1. 東京画
《ネタバレ》 小津に自分の思うように演技をさせてもらえなかったという笠智衆が「私は小津監督と出会ってラッキーでした」というセリフに感動しました。図らずも80年代の日本の風俗を切り取っている感じがして楽しめました。80年代という括りからか、関係もないのに岡崎京子の漫画が浮かぶ、そんな映画でした。 [CS・衛星(字幕)] 6点(2006-06-09 08:47:23) |
2. モモ
原作も大好きですが、映画の色合いも良かったです。吹き替えで見てしまったので、少し気になるしゃべり方の人がいましたが「シュレック2」みたいに映画をぶちこわすほどではなくてホッとしました。子供向け映画の定めで原作に比べて悪者が弱いなあと思いました。ニネット・ダヴォリは相変わらずの笑い顔で楽しかったです。 [CS・衛星(吹替)] 7点(2006-01-26 23:24:43) |
3. さよなら子供たち
「さよなら子供たち」って、こんなに重い意味があったんだ。ルイ・マルの一生忘れることのない郷愁のような思いが、自分の中にまで伝わってきて、やるせなかった。 8点(2004-10-01 21:29:25) |
4. 暗殺の森
ジャン・ルイ・トランティニャンは地味ですが、なんともいい俳優だなと思います。ドミニク・サンダが森で逃げまどうシーンも強烈ですが、最初にチラリと出てきた時の存在感もすごいです。 「まじめすぎはまじめではない」というセリフがヤケに残ってしまいました。あとネタバレになりますが、ラストのマルチェロが男に言うセリフも考えさせられます。ほんの些細なことで人生は180度も変わってしまうものです。 7点(2003-09-30 02:14:47) |
5. ジンジャーとフレッド
年をとるということは、現実なんだなあと思わせてくれた映画でした。「田舎の日曜日」「八月の鯨」より、現実っぽくないのに生々しく感じました。 6点(2003-09-10 01:29:11) |
6. 地獄に堕ちた勇者ども
退廃的な映像には惹かれるのですが、映画自体にはそれほど惹かれませんでした。「ベニスに死す」も最初見たときは2点、次が5点、次が9点くらい印象が変わっているので、もう一度見れば変わるかもしれないけど、数十年前に最初に見たときの印象は「ベニスに死す」より良かったです。 6点(2003-08-26 03:56:46) |
7. ダウン・バイ・ロー
トム・ウェイツは存在感がありますね。淡々としていて独特の世界観がありますが、まあまあでした。 5点(2003-08-04 08:17:01) |
8. 1900年
オールナイトの映画館で見ました。長さを感じさせない映画でした。ドミニク・サンダが本当にきれいです。 6点(2003-08-04 07:36:31) |
9. バグダッド・カフェ
不器用だったり、人当たりもよくなかったり、人生を生き抜くのに苦労しそうな人たちばかりです。埃の舞う空気が流れてきそうな映像とジュベッタ・スティールの空気を澄み切らせるような声の「コーリング・ユー」は最高。このテーマソングがヒットせずにホリー・コールのヴァージョンが売れたのが不思議(彼女のヴァージョンも好きですが)。大好きな映画です。 [映画館(字幕)] 7点(2003-08-04 04:45:51) |
10. シェルブールの雨傘
最高のメロドラマです。色とりどりの傘の花、美しすぎるミッシェル・ルグランの音楽、美しすぎる雪の日のラストシーン。最後の偶然の出会い、後に残る現実。静かに寝かしたまま忘れていたワインを思い出して口にしたような極上の後味です。 8点(2003-07-23 23:18:21) |
11. 郵便配達は二度ベルを鳴らす(1981)
ニコルソンは言うまでもなく、ジェシカ・ラングはやっぱすごいです。内容はそれほどでもなかったですが。 5点(2003-07-16 03:56:48) |
12. U・ボート
人のいない田舎の映画館で、仕事の合間を抜けて見ました。見終った後、興奮して仕事に戻るのを忘れて部屋に帰ってしまい大目玉を食いました。そのくらい価値がある映画です。 7点(2003-07-16 03:53:55) |
13. ベルリン・天使の詩
本筋とぜんぜん関係のない、すれ違う人たちのセリフがすごくいいです。泣けました。ブルーノ・ガンツがとてもいいです。街を歩きながら堕天使のように、聞き耳を立てていると嫌なことばかりの世の中でも、生きていけそうな気になります。 9点(2003-07-15 04:46:57) |
14. パリ、テキサス
いい映画ですね。ナスターシャ・キンスキーの振り向くシーンもどきっとしますが、パリに住んでいる人は、こっちにもパリがあることを知らないんだろうなと知って、なんとなく色々考えてしまいました。 6点(2003-07-15 04:42:09) |
15. 追想(1975)
鏡のシーンが壮絶で(なのにきれいで)衝撃的でした。牧歌的な映像と優しい音楽との差がすごいです。泣きそうになりました。 7点(2003-07-08 12:43:22) |
16. ブリキの太鼓
面白かったけど、変に色気づいた子供のような(それでいてかわいげのない)いやらしさが気色悪く感じられてしまいました。 5点(2003-07-07 21:47:40) |
17. 薔薇の名前
先に小説にはまってしまっていて失敗したなと思った映画です。どうしても映画は単純化されているようで残念でした。よくこんな古城を見つけてきたなと感心しました。 6点(2003-06-17 16:09:01) |