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Yuki2Invyさんの口コミ一覧[この方をお気に入り登録する

プロフィール
コメント数 1682
性別 男性
自己紹介 基本的に3~8点を付けます。それ以外は、個人的に特別な映画です。

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1.  河内カルメン 《ネタバレ》 
さっき『肉体の門』の方でも仄めかしましたが、まず今作の野川由美子さんってナンか一瞬信じられないレベルのド級の美人に(何故か)見えちゃってまして、一方で内容も内容とてモ~「悪ふざけ」に近いって遊びっぷりで、演出もまた(善きにせよ悪しきにせよ)実に監督の「クセ」が超・強力に出捲っちゃってますし、また他方では中盤に一発野川さんと佐野浅夫さんの(諸々と)また意味分かんないケド意味分かんない位に凄い(全力で笑えて全力で泣けちゃうって)超絶演技の名シーンも在ったりして、ま~た正直「ナニこの映画???」と思ってしまって已まれなかったすよね。重ねて、先の『肉体の門』と点数の前後は付けておくのですケド、率直にそのコトに意味とゆーのはほぼほぼ無いのです。興味と機会と暇の在る方は、万難を排してでもご覧くださいませ。
[インターネット(邦画)] 6点(2024-09-07 01:50:19)
2.  ガメラ3 邪神<イリス>覚醒 《ネタバレ》 
1のレビューにも書きましたが、ココまで来るとかな~り「エヴァ」風味が増すな…とゆーか、まあ影響が無かったとゆーのは少々無理っぽい…みたいな感じではありますかね。ただ、それでもこの最終作は(私の感覚の中の怪獣映画としては)少しダケ「暗すぎる」とゆーのが言いたいコトの80%位になっちゃってますかね。取分け、前田愛ちゃんに係るナニもかもが暗くて辛くて湿っぽすぎると思うのですよ。あんなにカワイイのに⇒否、あんなに高度な「カワイイ系」のルックスだからこそ、ごくシンプルに暗い顔が似合わない・映えないのだよな~と、観てる間ソレばっかり考えてしまってました。マジでホントに、最後の最後で一瞬ダケしか「デレない」って始末なモノで…(コレも今回調べたら、例の「ツンデレ」って言葉が出始めたのは今作のちょっと後のコトらしーのですケドね…)  他、1作目と比べるとガメラの容貌自体もエラく凶悪になってるのとかだって、別に無理に気にしたりはしないですケド、でもちょっと「セコい」な…みたいな感覚でないコトもないかな~とは思ってしまいます。世界観自体は(個人的には一貫して)かなり好みな方のレベルのヤツではあるので、今回観直しても(三作目だって)全然面白く観れるジャン!とは再び思ったのですケドね⇒今作のみがやや突出して評価低いのは、コレもあくまで個人的なコトですが少~しアンフェアかな…という感覚では居ます。
[インターネット(邦画)] 6点(2024-08-26 23:15:19)
3.  ガメラ2  レギオン襲来 《ネタバレ》 
1より2の方が評価が高いのは、第一に物語の密度が高くてテンポや疾走感が優っていたと思われたコトですね。第二に、一方で話の辻褄もまずまず整っていて(+だが決して整いすぎても居ない…ケド、ソコも件の「質感」という意味ではむしろ好ましく感じられて)今今にも大人の鑑賞にも耐える…と思われたトコロですかね。プラス第三に、レギオンがガメラより単純にかなり「強い」というコト⇒それをどう倒すか…というトコロのアイデアも、作中の世界観・三部作全体の流れの中に上手く乗せられていたと思ったコトですね(少なくとも、あくまで青少年向けの範疇から逸脱せずにごく分り易いのが好い、と)。1作目(福岡)に引き続き、日本の地方都市(札幌&仙台)にフォーカスしたトコロも地味にポイントが高いです。札幌にはこないだ旅行で初めて行ってきちゃったので、今更ながらに感傷もひとしおでしたし。
[インターネット(邦画)] 8点(2024-08-26 23:04:25)
4.  ガメラ 大怪獣空中決戦 《ネタバレ》 
