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【製作国 : アイルランド 抽出】 >> 製作国別レビュー統計
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1.  しあわせの絵の具 愛を描く人 モード・ルイス 《ネタバレ》 
冒頭の数分間で、すでにサリー・ホーキンスが完全な役作りを行っていることがビシビシ伝わってくる。何らかの障害がありそうなこと、これまでの人生でいろいろ不自由も苦労もしていそうなこと、しかし芯は存在して言い返すべきことも言い返すし、ときにはちゃっかりもしていること、といったことが、主人公に関する予備知識がなくても芝居の中に見えてくるのである。それに刺激されたのか、イーサン・ホークも、無口で無骨でときに粗暴でもあるという、これまであまり演じたことのない造形の人物を、むしろ生き生きして演じている。カメラもその2人を大切にして、他の登場人物の出番は最小限、むしろ周辺の雄大な風景と、それと対比される小さな家の中の雑然とした(それでいて妙に暖かい)光景に集中している。実話ではもしかするとサクセスストーリー的な部分もあったのかもしれないが、その辺をばっさりカットしているのも正解。だからこそ、最後のホークの無言芝居が強烈に生きてくる。
[DVD(字幕)] 7点(2020-11-30 23:31:02)(良:2票)
2.  女王陛下のお気に入り
これほどまでに「ドロドロ」という単語が似合う映画も珍しい。導入部の主役はレイチェル・ワイズ、いやー本当に生き生きと(しかもやりすぎずに)芝居をしてます。この人がこの種の敵役なら、それだけで品質が保証されたようなもの。「ナイロビの蜂」「アレクサンドリア」と並ぶこの人の演技代表作ではないでしょうか。一方で成り上がり役のエマ・ストーンも、随所でやり過ぎたり逆にふわっと怯えたりして、単なるサクセスストーリーではない脚本をきちんと体現しています。で、この2人を抑えてオリヴィア・コールマンがオスカー?と最初は不思議だったのですが、中盤以降、地響きがせり上がってくるような存在感でした。技巧に頼らない、存在と振る舞いの演技。唸らされました。
[ブルーレイ(字幕)] 7点(2020-08-12 01:27:37)
3.  ルーム 《ネタバレ》 
前半は、ひたすら「ルーム」内でのみ話が展開され、登場人物も3人(というかほぼ2人)のみ。設定上そうなるのが自然とはいえ、外の描写をばっさり切り捨てて、見る側と少年を同化させたこの決断力は見事です。中盤の脱出シーンの、見ていて力が入るスリリングさもなかなか。しかし、一番優れているのは、その先に真のドラマを用意したことで、その構築力は、主人公の「幸せなはずなのに・・・」という一言に強力に凝縮されています。また、見ている我々からすれば忌まわしい存在でしかないはずの「ルーム」も、少年からすれば戻りたい/戻ってもおかしくない場所である、という心理も、きちんと描写されています。
[ブルーレイ(字幕)] 7点(2017-08-21 00:55:59)(良:2票)
4.  麦の穂をゆらす風 《ネタバレ》 
激動の時代背景、主人公の闘争に満ちた人生の割には、作品の描写範囲はこじんまりとまとまってしまっている気がしなくもない。ただし、この作品で一番優れているのは、英愛条約成立後に賛成派と反対派でディスカッションを行うシーン。ここで手を抜かなかったことにより、一本の筋が通り、ドラマとして完結することに成功している。
[DVD(字幕)] 7点(2009-02-22 03:16:31)
5.  マイケル・コリンズ
霧がかった灰色の空、それと同一に染まった人々の地味な服装、地味な街並み。この作品はそれだけでOK。内容的にも、少しペースが早く、次々に場面が進行していくのだが、重要なポイントはきちんと押さえられている。ニーソンもリックマンも、アイリッシュ史上の重要人物を演じるという自覚のためか、演技の気合がびんびん伝わってくる。ジュリア・ロバーツも珍しく慎み深い演技を行っているが、後半は少し目立ちすぎか。
[DVD(字幕)] 7点(2007-04-08 22:43:26)
6.  ボクサー(1997)
投獄前の部分の説明がほとんどないので、前半はどういう人間関係なのかが分かりにくかったが、話が動き出した後半は一気に引き込まれた。デイ=ルイスを相手に回して一歩も引かない演技を見せたエミリー・ワトソンの功績が大きい。
[DVD(字幕)] 7点(2006-11-18 11:41:40)
7.  マン・オブ・ノー・インポータンス
