1. ボーン・アイデンティティー
非凡と平凡の間くらい。言語面とか無駄に凝った作りだが、秘密組織とか人物設定とか肝心の部分に甘さがあり、サスペンスやスパイ物といった要素の部分が雑で、大雑把なアクション映画になってしまっている。まあアクション部分は良いから駄作ではないけど、もっとサスペンスやスパイ物特有の展開とかに面白みが欲しかったなあ。女の性格が悪いからという理由による、無理やり展開の無駄なピンチが多すぎでしょ。 [地上波(吹替)] 6点(2012-09-20 16:51:57)(良:1票) |
2. M:i:III
前作はただの派手なだけのアクション映画になった感があったが、サスペンス要素のあるスパイアクションとして復活。こうなるとこのシリーズは優れたエンターテイメントとして素直に評価できるよね。 [DVD(字幕)] 8点(2012-05-15 14:11:17) |
3. マチェーテ
《ネタバレ》 一度見たら忘れない俳優ダニー・トレホ主演のマカロニウェスタンならぬタコスブシドーとでも言おうか新感覚アクション。映画の成り立ちから、タランティーノ仕込のバイオレンスさ、超豪華キャストに女優人の脱ぎっぷりまでとにかく異色。サスペンス風味のストーリーの割に展開は早く、最後はボス対ボスの川中島剣勝負、周りは発砲せず傍観、そしてセガールの潔さと思いっきりタランティーノブシドー。細かく見るとツッコミ所満載で深さが足らんてぃーのだがかるーく楽しめるB級モドキの娯楽作。 [DVD(字幕)] 7点(2012-03-13 16:45:28)(笑:1票) |
4. マノレテ 情熱のマタドール
実際のマノレテに関して予備知識が0なのでこのような芸術性重視の構成をされてしまうとついていけず、特に心理描写の意図が全く分からない。スペイン映画なので観客はある程度知っていることを前提としているのだろうが、伝記映画としては致命的ではないか。 [DVD(字幕)] 2点(2012-03-08 09:30:10) |
5. es[エス](2001)
CUBEのような集団心理の流れの恐ろしい緊迫感が味わえる衝撃的な心理ゲーム。プリズンブレイクの原点はここに [DVD(字幕)] 8点(2011-10-03 02:11:20) |
6. バイオハザードIV アフターライフ
《ネタバレ》 1と2が結構楽しめる娯楽作品だったことがもはや忘却の彼方。冒頭からマトリックス全開の10年遅れの演出、それも2のほうが出来は良かっただろう。途中からはウェントワース・ミラーが登場し刑務所から脱出を目指すというもはやコメディとしか思えない展開に。もはやゾンビなキャラが出てくるだけでターミネーターとマトリックスを足しただけのような映画。もうバイオハザードじゃなくていいだろ、タイトルResident Evil Reloaded: Prison Break Dayとかにしろよ [DVD(字幕)] 4点(2011-10-03 02:05:22) |
7. アメリ
いかにもフランス映画らしいというか、下ネタも含むブラックユーモアに溢れたラブコメディロマンス映画。女性視点であることが特徴的で、2000年代初頭にヒットを飛ばしたのはBL、腐女子など女性視点の妄想や下ネタ(?)が社会に認知されつつあった当時の時代の流れに乗ったと言えるだろう。いや、むしろその流れの中でも大きな役割を果たした作品というべきか。当然女性向けの映画だが、女性に幻想を抱きがちな少年(!?)達にもお勧めである [DVD(字幕)] 7点(2011-07-28 00:35:02) |
8. イングロリアス・バスターズ
「全員悪役」。タランティーノの映画がどういうものかわかっている人が見れば大傑作。 [DVD(字幕)] 8点(2011-05-30 07:12:26) |
9. ハングオーバー! 消えた花ムコと史上最悪の二日酔い
全米No.1ヒット・・・のはずだが邦題を見ればわかるように制作費の80%タイソンへのギャラやろ!!っていうB級コメディ。なのにシーザーズパレスでロケやってたりアメリカ意味わからん。内容はハズレではないが当たりでもない「B級コメディにしては安定している」コメディ。B級コメディはこうやって作れという点ではヒットも様々な受賞も不思議ではないのかもしれない。しかしう~む、日本人とアメリカ人の笑いのツボの差がよくわかる [DVD(字幕)] 6点(2011-05-27 08:33:30) |
10. ノッキン・オン・ヘブンズ・ドア
ここまで完全コメディに寄ったロードムービーで、下品にならずにそれどころか死という重いテーマを真剣に扱ってしまっている所が最近のハリウッドとは一味違う所。日本と同じく公務員(警察)の融通の利かなさがネタなるのはやっぱドイツだ。重いテーマなのに登場人物がみんなアホで(失礼)軽いコメディのノリで話が展開し、しかもスピード感のある90分で感動的に綺麗にまとまってしまっているのが超高評価の一因か。欠点が無いので低評価には決してならないが個人的には佳作以上の感想にはならなかった。海なんてどこにでもある島国生まれでなければ更に初めて海を見たときの感動がノスタルジックに蘇ったりもするんだろうが… [DVD(字幕)] 6点(2009-07-09 21:16:51) |
11. トロピック・サンダー/史上最低の作戦
安定したコメディ映画を続けてきたベン・スティラー主演作だが本作は万人受けするとは言いがたいありがちなB級ナンセンスアメリカンコメディ。ただし制作費はおそらく超A級だ。ベン・スティラーならもはやなんでもありなのか?やりたい放題とはまさしくこの映画のことだ。まあストーリーからいって「バッラバラになってしまった失敗アドリブ映画」と言い張ってしまってもいいんだけど… [DVD(字幕)] 3点(2009-07-05 04:39:41) |