今を去るコト30年前、95・96年辺りって、この手の「男の子向けコンテンツ」の分野に関しては個人的にヒジョーに思い出深い頃合いだったのでして、この平成ガメラは(実は)当時タイムリーに映画館で観てたってワケではなかったと思いますが、特撮だととにかく『ウルトラマンティガ』にドハマりしてた時分でしたし(⇒実はそのちょっと前から『ウルトラマングレート』にもだいぶハマってた)何より『エヴァンゲリオン』が社会現象になってたのもこの時期だったですからね。三部作をいま観直すと、まずはやっぱこの『ガメラ』もその辺の作品群とは「質感として」かなり似通ってるよな~とゆーのが如実に感じられるのと、他方で昨今の『シン・ゴジラ』『ゴジラ-1.0』なんかと比べてみてもこのジャンルの作品における「発展の方向性」とゆーのには再び何か強烈に一貫したモノを感じるな~というトコロでもありますね。正に、平成期のゴジラとさっき挙げた2作品のちょうど「中間」だと言うべきシリアスさ・大人向けっぽさだと言いましょーか、んでソレこそが個人的にはこの三部作で一番好ましく思われる部分(=質感)だと言っても好いのであります(完全にノスタルジックそのモノなのでして)。先に結論を申し上げると、三部作の評価順としては2⇒1⇒3だ…とゆーのは確定として、各々を何点にするか=ベースが何点か、については相当に迷ったトコロなのですが⇒やっぱ心置きなく高めに寄せておきます。観直してみても素直に面白かったですよね。  「発展の方向性」が一貫している…とゆーのは、また個人的には「観る側」に原因を求めるのが自然かな…と(以前から)思ったりもしていたのですケド(有り体に言えば、少子化のせい?な~んて)、あくまで可能性の一つとして、また実は「つくる側」に原因を求めるコトも出来るのではないか…なぞとも今回思い直したりしました。金子修介監督は1955年生まれで、やはり子供の頃は怪獣小僧だった…とのコトで、だから『ウルトラマン』の方をタイムリーに観てた子供が大人になって、その記憶を掘り起こして+その時点で「自分が観たいモノとして」質感を調整してつくったからこーなった…というコトなのではねーかな、と(⇒ソコが、樋口真嗣さんだと10年位ズレてるから、起点が『帰ってきたウルトラマン』で平成ゴジラとかガンダムとかも経てのモノになって…と)。そーいうのって他にも例えば、スプラッタが昨今はどんどんどんどん過激になっていかざるを得ないコトなんかともリンクする様な気もしていて、ソレはまたこのジャンルにおいても、この『シン・ゴジラ』が流行ってから30年位も経った後って、一体どんな怪獣映画がつくられているんだろう?みたいな、ソコは楽しみでもあり(ある種)不安でも…みたいな感覚では(いまいま)居りますよね。その不安が残念にも現実になってしまった暁には、でも、私はきっと『シン・ゴジラ』ではなく、やはりこの三部作に戻って来るのだろう…とは思って已まれないトコロで居ります。
[インターネット(邦画)] 7点(2024-08-26 22:51:46)
5.  彼女が好きなものは 《ネタバレ》 
LGBTが主題の映画とゆーのは、昨今は数も非常に多くて、だからとゆーか内容の「高度化」もまた著しいと感じている中で、誤解を恐れずに言えば今作の内容とゆーのは正直「周回遅れ」な様にも感じられたのですよね。まずソレは恐らく、もう一人の主人公・山田杏奈ちゃん演じる三浦さんが「腐女子」だという(本作のユニーク面を司る)キー要素が、特に終盤までシナリオ的にイマイチ「効いていない」というコトだとも思われるのですね。また、原作は2016年のリリースとのコトで(ある種諸々と)時期的にもやや致し方無い…とも思ったりします、がもう一点、映画として(冒頭は)漫画原作には見えない様なちょっとハイソな感じで始まるものの、内容は(序盤~中盤は特に)かなり漫画チック or ラノベ的とでも言いますかね⇒コレもある種、間違いなく原作起因なコトではあるのでしょう。  