Menu
 > レビュワー
 > あばれて万歳 さんの口コミ一覧
あばれて万歳さんの口コミ一覧[この方をお気に入り登録する

プロフィール
コメント数 1200
性別 男性
ホームページ ないっす!!!
年齢 60歳
自己紹介 客観的に分析したようなもっともらしいレビューって、実はちょっと地頭よければ誰でも書けちゃうわけで、結局ありきたりな物になりがちです。
別に映画評論家でもない1個人としては、個人の感性や主観、あるいは体験を元にしたその人しか書けないレビューの方がよほど価値があるように思うのです。
もちろんそれが、事実誤認やヘイトレベルの差別や偏見に寄って立つものであれば問題ですが、しかしその人しか書けないレビューというのは必ずあるわけで、そういう個人的な感覚や体験を元にした主観的なレビューは、いかにももっともらしいありがちなレビューよりよほど価値があるし読んでて面白いんじゃないかと思う今日この頃。(でも自己陶酔溢れるポエムみたいなのは…)
好きな言葉は「恋」 です。

表示切替メニュー
レビュー関連 レビュー表示
レビュー表示(投票数)
その他レビュー表示
その他投稿関連 名セリフ・名シーン・小ネタ表示
キャスト・スタッフ名言表示
あらすじ・プロフィール表示
統計関連 製作国別レビュー統計
年代別レビュー統計
好みチェック 好みが近いレビュワー一覧
好みが近いレビュワーより抜粋したお勧め作品一覧
要望関連 作品新規登録 / 変更 要望表示
人物新規登録 / 変更 要望表示
(登録済)作品新規登録表示
(登録済)人物新規登録表示
予約データ 表示
【製作国 : 日本 抽出】 >> 製作国別レビュー統計
評価順12
投稿日付順12
変更日付順12
>> カレンダー表示
>> 通常表示
1.  キングダム2 遥かなる大地へ
3作目公開に併せて地上波放送してたので観たわけですが…  原作コミックもアニメ版も観ている人間からすると「実写版」にはそれらにないプラスアルファが欲しいわけです。 原作もアニメ版もすでに存在するわけですから、そこにない良さがないと実写映画化した意味がありません。 そう考えると1作目以上に「なんのための映画化なん?」という気分が抜けない2作目でありました。  人間が演じる以上外連味などはどうしても落ちてしまって見栄えはしないですし、しかも実写映画ならではの大人の事情が見え隠れするのも鼻白んでしまう理由の一つ。 一例を言えば劇中に橋本環奈が登場するわけですが、あの時点であんな場所に彼女がいるわけないでしょ。立場考えようぜ。 絶対にあそこにいるのはおかしいんですが、ナチュラルにさらっと居るわけです。  それは一回橋本環奈をキャスティングした以上なんとか出さないとダメなわけでその苦肉の策なのか…と。 そういう大人の事情的なのが透けて見えるのはやっぱり観ててしらけてしまうわけです。  「実際の人間が演じてないと!」とか「漫画やアニメはそもそも見ないタイプで実写のドラマや映画しか見ないんだ」なんていう偏屈なタイプの人用なのかな…と覚めた眼で映画を眺める2時間でした。  いや規模といい前提的に頑張って作ってるとは思いますけどね…ただそれだけです。  あとどうしてもだめなのが羌瘣役。 もちろん「動ける女優」という事からのキャスティングだと思うんですが、原作キャラの眼力、目の大きさ、あと背の低さを考えれば例えば今田未桜あたりがベストだと思うんですけどね。 動きはCGとかダブルでなんとかすればよかったのに…と。 まぁそのあたりは製作サイドとの拘るポイントの違いだろうし、そういうとこが合わない時点で自分には合ってないんだな…というのがわかるわけですが…
[地上波(邦画)] 6点(2023-08-07 20:36:12)
2.  機動戦士ガンダム ククルス・ドアンの島