12. 善き人のためのソナタ
グッバイ・レーニンもそうだったが何で東ドイツを扱った映画ってのはこんなに面白いのか。「東の優等生」らしくある程度西側に近い生活は担保されていて居るにもかかわらずやはり理不尽な統制がされたプライバシーもへったくれもない市民生活のシニカルさとシュールさ。政治的にもソ連のような粛清の連鎖ということもないため重くはなく(失脚も日本のような島流し的な罰が多い)どこか無能さが滑稽で、そして最終的に壁崩壊という救いがあるからだろうか、単純に面白いと思える。あの悪名高き国民監視組織シュタージの実態をエモーショナルな脚本で描き出した優れた社会派作品。 最近北朝鮮から脱北した人が韓国社会に適用するための教育(地下鉄の乗り方など)のニュースを見たが、まさに現在これと同じことが起こっている朝鮮半島の正常化を祈る。それが果たされたときまた同じような作品が書かれるのだろうか…革命のためにも…正男!!しっかりしなさい!! [DVD(字幕)] 9点(2009-06-04 06:23:01)(良:1票) |
13. ルワンダの涙
同じ題材のホテル・ルワンダと比較すると映画であるが故の演出や映像的な制約が抑えられていて、残酷な表現もそのまま再現されているし非常に臨場感があるドキュメンタリータッチの作品となっている。一長一短はあるのだが事件を理解するための手がかりとして最適なものの1つ。こちらを見てからホテル・ルワンダを見るのがわかりやすい順ではないかと [DVD(字幕)] 8点(2009-05-30 18:33:33) |
14. バイオハザードIII
前作までは悪くなかったよ。だんだんとバイオハザードというプロットを買った意味は薄れたがホラーアクション映画として面白かった。しかしいくらヒットしたからって「同じもの」を作るのは酷すぎるんじゃないか。バイオハザードの権利高かったし前作評判良かったからやっつけ仕事でもう1本作っとけってか。ハリウッドのヒット作続編主義を悪い意味で象徴してしまっている1本。 [DVD(字幕)] 4点(2009-05-11 19:24:00) |
15. 88ミニッツ
《ネタバレ》 スリラーとして出来は素晴らしい楽しめる作品であるが、しかし残念なのは最近のサスペンスはなぜ犯人はサイコだったで片付けてしまうことが多いんだろう。昔のサスペンスは「動機」の設定も秀逸で社会派映画と思わせられるような作品も多かったのに。最近のクライムアクションは犯行に動機がないただのサイコや犯罪を楽しむだけみたいなことが多すぎる。あったとしてもただの怨恨とか。観客がいい意味で脱力するような伏線とか期待するんだけどなぁ…心酔者では誤魔化すのはチープすぎるだろう。それともいまどきただのアンチテッド・バンディ映画なのだろうか。 [DVD(字幕)] 8点(2009-01-23 22:26:43) |
16. 15ミニッツ
及第点のミステリー。デニーロのタイプキャストですな。とりたてて絶賛する部分も無いものの、ちょっと社会風刺も混じらせた脚本、予想外なラストとしっかりミステリーしており安定しています。普通に楽しめるのではないかと [DVD(字幕)] 7点(2008-03-31 06:52:21) |
17. ブラック・ダリア
史実に基づくサスペンス。スカーフェイスを思わせる導入でアッと思わされたが、スカーフェイスやアンタッチャブルではバチっとはまっていたデパルマの味である鬼気迫るかのようなカメラのクライマックスがあるわけでもなく、どうも題材も生かしきれてないし監督も生かしきれてない。何でデパルマがやることになったのだろうと思っていたが監督が急遽変わったのだということを聞いて納得。これまではヒッチコックをイメージしながらも自分の色の映画を撮ってきたデパルマだが、今回はヒッチコックと同じようなものを撮ろうとしてしまったという感じ。構想が無かったのかな。それにしてもデパルマという監督は「はまる」作品と「はまらない」作品かで全然違うなぁ… [DVD(字幕)] 4点(2007-08-07 05:58:22) |
18. マイアミ・バイス
無駄に人が死んだり無駄なベッドシーンがあったりと何の足しにもならないハリウッドガンアクション映画の典型。これだけのガンアクションの名優使って、またヒートと同じ失敗犯しますかこの監督は。スコセッシやタランティーノの真似事したってその部分の才能は無いんですよ彼には。世紀の珍続編M:I-2を更に安くしたような代物。 [DVD(字幕)] 3点(2007-01-18 18:02:43)(良:1票) |
19. グッバイ、レーニン!
シリアス、感動、ラブストーリー、ファミリー、コメディ、政治、風刺などの要素がここまで絶妙のバランスで組み合わさった映画は見たことがない。そもそも東の体制が一種の壮大なお笑いのネタみたいなものだったからこそこんな映画が存在するわけだが、西も同時に皮肉る(むしろ皮肉はそちらに対してが多い)バランス感覚も素晴らしい。シリアスな部分を笑えるというのは凄いことだと思う。 [DVD(字幕)] 9点(2006-11-12 14:02:31) |
20. エアフォース・ワン
《ネタバレ》 馬鹿映画。馬鹿だがとことん馬鹿でありながらアメリカの政治体制と米露対立の中にしっかり完結させるのは逆に凄いと思う。いや、あの対立自体これほどだったとでも言わんかのような風刺も効いた良質アクションムービー。リバティ24のコールサインがエアフォース・ワンに変更されたシーンの奥の深さ。素晴らしい [地上波(吹替)] 8点(2006-10-17 00:45:01) |