んで、実に個人的な理由のモヤモヤとゆーのがあって、私はどーしても杏奈ちゃんが出て来てしまうと、もっと遥かに「文学的」な内容を期待してしまう…というトコロで、そーいうのも含めて結構に強烈な「違和感」がとにかく終始感じられて已まなかった…と言わざるを得ないのですよね(結局、ラスト付近までどーにも総じてナニもかもが「しっくり来ない」てな感じでグルグル唸りながら観てました)。だからそんな中で特に、物語が起承⇒「転」に入ったあたりのネガティブな急展開が実に超絶心地好くなくって、正直ココでいったん「一休み」入れてしまいましたですね。  とは言え、ラス前の超・スカッ!とするシーンは私も大いにスカッ!と出来て、ココで大幅に盛り返しはしましたかね。ソコからオーラスまでは特に文句なんか無い感じでしたし、正にその辺も含めて山田杏奈ちゃんは(また)やっぱ凄かったな…と思いました。そして、神尾楓珠くんだってまず全然悪くなかったと思いますし、何より役柄には超・ハマってて素直に好かったと思いました。結論、どちらかとゆーと確かに(言葉を選べば)「若者・ティーン向け」という感じのこのジャンルの作品かと思うのですが、俳優さんのファンとかだったら誰しも全然楽しめるのではないか…とも思いますね。
[DVD(邦画)] 6点(2023-04-04 23:52:52)
6.  カラダ探し 《ネタバレ》 
ホラーなのは確かにホラーなんですケド、まァ~実に見事に唯々「物理的に」怖いダケのホラーとゆーか、マジで単なる血飛沫スプラッシュなビックリ箱!でしかねーのですよね。でもまァ、特に序盤は(流石に映画館で観てれば)多少はビックリはせざるを得ない…と言いましょーか、否むしろ最初15分位で超絶ザツに状況設定を叩き込んどいて⇒スグさまかな~り派手にオッ始まった時には「…この調子で残り1時間半はちょっとダルいな…」と心配までしてしまいましたですね(+撮り方もなんかガチャガチャしてウザかったので)。が、暫くすると程無くループに陥り、かつそっから先はモ~完全にアクション寄りの青春もの、という感じなのですよ(『グーニーズ』みたいな)。しかも基本、その青春の方のお話は終始、超・ポジティブにしか展開してゆかないのですよね。。。重ねて、ホラーではありますが私の好みだとは到底言い難い質感ではあるのです、がしかし、私とて橋本環奈ちゃんがこんな感じで実に明るく楽しく青春してる!のを見てるってのは何処か確実に心地好い…とも言えるのでして。結論から先にゆーと(散々迷いはしたモノの)評点は高めに寄せておきます。プラス、ホラー(アクション)部分の映像のクオリティも(=コレもごく物理的な意味のみでは)まあまあ頑張ってたかな、とは思いましたのでね。  ただね~まずはゆーてその青春ものとしての内容だって、重ねてホントに唯々ポジティブつーか鬼の様に単純とゆーか、質感としてはたぶん精々中学生くらい向け…てな感じだとも思うのですよね。コレとて、ハタチ過ぎの役者に高校生役を演らせて、で描くハナシが中学生レベル…てのはモ~ちょっとダサくない?とも思ったりね(むしろ私の様なおっさんだからこそより刺さったんじゃねーか?なんて)。んで、コレも重ね重ねホラーとしても特にその内容(or 裏側・背景・整合性)とかってのは洒落や冗談ではなくマジで皆無(=完全に未整理)なので、コレはモ~頭に来ちゃう…て人もまま大勢居るってレベルだとも思うのですよ(私もコレ後で小説原作だ…て聞いて結構ブッタマゲ!ましたですよ=嘘だろ~!?と)。もう一つの結論、今作もまた「ツッコミだしたらキリが無い」て映画ではありますね。是非、心の瞳を全開にしてご覧くださいませ。
[映画館(邦画)] 6点(2022-10-22 21:55:36)
7.  カルト 《ネタバレ》 
またまた監督作のモキュメンタリ…なのですが、今作はソレでもいちおう疑似ドキュメンタリ(テレビ番組)のテイをとってはいるものの、実質はごくチープなB級ホラーの劇映画として仕上げられてますよね(=むしろ高度に「つくりもの」感プンプンなヤツ)。特に霊能者連中のキャラはかなり漫画チックに非リアルでしたが、そーいったキャラや雰囲気(+低予算で可能となる画づくりのレベル、他諸々)とかを一切合切「調和」させてナンとか成立させる為の「ドキュメンタリ風」というコトに(個人的には)思えましたですね(=多少カメラワーク・特撮なんかの質が雑でもナンとかなるから…とゆーか)。その意味では、ホラーとしてまずまず纏まってはいるかとも思うのですが、重ねて所詮チープなB級ではありますし、前作・前々作に比べると明らかにコンセプトが違うのでソコは肩を透かされた…と感じる人も居るのではねーか、とも。  あとは正直、主演の3人娘のファンだとか、或いは肝心の「NEO」君のキャラが私ハマってもーた…とかいう人ならフツーに楽しめるでしょーね。私は率直にイマイチでしたケド…
