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飛鳥さんの口コミ一覧[この方をお気に入り登録する

プロフィール
コメント数 1679
性別
自己紹介 今まで観た映画の記録を整理したくなり、レビュー開始。
物忘れが良いのでメモを残しておかないと、印象薄めのものは内容をすっかり忘れていたり、前に観た映画も初見かと思って後半にようやく気づくなんてことも。
備忘録を兼ねているので、ほとんどのレビューはネタバレで書いてます。

10 至高の殿堂入り
9 心に残る傑作 
8 もう一度観たい佳作
7 面白い
6 そこそこ面白い
5 普通
4 それほど面白くはない
3 面白くはないが見どころがなくはない
2 全然面白くない
1 酷い駄作
0 呆れ果ててもはやネタレベル

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21.  ニンフォマニアック Vol.1 《ネタバレ》 
ボコボコにされて倒れている女を初老の男が連れて帰って、女のこれまでの人生を聞き出していく形で物語は進む。 ヒロインのジョーは友達とお菓子を賭けたゲーム感覚で男漁りをするようなヤリマン女。となれば、下衆で俗っぽいストーリーになるのかと思えば、哲学的な話も交えてどこか高尚な香りがする。例えば、3+5突きで終わった屈辱の初体験。そんな下ネタもフィボナッチ数になぞらえてしまう。  一番印象に残ったシーンは、妻子ある男と不倫して、捨てられそうになった夫人(ユマ・サーマン)が子供3人を連れて乗り込んできたところ。たまたま訪ねてきたジョーのボーイフレンドも加わって、なんとも言えない雰囲気の中7人がテーブルで向かい合う。夫人の抑えきれない怨念と怒りが滲み出て、トリアー監督の才気を感じた。 この監督にこのシーンの調子でコメディを作らせても面白そうだけど、暗くてシリアスな映画ばかり作っている印象がある。  セックスシーンは随所に出てくるが、ステイシー・マーティンの顔はキレイでも体が華奢すぎてそそられない。 全体に落ち着いたトーンで、どこか不思議で面白い雰囲気を持っている映画。セリグマンがジョーの話を聞くさまは、博識の老学者がカウンセリングをしているかのよう。 バッハの旋律にもフィボナッチ数が潜んでいるとし、低音部、中高部、高音部の三部によってポリフォニーが作られる。一見ジョーの色情狂とは何の関係もないような話だが、バッハとジョーの話を関連させていくのがユニーク。 ジョーは大勢との性交渉も単に性的体験の総体としてしかとらえていない。だから男は一人だけと同じことなのだと。毎晩7、8人の男と寝ていたジョーは、低音部、中音部、高音部に男を分けて振り返っていく。 単なるヤリマンの話かと思えば、すごく哲学的な分析にまで発展して、ちょっとついていけない。  ラストは、あれだけヤリまくってた色情狂が、ベッドの上で男とまぐわいながら「何も感じない」と泣き出す。 つまらなければVol.2は見ないで済まそうと思ったが、この後どうなるのか続きを見たくなる。
[DVD(字幕)] 5点(2017-02-27 12:25:00)
22.  バイオハザードIV アフターライフ
映画は続編を作るにしても2作、長くても3作までにまとめないと。さすがに飽きて右肩下がりに。
[CS・衛星(吹替)] 4点(2017-01-18 06:11:49)
23.  ホーリー・モーターズ
映画を作るとき観客のことをまったく考えていない、観客より自分自身のことを考える。そう言った監督の言葉通りの印象。 シュールで前衛的かつ哲学的、最も苦手なタイプの映画。
[DVD(字幕)] 2点(2016-11-03 06:40:55)
24.  あん 《ネタバレ》 
