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鉄腕麗人さんの口コミ一覧[この方をお気に入り登録する

プロフィール
コメント数 2598
性別 男性
ホームページ https://tkl21.com
年齢 43歳
メールアドレス tkl1121@gj8.so-net.ne.jp
自己紹介 「自分が好きな映画が、良い映画」だと思います。
映画の評価はあくまで主観的なもので、それ以上でもそれ以下でもないと思います。

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21.  仮面ライダーW FOREVER AtoZ/運命のガイアメモリ
「仮面ライダー」なんてまともに観たのはもう何年ぶりだろうか。 人によれば、ある程度大人になっても好んで見続けている人も多いようだが、個人的にはそれほどこの“ヒーローもの”にハマったという記憶はないので、映画版なんて観たのはもうほんとうに幼少期以来だろうと思う。  まず感じたのは、最近の仮面ライダーはこれでもかという程“派手”だということ。しかも、この「W」というシリーズはコンセプトがピザ屋で言うところの“ハーフ&ハーフ”なので、そのビジュアルの派手かましさはこの上ない。 「BLACK」だとか「RX」の比較的シンプルなデザインの仮面ライダー世代の者としては、どうしても「これ、カッコいいのか?」と疑問符を投げかけてしまうが、これが今の世代の子供たちにウケているのであれば、それが正解なのだろう。  近年の特撮ヒーローものの中では、「アクションシーンが抜群に良い」という評判をあちこちで聞いたので鑑賞に至った。 なるほど、確かに各アクションの切れ味は良く迫力があった。前日にドニー・イェンの映画を観た直後でも充分に鑑賞に堪えたことを踏まえても、そのクオリティーの高さは間違いないだろう。  ただ、仮面ライダーに限らず、昨今の特撮ヒーローもののワンシーンを時々観て常々感じることだが、「変身」のために必要なメカやツールがあまりにゴチャゴチャとし過ぎじゃないかと思ってしまう。 この仮面ライダーシリーズに至っても、タイトルにもある“ガイアメモリ”という大きめのUSBメモリーみたいなツールが変身のための要となるわけだが、それが敵味方両方で入り乱れるように行き交い、次第にこれは一体何の戦いなんだと思ってしまった。 こういうのは、明らかに玩具メーカーの策略で、関連グッズを子供たちにバンバン買ってもらおうという魂胆が見え見えなので、ついつい訝しく見えてしまう。  まあそういうつまらない“大人目線”をしてしまう時点で、もうこういう特撮ヒーローものを観る「資格」はないのかもしれない。
[DVD(邦画)] 5点(2012-11-05 17:39:20)
22.  借りぐらしのアリエッティ
“アニメ”とは、「体験」だと思う。  かつて自分が幼い頃から観続けた「ナウシカ」や「ラピュタ」や「トトロ」がそうであったように、ことジブリアニメにおいては、「体験」という言葉が最もしっくりくるように思う。  ある時は風に舞い、ある時は天空を駆け巡り、ある時は日本の原風景の中で息づいた。 そういった圧倒的な創造性の中で与えられた数々の「体験」こそが、宮崎駿というクリエイターと、“ジブリ”というアニメブランドの絶対的な価値だった。  そして、この「借りぐらしのアリエッティ」は、その「価値」をしっかりと継承している。  小人の世界を描いたストーリーの規模はとても小さく、前述のかつての名作のような深みは決してない。 しかし、観る者は、小人たちの世界と彼らの「五感」を紛れもなく「体験」出来る。  迫ってくる猫の大きさとスピード感、虫たちが躍動する音、滴る雫の重みと質感、テーブルと床までの息を呑む高さ、そして“樹木希林”の恐ろしさ……。  そういった感覚こそが、ストーリーを超えたこの作品の価値だろう。  加えてアリエッティという新たなヒロインが、ジブリ作品の伝統的なヒロイン精神を受け継いでいることも嬉しい。 ナウシカやシータ、サツキやキキのように、前を向き続ける芯の強さと女性としての輝きに溢れたキャラクター像は、ジブリの新たな原点回帰であり、これから先の指針のようにも思えた。  子供の多い映画館で観ていて、こういうアニメ映画が37歳の新たな才能によって生み出されたことに、嬉しさと同時に安堵感を覚えた。