テレビシリーズの13話~15話、具体的には「再会、母よ」「時間よ、とまれ」「ククルス・ドアンの島」の3本は「サイドストリー3部作」という箸休め的異色エピソードの3本としてフアンには知られているわけですが、その中で突出して評価が低いのが「ククルス・ドアンの島」なのです。  にもかかわらずそれを取りあげて一本の映画にするとか…その時点で「はぁ?」です。 映画にするならせめて「時間よ、とまれ」でしょうよ。矢沢の歌でもかけてさ。 と思うわけで、そのエピソード選択センスにオリジナルのリアタイフアンは観る前からもう不安しかないわけです。  そして本編なわけですが…あれ、これ改悪なんじゃね??とすら思えるストーリー。 演出とかコメディに見せようとしてるシーンもすべってるし…うーん…てかセイラさんのしゃべり方おかしいし。 唯一褒められる点は、ジョブジョンがめちゃくちゃ登場すること。 ガンダム史上はじめて、ジョブジョンがめちゃくちゃしゃべります!  それ以外については皆さんがいろいろ書かれてるので具体的にどうこう言うことはないんですが、とにかく僕は安彦氏の監督作品とは折り合いが悪く、本当に絵だけ描いてればいいのに…と毎回思い続けています。 それは劇場版クラッシャージョウやアリオンのころからもうずっとであって、これはもうどうしようもないかもしれません。
[インターネット(邦画)] 4点(2022-10-11 10:08:19)
3.  機動戦士ガンダム 閃光のハサウェイ
先日観たガンダムNTと比べるとそのクオリティは雲泥の差。 劇場にかけるならやっぱこれくらいのクオリティじゃないと…と思うくらいの超絶クオリティ。 特にMS戦のそれは「めちゃくちゃかっこいい」と素直に感動できるレベルで個人的にはいままでのガンダム作品で一番のかっこよさだと思います。  さてこのハサウェイ、今までのガンダムと違うのは、その戦いがテロリスト戦である事です。 「いや0083のデラーズフリートとかだって実質テロリストじゃん?」なんて思うかもしれませんが、あれはジオンの再興だなんだを謳ってコロニー落としするぜ!みたいな規模の話で、やってる事の規模がでかいんですよ。 実行主体はテロリストであっても話の規模としては戦争レベル。  でもこの閃光のハサウェイはやってる事の規模と内容がほんとにテロリストなのです。 そして主人公はテロリスト側の人間なのです。  「いやガンダムWの主人公サイドもテロリストじゃん」と思うかもしれませんが、彼らは少なくとも軍人相手に戦争してました。 つまりやってる事はあくまでも対軍隊の軍事行動です。 しかしこの閃光のハサウエイは、民間人を相手に作戦を行います。  「連邦の高官を殺害するためには民間人もおかまいなしに殺す」というのが、テロリストじゃなくてなんでしょう? シャアが掲げた理想をおいかけて…みたいな信条があるのは、本物のテロリストだってそうです。 リアルのテロリストも彼らなりの理想があるからテロを起こしてるわけです。 その理想が世界の今の標準とイマイチ嚙み合ってないからテロという力技で解決しようとしてるだけで。  この映画で描かれる主人公サイドの行動はまさにそれなのです。純然たるテロ。  純然たるテロリストを主人公に据えた…という意味で、今までのガンダムの中では非常に斬新なスタンスの作品だなと思います。  さてこの映画の点数ですがクオリティも高く内容も面白いと思うのですが、つける点数としてはそこまで高くありません。 その理由は簡単で、これが何部作かの1作目であって、全く話が完結してない事です。 最終的には続編も観てまとめての評価をするしかない作品だと思うので、とりあえずここは7点をつけておきます。
[インターネット(邦画)] 7点(2021-10-27 21:26:09)
4.  機動戦士ガンダムNT