こんなに重いテーマだとは思っていなかったが、樹木希林の存在感がすごい。キャスティングがはまった。 雇われ店主の永瀬正敏だけでなく、脇の浅田美代子もイライラさせるような嫌な女性オーナーを好演。 ハンセン病を扱った映画では「砂の器」が思い浮かぶが、あれはBGMから重々しくて苦手だった。この作品はそんな重々しさはなく、さらっと描いた分だけかえって心に染みた。
[DVD(邦画)] 7点(2016-08-03 01:59:46)
25.  黄色い星の子供たち 《ネタバレ》 
タイトルからファミリー向けのファンタジーか何かかと勝手に思っていたら、史実に基づいたホロコーストの重厚な映画だった。 黄色い星というのはユダヤ人が付けさせられた目印。ホロコーストはもちろん知っていたが、パリでもこんなことがあったのは知らなかった。あのフランスでもナチスの理不尽な暴挙に加担していたとは、思いがけない黒歴史。それでもユダヤ人を匿った庶民も多かったのが救いと言える。 ただ、現在イスラエルがパレスチナにやってることを見れば、複雑な心境になってしまう。
[DVD(字幕)] 7点(2016-02-14 22:26:45)
26.  王妃マルゴ 《ネタバレ》 
イザベル・アジャーニは当時39歳のはずだが、19歳の設定のマルゴにも違和感がないのに驚く。その美貌と妖艶なフェロモン全開で、男漁りをするマルゴにピッタリ。 シャルル王と弟のアンジュー公、そしてラ・モール伯爵の三人が、長髪、髭面のイケメンで見分けがつかなくて混乱。アンリ王のダニエル・オートゥィユしか見分けがつかない。画面が暗いのもあって、やっと見分けがついたのが後半になってから。それでなくても歴史的背景や人間関係も知らず、登場人物も多いので、前半でめげそうになる。顔の見分けがついてもう一度最初から見直してみると話がよく理解できる。戦争ものもそうだけど、同じ服装や髪型だと外国人で馴染みのない役者の場合は把握するまでいつも手こずる。 ストーリー自体は面白く、キャラも立っていて、特にカトリーヌの鬼婆悪女ぶりは見事。死体占いや、集団虐殺から毒殺暗殺まで謀略三昧で、主役を食うくらいの存在感。
[DVD(字幕)] 7点(2015-12-29 22:06:02)
27.  ノッキン・オン・ヘブンズ・ドア 《ネタバレ》 
余命数日と宣告されているのに、そんなことはまったく感じさせないような溌剌さで強盗に励む主人公。そして、思い出したかのように都合よく病状が出て一時的に苦しんだかと思えば、また元気一杯に走ったり笑ったり。コメディーとしてノリかけても、その度にシラケてしまう。 余命幾ばくもない病気という設定が必要だったのか甚だ疑問。病気ではない何らかの事情があったというほうが、ストーリーにすんなり入れた気がする。フィクションだから嘘の世界というのはわかっているが、上手に騙してほしいのに。 主人公を追うギャング2人組のキャラはユニークだし、瀕死の病気設定以外は良かったのでもったいない。切ないはずのラストにも心がまったく動かず。リアリティもクソもなく、イケメンを愛でるためのファンタジーのようで、ボーイズラブ好きな女性には絶対ウケそう。 そういえば、『病は気から 病院へ行こう2』もヒロインが死の病にかかっていたが、全盛期の小泉今日子のかわいさだけで画面が持ったのを思い出す。ただ、小泉今日子に関心が持てなければ駄作でしかないのだろうけど。
[DVD(字幕)] 3点(2015-12-12 07:49:44)
28.  シンプル・プラン 《ネタバレ》 
墜落した飛行機に残された大金を見つけてネコババしようと魔が差したことから始まって、どんどん悪い方へと進んでいく。犯行を隠そうとして犯罪を重ねてしまう兄弟。結局、警察が通し番号を控えていたこともあって金は使えず、失ったものばかり。こんなはずじゃなかった・・・そんな嘆きが聞こえてきそう。 たった一人の兄も殺してしまった弟の虚無感、虚脱感が伝わってくるが、自業自得でもあるし、ジタバタとして好感の持てないキャラなので同情もできない。犯罪者になるには人が良くて不器用な兄のほうが、罪悪感に堪えきれずに哀感を誘う。 お金は人を狂わせるという教材のような映画。