[DVD(邦画)] 4点(2022-09-19 18:39:54)
8.  神は見返りを求める 《ネタバレ》 
まず率直に、予想以上にワリと「予想通りな」映画だったとも思いますし(終盤までは特に「定石」的かと)またかなりコテコテにブラックなワリには終い方自体は少し軟着陸な方に倒したな…とも。とは言え、見かけはまた相当にバッド・エンド的でもありますし、ゆーてもキッチリ着陸し切ったなんてコトもない感じにだって見えるのです。それよりもやはり(=この終わり方も含めて)色々と多様に&高度に全編でごくモヤモヤさせられっ放しだったという感じでもあり、思わせられる・考えさせられる(+イライラさせられる)トコロとゆーのはごく非常に豊富だったと思いますね。個人的には近年稀に見る方の”心地好い”モヤモヤ映画だったかと(=脳ミソがピリピリと活発に動き出すとゆーか)。  重ねて、結構色々と思わされたコトはあったのですがソレは今回は詳らかには書かないでおきます。ただ個人的に、こーいうごく時流に沿った事柄を題材に取りつつも、肝心な部分のソレらとゆーのはワリとシンプルに本質的で共感可能だ…とゆうモノが多かった様にも思います。同時に、結構ダークでキツめな題材を好んで撮る監督かと思いますが、その部分の手堅さ(或いは一種の「確実性」)とゆーのに関してはごく「信頼」に足る映画作家だな、とも思います。好きな監督ですね。
[映画館(邦画)] 7点(2022-06-30 00:04:01)
9.  関東緋桜一家 《ネタバレ》 
その方面ではある種、史上最強・空前絶後のオールスター超豪華キャスト!と言って好い映画でありましょう。要するにぶっちゃけ「顔見世公演」みたいなモンで、でもそのワリには(思ったよりも)お話も整理が付いていて分かり難くもなく楽しく観てゆけます(火事場・盆茣蓙・修羅場諸々だとか、期待する見せ場も大体網羅はされており)。まあ、役者の方々のそれぞれはごくいつもと同じ様な役回りを演ってるのでその意味でも頭には入ってき易いかと(=いつもの悪者はフツーにまた悪者だし、善玉はまあ善玉だしで)。  ただそーは言っても如何せん、後半のカチコミ(オーラス)までの30分弱くらいはちょっと流れが重いかな、とも。まあコレも、嵐寛寿郎・鶴田浩二・片岡千恵蔵(+若山富三郎も)といったごく「大物」の方にもシッカリ見せ場をつくってかにゃならん…というコトで、鬼鉄一家と「に」組がイザ喧嘩しそーになると片岡千恵蔵やら鶴田浩二やらが都度仲裁に入って来る…てな始末で(⇒に組は冒頭で明らかに鬼鉄に河岸政が殺されてるのですから、思えばそもそもこの流れ自体がちょっとまどろっこしいですよね)。そして(コレも)そもそもこの辺て、一番肝心な藤純子その人の出番があんまし無くなってんじゃねーか!とも思いますよね。  まあ、それでもやっぱ肝心の藤純子にしたって冒頭は芸者⇒後半は火消の親分(髪型が変わってるのがまたナイス)の両構えで、修羅場でもピストルぶっ放したり槍振り回したりモチロンポン刀でも大暴れしますし、またオーラスの流れとかだってそこそこすんなりと好く出来ていたとも思うのですね(=藤純子の「皆さん、お世話になりました」の台詞への繋がりも含めて)。そして、ソレこそが「やりたかったコト」でもある…というその辺はどれもとても上質にやれていた、と思うのです。結論、やはり一点足しておくコトにはナンの躊躇もありませんですね。良作です。
[DVD(邦画)] 7点(2022-06-07 22:33:13)
10.  蒲田行進曲 《ネタバレ》 
