜しいです。せっかく前半はおもしろかったのに残念。ほんと、ラスト収拾付かなくなっちゃって適当に終わらせた感がぷんぷんしますね・・。あんなにあっさりウィルスが治ってデータ復元できちゃうなんて、ねぇ。そしてラストはなんでまた「政治」なんでしょう?なんかこの家族こわすぎます。でも、ツッコミたい衝動をガマンして気楽に見れば面白い映画だと思います。なによりアルパチーノのコミカルな演技(女っぽいしゃべり方とか)、シモーヌの歌、ウィノナの演技にはめちゃめちゃ引き込まれました!あんまり考え込まずにライトなノリのコメディを楽しみたい時に良いと思います★アルパチがあのまま殺人犯になっちゃった方が芸術的な仕上がりになりそうだけど、重~くなっちゃうしね。 8点(2004-11-22 17:16:38) |
9. ハリウッド的殺人事件
鼻血を出したまま「ワァーーーッ」って女の子を威嚇してピンクのチャリ(風船付き)を奪うハリソン、クルマのドアに衝突してあっけなくクラッシュするハリソン、すごい形相で老婆とタクシーを奪い合うハリソン・・・などなど、カッコ悪い姿がたくさん見れてなかなか面白かったです。たまにはこういう軽いノリのサスペンスがあってもいいんじゃない!?随所に挿入されるラップのBGMがなかなかカッコよかったです。ジョシュもなかなか。眉はつながってるけど(笑) 6点(2004-10-14 14:19:38) |
10. シービスケット
馬が出てくるまでが長すぎて一度目は途中で寝てしまいました。あとレッドの両親はどうなったの?てっきり親孝行するものだと思っていたので気になります。でもそれを差し引いても余りあるほど後半に感動しました・・・!逆境や一度や二度の失敗になんてめげず希望を捨てずにがんばろう、などと素直に思ってしまいました。レースシーンの緊迫感はたまらないし、観たあと気分爽快になれるいい映画です。とくに馬好きにはたまらない。 8点(2004-10-05 12:51:00) |
11. パリの恋人
家の本棚の奥の方~にこのビデオがあるのを発見し、暇つぶしに見てみました。正直映画としてツマんなくて、たまらず早送りしながら見てしまいました。歌もなんかメロディがつかみづらくてノリづらい曲ばっかりだし、くどいし、ヒロインのキャラが好きになれないし(共感主義へのハマりようとか、感情的なとことか、仕事をほっぽって人に迷惑かけても平気なとこが嫌いです)。ただ、やっぱりオードリーがすごく魅力的で、鑑賞後は「ええもん見たわ~w」って気分にさせられました。さすが元バレリーナ!本領発揮!パブで突然踊り出すモダンバレエがめちゃめちゃ可愛いっ!歌はあんまり上手ではないけれど(笑)頑張ってるな~w可愛いな~wとニヤけながら見守ってしまいました。お相手のアステアは、おいおいまたオードリーの相手役ジィ様かよ・・・しかもかっこ悪い・・・と思ってしまったのですが(大スターとは知らずすみませんて感じ)マントを使って踊るシーンではすっかりとりこに。ほ、ほんものの実力派だ!編集長の女優さんとのショーも良かったし、映画というよりビジュアルを楽しむエンタメという感じです。 それにしても昔の映画って若くてカッコいいスターはいなかったの・・・? 5点(2004-09-26 16:41:11) |
12. ファインディング・ニモ
会社の先輩がニモ面白いから絶対見てみ!それも日本語吹き替え版がオススメ!と言ってDVDを貸してくれたので、実はたいして興味もなかったけど「わ~いありがとうございます♪」って言って観てみました(先輩ごめん)。でも見始めたら、子供向けのアニメだと思ってたのに思わず手に汗にぎってる自分にびっくり。ニモをはじめキャラクター達の表情がすごくかわいくて・・・!映像もすごいキレイやし。CG技術ってこんなに進んでるのね!先輩オススメの日本語版の声優陣はというと、ノリさんはちょっと違和感あったのですが、ドリー役の室井滋が個人的にツボでした(笑)顔の表情と声がピッタリだ! 8点(2004-09-26 16:06:19) |
13. カクテル
まあたしかにテクニックすごいんやろうけどもっとたくさん見せて欲しかったなあ。かくし芸大会で松本明子etcがやっていたパフォーマンスの方が感動しました。ストーリーは…『ウォール街』と二本立てで観たら混乱してしまいました。…えーとコレどんな話やったっけ? 4点(2004-09-20 10:57:22) |
14. ウォール街
《ネタバレ》 私はこういう映画好きです。チャーリー・シーンが野心家でちょっと危うい青年を好演。マイケル・ダグラスは大物オーラが出てたしちょっと出のテレンス・スタンプも存在感あった。マーチン演じる実直で男気ある父親も良かったです。病室での親子の会話はベタだけどホロリとさせられました。I'm proud of you. I love you.って単純だし日本語に訳すとクサいセリフなんだけどすごく好きです。ラストの「ほらみなさい」って感じの父とショボンとした息子の様子もなんだか微笑ましい(不謹慎?)。全編通して説教じみていて、気分爽快のサクセスストーリーではないけど、そこがまたリアルで「やっぱり真面目で地道が一番だ」という気にさせられる映画。 8点(2004-09-20 10:36:55) |
15. オーシャンズ11
