1. デコレーション・デイ 30年目の勲章<TVM>
《ネタバレ》 静かな湖畔とそれを見渡す住居、飼い主に忠実な犬とジープでドライブ、美しい木々に囲まれたどこまでも続く道路。アメリカ映画を見ると誰もが必ず一度は憧れるような舞台に酔いしれる。いつも一緒だった友人との別れやすれ違い、大人になると純粋さが邪魔になり何かが変わってしまう。人には他人には見せない隠したい過去がある。そんな人間の弱さのようなものがうまく表現されていた。出演者は決して有名な者ばかりではないが、かえってキャラクターの役に集中できてよかったのかもしれない。ただ画質がよくないのが気になって仕方なかった。また、この映画のストーリー上でのポイントはジーが名誉勲章授章を拒むところにあるが、そのことと主人公であるアルバートを囲む人物達とのドラマの関連性がかなり薄いように感じる。TVMということもあり、他サイトでもレビューが少ないことからいろいろな人の意見を聞いてみたい作品である。 [DVD(字幕)] 8点(2009-04-13 21:16:44) |
2. イレイザーヘッド
《ネタバレ》 この映画だけは0点をつけても10点をつけても文句を言われない作品だと思う。 あの奇形児と周りの騒音と主人公の髪型がいつまでも頭と耳から離れない。 こういう作品はカルト映画と言われるのだろうが、その王道を行っていると思う。 いろんな意味でこれを超える映画は今後出てこないと思う。 [DVD(字幕)] 10点(2009-04-12 17:31:30)(良:1票) |
3. 真夜中のカーボーイ
《ネタバレ》 何をどう頑張ってもうまくいかない時がある。それは仕事のことだったり、他人との付き合いだったり、とにかく全てが空回りしてしまうことだ。だが、その流れがちょっとした人との出会いで変わることもある。田舎から一攫千金を夢見てやってきたカウボーイと社会の最下層に位置づけられているはみ出し者との出会いがその一例である。初めはお互いが信用し合うこともなく、むしろ生きていくための道具としか見ていなかった間柄だったが、次第に心が打ち解けていく。それはお互いが似ているからだったのかもしれない。命の次に大事にしていたラジオを売るシーン(もしかしたら命より大事だと思っていたのかもしれないが・・・)、ジョーがホテルから投げ出された後に数秒映し出される電球が一部かけた太陽のシーン、なんともいえない悲壮感が漂っている。タクシードライバーのようなニューシネマの特徴なのか、この映画には爽快感を与えるシーンは無い。でもかえってそれが心地よくも感じるのは自分だけだろうか。 [DVD(字幕)] 9点(2009-03-01 23:27:02) |
4. バベル
《ネタバレ》 期待はずれ。 国を超えたつながりってこんなものか、特に日本の部分。 この作品じゃアカデミー賞もノミネートで止まるのも仕方ない。 とにかく期待はずれ。 [DVD(字幕)] 2点(2007-11-04 18:34:26) |
5. パイレーツ・オブ・カリビアン/ワールド・エンド
《ネタバレ》 最初の作品で止めておけばよかったんじゃないだろうか。ジャック・スパロウの父親って出てくる必要あったのか?単なる時間稼ぎにしか思えない。無駄が多く、時間も長くてパール・ハーバー以来の苦笑をした。 [映画館(字幕)] 1点(2007-08-11 07:44:24) |
6. 海辺の家
《ネタバレ》 最後まで雰囲気のいい映画だった。登場人物にそれぞれの葛藤があり、それが2時間ののストーリーによくまとまっていた。サムが変わっていく姿を見て、人は環境次第でいろいろ変わることができるということがわかってすごく清々しい気持ちになれた。 [DVD(字幕)] 8点(2007-08-11 07:40:59) |
7. 世界最速のインディアン
《ネタバレ》 まずA・ホプキンスがいいオヤジ役で出演というのが面白い。何かと狂気なイメージが強いだけにエレファント・マン並みの渋さといい違和感が味わえた。ストーリーもなかなかのもの。一つのことに命をかけることの素晴らしさとか、レース場に向かうまでに出会う人々のドラマが非常に心地よい。 [DVD(字幕)] 8点(2007-08-09 18:58:43) |
8. マジェスティック(2001)
《ネタバレ》 ツッコミどころの多い(いい意味で)作品だった。フランク・ダラボン作品特有の決して急がず激しくはないのだが、しっかりとしたストーリー展開に大満足。そして、この作品の主人公はジム・キャリーである必要だったのか。わざわざコメディー王を笑いのないドラマ作品に出演させる必要があったのか。自分は◎だと思う。普段とは違った雰囲気を出すことによりルークとピーターの別人ぶりをよりリアルにさせているような気がする。 [DVD(字幕)] 9点(2007-08-01 06:00:31) |
9. スクール・オブ・ロック