勢いが命!とゆーか、だからまァ~確かにコテコテにおバカな映画ですよね(そもそも、池田屋にはなんであんなバカみたいな梯子段があんのですかね?)。加えて、実に格好の悪い人たちの映画でもあります(地味に往生際もだいぶん悪かったりで)。人気?俳優の腰巾着で、腹ボテの女を厄介払いに押し付けられても文句のひとつも言えやしない…でも、少し考えると、事情はあれどもその女には実際に惚れてはいるのだから(かつ人間的にはその女性は間違いなく人生を共にする価値のある人なのだから)ソコら辺はグッと飲み込んで受け入れる…てのも、銀ちゃんだって恩人は恩人なのだからソコはバカになって恩返しに一肌脱ぐ…てのも、頭がイイとは言えませんケドも実にとても格好好いコトだとも思うのですよね(=これぞ「漢気」)。ただバカなのはまあ困りますケド、イザって時に「バカに為れる」てのは、人間としては最上位に大事なコトだとも(ずっと前から)心に留めているコトではあります。格好付けてる(orアレコレ損得を考え込んでる)暇があったら、飛び出せ!と言われてる様な気もしますですね(今年はそーいう年にしたいですね)。  今作では松坂慶子だけは、徹底的に美しい・格好好い・善なる存在として描かれている様に思います。ルックスのレベルが(なんか)桁違いに高いコトも相まって、ちょっと神々しい…とすら感じるとゆーか。その意味でもまた、どこかお得感のある映画です。
[インターネット(邦画)] 9点(2022-01-01 23:50:06)
11.  片腕マシンガール 《ネタバレ》 
血飛沫スプラッシュなおバカ・和製スプラッタですが、随所のつくり込みにはかなりのこだわりが見て取れます。その熱意こそが、こんな低俗なB級作品にこんなに熱烈なファンがこんなに沢山居る理由かと(しかも世界中に)。  まず、血飛沫の派手さで大いに誤魔化されてもいますが(それも当然狙いのうちでしょうが)人体破壊描写のアイデアには中々にユニークなものが散見されます。個人的に面白かったのは、板前のけじめ寿司だとか、マシンガンで敵の胴体に風穴を空けておいてそこから後ろの敵を撃つシーンだとかですね。オーラスも(ちょっとグロすぎてエフェクトかけてますが)かなり派手かつシュールでユニークなシーンだったかと思います。  もう一つ、やはりカメラワークがかなり面白いですね。俳優さんは女性も多くて決してアクションが本領という人ばかりでもないと思いますが、戦闘シーンにはかなりの迫力が出せていますし構図その他に意外性も多分に感じ取れます。予算的にどーしようもない部分は潔く諦めますが、出来ることには妥協しないという姿勢にも、とても好感が持てるとゆーか。  更に一点手を抜いてないのが、随所で「キメ」のポーズをチャンと考えているコトですか。これは何つーか、日本の特撮や戦隊モノを好んで観てきた人たちだから出来ることだ、という様にも感じます。これも所謂「文化的レガシー」と言ってよいヤツなのかも知れないと思ったりしますね。  正直、邦画ってカネ掛かってないヤツの方がユニークで面白かったりすることがままある、と思ってます。その中でもかなりアウトサイダーな作品なのは確かだと思いますが、日本の映画文化全体においても地味に結構重要な作品だった、とも思うのですね。
[インターネット(邦画)] 7点(2021-06-14 21:20:46)(良:1票)
12.  歓待 《ネタバレ》 
このコンセプトのお話というのは探せば結構色々なトコロに転がってるヤツとも言えるのであり、誰しも決して見たことも聞いたこともない、というワケでもないかと思う。その一つとしては今作、筋書き自体はかなりオーソドックスな方だと思うが、その本筋のサスペンス的な部分についてはまず率直にかなり展開運びが高水準だったと思う(とにかく、キーマンの古舘寛治の奇妙な存在感がもう抜群で)。  ただ、本作はサスペンス面をシリアス全開な方に運んでゆくワケではなく、どちらかと言うとシュール(ブラック)コメディの方に倒そうとしている様にも思われた、というのが正直なトコロ。コメディといってもゲラゲラ笑かそう、というワケでもなく、時折ニヤリと出来る、という程度だとは思うが、その部分の奇妙さ・滑稽さとゆーのも個人的には結構好きなヤツであった。結論、完全なサスペンスではない『世にも奇妙な物語』風の不可思議なお話として、今作は前述どおり比較的オーソドックスながらもクオリティは確かな作品だ、と言ってよかろうかと思う。このコンセプトのお話としては非常に手堅い方ではないか。  やや残念なのが(ほぼノーアイデアと言ってよい)終わらせ方だろうかね。ここで何らかの結論を出せるよーだったら、もう少しランクが上の映画になった様にも思われる、けども。