戯曲、演劇、乗合バス、同性愛、宗教といったアイテムを使って、人生の哀感と諦念を巧く表現した佳作。例えば、楽しく演劇をやっているシーンでも、どことなく滑稽味とわびしさが漂っているんですよ。こういった感覚はアイルランドならでは。ダブリンの街の風景がたっぷり観賞できるのもポイントが高い。
[地上波(字幕)] 7点(2005-11-20 02:56:14)
8.  父の祈りを
 単なる冤罪事件のドキュメンタリーではなく、父子の心の交流という点に焦点を絞ったのが勝因だと思います。冒頭からの主人公の独白の受け手が、終盤でついに主人公とクロスするという構成も格好良い。残念だったのは、15年という時間の経過が画面上でほとんど表現されていないことで(最後の法廷の場面でも、登場人物が少しも老けていません。私は、台詞で15年と言われるまで、刑務所内での期間は3~5年くらいかと思っていました)、この点をきちんと表現できたら、時間的な壮大さが明確になって、さらに感動が誘発されていたと思います。
7点(2003-03-03 23:48:16)
9.  LONDON CALLING/ザ・ライフ・オブ・ジョー・ストラマー 《ネタバレ》 
あくまでも「ジョー・ストラマーのドキュメント」であって、クラッシュの、ではないところがミソ。よって、序盤では生まれてから成長期のあれこれが続きますし、一方でクラッシュの時期はあっという間に進んでいきます。それぞれのアルバムがどうやってできたのかとか、その辺はほとんどありません。むしろ、アフター・クラッシュの方が制作者のメインだったのかな・・・と思うようなウェイト配分です。で、どこから取り寄せたんだろうと思うような映像の数々の積み重ねの力はなかなかですが、それが系統立てて整理されているかというと、そうではありません。ひたすら断片をちりばめていくような構成です。それでも、最後の「ミック・ジョーンズとのジョーンズ脱退後最初で最後の共演」には、僅かな時間で、全部を回想させるほどのインパクトがあります。
[DVD(字幕)] 6点(2022-02-11 01:49:20)
10.  汚れなき情事 《ネタバレ》 
閉鎖的な女子校の中に潜む感情や思惑のぶつかり合いというテーマにはなかなかそそられるが、どうも突っ込み不足の印象を受ける。特に、日常的な一幕に見え隠れする官能性みたいな描写にあちこちでトライしているのは分かるが、元の人格設定が不十分なので、かえって上滑りになっている。あと、学校を舞台とするなら、その基礎として、授業やその他必修項目(この場合、礼拝とか)の描写はきちんとするべきでした。対外試合云々という象徴的伏線の残し方は品があったので、+1点。
[DVD(字幕)] 6点(2014-10-27 01:38:39)
11.  マグダレンの祈り
自国の一大宗教の恥部ともいうべき部分に、しかもごく最近に起こった事実について堂々とスポットを当てたそのスタンスには素直に敬意を表したい。主人公たちの体験についても、体制側の横暴・抑圧を踏まえつつ、陰惨になりすぎず、前向きな意志を感じさせる手際の良い描写がなされていると思う。ただし、事実の重みに一歩引いてしまったのか、その中で登場人物たちが何を考え、どのように変化していったのかという人格表現の部分については、十分な次元に達しなかったのではないかと感じた。
[DVD(字幕)] 6点(2009-04-02 04:11:03)
12.  ヴェロニカ・ゲリン 《ネタバレ》 
このような強靱な意志と前向きな目的のある主人公をケイト・ブランシェットに演じさせれば、それだけでつまらなくなるわけがありません。警察や勤務先で何か言われたときにさっと切り返すときの表情もいいし、撃たれたり殴られたりしたときの弱気オーラの表現も見事です。ただ、93分はいかにも短すぎですね。特に序盤の進行がえらく速く感じます。ケイトももっといろいろ演技したかったのではないでしょうか。
[CS・衛星(字幕)] 6点(2008-05-03 02:22:20)
13.  once ダブリンの街角で 《ネタバレ》 
挿入曲の数々や演奏シーンにはさすがに説得力がありますが、作品の内容がそれに寄りかかりすぎていて、むしろ何かのアルバムの長編PVを見ているような感じもないではないので、映画として高い評価はできません。なんですが、ラストのいかにもアイリッシュな切ない閉じ方はやはり強力だったので+1点。それと、邦題どおりにダブリンの街角の光景の数々が存分に見られるのもいいですね。
[映画館(字幕)] 6点(2008-04-20 04:27:38)(良:1票)
14.  アンジェラの灰