[映画館(邦画)] 7点(2012-10-07 23:55:44)(良:4票)
23.  外事警察 その男に騙されるな
仕事として「嘘」をつくプロフェッショナルがいるのならば、それは「真実」を生み出すことが出来る人間のことなのだろう、とこの映画を観て思った。  「公安の魔物」と称される渡部篤郎演じる主人公の生業は、まさに「嘘」を操り「真実」を作り出すことである。それはもちろん「捏造」と言えるが、それが本当の意味でまかり通ったなら、その時点で「嘘」は「真実」に転じる。 このポリティカルサスペンスのエンターテイメントの醍醐味は、「嘘」と「真実」が表裏一体に存在する社会の真相そのものだと思う。  まずテレビドラマシリーズの評になるが、「公安」しかも国際案件を担う「外事警察」という存在を、これほどメインに描いたドラマはこれまでなかったので、その題材自体が新鮮であったことは言うまでもない。 実際に描かれるドラマの世界観において、どこまでのリアリティがあるのかは一般人には判別が付けきれないが、安直な娯楽性に走らず、たとえ“地味さ”が先行しても「現実感」を優先したドラマづくりはNHKならではで、クオリティーの高さを保っていたと思う。  そして満を持しての映画化。キャラクター設定や基本的展開の説明省略等、テレビシリーズを礎にして成立している映画作品であることは否めない部分があるにはあるが、そういう部分をさっ引いても、充分な質の高さと、これまでの国内のサスペンス映画にはない新しい緊張感を備えた作品に仕上がっていると思えた。  今作はキャスティングが素晴らしい。 渡部篤郎をはじめとするメインキャストはもちろん、今回の映画作品においても田中泯や真木よう子の起用とその配役は抜群だったと思う。両者とも大河ドラマ「龍馬伝」の主要キャストであり、NHKの息のかかったキャスティングであることは明らかではあるが、そう言う部分の“間違いなさ”も流石だと思う。  ストーリーとしてはやや様々な要素を詰め込み過ぎている印象もあり、そのせいで主要キャラクター同士のドラマ性が希薄に映ってしまう感もあるにはあるが、ポリティカルサスペンスの娯楽性という部分では充分なクオリティーを示していると思う。  ラスト、立て続けに映し出される「真実」と「嘘」の関係性などは、テレビシリーズを観ている者として薄々感づいてしまう部分ではあるけれど、それでもニヤリとしてしまうし、陰に隠れて見えない主人公の表情で締めるラストカットは思わず唸ってしまった。
[映画館(邦画)] 7点(2012-07-05 00:08:19)
24.  川の底からこんにちは
映画は、いきなりヒロインが腸内洗浄を行われるシーンから始まる。 少々横柄な女医の問いかけに対して、若干焦点が定まらない黒い瞳で「ふぁい」と返事をするその表現を観た瞬間に、このアイドル上がりの若い女優が、この数年で一気に日本映画界を席巻する存在に成っている理由が理解できた気がした。  この映画の全編を通して発揮されている「満島ひかり」という女優の抜群の存在感には、儚さと美しさ、そしてあらゆる“重さ”に耐える強い人間味が備わっていて、まるで韓国女優のような骨太さを感じた。 ああ、日本にもこういう女優が生まれたんだという新しい光みたいなものを明確に感じたと言っていい。 火を見るよりも明らかだが、このヘンテコリンな映画は、満島ひかりというトピックス的な存在があって初めて成立している。  ヒロインはあらゆる苦境に対していつも「しょうがない」と無表情で言って割り切る。 自分自身のことを鑑みて、“中の下”の女だから“中の下”の人生しか歩めないと、悲しいまでに達観してしまっているのだ。 周りの人間も揃いも揃って馬鹿ばかりだけれど、自分自身が馬鹿なんだから、それも「しょうがない」。  そうやって常に脱力感に溢れ、流れのままに人生を沈み込んでいくヒロインが、ついに川の底まで辿り着き、あたかも川底からすくい上げられる“しじみ”の如く、川面に顔を出す。 