1. 孔雀 我が家の風景
《ネタバレ》 ひとつの家庭の三人兄弟の今思えば幸せだった昔を弟が振り返るという感じの映画。まずは姉パート、兄パート、そして自分パートと、三分割してそれぞれの生活を描くという構成。正直これが失敗。殆ど意味がない。素直に同時進行させて描いた方がわかりやすくまだ面白くなるだろうと思える。中途半端に計算高いだけで、いまいちバイタリティに欠ける姉など、人物の魅力が根本的に欠如している。彼等の歩む人生も魅力的とは言い難く、ただただ長いだけだった。どうでも良い奴等のどうでもいい人生など本当にどうでもいいのである。 [CS・衛星(字幕)] 2点(2008-04-18 03:10:42) |
2. 墨攻
《ネタバレ》 原作は小説もマンガも未読。防城戦の映画で面白いのを観た記憶がないが、これもまたつまらない。大体において国王たちがあまりに馬鹿すぎる。自分たちのおかれた状況が分かっていないようなアホさ加減。一度敵を撃退しただけでもう敵が来ないかのような浮かれっぷりはなんなんだろう。謎過ぎる。王子を人質にとられて逃亡されても、王子を離したと聞いただけで、王子の身柄を確保する前に大量の矢を降り注いで自分たちで王子を殺してしまう抜け作ぶり。おいおい。敵対心あらわだった王子が、何故かいつの間にか彼に傾倒することになっている流れも相当に不自然。あんなプライド丸出しの男がそう簡単に折れはしない。ラストも馬鹿な国王が生き残ってしまうのですっきりしない。その数年後に国王は殺されたとかなんとか字幕で説明されてもねぇ。主人公の風貌、黒人奴隷の存在など、時代的にどうなんだろうと思えるが、知識がないので正誤の判断は出来ないが違和感はある。唯一良いと思えたのは主人公が時たま言う含蓄のある台詞のみ。原作は面白いらしいのでこれを観るくらいならそちらを読みましょう。 [DVD(字幕)] 3点(2007-11-04 18:37:13) |
3. 少林寺2
《ネタバレ》 これまた続編のような邦題だが、内容全く無関係。さすがにここまでいくと詐欺ですな。コミカルタッチで、作品としてはファミリー向け。だがこれが結構メリハリが利いていて出来が良い。武術は圧倒的に素晴らしいのは間違いないし、そこにこういうほのぼの系をを組み合わせるのもありだなぁと。年月がポンポン過ぎていったりするのもご愛嬌。難を言えばかつて少林武術に右目を潰された悪党が、何故か10年もの月日を経てから復讐に乗り出すってのが妙。しかもその復讐に至るまでの計略が随分ゆっくりとしている。普通に見ても1年以上かけていますから。さすがにこの辺はとってつけた感は否めず。 [CS・衛星(字幕)] 7点(2007-08-31 19:18:26) |
4. 少林寺
《ネタバレ》 作品全体が演武会のような印象。これは本当に凄いと感心。「三十六房」よりもこっちの方がスピード感があるし、魅せる事に特化している分見栄えがします。ただストーリー的には面白味がまったくない。もう少しでいいから工夫が欲しいところ。ヒロインもちょっと武芸をたしなむがやたら掛け声が五月蝿い。もう少し抑えられないものか。しかもこの武芸をちょっとかじった程度の娘に敵方の幹部が翻弄されたりするので、敵役の格を落とす結果に。最後の戦いは団体戦でもあるので、イマイチ主役のリーが目立たない。しかも皆当然坊主頭で、リー以外は白い服を着ているため誰が誰だか判別しづらい。まあ判らなくてもいいっちゃぁいいんですが。 [CS・衛星(字幕)] 6点(2007-08-31 19:03:33) |
5. SPIRIT スピリット(2006)
《ネタバレ》 実話が基らしけど、どこまで史実通りなんでしょう。筋としては単純でベタだけど、アクションを楽しませる添え物としてはこれで十分。さすがにアクションは最後の武術映画とあってジェット・リーの意気込みの違いをを感じることが出来ます。誇張も誇張で楽しい。当然のように日本は悪役扱いですが、「田中安野」という変てこな名前の武道家が武士道精神を見せ付けてくれていることで一応バランスはとってある。そのため、日本人としてもそれほど後味は悪くはありません。 [DVD(字幕)] 7点(2007-03-30 22:51:28) |
6. 最後の恋、初めての恋
《ネタバレ》 どこかTVドラマ的な恋愛物語。作りとしてはかなり緩い。しかしヒロインの妹役の子が魅力的で、純粋な恋心に心惹かれたのでそこそこ観られる。ヒロインの病名が最後まで良く判らなかった。どこかで説明されてたっけな。見逃したならこちらのミスだが、端から病名の設定なしならちょっと問題ありかな。 [CS・衛星(字幕)] 5点(2007-01-07 20:51:11) |
7. カンフーハッスル
もっとダメダメなのかと思ったら、意外にカンフーもしっかりしていた印象。まあ、専門的に見ればあれこれあるんでしょうが。お馬鹿ネタ含めて、少林サッカーよりもこっちの方が楽しめたような気がする。ただ、出血が多かったり、グロいギャグがあるのがやはり難点ではあります。 [映画館(字幕)] 7点(2006-12-05 17:51:03) |