テンポも良いし音楽もかっこいい、クスッと笑えるところもあって普通に楽しめました。「こんだけ豪華キャストそろえたんやから」と過剰な期待をせずに見ればそれなりに面白い映画だと思います。ジョージ・クルーニーとブラピが一緒にいる姿はそれだけで絵になってて観る価値アリかと♪そしてコテンパンにやられてもあくまで取り乱さず気品を失わず渋かっこいいアンディ・ガルシア。でもルパン三世ならもっと鮮やかに30分で片付けそうなヤマだよなー。そしてタイトルに『イレブン』て入れるくらいならもっと11人全員のキャラと特技を際立たせて欲しかった気も。ジュリア・ロバーツはこの映画では全然美人に見えませんでした。何故? 6点(2004-09-20 10:24:53)(良:1票) |
16. リトル・ロマンス
少年は顔も性格も私好みではなかったのですがダイアン・レインが可愛い。ローレンス・オリビエも渋くて可愛いし、哀愁漂ってていい味出してました。そして何よりリチャード(お父さん)が素敵wでもあんなに素敵な人があんな軽い女を好きになるのかあ…と世の不条理を感じました。映画の中で『スティング』が観られて嬉しかったです☆全体的に印象に残りそうな映画ではないけれど、とりあえずベニスに行きたくなりました。 7点(2004-09-20 10:15:19) |
17. キル・ビル Vol.1(日本版)
ツッコミどころ満載、というかツッコミどころ「のみ」で構成されている映画。運が悪いのか人相が悪いのか毎度のごとく屈辱的なボディ・チェック(あのかばんひっくり返されて靴までぬがされるヤツ)にひっかかり化粧ポーチの中から眉切りバサミを没収されている私としては、うわぁ、機内にふつうに日本刀持ち込んでるよ…!ってとこで「ああ、この映画にツッコんだりマジメに文句言ったりするのはヤボだなぁ」と悟りました。コレ見た友達に「どうだった?」って聞くとたいていイイとも悪いとも言わず「ある意味すごい」としか言わなかったのもうなずける。確かにそうとしか言いようがない(笑)ところでルーシー・リューの死に様は一体…本人よくOKしたなあ。そう、日本人としては真っ白な雪に真っ白な着物をまとったルーシーを見た瞬間無意識に、純白が血で朱に染まってゆく美を期待してしまうんですよね。見事に裏切ってくれました…。 5点(2004-09-14 11:05:08) |
18. 10日間で男を上手にフル方法
後半は何の変哲もないラブコメになってしまうので印象が薄いけど、中盤まではかなりげらげら笑わせてもらいました。とくに二人の写真を合成して作った子供写真が…!あれは引くわ~(笑)。ケイト・ハドソンが大好きなのでキュートな笑顔やいじけた表情、ワガママっぷり、それとは対照的な知的なライターの表情など、いろんな彼女を見られて楽しかったです♪手術までしてカンペキな肉体を誇るハリウッド女優ばかりじゃなくて、胸なんかなくてもめっちゃ可愛いケイトやクレア・デーンズのような女優さんが活躍してくれるとなんとなく嬉しいです。 6点(2004-09-06 23:28:38)(良:1票) |
19. 麗しのサブリナ
ウィットに富んだセリフ、随所でいい味出してる小ネタ、魅力的な脇キャラたち。映画全体の雰囲気が大好きです。そして何よりやっぱりオードリーが可憐で可憐で…!片時も目が離せません!この映画の私的キーワードは「reach for the moon(月に手を伸ばす)」。Don't try to reach for the moon, child.とたしなめる父、「今は月にロケットを飛ばすような時代だよ」と励ます料理教室のおじいさん(男爵?)、You're still reaching for the moon.と再びたしなめる父にNo, father. The moon's reaching for me!と答えるサブリナ。このセリフはすべての映画におけるマイベストセリフと言っても過言ではありません。あと「バナナの歌」は私も好きです(笑)クルマを洗いながらno banana~♪と口ずさむサブリナ、可愛すぎます。…ただ、個人的にはボギーに魅力を感じなかったので-1点で。軽薄だけど憎めないヤツを演じたホールデンの方にメロメロでした~w(私がね!)。サブリナへの(抑えているにしろ)愛情が感じられなかったのは、スクリーンの外でもヘップバーンをあまり気に入ってなかったからだとこちらのレビューで読んで、なるほど…と思ってしまいました。リメイク版はハリソン・フォードらしいですが、ハリソンみたいな人ならカンペキだと思います。 9点(2004-08-31 13:15:30)(良:1票) |
20. ムーラン(1998)
絵がイマイチ好みでないためなんとなく敬遠していたのですが、飛行機の中で見る機会があったので暇つぶしに見てみたらめちゃめちゃ面白かったです。初めて見たときは正直かわいくねーと思ったムーランがだんだん魅力的に見えてくるから不思議。皆さんおっしゃっているように雪山のシーンは圧巻。ボスキャラの迫力(顔怖すぎ!)がストーリーを引き立てているし、全体的に抑えた色調もステキ。ほのかに漂うラブ具合も新鮮で絶妙で好きだし、非力なヒロインが不屈の精神でたくましくなっていく展開はかなりツボです。 8点(2004-08-25 12:27:43)(良:1票) |