色々な作品が乱立するガンダムシリーズの中で都合よくつかわれてきた「ニュータイプ」というあいまいなワードをあらためて福井が再構築するため作品…らしいです。  ガンダムUCの外伝的作品なので、少なくともガンダムUCがしっかり頭に入ってないと意味不明な作品なわけですが、それって公開時明確に語られてましたっけ? とりあえず「ガンダムだから」と気軽に観に行った人が愕然としたのは間違いないでしょう。  作画レベルにしても、OVA(&テレビ版)のガンダムUCと比べても明白に見劣りするわけで、これを劇場アニメとして映画館でかけるっていうのはクオリティ的にどうなんでしょう??  個人的には「ここはレイズナーのV-MAXの効果音で」とか「ここはイデオンの効果音で」なんていうマニアックな指定は嫌いではないですが、一般的にはそういうこだわりはどうでもいいでしょうしね。  てかエンディングでLISAの歌がかかったときには聴きなれた声にびっくりしました。 あらこいつの主題歌もLISAだったのね…
[インターネット(邦画)] 4点(2021-10-19 23:05:21)
5.  鬼滅の刃 兄妹の絆
なるほど、フジで土曜に放送していた「兄妹の絆」はバルト9で公開されてたもの、そのままなんですね。  テレビ放送版にはない新録音(主に設定を説明してくれる)があちこちにあって再編集にしちゃ力入ってるな、と思ってはいたんですが…納得です。  さてこの兄妹の絆にというよりき鬼滅全般に関してですが、個人的にはなぜあんなにブームになったのか全然わかりません。 確かにufotableの製作だけあってクオリティは高いんですが、この程度のクオリティのテレビアニメは昨今クール毎に1つや2つは必ずあり(つまり年に7,8本はある)、特筆すべきほどのものではありません。 (あくまでもクオリティの話で「面白いかどうか」とは別の話です。要は手間がかかってるかどうか)  ストーリーにしてもジャンプで連載される他の漫画と比べても特別に優れている要素はあまりなく「いや他にも面白い漫画(アニメ)沢山あるよね?」と、正直思ってしまうわけです。 (一例をあげれば、鬼滅の前年に放送された深夜テレビアニメ「宇宙よりも遠い場所」は、ローカル局枠の深夜テレビアニメにも関わらず、その年のニューヨークタイムズが選ぶ「世界で最もすぐれたドラマトップ10」に選出されています。まぁ日本のマスコミで報道される事もありませんでしたが、海外ではそういう評価がされていたわけです。)  もちろん、鬼滅のアニメとしての出来は優秀だと思いますが、純粋にテレビアニメとして評価したときに「その年放送されたアニメの3,4番手くらい」という評価が妥当かなという作品ですから(実際、ブームになる前、つまり評価がアニメ好き内にとどまってる時期にはアニメ関係の賞をとりまくるなんてことはなかったわけで)特にアニメや漫画関係者やフアンからすれば「なぜここまでヒットしたかわからん」というのが正直なところじゃないでしょうか。  ガンダムやエヴァのような歴史を作った作品とは違い、「よくわからないまま記録に残る大ヒット作になった」稀有な作品だと言えるでしょう。
[地上波(邦画)] 7点(2021-09-15 12:47:45)
6.  君の膵臓をたべたい(2018) 《ネタバレ》 
公開時期としては実写版の後になるのですが、実際の製作開始はこのアニメ版の方がずっと先で、しかもこちらは原作者が脚本に関わっている…という事で、いろんなしがらみのある(無理やりの大人パート挿入で小栗旬あたりを起用したりの)実写版とくらべれば、圧倒的に原作準拠というか原作の空気感を再現した映画となっています。  一方で、結果的に典型的な「ラノベ作品のアニメ化」的な空気を纏うものにもなっていて、オタク向けテレビアニメの劇場版のようなこの作品の空気が嫌いな層には全く受け入れられないような映画になっちゃってるような気がします。 そういう意味では、ぶち壊しの大人パートで大幅減点の実写版にも評価すべき点はあるわけで、トータルとしては「どっちもどっち」な評価になるのかなぁと。  そんな違いのある実写版とアニメ版ですが、両方に共通してるのはヒロインの造り物のようなウザイキャラ造形。 これ、原作でもこんな感じなので、そういう意味ではよく再現してるんですが…でもちょっと…特に序盤はヒキますよね。