人物描写や映像はしっかりしていると思いましたが、希望もなければ意志もない貧窮生活を、これでもかというくらいひたすら延々と見せつけられても・・・。制作者は一体何が表現したかったのでしょうか。エミリー・ワトソンの堅実な演技に免じて6点。
[DVD(字幕)] 6点(2007-01-29 02:43:03)
15.  マイ・レフトフット
デイ=ルイスの熱演は見事だが、全体的に、細かなエピソードが前後のつながりの必然性なく順番に羅列されているだけの構成になっているので、演技に対する感興は湧いてきても、内容に対する感興は湧いてこない。つまり、実話の再現には神経が注入されているが、それによって何を伝えたいのかという点が不足しているということ。したがって、映画の評価としては減点。
[DVD(字幕)] 6点(2005-07-06 02:38:30)
16.  ジミー、野を駆ける伝説 《ネタバレ》 
最初のところで英蘭対立の字幕説明が入るが、いざ話がスタートしてからは、それはあまり関係なさそうで、宗教や地域慣習からの圧迫が中心になってくる。いや、国家間対立も背景にはあるのかもしれないが、あまり描写されない。最後は国外追放という理不尽な結末を迎えるのだが、官憲がなぜそこまでムキになるのかもよく分からない。というわけで、この監督らしい落ち着いた丁寧な描写の積み重ねではあるのですが、その先にあるべきものが見えてきませんでした。
[DVD(字幕)] 5点(2023-07-18 00:43:00)
17.  シング・ストリート 未来へのうた 《ネタバレ》 
劇中バンドのオリジナル曲には監督も作曲に関わってるらしいんですけど、作曲に熱中して肝心の映画の方がお留守になったのでは?と思うくらい、楽曲以外の内容に乏しい作品でした。●バンドが結成されて女の子もモデル(兼メイク)として引っ張り込んで最初のクリップも撮影できて、というくらいまでは発展があったのですが、物語はそこで終わっていました。せっかく引き入れたリズム隊やキーボードの彼がその後はずっと「ただ演奏しているだけ」なのは、監督の音楽への愛情の底の浅さが見えるといわざるをえません。それに、せっかく撮影したその映像、その後はどこでも何も使わないの?そもそも何のために撮ったの?●主人公の彼のメイクや衣装の発展ぶりはなかなか面白かったのですが、でもそれも、最初の方はキュアーのロバート・スミス+途中からはエコバニのイアン・マッカロックあたりのイメージに乗っかってるだけなんですよね。
[ブルーレイ(字幕)] 5点(2021-02-02 01:37:44)
18.  HUNGER/ハンガー(2008) 《ネタバレ》 
IRAの闘士が、獄中で抗議のためにハンストに突入する話・・・と聞けば、どんな背景があってとか、誰とどのように連帯してとか、対立する支配側とはどういうやりとりがあってとか、いろいろ興味が湧いてくるのですが、その辺の説明なり描写はほとんどなし。というか、一部を除いて台詞からしてほとんどなし。むしろ、短時間のショットをモザイクのように積み上げている感じであり、箇所によってはイメージショットのようなところもある。しかし、この重い事実の描写として、こんな詩文的な手法でよいのかという点は、気にせざるをえない。また一方で、中盤で15分超えの長回し1対1会話シーンがありますが、ほかのところとの落差がありすぎて、結局奇をてらっているように見えてしまうのです。
[ブルーレイ(字幕)] 5点(2020-03-16 00:15:10)
19.  オン・エッジ 19歳のカルテ
ひたすら前向きな意欲のない地味ーな描写が続いて、見ているだけで気が滅入ってくるのですが、現実の雰囲気はこれに近いのでしょう。一触即発性を感じさせるデリケートな人間関係の描写はなかなかでした。邦題の後半は余計だと思います。
[地上波(字幕)] 5点(2008-09-07 02:14:16)
20.  ザ・コミットメンツ 《ネタバレ》 
音楽映画として一番まずいのは、アクションを起こすまでの主人公の音楽に対する愛情なり心情が見えないこと。それと、集まった多数のメンバーが担当楽器で特定できるだけで、描き分けがほとんどできていないこと。また、ロックに背を向けてソウルをやろうとしている割には、演奏とかステージのノリはロックそのものなので、あまり説得力もないですよね。あっさりバンドが破綻してしまう素っ気ないラストに4点、控え室で大喧嘩しながら知らん顔でアンコールに応えているシーンが可笑しかったので+1点。
[DVD(字幕)] 5点(2008-05-05 03:18:49)
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