1. 戦場のピアニスト
許せない。こんなに重い実話を扱っているのに、言葉は英語。全てが嘘臭くなり、これはお話ですよ、ドラマですよ、と説得力ゼロ、ひたすら軽くなってしまう。いかにもハリウッドが創る映画。ロシアの艦隊が英語喋っていたりもう滅茶苦茶だから。ただ、あの瓦礫の山を背景にショパンの名曲が流れるシーンは秀逸。監督はあのシーンを撮りたいがために、この映画を創ったんじゃないかと、思ったほど。 5点(2004-06-10 02:05:31) |
2. ダスト
語り継ぐということはどういうことなのか、という本質に迫ろうとした意欲的な異色の作品。展開がなかなか読み切れず、一体どういう話なのか謎解きのミステリーじみてもいる。日本には馴染みの薄いマケドニアの話なので、最後まで観て何となくストーリーが理解できるのは、こちらの知識不足のせいかもしれない。知的好奇心旺盛の方にはお薦めの1作。バンバン撃ち合いの好きな方も是非どうぞ。 7点(2003-12-12 01:51:37) |
3. ブエナ・ビスタ・ソシアル・クラブ
前に映画館で観たときより、家でこの間、DVDで観たときの方が感動が大きかった。ドキュメンタリー風に話は淡々と進むが、歌手イブライム・フェレールの最後の言葉を聞くとき、胸が詰まる。映像から想像される通り、彼らは厳しい生活を余儀なくされて来たのだ。ラテンの音楽、ダンスもやはり彼らの物だと強く思った。日本人が何をやっても所詮真似事に過ぎない。でも、ラテン音楽もダンスも大好きだから、嫌がらずに是非歓迎してね。 8点(2003-10-08 22:08:47) |
4. ザ・セル
綺麗な映像と、危ういというか、気持悪いというかスレスレの映像とで構成されていて、この点は見ても損はない感じ。ただ、この頃のハリウッド映画は、馬鹿の一つ覚えのように、幼児期に受けたトラウマが原因で精神に何らかの異常をきたした可哀想な主人公が、理解しがたい衝撃的な言動に及ぶ、というようなパターンが多すぎる。またか、いい加減にしてくれ、と言いたくなる。こう巷に溢れたんじゃ、何か発想が安易すぎませんか? 5点(2003-10-02 21:19:09) |
5. 暗い日曜日
《ネタバレ》 ヒロインが綺麗すぎるくらい綺麗。あんな女性なら、男2人に女1人というのも充分説得力あり。「暗い日曜日」は確かに繰り返し色々な映画でも使われているし、時代の陰鬱な雰囲気をよく捕らえていると思う。この映画でついにこの曲のCDを買ってしまった。最後恨みを晴らせて良かったと思うけど、あんなにおじいさんになってからじゃ辛いなあ、それに息子は一体誰の子なんだろう?もしかして?そういうことはないのか、多分、彼女には分かっているのかな。 8点(2003-08-30 01:36:34) |
6. レッド・ドラゴン(2002)
《ネタバレ》 原作も私はこのレッド・ドラゴンが1番好きです。殺人者が社会で普通に生活している部分も描かれていて、単なる特異な精神異常者というだけではない、それが現実に近いんじゃないでしょうか?俳優も皆、はまり役だと思います。アンソニー・ホプキンスはやはり鉄格子の中にいる方がはるかに凄みがあるし、エミリー・ワトソンも上手過ぎ。娯楽作品としては1級品だけど、共通項がホームビデオだと気付くのが、今となっては遅すぎるような感じがする。あんなに何回も観ていて。普通最初に捜査しないかなあ、とても切れ者捜査官とは思えない。ま、原作がそうだからしょうがないけど。 7点(2003-08-29 19:50:43)(良:1票) |
7. シャンプー台のむこうに
もうちょっと面白いかと思ってみたら、がっかりした。一緒に見た人も感想、何も言わなかったもんな。私が見たいって誘ったから。これでもか、と作りすぎの感が否めない。こっちは白けてしまうというよくあるパターン。 4点(2003-06-22 13:59:20) |
8. アメリ
いかにもフランス映画という感じがする。いい意味でも、悪い意味でも。少し無理してひねりすぎの嫌いもあるし、オシャレなところも多いし。人間観察もなかなかのもの。素直に受け入れられない人もいるだろうし、気に入る人もいるだろう、私1人の中にもそれが半々。 7点(2003-06-04 00:37:16) |
9. 青い夢の女
本当に向こうの人って精神分析が好きなんだなあと思う作品。でもどんな患者か分からないのに自分1人だけで相手するなんて、ちょっと危険すぎないかなあ。普通は近い別室に看護師や受付嬢がいるのではないか?だから、設定自体がどうなのか、とも思うがまあ見ても損はない。友人の精神科医に感想を聞いてみたい気がする。 7点(2003-05-11 01:21:49) |
10. ゴスフォード・パーク
久し振りの10点満点映画。出演俳優の顔ぶれを見ただけで嬉しくなる。2回続けて見たけれど2回目の方がずっと感動が大きかった。難点は付け人や他の使用人達が同じような髪型、服装なので日本人の我々には識別しにくいこと、でもこれは仕方ない。欧米人から見るとアジア人は皆似ているらしいから。周囲のみんなに勧めまくっています。 10点(2003-05-11 00:56:06) |