《ネタバレ》 アツい映画だなぁ。誰にでも好きでたまらないものがあると思うが、主人公は本当にロックが好きなんだと思いつつ、ここまでくると結構異常だと笑いつつ感動した。最近ジャック・ブラックの出演作を見る機会が多いのだが、脇役が多いのに結構いい味出している。もし主人公を演じるならばこの作品やナチョ・リブレのように少し狂気っぽい感じのほうが見ていて面白い。 [DVD(字幕)] 8点(2007-07-31 06:04:09) |
10. 遠い空の向こうに
《ネタバレ》 10点以外はありえないというほど何もかもが完璧な映画。自分の夢を諦め、家族を支えることを強く決意した青年に、「なぜまだこんなに若い青年にこんなにつらく苦しい決断を迫るのか」と思っていたら、スプートニク号を見上げながら炭鉱のエレベーターが下がっていくシーンでさらに涙。「自分ならどんな決断をしたか?」この映画を見る度にそう思う。この映画では音楽も注意すべき。チェロの心地よい音楽が映画をより一層盛り立てる。良質な映画とはこういうことを言うのだろう。 [DVD(字幕)] 10点(2007-07-31 05:55:11) |
11. ロレンツォのオイル/命の詩
《ネタバレ》 見ていて目を背けたいシーンがたくさんあった。子のために睡眠も我慢して看病と研究に時間を注いだがなかなか効果が現れず、イラついて人に当たり、そんなシーンは子だけではなく両親にとっても痛々しい病気と思えたからだ。しかし、ロレンツォはよき理解者をもった。通常なら諦める病状を少しでも回復したいという両親の愛情は何物にも変えがたい強いものであり、私も同じ状況だったらどんな行動をとるのかと、いろいろ考えさせられる良作品だった。 [DVD(字幕)] 7点(2007-07-28 19:53:29)(良:1票) |
12. カッコーの巣の上で
《ネタバレ》 ジャック・ニコルソンの名演技が光った名作。狂気な感じも、ロボトミー後の演技も最高。彼がいなければ他と何も変わらない精神病院に嵐がやってくるわけだが、もし自分が看護婦側だったらこんな患者は真っ先にぶん殴ってただろう。それくらいムカツク野労だが、彼がいたからこそ一言もしゃべらなかったチーフが人間としての力を得られた。マクマーフィーほど狂気ではないが、私も身の回りに変化を与えられる人間になりたい。 [DVD(字幕)] 10点(2007-07-28 17:29:14) |
13. 風と共に去りぬ
《ネタバレ》 前評判が良かっただけに、実際鑑賞してみると長い、飽きると過大評価されすぎではないだろうか。もっとも、小説で読めばまた違うのかもしれないが・・・。スカーレットのわがままはタラを守るためとわかっていつつも、最後は本当にそのためのわがままなのか疑問を抱かざるを得ない。それにしても、この家の馬に対する悪運は異常、お祓いしてもらったほうがいいよ。 [DVD(字幕)] 6点(2007-07-28 16:22:02) |
14. ルディ/涙のウイニング・ラン
《ネタバレ》 感動ポイントがここまで多い作品はそうない。どんなに困難でも自分の夢に向かってひた走るルディは現代日本の若者が見習うべき偉人のように思えてならない。自分が実現できなかった夢をルディにかなえて欲しい主任、ルディのひたむきさに感動してユニフォームを脱いでまでルディの出場を願い出たチームメート、よき仲間に囲まれて目標を達成した彼に感動しない人はいないだろう。ルディコールがいつまでも心に響く。 [DVD(字幕)] 10点(2007-07-28 13:55:37) |
15. ロッキー・ホラー・ショー
《ネタバレ》 冒頭で知人の結婚式に出席したということ意外ははっきりいって意味が分からない。でもなぜか最後まで魅了されてしまった。スーザン・サランドンが非常に可愛らしい。作品のいたるところに「安っぽさ」が出ているが、かえってそれに惹きつけられてしまった。 [DVD(字幕)] 8点(2007-07-28 12:58:44) |
16. 砂と霧の家
《ネタバレ》 非常に点数がつけにくかった。この映画が真に何を語りたいのかが私には完全に理解できなかったが、人は何かの判断やタイミングを間違えたとき全てが悪く働くのだと痛感した。わずかな所得税で強制退去とはかなり強引な脚本のような気もするが、最後にあのような展開になったのは誰のせいでもなく、ただ郡がちゃんと行政を行っていればよかっただけだと、特に今の日本の中央省庁の役人に見せてやりたい。話自体はとても「綺麗」だった。 [DVD(字幕)] 7点(2007-07-28 12:44:03) |
17. タクシードライバー(1976)
《ネタバレ》 トラヴィスの無気力さはデ・ニーロ以外には不可能といっていいほど、彼の迫真の演技が光った。2人の女性を執拗に追いかける様子は正にストーカーの様だが、最後の最後に理解してもらえて丸く収まったのがこの映画の唯一の笑いどころのような気がする。それにしても、鏡の前で銃を構えるシーンはいつまでも印象に残る。 [DVD(字幕)] 9点(2007-07-27 06:03:18) |