1. パズラー<TVM>
《ネタバレ》 これまた自分で登録しておいて、こんな評価はしたくないんですが(w、中途半端な作品です。「パズラー」という邦題とはまるっきり無関係な、ありがちサスペンス。期待していたミステリー的な謎解き要素は皆無。強盗の残した財宝を巡っての密室ミステリーを期待してはいけません。 この手の作品にしては珍しく、良くも悪くも、犯人以外は、ひとりも死者が出ない生ぬる~い内容(強盗は除く)。 [DVD(字幕)] 3点(2006-01-18 20:46:59) |
2. ハウス・オブ・ザ・デッド
《ネタバレ》 元々たいしたストーリー性も無く、魅力的なキャラもいない、シューティングゲームがメインである「ハウス・オブ・ザ・デッド」を映画化しようと言う発想が分からない。あえてこのゲームを素材として採用する製作衝動って何?B級ホラーを作るにしても、他に暖めているアイデアも無いのかとスタッフを問い詰めたい。ネームバリュー頼りだとしたら志が低すぎないか? また、どうせやるならやるで、ちゃんとゾンビ映画として成立するくらい大きくストーリーを膨らませるか、それが出来ないなら、とことん「おバカ路線」で突き進むかのどっちかに徹底すべき。そのどちらにもなっていないから駄作なのよ。 いちいちアイキャッチのようにゲーム画面を挿入したりするのも場違いな演出でウザいだけ。 アクションにしても、おふざけにしても、何もかもが中途半端で、製作資金や技術力以前に、「何をメインに、どう見せるべきか」という基本的な演出センスが無い。 作品の方向性としては「ブレインデッド」を目指したかったのかも知れないが、あの作品との決定的な違いは、B級映画としてのプライドとバカ映画としての「徹底感」の無さ。 例えば教会前での銃撃戦でも、「なんでお前はロケットランチャー持っとんねん!」とか、「どこから火炎放射器出したんや!」とか、「いったい何万発撃っとんねん!」みたいに、突っ込んで楽しめるくらいに、ハチャメチャにやればいいのに、肝心なところでゾンビ映画として中途半端にリアルにしようとするから、つまらなくなっている。カンフーアクションにしても、やるならワイヤーとか使って、「マトリックス」のパロディになるくらいに派手にやらないと、アクションのショボさや中途半端さが目立つだけ。 オチにしても、「いつの間にか登場人物がゲーム内のキャラクターになっている」とか、逆に「ゲーム内のゾンビが画面から出てきて街中に溢れ出して行く」、くらいの終わり方に出来んもんかねえ、監督さん…。 [DVD(字幕)] 1点(2005-11-25 17:59:35) |
3. バイオハザードII アポカリプス
《ネタバレ》 ゲームの映画化としては前作よりも完成度が高い。まったく世界観を崩すことなく丁寧に作られている点は好印象だし(もっとも元のゲーム自体が「ゾンビ映画をゲーム化」したようなものではあるけど)、ゲームのファンとしては嬉しい限り。 ただ、やはり元々のゲーム版もそうだけど、肝心のストーリーのレベルはお世辞にも高いとは言えない。「トゥームレイダー」同様、ゲームの場合は能動的なアクションや謎解きが中心なので、多少のストーリーの粗やご都合主義も気にならないけど、これが映画として受動的なメディアになると、途端に悪い意味でストーリーの単純さや粗さが目立つ。相変わらずアンブレラは単に「謎の巨大企業」としか説明されないし、その研究成果が生物兵器への転用という発想も安っぽい。 全体的には前作よりもスケールは大きくなっているし、ジルや「追跡者」が出てきたりするのもファンとしては嬉しいけど、作品の中での扱いが中途半端で、いまいち活躍の場が無いのが残念。ストーリーも単にゲーム版をなぞっている程度で、逆に今後のゲームのシリーズに影響を与えるような大胆なエピソードや謎が出てこないのもつまらない。 まあ、はっきり言えば、この映画を見るくらいなら、ゲーム版をプレイしていた方がはるかに面白い事は確か。本末転倒。 [ビデオ(字幕)] 5点(2005-05-16 00:21:07)(良:3票) |