[インターネット(邦画)] 6点(2021-06-05 22:50:29)
13.  カランコエの花 《ネタバレ》 
演技の自然さ、それでいてのキレ味の高さも素晴らしいし、これも非常に自然ながら十二分なリアリティを兼ね備える展開運びもお話としての見応えまで抜群、と、短編としては最高クラスによく出来ていると思う(このクオリティのまま2時間の映画に拡張できたとしたら、製作者はその時点で超一流と言えるだろう)。  そして何と言うか、LGBTという要素の「難しさ」が凝縮されていた、という様にも感じられる。残念なことに当然、まだ世の中には無理解や悪意といった明らかに不適切な意識を持ったままの人も居る、がソコに加えて、そういった悪意ではなく善意の方をある程度十分に持ち合わせていたとしても、実際に身の回りにそういった人が現れた場合に、どういう行動を採るのが適切なのかそれが分からない・判断できない(あるいは判断を誤ってしまう)という人がまま多い、ということなのだとも思う。そしてそれは同時に、そもそも現在の社会自体が、根本的にこのトピックスについて何が正しいのかということの「答え」を出せていない側面が非常に多い、ということだとも思うのですよね。  個人的に、今の社会的な潮流というのは、このトピックスを単純化してまとめて片付けよう、という方向性を強めてゆこうとしている様にも感じることがある。私は、一番重要なのは社会的な意識・コンセンサスだと思っている。この複雑で多岐に渡る「問題」は、そーいう方法では解決しないのではないか(むしろそれは、解決への距離を遠くするのではないか)という気がしている。
[インターネット(邦画)] 8点(2021-05-23 01:05:54)(良:1票)
14.  鍵(1997) 《ネタバレ》 
川島なお美が酷いっす。ナニをどーしたらここまで感情とゆーものが入らない演技になるのでしょーか。無感情を通り越してもはやバカっぽい、というレベルで色気もへったくれも在りません(こーいう「ただ」美人ちゅーのが好きな人も居るのかも知れんケドさ)。  バカっぽい、で思い出したのが、ちょっと前に観た『裸のチェロ』というヤツです。アレも、ラウラ・アントネッリがオツムの弱い感じで脱ぎまくる映画でしたが、アッチは第一にイタリア式コメディですし、言ったよーにラウラ嬢もそれこそ「脱ぎまくって」いるのですよ。今作もセックスシーンは無駄に豊富ですが、ヌードのシーンはと言えばかなり出し惜しんでますし、前述どおり文芸映画としては(演技がポンコツで)成立してない一方で、エロとしてもはっきりサービスが良くない、と。ちょっと使いドコロというものが見い出せない作品なよーに思います。
[インターネット(邦画)] 3点(2021-05-19 21:20:21)
15.  鍵(1959) 《ネタバレ》 
実は原作未読だが、高度にインモラルで倒錯的な内容が単純にかなり面白いと思った。そこへ来て今作、実際に直接的な「行為」の描写は無い、というのが映画の構成的にもひとつ素晴らしい。が、一方で映画としてはやはり少しパンチに欠ける、と言えるのも確かかなあ、と(いや、これはまだ私が「青い」だけ、というコトにも若干思われますが)。  俳優陣の緻密な演技はどれも相当に優れた仕事だった(特に、結構にクズ男な仲代達矢がエラいイケメンなのもあって存在感抜群)。京マチ子も流石の熟した色気だし、和風文芸映画として決して観て損ということはないのではないか。
[インターネット(邦画)] 6点(2021-05-19 21:20:19)
16.  風の電話 《ネタバレ》 