そうまさに「川の底からこんにちは」なのだ。  その様は決して劇的なことなどではなく、何の根拠もないただの“開き直り”ではあるけれど、今までただただ受け身としての「しょうがない」だった彼女が、“頑張る”と決めたのだから「しょうがない」とささやかな変化を見せる姿は、不思議な程に勇ましく、高揚感に溢れる。  人生は自分の望む通りにはならない。そんなことずっと前から知っている。 でも、ただ負けてばかりはいられない。だから、頑張るしかしょーがない。 人生など、それでいいのだ。と、ヒロイン同様、安い発泡酒を飲みながら思えた。
[DVD(邦画)] 8点(2012-04-03 22:53:26)(良:2票)
25.  ガメラ2  レギオン襲来
「火力をレギオンの頭部に集中し、ガメラを援護しろ!!」 映画のクライマックスで、自衛隊の師団長が言い放つ。  ふいにこの台詞のシーンを思い出すと、その度に無性にこの映画が観たくなる。 また思い出してしまったので、DVDを引っ張り出して、もはや何度目か分からないが「ガメラ2 レギオン襲来」を観た。  分かっちゃいたが、何度観ても面白い。  もう15年前の映画なので、特撮シーンやCGが現在の最新技術に比べて稚拙に映ることは確かだ。 しかし、それでもビジュアルの“見せ方”の巧さと迫力は“劣化”を感じさせず、怪獣映画として“類い稀”な世界観に没頭させてくれる。  この映画の何が素晴らしいかと言うと、「王道」を踏襲しているということに尽きる。 怪獣映画としての王道、パニック映画としての王道、ひいては娯楽映画としての王道をしっかりと表現していることが、この作品の価値を高める最たる要因だと思う。  日本の男の子なので、怪獣映画もそれなりに沢山観ている。 日本では長きに渡り数多くの怪獣映画が製作されているが、本当に面白い作品は少ない。 数少ない“良い怪獣映画”に共通していることは、「人間の目線で描かれている」ということに他ならない。  怪獣映画と言っても物語を進めていくのは人間なわけだから、人間の描写をおろそかにしては面白い映画になるわけがない。そして、巨大な怪獣を“巨大に見える”ように撮らなければ、怪獣映画としてのそもそもの意味が無い。 いずれにしても、「人間の目線」で描かれなければ鑑賞に堪える面白い映画になるはずがないと思う。  冒頭に挙げた台詞に表れているように、特に今作はその世界に生きる人間たちの活躍がめざましく、観ていて否応にも盛り上がる演出が冴えている。  ヒロインが科学館の学芸員だったり、主人公の自衛隊員も組織下の化学学校所属だったり、NTTのエンジニアが活躍したりと、SFとしてストーリーに説得力を持たせるキャラクター設定も光っている。  そういう人間描写の巧さとそれに伴うストーリーの面白味が、より一層に怪獣映画としての娯楽性を高めていると思う。   こういう怪獣映画がまた観たい。
[映画館(字幕)] 10点(2012-01-21 21:45:56)(良:1票)
26.  風の谷のナウシカ
先日、「スタジオジブリ物語」という特別番組を見た。  ジブリ映画の各作品における製作秘話も面白かったが、それ以前に、宮崎駿や高畑勲らスタジオジブリの創始者たちが、数々の名作アニメ映画に辿り着くまでの過程と葛藤が、とても興味深かった。  必然的に、各ジブリ映画を観たくなり、まずは何を置いてもこれからだろうと思い、「風の谷のナウシカ」を観た。  子供の頃、自宅には親が録画してくれた今作のVHSがあった。僕と三歳下の妹は、決して大袈裟な言い回しではなく、何十回も繰り返し繰り返し観続けた。当時妹は、この映画の全台詞を覚えて空で言えるくらいになっていた。  それから自分自身が成長していく過程で、幾度も見返してきた映画の一つだが、驚く程にその面白さは色褪せない。 何度も何度も観ているシーンで、同じように感動していることに気付く。  「風の谷のナウシカ」には、宮崎駿自身が描き出した原作漫画があって、そちらの方が世界観的には圧倒的に緻密で深遠であることはもはや周知の事実だろう。 