[地上波(邦画)] 7点(2021-08-15 02:35:51)
7.  キングダム(2019)
試写会にて鑑賞。 公開前なので今回はネタバレ無しで。  観た感想をひとことで言えば「キングダムを実写化したらまぁこんなもんだろうなぁ…」 それ以上でもなくそれ以下でもない極めて無難な出来です。  ストーリーは、原作を知っている人であれば「2時間の映画でまとめるならここまでだろう」と誰しもが思うまさにそこまでが描かれていますが、しかし2時間の尺ではどうしても駆け足気味の展開になるのを避けられません。 (ちなみにテレビアニメの方では同じ内容が15話つまり約300分でしたからそれを半分以下の時間でまとめてるわけです。そりゃ駆け足にもなります) 結局あらすじを追うだけの部分が多くなり、キャラの掘り下げも不足気味です。 たとえば河了貂はぶっちゃけいてもいなくてもいい程度の扱いですし(橋本環奈の貂はかなりよかっただけに残念です)、楊端和は太モモを晒しながらドヤ顔決めてるだけです(だがそれがいい。とてもいい。) これがやや脇のキャラとなるともはや存在すらよくわからず、たとえば壁あたりになると(劇中で何度も名前が出るにも関わらず)おそらく原作を知らない人は彼がどういう役割の人なのか映画を観てもほとんどわからないでしょう。 このあたり映画の尺的な限界を感じました。 ちなみに個人的に一番よかったのはムタでしょうか。なかなかのムタ感がありました(というかアダモステ感もあって世代的に妙にテンションあがったわけですが)  さて映画としては手堅くまとまっていたとは思いますが、だがしかし、これはあの「あの」キングダムの映画化なのです。 マンガ→アニメ→実写映画ときている「キングダム」ですが、メディアが変わる都度に作品としての色がどんどん薄れてしまい、この実写映画に至ってはもはやありがちなごく普通の「大作歴史ファンタジー映画」と化しています。 原作を知らない人が観ても安心して鑑賞できるような無難な出来だとは思いますが、キングダムのストーリーとキャラクターの表面を上手になぞっただけの映画だとしか個人的に思えないのです。 ケレン味にあふれてこそのキングダムでしょ?と。 もっと言えば別にこれならキングダムじゃなくてもよくね?と思えてしまう、重要なキングダム的な何かが決定的に足りてない…僕にはどうにもそう思えてしまってしょうがない、そんな映画でした。
[試写会(邦画)] 6点(2019-04-16 02:19:00)
8.  君の膵臓をたべたい(2017) 《ネタバレ》 
原作既読です。 元々ラノベとして書かれた原作は「孤高を気取るただのコミュ障の僕」と「秘密を抱えたクラス一の人気物女子」が仲良くなるというラノベありがち定型フォーマットで書かれた凡庸な小説なんですが、「四月は君の嘘」あたりに通ずる(これもパターンの)「死んじゃうヒロインのお涙頂戴感」が一般にちょうどいいツボを突いた事で、予想外にヒットしたんだと思います。  という事でアニメ映画が先に進行していたところに、人気便乗で後から製作された実写版が先に完成し公開となったわけですが…この実写版は「大人パート」という原作に無い要素を入れた事が作劇的にかなり大きな影響を与えていて、原作を知っている身からすると「あぁこう処理したんだ」というある意味宝探しのような面白さがありました。  というところで主に原作との違いで気になったところを。  まず一番大きな違いは、こちらには大人パートがある事で「彼女は間違いなく死んでる」というのが観ている側にあからさまにわかってしまう点。 原作であれば「死ぬ死ぬ言いつつも実は違う展開もあるかも…」と読んでいる途中で先が読めない感があるんですが、この映画だと前半から死んでるのがあからさますぎますよね。 だからもう死んでるのを前提で映画を観るしかないっていう。 あと彼女が死ぬ直前の「今から全力で事故かなんかにあいますよ」的な撮り方もいかがなものかと…あそこはそれを匂わせないようにして撮らないとだめでしょ。 