故郷へ向かう主人公の旅のうえに、幾つかのエピソードを散りばめてはいるものの、物語にせよ演出にせよ作為的・フィクション的なものをあまり感じないというか、殆どドキュメンタリにも見える、という感じ(率直に「映画」を観た、という感覚がなくて)。その意味では、ある面で「志の高い」作品なのだとも思える。かなり間をゆったりと取った作品だが、ひとつひとつのシーンには結構観入ってしまいました。  ※正直、あの震災というのは、映画の題材としては自分の中でまだ消化しきれない、と感じています。  主演のモトーラ世理奈さんという人は、非常に独特な雰囲気のある方で、本作に関しては間違い無くハマリ役だったと思う。こーいう言い方はやや語弊があるかも知れないが、元気とか活力というものを(この映画の中では「適切」に)己の顔から消し去っていた、という感じで。先に『タイトル、拒絶』を観ていたのですがそっちでもなんか暗い役だったので、次はもっとキャピキャピした彼女の演技を観てみたいですね。
[DVD(邦画)] 6点(2021-03-20 11:30:34)
17.  仮面病棟 《ネタバレ》 
速水と瞳が妙にテキパキと「捜査」を進めていくのとか、犯人が碌にエレベータを見張ってないのに誰も逃げようとしないのとか、中盤までは率直に、やや腑に落ちない点が幾つかある。そして、肝心の病院の「秘密」とゆーのが、正直言って「ですよね~」な陳腐な代物だったりで、ここまではハッキリちょっと白けた感じで観ていた。  しかし、そこには実は理由があって、一つの仕掛けでそこら辺をいったん全部綺麗に浚ってくれる最初の種明かしは中々に鮮やかな伏線回収ぶりで、おお見事だ、と思った。ところが、それ以降の終盤にかかる展開がまたイマイチよく分からん妙ちきりんで、よーく考えると分かってくるような気もするが、例えば…  ①相棒は何故殺されたのか  ②最初ファイルに拘っていたのに、それをアッサリ速水に渡してしまうのは何故なのか あたりはやっぱ正直よく分からんかった。前述どおり、1つ目のトリックの質は中々だと思うのだが、全体的には、微に入り細を穿って考え抜かれた、というよりは、場当たり的でややザルな、というシナリオで、最終的な納得度というものは(サスペンスとしては)率直に不十分だと感じる。  役者の演技も特筆するほどに良いと感じられるものは無かった(江口のりこですら無駄遣いなのも率直に勿体無い)。残念作。
[映画館(邦画)] 4点(2020-07-20 20:27:43)
18.  怪談(1964) 《ネタバレ》 
個人的に一番印象に残ったのは『黒髪』。元がシンプルな話ではあるが、特に夫と妻のシーンに関しては様々な面の「無駄」を徹底的に排除し(セットや衣装等の美術面、音の使い方、演技面でも所作・表情・台詞に至るまで)、エッセンスを抽出して洗練し尽くしたその仕上がりには、まるで「能」を観ているかの様な感覚を覚えた(その意味では、ラストの大騒ぎは少し私の感覚とはズレていたが)。  もう一点言及しておきたいのは『耳無芳一』の平家琵琶である。正直、浄瑠璃的な芸能に関して、その趣向を感じ取るということが今まで経験出来ていなかったのだが、本作で初めてその素晴らしさの一端を体感することが出来た様に思う(もちろん、優れた映像演出のアシストがあってのことだとは思っているものの)。  総じて本作には、日本ならではの、日本映画でしか実現できない「文化の粋」とも言える純粋なクオリティがつくり込まれていると感じる。その意味で、真に傑作と言える作品だと思っている。
[DVD(邦画)] 9点(2020-05-03 22:28:48)(良:1票)
19.  勝手にふるえてろ 《ネタバレ》 