漫画作品とくらべると、映画作品で描かれるストーリー展開やキャラクター性に物足りなさを感じてしまうことは否めない。   ただ今回僕は、原作漫画を全巻読み返した直後に、この映画作品を観た。  やっぱり面白かった。これはもう理屈ではないと思った。 宮崎駿が作り出したアニメーション自体が、やはり純粋に素晴らしいのだと再確認した。  何度も観たはずのシーンが何度観ても面白いのは、一つ一つのアクションに芸術的なエンターテイメント性が溢れているからだと思った。  ナウシカが暴走する王蟲の前を滑空する。ユパが両手を交差させた独特のポーズで中空から飛来する。テトが何気なくナウシカに頬ずりする。コルベットが雲を突き抜けて追走してくる。  改めて見返すと、ワンカットワンカットが本当に工夫されていることに気付く。分かりきったことだが、改めて宮崎駿というアニメーターの凄まじさを感じた。   原作漫画の世界観すべてを映画作品と同じくアニメーション化して欲しい!という「夢」は、原作ファンのすべての人が持っているものだろう。 残念ながら夢は夢のままだろうけれど、その「夢」を持たせてくれたこともまた幸福なことだと思う。
[DVD(邦画)] 10点(2011-03-28 14:50:35)
27.  カイジ 人生逆転ゲーム
ヤングマガジンで連載中の原作は、単行本を買おうとは決して思わないけど、主人公の本質的な愚かさと、絶体絶命のギリギリの状況で発揮される“博才”の顛末がどうしても気になり、毎週立ち読みしてしまう漫画だ。  この映画も原作同様、決して劇場で観ようとは思わなかったし、DVDをレンタルするのもはばかれていた時に、ちょうどテレビ放映してくれたので、珍しく民放放送を録画して観た。  原作は、“賭け事”に挑む主人公らの数分間、数秒間の心理の様を何週にも渡ってクドすぎる程に延々と描く展開が「味」でもある。 映画化においては、もちろんそんなペースで描くわけにはいかないので、それぞれのゲームの展開をコンパクトに連ねたことは、致し方ないことだったと思う。 ただやはり、それによって原作の「味」が薄れてしまったことは否めず、そもそも映像化自体が難しい原作だったということを感じた。  原作自体、漫画作品として極めて”ジャンク”な作品なので、この映画作品も当然雑多な感じがする。 原作のストーリー展開に固執せずに、コンテンツの一部分を抜き出して映画として深めてみせた方が、面白かったかもしれない。  ただし、藤原竜也をはじめとしたキャスト陣は、原作漫画でも見られる大袈裟な台詞回しを、舞台調の仰々しいパフォーマンスをもって好演していたと思う。  まあ“立ち読み”感覚で適当に観れば、楽しめなくはない映画だと思う
[地上波(邦画)] 5点(2010-10-19 12:05:54)
28.  ガス人間第一号
正直なところ、この映画の場合、僕はタイトルのインパクトだけでほとんど圧倒されている。“ガス人間第一号”って、まさしくそのまんまなんだけれど、なんて潔くてオシャレな表題なんだろうと。そして、そのタイトルから滲み出る“B級科学映画”という雰囲気をさらりとかわして、繰り広げられる哀しい男の哀しい運命の物語に、予想に反した感慨深さが残る。若かりし故・三橋達也の男臭さ、美しい八千草薫の憂いに魅了されることも間違いない。 ところで、こういう映画がもし同じ時代にハリウッドで作られていたとしたら、間違いなく現在においてリメイクされているだろう。それをしない(むしろ出来ない)日本映画界は、やはり当時に比べて、特に娯楽映画の部分での進歩が無いというよりも後退が著しいのだと思う。
[DVD(字幕)] 8点(2010-10-05 09:52:36)(良:2票)
29.  彼女が水着にきがえたら
こういう“バブル絶頂期”の映画やドラマは、もはや「現代」ではない時代の風俗感がありありと見られて、1981年生まれの人間にとってはもはや時代劇的な異世界感が逆に楽しかったりする。  BSで放送されていた今作を録画してまで観てみようと思ったのも、そういう「時代」の有様を垣間みたかったからだ。 まあ一市民がトレジャーハントに興じるという非現実的な要素は度外視したとしても、実際あれほど馬鹿らしい程にバブリッシュな輩が居たかどうかは甚だ疑問だし、もろもろの設定や展開を総じて真っ当な映画とは言い難い。  敢えてベストキャストと言いたくなる織田裕二に、今現在も続く時代錯誤感の出発点に苦笑いしながら、サザンの音楽を楽しむ映画だ。