実際、ストーリーを全く知らない嫁があのシーンで「これ交通事故にあうの?」と言ってましたし。あれはあまりにもセンスがない撮り方だったと思います。 そもそも通り魔の伏線も原作より弱いので、あれそんな伏線あったっけ?くらいの感じになっちゃってますよね。  ラストのまとめ方も大人パートが存在しない原作とはだいぶかわってくるわけですが、映画オリジナルとしてわりとまとまってましたし、特に最後の「君の膵臓を食べたい」は綺麗にまとまっててよかったと思います。 総じてありがちなラノベ原作の雰囲気をそれほど壊さずよくまとまっていたと思います。  後追いのようでいて実は実写より先に製作に入っていて原作者がシナリオに参加しているというアニメ版がさてどうなるか…というところでしょう。
[地上波(邦画)] 7点(2018-08-20 00:31:39)
9.  恐竜・怪鳥の伝説
なんと私、この映画(同時上映だったドカベンも)を子供の頃劇場で観たんですよね。  今は中国あたりを「パクリ」だ「民度が低い」と叩いてる日本人ですが、この頃の日本はまさに昨今の中国同様に民度も低く(海外ツアーの民度の低さが話題になってました)、映画等でもパクリが堂々と行われてました。  映画会社は、流行り物があればすぐ乗っかって安直な映画を連発。たとえば「ノストラダムスの大予言」のような一周回って面白いのかも、と思えるような怪作が沢山作られていたのです。 この映画もそんな安直乗っかり映画の一本で、ジョーズのヒットやネッシーブームに乗っかったもので、当時の基準で見てもひどい代物です。 なにしろ登場する恐竜を糸でひっぱてるのが観えちゃってるんですからねぇ…  アマゾンプライムで配信されてたので懐かしさもあって再見したんですが、オープニングのサムい歌でもう泣きそう。 渡瀬恒彦(若い)のなぞのメッシュシャツ等とにかくツッコミどころが満載(というかツッコミどころしかない)映画で、セットなども非常に安っぽく、本当に観るに耐えません。  昨今安直な漫画の映画化ばかりと言われる日本映画ですが、少なくともこんなアホ映画を作らなくなっただけ大きく成長したと言えるのではないでしょうか。
[映画館(邦画)] 2点(2018-02-01 14:05:54)(良:2票)
10.  機動戦士ガンダム THE ORIGIN I 青い瞳のキャスバル
リアルタイムでガチガチのガンダム世代です。 世代的にスターウォーズや松本零士ブームのリアルタイム真っただなかの世代なわけですが、当時から「ガンダムの方が面白い」と思ってたんですからほんとにガチ。  そんな世代にはドンピシャの当時(とその後出てきた)の裏設定をベースにコミカライズ、さらにそこからアニメ化した作品なわけですが… なんなんでしょうか、この面白くなさは。  たとえば(ファーストではハモンのラル仇討につきあった)タチ少尉とか、フアンが見たらくすりと笑える細かいキャラのオンパレードなわけですが、とにかくストーリー自体が面白くない。 だいじな「遊びの部分」がないんですよね。ただただなんかそれっぽいストーリーを描いてみただけ。  このTHE ORIGIN は富野ではなく安彦良和が(もともと)話をすべて書いてるわけですが、富野と安彦のストーリーテラーとしての資質の差が露骨にあらわれた感じになっていて、残念ながらガンダムではない別の凡庸な何かになってしまっています。 富野ガンダムの魅力は、富野特有のけれん味のある数々のシーン、セリフ、演出にあるわけですから、そういう富野要素がないだけで、ガンダムとは全然違うものになってしまうんだな、と実感してしまうわけです。  安彦は絵はいいんですが、アリオンなどを見ても残念ながらストーリー構築面ではイマイチですから、お話作りに関しては他の人に任せた方がいいんじゃないかなぁ…と個人的には思います。 てか、クラジョウ、アリオンなどこの人が監督したものを観て面白いと思った事がないので、単に僕がこの人の作風を嫌いなだけかもしれません、っていうかきっと単にそうなんでしょうね。