[CS・衛星(吹替)] 6点(2015-12-10 21:29:50)
29.  誰よりも狙われた男
銃を一切使わない重厚なスパイ映画。リアルだけれど地味すぎてちょっと趣味じゃなかった。
[CS・衛星(字幕)] 4点(2015-09-28 22:20:45)
30.  愛を読むひと 《ネタバレ》 
タイトルからして固い文学的作品かと思ったが、前半は昔のラウラ・アントネッリが出てくるイタリア映画のような少年と年上女のエロエロ展開に意表をつかれた。かと思えば、後半はアウシュビッツの収容所の話になって俄然シリアスになる。文盲であることを隠すために、裁判で真実を話さずに無期懲役を受けるというのは腑に落ちない。 それほどまでして隠すこととは思えないが。罪を全部被っても隠したかったことが納得できるように伝わってくれば、感動できたと思うのだが。これではただのプライドの高すぎるバカな女に見えてしまう。 愛情に希望を見出したかった女と、贖罪の思いの強い男のすれ違い。交じり合えないことを悟った女が、自らの命を絶つ様は哀れで切ない。
[DVD(吹替)] 5点(2015-09-04 09:17:12)
31.  快楽の悪の華 《ネタバレ》 
弁護士事務所を解雇されたのに妻には言えず、男娼で稼ぐ男が主人公。この男が政治家の夫と寝る寸前までいったときの写真をネタに恐喝しようとして逆襲を食らう。 身から出た錆としかいいようがなく、主人公を叩き潰そうとする悪党のほうに肩入れしてしまった。主人公としての魅力がないし、ストーリーもありきたり。主人公は素人なのに闇組織の人間なのかと疑うほど、殺し屋を使ってくるような相手にやたら強気なのにも違和感。
[CS・衛星(字幕)] 2点(2015-08-26 20:49:51)
32.  危険なメソッド 《ネタバレ》 
クローネンバーグ監督といえば、変態、グロ、気持ち悪いというイメージ。なので、精神分析の巨匠フロイトとユングの師弟関係をクローネンバーグ作品で見れるとは思わなかった。クローネンバーグのイメージが覆るような、実話に基づいたまともな作品なので、心理学、精神分析に関心や知識があるなら、興味深く鑑賞できる。そうでないなら、専門用語も飛び交っているし、二人の理論の違いもピンと来ないかも。 精神分析医が患者に手を出すのは、学校の先生が生徒に手を出すようなもの。どんな言い訳をしたところで、精神依存されやすい立場を利用して自分の欲望を叶えているだけに見え、プロ意識の欠如しか感じない。ここで描かれるユングは、無神経で自分本位の嫌味な人間に見える。何気ないシーンだが、フロイトの家で家族が大勢待っている中をユングが自分の皿に料理をテンコ盛りに取ったり、師であるフロイトと渡航するのに自分だけ妻と特別船室を取っていたり。裕福な妻の恩恵を存分に受けていながら妻を裏切って患者を愛人とし、愛人との関係も自分を正当化して患者を嘘つき扱いする手紙をフロイトに送っている。紳士面をしているが人に対する配慮やリスペクトが感じられないので、フロイトが彼を嫌ってついには絶縁にまで至る心情はよく伝わってくる。フロイトにも偏見や頑なな面があるが、二人の関係だけを見ればユングへの嫌悪感からフロイトの肩を持ってしまう。 キーラ・ナイトレイの精神疾患演技は見事。美形のスター女優が変顔と言えるくらい顎を突き出して奇妙な姿を晒すのは、百年の恋も冷めそうなリスクもあって結構勇気もいると思うが、やりきるところにプロの凄さを感じさせる。
[CS・衛星(字幕)] 6点(2015-07-20 23:00:49)(良:1票)
33.  ふたりの人魚
苦手なウォン・カーウァイ監督の作品かと思ったくらい。ハンディを多用して、気だるくオシャレな詩情あふれる映画。幻想的というか寓話的というか、独特の雰囲気で酔わせるようなラブファンタジーという印象で、輪郭のはっきりしたストーリーにのめりこみたい向きには合わない。