[CS・衛星(邦画)] 2点(2010-07-20 16:04:46)
30.  家族ゲーム
この映画を観て、「家族」という関係性において、その在り方に正解も不正解もきっとないのだろうということを思った。  「家族ゲーム」という映画タイトルの中で描き出される一つの家族。次男の高校受験を目前にして、家族皆が盲目的な”理想”を掲げて、混沌としている。  その混沌とした家族風景が、不幸かというと、決してそんなことはない。  食卓に横並びになって、互いに顔を合わせることのない会話をしながら、淡々と食事をする風景は、この家族の姿を如実に表しているのだが、その味気ない風景にさえ、この家族の切れることない繋がりを感じる。 それは、どんなに窮屈で、居心地が悪くても、それでも互いに寄り添って食事を続けるしかない、という家族そのものの「宿命」とも言えるものかもしれない。  たぶんそれは、実際とても幸福なことなのだろう。 この映画は、混乱する家族像を描きながら、それでも見え隠れする繋がりの強さと、繋がりが強いからこそ生じる“滑稽さ”を、抜群のユーモアセンスで表現した作品なのだと思う。  やはり何と言っても、松田優作が素晴らしい。 コミュニケーションが苦手な家族の中に家庭教師として突如現れ、その関係性を好き勝手にかき混ぜる飄々とした姿は、彼ならではの「表現」だった。ラスト、半ば意味不明に“キレる”様も、松田優作という表現者の真骨頂だったのではないかと思う。  おそらく、見れば見る程に、味わいが変わり、深まる映画だと思う。
[DVD(邦画)] 8点(2010-03-13 15:27:28)(良:1票)
31.  学校の怪談2
映画と言っていいのかというようなくだらない内容ではあるけど、ところどころ怖かったり、笑えるところがあって話しのネタにはなるような作品だった。今や映画女優として評価の高い西田尚美が主演しているところが今となっては興味深い。
[地上波(邦画)] 2点(2009-06-27 04:53:15)
32.  怪物くん 怪物ランドへの招待
怪物くんって結構古い漫画なので、私の記憶にはこの映画の印象しかないというのが正直なところ。怪物くんの親父がめちゃんこでかくてコワかった。
[ビデオ(邦画)] 4点(2009-06-25 15:41:27)
33.  学校Ⅱ
アプローチの仕方が直接的すぎて、感動的な話だということは理解できるけど、感情が揺さぶられることはなかった。続編ということで1の舞台であった夜間中学校から養護学校という分かりやすい設定になっているので、伝え方があまりにダイレクトだったと思う。NHKの教育ドラマという感じがした。
[映画館(邦画)] 4点(2009-06-24 15:44:07)
34.  COWBOY BEBOP カウボーイビバップ 天国の扉
あそこまでハイテク環境に置かれながら、ひたすらにハードボイルドスタイルを貫く世界観とキャラクターは、ある種の新鮮味も持ち良かった。何気ない言い回しや立ち振る舞いには、「ルパン三世」をも連想させる雰囲気の良さがあったと思う。ただ、どうなんだろう、それほどひねったストーリーではない割には、若干尺が長すぎたようにも感じる。中盤の展開の遅さは、中だるみを生んでしまった。作品自体のテンション上、大波を打って抑揚をつけられるものではないと思うので、もっとコンパクトに凝縮してくれた方が、映画世界に入り込めたと思う。
[ビデオ(字幕)] 5点(2009-06-24 15:20:22)
35.  怪獣大戦争
対ゴジラというよりは、対木星人というSF性に突っ走ったストーリーは、ゴジラ映画の中では異色と言える。ゴジラの存在が極めて薄いのはゴジラ映画としてはマイナス点かもしれないが、レトロな宇宙船や宇宙人のSFシーンは今見ると味わい深いものがある。まあ木星人の回りくどい地球征服プランには疑問が残るが。それにしても、「シェーッ!」ってどうよ?