4. 8mm
ミステリーとしてもサスペンスとしても中途半端で、基本的に映画として面白くない。アングラ世界の表現も、「いかにもアングラでござい」というような記号的な作り。また性的嗜好の差異に対する偏見を助長するような差別表現と受け取れる部分もあり、そういう点での不愉快さがある。スナッフビデオを巡る謎を追っていく序盤辺りまでは面白かったが、途中から単なる復讐劇になってしまい、そのまま終了。イマイチ何が言いたいのか分からない。もっとミステリー路線で突き詰めて行ったら面白くなったはず。 3点(2004-05-02 11:37:38)(良:2票) |
5. パーフェクト ストーム
《ネタバレ》 嵐や津波の演出はスゴイ。でも評価できるのはそれだけ。 実話を元にしているリアリティとか、自然の猛威とか以前に、基本的に映画として面白くない。上映時間のほとんどが延々と嵐に翻弄されるシーンなので、さすがに見ていて飽きる。酔いやすい人は注意。実際、ビデオで早送りにして見ても、内容は充分過ぎるほどに伝わる事を考えれば、いかに展開に乏しい作品か分かるというもの。 状況が状況なので、ただただ嵐に翻弄されるだけの展開に「極限状況下の人間ドラマ」が描かれるヒマすら無く、その上、乗員全員死亡という救われないオチに暗澹たる気分になる。いくら生活のためとは言え、死んだら元も子もないだろ。 [ビデオ(字幕)] 3点(2003-09-01 00:54:55) |
6. バーティカル・リミット
単なる山岳救助物語。それ以上でも以下でもない。雪崩や雪壁の崩落シーン、高所の描写など、所々に見所はあるものの、肝心のストーリーにあまりにも工夫が無く平板なため、非常に退屈な内容になってしまっている。人間ドラマや極限状況での心理描写が中途半端なのも、それに拍車を掛けている。 3点(2003-08-31 09:26:32) |
7. バイオハザード(2001)
《ネタバレ》 ゲームは自分でキャラを動かせるからストーリーの稚拙さを許容できるのだという事を再認識。ストーリー的にもキャラ的にもゲームとはほとんど関係なしの展開に加え、まったく内容らしい内容が無い。ストーリー面での拡充が無ければ、ゲームの映画化などまさに無意味という事を痛感させられる出来。 絶望的な状況下でのゾンビとの戦いのシーンも中途半端。もともとゲームのバイオシリーズの不満でもあるが、ゾンビを扱っているのに、ヘンに怪物怪物したデザインのモンスター(リッカーとか)を出されると急速にリアリティが失われ、見ていて冷める。 まあこんな映画を見ているヒマがあるなら、ゲーム版をやっている方がはるかに面白いので、もし未プレイの人がいれば、ぜひ遊んでみて下さい。 [ビデオ(字幕)] 3点(2003-07-01 16:44:30) |
8. ハリー・ポッターと秘密の部屋
《ネタバレ》 <原作未読・映画版のみの評価です> 前作同様、金も手間も掛かっているだけに、架空の魔法世界の表現は素晴らしい。しかし、肝心のストーリーやハリー達のキャラ造形のお粗末さも前作同様。各事件の描き方がぶつ切りで、ストーリー展開から見たら、必然性のないエピソードが多すぎて、話が散漫でまとまりがない。原作も前作も見てない人が、今作から見たら意味不明な部分が多いだろう。 また、相変わらずハリーは自分の才能だけで敵を倒してしまい、本当に大事な場面での仲間たちの活躍はほとんど無し。ハリーにどんなに才能があっても、「やっぱりひとりだけではダメなんだ。みんなの力が必要だ」という展開があるべきだろう。はっきり言って「少年少女たちの努力と成長の物語」とは到底言えないお粗末な内容。 [ビデオ(字幕)] 4点(2003-06-17 13:35:42) |