[DVD(字幕)] 4点(2015-07-11 11:51:06)
34.  グランド・ブダペスト・ホテル 《ネタバレ》 
何人も殺されて生首シーンなんかもあるんだけど、軽妙なタッチでユーモラスに描かれるので陰惨さは感じない。独特の不思議な味わい。遺産相続を巡っての連続殺人、冤罪事件なので、演出によってはハードなサスペンスにもなりうるストーリーなのに、全体的にほんわかしていてユーモアとペーソスがある。
[CS・衛星(字幕)] 6点(2015-07-08 01:52:36)(良:1票)
35.  パッション(2012) 《ネタバレ》 
デ・パルマ監督らしい怪しい雰囲気を持つ映画。手柄を横取りして部下を利用するだけの腹黒い女上司。そんな正体を知ったイザベルが、見切りをつけて反旗を翻したものの、酷い仕返しを受けてしまう。ミーティングで笑いものにされる屈辱に、イザベルの居たたまれなさや怒りが伝わってくる。こわばった顔のイザベルが、無理に高笑いするシーンが痛々しい。この女上司が本当に憎たらしく嫌な女なので、自然とイザベルに肩入れしてしまう。 映画館とクリスティーンの部屋のスプリット・スクリーンで、犯行時の様子を描く。ここで見せる部分と隠す部分を上手に計算しているので、犯人がわからずサスペンスフルに。その辺りまではおもしろかったのだけど、現実と夢の境目が怪しくなって、薬の副作用の芝居ともからまって混乱させられ、どんどん嫌な予感が。そして、見たくなかった夢オチ的ラストで、もうガッカリ。 イザベルの精神が壊れてしまっていたということだろうけど、どうもスッキリしない。結局、双子の姉という設定も、中途半端に終わった印象。
[CS・衛星(吹替)] 3点(2015-05-24 21:42:01)
36.  闇のあとの光 《ネタバレ》 
大嫌いな独りよがり系の映画。馬鹿にはこの俺の芸術がわからないとかなんとか嘯きながら、精一杯シュールに独自の世界観を作っているのが透けて見えるよう。エフェクトのかかった映像にもイラっとする。シーンの繋がりも不明。ラグビー部のシーンが挿入されたかと思うと、サウナで夫婦が乱交に加わったり、セリフが違う国の言葉になったり、成長した子供の姿があったりで、シーンによって場所、時間が脈絡もなく飛ぶので、散漫でまとまりのない他人の夢を見せられているみたい。 まるでマイルール、独自の文法を使って綴っているようで、わけがわからない。映画なんて観客に伝わらなければ何の意味もないのに。お金を取るプロならば、多くの人にわかりやすく正確に伝える工夫ぐらいはするべき。あまりにも客におもねったり説明のすぎる演出はかったるいけれど、これはあまりにも客を無視しすぎ。監督自身は「観客をリスペクトし信じているからこそこのような語り口になった」と語っているが、それさえも独りよがりなこじつけに聞こえる。 セブンが自分の首を引っこ抜いたときに至っては、こちらも邪悪なサタンに生気を抜かれたようで、もう口あんぐりで脱力状態。カンヌ国際映画祭で監督賞を受賞してはいるが、既存のものから意識的に外して斬新さをアピールしているようで、いかにも玄人狙いでカンヌで賞を取りにいった感がする。少なくとも大衆向けの作品ではない。賛否が分かれて受賞時には大ブーイングも起きたらしいが、そのブーイングのほうに同調したい。
[CS・衛星(字幕)] 1点(2015-05-17 00:37:41)
37.  ミスター・ノーバディ 《ネタバレ》 