[インターネット(邦画)] 4点(2017-12-27 15:44:14)
11.  機動警察パトレイバー2 the Movie 《ネタバレ》 
このサイトのマイページにある「好みが近いレビュワーより抜粋したお勧め作品一覧」。 そこに出てくる映画の中には実は観たけどレビューを書いてないだけっていう映画が何本かあります。 そのうち何本かはレビューを書いてしまいましょうというシリーズ。  という事で日本アニメ映画史上に燦然と輝くこの映画です。  私、この映画、LDまで買ってもってました。 その上で、あえて言いますが、個人的にはそこまで面白くありませんでした。というか「あんまり好きじゃない」が正確でしょうか。  評価が高いのはわかります。とにかくちょー力作なのです。 竹中直人の声がボソボソしてて何言ってるかよくわかんないのも(普通のアニメだったらダメなんですが)この映画の場合は、いい味になっています。 竹中直人が声をあててて「そこらの日本の実写映画よりすごい」と絶賛したというのもわかります。  しかししかし、内容はもはや完全に押井守なのです。 ハードで暗くて観念的、あれこれ語りたがりです。 そもそも、これはもはやパトレイバーじゃありません。 「特車二課っぽい人達が脇役で出演する全く違う映画」です。  監督の色がよく出ていてものすごく真摯に作られた傑作であることは認めますが、僕がそれほど好きな映画ではない、もっと言えば「パトレイバー」ではないとは言えます。  それでも8点はつけてしまう、そこはこの映画の力でしょう。絶賛されるのもむべなるかな、ってとこでしょうか。
[レーザーディスク(邦画)] 8点(2016-12-13 11:18:00)
12.  君の名は。(2016) 《ネタバレ》 
2018/01.03更新:自分の気持ちに素直になって10点に変更します。なんとなくこういうあざとい映画に10点あげちゃいけない気がしてスカしてたんですが、素直に点をつければこの映画は間違いなく自分にとって10点です。  以下初見のときのレビュー  今年の邦画ナンバーワンはシンゴジラで決まりだという流れの中、突然やってきたダークホース。 あれだけ話題のシンゴジラはいつのまにか置き去りで今や話題になる映画は「君の名は。」ばかり。 (モーニング娘。と同じで「。」がポイント)  新海誠というと「雰囲気の良さが売りで煮え切らない恋愛物の小品を取る監督」というイメージしかなく、この映画にしても予告を見る限り定番の男女入れ替わり物で全然目新しさを感じられなかったので観るつもりはなっかたのですが、しかしこれだけ話題になる(しかも口コミで観客が増え続けている)となるとこれはもう観るしかないという事で劇場に足を運んだわけです。  いやーよかった。 これほんと素直にいい映画でした。 予備知識を全く入れずに観たのもプラスで、予想外の展開に驚きながら映画を観る事ができたのでストレートに映画のよさを味わう事ができました。 新海誠、ダイナミックなエンターテイメント映画撮れるんじゃん! 確かに劇中に細かい突っ込みポイントが多すぎるんですが(あの年齢で3歳違えば高校→中学の年齢なわけで実際に電車で瀧を見た時に外見でおかしいって気づくだろ、とか)、映画的ご都合主義って事で個人的には許せます。 また内容的に確かにいまさら感のあるセカイ系SF(FはファンタジーのF)ですし甘ったるい恋愛物。ダメな人はダメなんだろうな、と思います。(まぁ恋愛物なのは明らかなんで苦手な人はそもそも観に行かないでしょうが、厨二セカイ系だとは予想しませんよね…) でも50年以上生きてて思いますが、何十年たとうが恋愛っていうのは甘酸っぱいものだし切ないものだしそこが素敵なものなんです。  さて、この映画の内容について詳しく書いていくと軽くブログ一本分くらいの内容になるので、あえて今回一つとりあげるなら、声の演者さんのすばらしさ。  