個人的にふと、一般小説原作の映画がここまで徹底的にコメディに振れるのは何故なのかと思って観了後に原作も読んだが、なるほど原作も映画のまんまなクレイジー女の暴走物語だった(小説だから流石に映画ほどテンションは高くないものの)。  一言で言えば本作は「とある奇人の生態を描いたコメディ」であり、その主人公の奇妙さは第一に「生きていくのに他人を必要としない」という点にある(ただし、この種の人々にとっても「生まれついての家族」は他人には入らないらしく、映画には無いが原作ではそこに関わる描写は存在する)。全てが自己完結する主人公は、年相応に恋愛経験が無いのを気に病みつつも、脳内彼氏との妄想生活を「私はいま恋をしてる」と自己認識することで万事OKだとなってしまう。根本的に、彼女は実在の「イチという実体」を人生に必要としていない。永遠の片思いと言えば聞こえは良いが、当たり前だがこれは決して恋愛(というか人間関係)とは言えない。  そのくせ、彼女は他人に虚仮にされることには非常に敏感だからこれが厄介である。ある種、この手の他人に興味が無い人間としては「青い」のだ(つまり、自分は他人に興味が無いから、他人が自分をどう思っていても気にしない、という域には達していない)。拗らせ系の人々ってのは長じるに連れてどこかに確実に「ワルさ」を身に纏い、その性悪さに由来する他者への攻撃性がこれも必然的なまでに芽生えてくる様に思うのだよね。他者への思いやり・配慮も希薄で、かつ思いがけない程に刺々しい様子は、率直に理解・許容不能なまでに「幼稚」だと感じられると言って決して過言ではない。  しかし、本作の彼女は、どうしようもなく幼稚で自己責任な絶望的状況において、最後に一本残った蜘蛛の糸にしがみつき、どん底までは堕ちていかないことを選択する。これは「踏みとどまる」物語なのだ。他者に興味が無く、他者からの興味にも興味が無いというのは、もはや社会的「死」を意味する。その意味では、本作は極めてポジティブかつ感動的な話だと思う。  そして、実はこの「あんまり他人に興味が無い人」というのがいまの日本社会には結構たくさん居るし(程度の差はあるけれども)、そういった人々の多くは遅かれ早かれやはり何処かで「踏みとどまる」経験を経ているのじゃないかと思う。その意味で、これも実は多くの人にとって共感可能な物語であるのだろう(もちろん、全くピンと来ないという人もモリモリ居るだろうことは認めつつ)。  以上、本作はそのテーマ面がわりかし良く出来ていると率直に感じているが、その上で、単純にコメディとしても近年稀に見る面白さであった(個人的にはここ数年の全てのコンテンツの中で一番「笑った」と言える)。随所に挿入される小ネタも然ることながら、松岡茉優の熱演がそのコミカルさの大部分を形成していたことは論を待たない。前述どおり共感できるかは鑑賞者次第だが、コメディとしてなら少なくとも観て損は無いかと思う。あくまで個人的には、色々と最高レベルにオススメ。
[DVD(邦画)] 9点(2020-04-11 01:34:33)(良:1票)
20.  火口のふたり 《ネタバレ》 
一言で言うと、ドエロい『ビフォア・サンライズ』てな感じ。ロマンポルノ並の激しい濡れ場の連続で女優は文句無しに頑張っていると言える。内容の方も、飯食ってセックスして飯食ってセックスして祭り行ってセックスしてあとセックスして+ひたすらピロートークというトンデモだが、さり気なく面白味が無くもない展開運びと、繊細に揺れ動く感情をこれもそこそこ巧みに表現できていなくもない演技のまあまあさ加減もあり、結構面白く観れた。  ただ全編結構にグダグダ、かつラストなんか特にグダグダで決して前向きとは言い難いのと、そもそもこんなにドエロくする必要があるのかという単純な疑問、あと何より、個人的に柄本佑が完全にミスキャストに思えなくもない点はかなり気になった。とにかく、どうにも「若造」感が抜けず不必要に若く見えるのだーね(最大の原因は髪型だが、設定と逆で女優より年下にしか見えない)。そもそも女遊びで身を滅ぼすタイプにも全く見えないし、もっと単純にモテそうな俳優の方が良さげ。  監督は勝手に若手だと思ってたら70過ぎ、と言うか『赫い髪の女』の脚本家だと。それを言われてしまうと、このグズグズ具合は確かに似とる。どっちかというと『赫い髪の女』の方が好み。
[映画館(邦画)] 6点(2020-01-04 22:57:58)
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