シュールで哲学的なSFファンタジー。人生に訪れる幾つもの大きな分岐点。違った選択肢の先をパラレルワールドのように何通りも描いてみせる。他人の幻想の中にいるようで、不思議な感覚。狸に化かされ煙に巻かれたような。とりとめのない感じで、一見ストーリーが破綻しているようにも見えるが、なんとなく乗せられてしまう力もある。 結局、あの老人の人生はどういうものだったのか? 緻密に構成された含蓄のあるシナリオで、観る人にいろんなイメージが膨らませる。決して好みではなく、観ているときはさほど面白いとも思わないが、なぜか気になって後を引くようにジワジワとくるという、引っかかりのある映画。またいつか見直してみたいような気もする。 同監督の『トト・ザ・ヒーロー』と少し似たテイストも感じるけれど、そちらのほうがわかりやすくて面白かった。
[DVD(字幕)] 5点(2015-04-26 22:48:59)
38.  スターリングラード(2001) 《ネタバレ》 
ソ連vsドイツ、狙撃のスペシャリスト同士の対決は、世紀の決闘のような見応えがある。 エド・ハリスとジュード・ロウがいい。 ただ、兵器を用いた近代戦で、こんな一対一の西部劇のような戦いがありえるかというと、はなはだ疑問。 何度か一対一で対峙するシーンがあったが、混沌とした集団戦にそんな余地はないはず。 リアリティはあまり重視せず、エンターテイメントに寄ったマンガ的な作り。  戦争のむごたらしさはちゃんと出ていて、悲劇的な少年の姿もインパクトがある。 戦場のドラマに三角関係も絡ませて、このラブストーリーがメインだったりする。 周りに兵士がいっぱいいる中でのラブシーンが、露出度はそれほど高くないのに何かのプレイのようで妙にエロティックだったのが印象的。 シリアスな内容の中で、ここだけ違う映画みたい。
[地上波(吹替)] 5点(2015-03-28 00:18:22)
39.  ライフ・オブ・デビッド・ゲイル 《ネタバレ》 
まったくどんでん返しになっていないラストに呆然。 あまりにも見え見えだったので、それがミスディレクションでもう一ひねりあるだろうと思ったくらい。 ところが、早くから予想された通りの真相で、拍子抜けもいいところ。  レイプ殺人の被害者とされた女と、犯人とされた同僚の男が、ともに死刑廃止の活動家ということで、事件の真相は見えてくる。 それに、ケヴィン・スペイシーということで、どうしてもカイザーソゼのイメージがあって、素直に冤罪の被害者で終わるとも思えない。 そこで死刑撤廃を目的とした計略が疑われるが、それにぴったり合致するようなシーンが続く。 デビッドがビッツィーへ孤独と不安を抱える二人が愛し合ったところで、やっぱり二人は共犯だったと予想が確信に。 愛する女の思いを遂げさせ、一緒に死んであげるというのは、究極の男の純愛か。 愛というよりは共感と、冤罪ですべてを失ったことへの絶望と復讐のような動機かもしれないが。 ただ、中盤から真相が見えてしまい、謎解きやどんでん返しのサスペンスの醍醐味は味わえず。  そういったことを抜きにしても、内容的にもスッキリはしない。 死刑廃止の思想も、それを実現する手段もまったく共感できないし、生死をかけてそこに突き進んでいくことに違和感を覚える。 コンスタンスがデビッドも犠牲になる偽装計画に反対しなかったのも解せない。
[DVD(吹替)] 3点(2015-02-11 01:52:36)
40.  インビジブル(2000) 《ネタバレ》 
透明人間になったのを利用して、シャワーを浴びる美女の部屋に忍び込んでなんて話は、コミカルな漫画かB級テイストの低予算映画の得意分野。 ところが、次々と殺人を犯して、派手な爆破もありと、相当な制作費をかけて有名俳優も主役に置いている。 ストーリーや設定も強引で、犯罪を犯すにしても天才エリート科学者が殺人鬼のジェイソンかと思えるような無軌道な暴れっぷり。 エロならエロ、ホラーならホラー、B級ならB級に徹したほうが良かった。 映像技術の進化には感心するけれど、全般的にチグハグで違和感たっぷりで、ヴァーホーベン監督がなんとも無駄な贅沢をしている印象。
[地上波(吹替)] 3点(2015-02-10 22:26:34)
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