[ビデオ(邦画)] 5点(2009-06-24 15:12:58)
36.  海底超特急 マリン・エクスプレス〈TVM〉
これぞ手塚治虫ファンにとっては必見の伝説的作品。なんたって手塚キャラ大集合のオリジナルストーリーがファンにとっては嬉しく、楽しすぎる。ロック、ブラック・ジャックからスカンク草井、アセチレン・ランプまで手塚作品のあらゆるキャラクターがそれぞれの個性を生かした役柄で登場する夢のような作品だった。SFとサスペンス、アドベンチャーに溢れたストーリーもまさに圧巻。
[ビデオ(字幕)] 7点(2009-06-18 15:14:48)
37.  がんばっていきまっしょい(1998)
映画デビューとなった田中麗奈のそっけなくはあるが華のある存在感が非常に魅力的だった。水を切るオールの瑞々しさに少女たちの瑞々しさが重なり深いノスタルジーを覚える。舞台となった愛媛県松山市出身の私にとっては、殊更に感慨深い映画となった。
[ビデオ(邦画)] 7点(2009-06-18 15:06:38)
38.  崖の上のポニョ
アニメというものは、根本的な部分で「寓話」であるべきだと思う。 そして、理屈ではなく、感覚的な面白さ、愛くるしさ、に埋め尽くされた時、アニメがアニメであるほんとうの価値が見出されるのだと思う。  日本のアニメーション界におけるもはや「神」である宮崎駿の最新作。 CGを駆使し極限まで作り込まれたここ数年のあまりに魅力のない「精密作品」から一転して、手書きの「絵」で紡がれた絵本のようなこの作品の存在と方向性は、圧倒的に正しい。  ストーリーに深みはない。でも、スクリーンいっぱいに映し出される“生命感”に溢れるアニメーションを見ているだけで、ただ“楽しい”。そして、1シーン、1カットに情感が溢れる。  これこそアニメである。幼い頃に見続けたディニーアニメの根幹、そしてジブリアニメの紛れもない「原点回帰」を見れた。  正直なところ、最近2作に対する失望感から、期待よりも不安の方が大きかった。 ただそれでも、ジブリアニメで育った者にとって、宮崎駿の映画というものは、絶対的に心の拠り所なのだ。 幼い頃から与えられ続けた「幸福」と「興奮」と「高揚」を求め続けてしまう。  そうして辿り着いた久しぶりの安堵感。それがただ嬉しい。
[映画館(邦画)] 9点(2008-08-02 00:23:08)(良:2票)
39.  海底軍艦
東映特撮映画全盛の思い切りのよい娯楽性は流石に良い。ただ今作の場合、娯楽映画だけにはおさまらない戦争の業というものが裏に描かれている。横暴に地上世界を征服しようとするムー帝国は明らかに悪役だが、それをさらに強大な力(海底軍艦)で押さえつける地上人類側も正当な正義とは言えないような気がする。ラストでは燃え盛り滅亡していく帝国に一人泳いで帰っていくムー帝国皇帝がなんとも哀れだ。戦争というものに正義はない。どちらが勝とうとも残るのは喪失感だけである。
7点(2004-05-23 12:14:21)(良:1票)
40.  害虫
ストーリー的に極めて重い後味の悪さが残るので映画的には好きだとは言い難いが、主演の宮崎あおいの存在感はあの年齢で物凄いと思った。青山真治監督作「EUREKA」で鮮烈な映画デビューを飾った彼女であるが、今作の演技で彼女の映画女優としての可能性は明確な確信へと変わった。
6点(2004-01-18 03:51:24)
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