8. 単騎、千里を走る。
なんとも微妙。この監督さんらしく素人さん多数出演は良い味が出ているし、それなりに感じるものもあるんだけど、どうにも退屈なんです。 [DVD(字幕)] 5点(2006-11-13 17:51:25) |
9. 始皇帝暗殺
《ネタバレ》 後半がグダついてしまった感じ。刺客は不細工でもカッコよく描かれていていいが、始皇帝が随分とガキ臭い。これでは残虐性ばかりが目立ってしまい、無能に見える。まあ一番印象に残るのがコン・リーなのは間違いない。それにしても最後の暗殺に出かけて謁見する際に、名を知られた刺客のくせに本名を名乗るのがとても不思議。 [CS・衛星(字幕)] 6点(2006-09-23 16:41:31) |
10. PROMISE プロミス
綺麗な映像もあるにはあるが、なんだかギャグにしか見えないような映像が結構多め。CGも安っぽい。金銭面の制約もあるだろうけど、土台の映像センスがこの手のものに向いていないように感じる。 [DVD(字幕)] 4点(2006-09-23 16:28:52) |
11. ヘブン・アンド・アース
《ネタバレ》 控え目なワイヤーアクションがかなり効いてるし、カメラワークも工夫があり見ていて楽しい。しかし、途中で話が突然SFの世界へ入っていってしまって痛いことに。なんでそっちへ行ってしまうんでしょう。 [DVD(字幕)] 6点(2006-08-10 20:26:46) |
12. 2046
断片的な筋書きで、最終的に何も残らない。一体描きたいものは何だったのかもぼやけていて伝わってこない。キムタクの語りが酷かったことだけが記憶に残ってる。 [DVD(字幕)] 3点(2006-05-21 19:26:47) |
13. あの子を探して
《ネタバレ》 ドキュメンタリー的な撮り方で、見ているとほぼドキュメンタリーと変わらない感覚が得られる。しかしそれならそれでドキュメンタリーを見たほうが良いっちゃぁいいんですが。少女の逞しさは見事なのだが、その行動の動機が生徒を減らすと給料が貰えないかも知れないという、実に個人的な利害動機であることが玉に瑕。出稼ぎで街に行った子供を捜しに行くという動機も、当然生徒を減らせないという理由のみ。生徒のことを思ってという感覚はまったく感じられない。その街へ行くお金を稼ぐのにも、無理矢理生徒達にカンパをさせたり、足りないと判るや、今度は無理矢理レンガ運び。生徒はいい迷惑。街へ出てから感動系へ走っていけど、何か釈然としない感じが残ります。感動するには個人的にはかなり弱い気がするけど、こうやって子供が貧困を理由に就学出来なくなっているという現実は良く伝わってくる映画。 [DVD(字幕)] 6点(2006-04-26 20:59:49) |
14. LOVERS
《ネタバレ》 突然冬になったのはやりすぎな気がしますが、映像の美しさは文句なし。ストーリーも悪くないです。個人的に不安視してた金城君も普通。日本語じゃなけりゃ大丈夫なのか。 [DVD(字幕)] 8点(2006-04-26 20:42:13) |
15. HERO(2002)
過剰なまでの誇張によって伝説を伝説らしく描いている。しかも美しく、様式美として成立している。誇張を様式美にまで昇華させることは、簡単に見えて実に難しい。この映画は稀な成功例。ストーリーも含めて、映画全体を様式化していることも成功の一因かもしれない。 [DVD(字幕)] 10点(2006-04-26 20:23:15) |
16. セブン ソード
あらゆる面で甘さが目立つ映画。見せ場は最後のドニー・イェンの戦闘シーンだけ。 [DVD(字幕)] 3点(2006-04-25 20:31:14) |
17. インファナル・アフェア 終極無間
やたらゴチャゴチャしてて、頭の整理が大変です。やっぱり1だけで十分だったな、というのが正直な感想。 [DVD(字幕)] 4点(2006-04-23 20:56:37) |
18. インファナル・アフェア 無間序曲
外伝的な話ですね。普通にヤクザ映画だったような気がします。それ系の映画が好きなら楽しめるのかな。 [DVD(字幕)] 4点(2006-04-23 20:47:46) |
19. MUSA-武士-
重厚にしようとしているが、筋がこうつまらないのではどうしようもない。弓使いのおっさんが渋くて良かった程度。それにしても最近の映画は人の殺し方が生々しい。 [DVD(字幕)] 3点(2006-04-22 14:11:30) |
20. 初恋のきた道
《ネタバレ》 ヒロインが悪く言うとストーカー的で怖い気もする。あの手この手で好きな男を振り向かせようとする姿を可愛いと思えれば、評価も違ってきたんだろうけど。私には無理でした。メイン部分より、冒頭の白黒画像のシーンがやたら印象に残ってしまった。 [DVD(字幕)] 5点(2006-04-19 11:22:55) |