10年以上前から、なぜか日本の劇場アニメでは、ジブリにしろ細田守ものなどでも、それがおしゃれだと勘違いでもしてるのか実写映画へのコンプレックスなのか、謎の下手くそが声を当てるケースが多く見受けられ、正直言ってそれだけで観る価値がなくなっているアニメ映画がいくつも製作されてきました。 実写映画で棒演技の素人が主役を張るなどドキュメント映画や企画物でもない限りありえないわけですが、なぜか一部の大作劇場アニメではそういう事が普通に行われているのです。 海外のアニメ、例えばピクサーなどの日本語吹き替えは厳しいオーディションで選ばれているためどの映画も実に素晴らしいのに、なぜ海外物ですらちゃんとやってる事を日本の大作劇場アニメで出来ないのか?と幻滅する事が多かったのですが、この映画ではそんな事は全くなく声のキャストは自然で本当に素晴らしかったと思います。  主演の神木隆之介にしろ上白石萌音にしろ、共に本職の声優ではないわけですが、難しい男女入れ替わりの演技を上手くこなしていて観客を映画に引き込むだけの力がありましたし、長澤まさみや谷花音、それにテッシー役の成田凌など、声優を本職としない人が自然で素晴らしい芝居をしていたのは本当に観ていて心地よかったです。  この映画のヒットを機に「不自然なくらいへたくそな人にわざと声を演じさせる」日本の一部劇場アニメに見受けられる悪癖がなくなる事を切に願います。  それからごく個人的な事ですが、私は新宿の東宝で観たのですが、新宿でこの映画を観ると鑑賞後に道を普通に歩いているだけで話題の聖地巡礼ができるのです。 シンゴジラもそうですが、映画に「よく見知った街並」が出てくるとやっぱり観ているときの気分が違うんですよね。 この映画のヒロインのように「田舎はいやだ東京に行くんだ」と高校卒業後すぐに東京に出てきた自分的には、こういうとき東京に出てきてよかったと何十年たった今でも心の底からそう思います。 何より大事な人と出会えたのも東京での事ですしお寿司。  ビバ東京!
[映画館(邦画)] 10点(2016-09-26 20:15:34)(良:1票)
13.  桐島、部活やめるってよ 《ネタバレ》 
映画のキャラとしてはリアルすぎ、リアルな人物像としてはデフォルメされすぎた中途半端な登場人物がどうでもいい話をダラダラと見せる、見終わった後で「それで?」と思わず突っ込んでしまうつまらない映画。劇中、映画部顧問の先生が「自分の周囲5メートル(10?)の映画を撮れ」なんて言って映画部の子達が反感を持つわけなんですが、この映画はまさにその自分の周囲のみで描かれたドラマも何もないエンターテイメントのかけらもない代物で、そりゃ映画部の子も「君吹く(なぜかラノベ風にタイトルが省略されてるのが笑える」に反感持ちますよね。面白くないもの。おそらく、その映画部の部員の気持ちを証明するためにあえてつまらなく撮った映画なんでしょうね。いっちゃなんですが、自分が普通に暮らしていても周囲にもっとドラマはあります。映画の中で描かれるドラマが、リアルな自分の暮らし以下のダイナミックさしかないってエンターテイメントとしてダメでしょ。
[CS・衛星(邦画)] 3点(2013-12-30 21:32:41)(良:1票)
14.  キサラギ 《ネタバレ》 
すでにここのレビューで語りつくされてる感はありますが...「12人の怒れる男」を彷彿とさせる緊張した密室劇。場面こそひとつですが、しかし感情面では笑い泣きまた笑いと激しく感情をゆぶられるすさまじいまでのジェットコースタームービーです。一つの部屋の中での5人の芝居だけで観客を釘付けにしたまま映画の最後までひっぱるんですからその完成度は破格。 確かにたとえばユースケの正体なんて話の相当早い部分でほとんどの観客にはモロバレだろうし、個々の伏線は比較的簡単なもの。でもそれがきっちり処理されていくところがやっぱりたまらなく面白いわけで、しかも最後まで見ると、あら不思議、当初はわりと微妙に思えた登場人物達をなんだか好きになってる自分に出会えちゃうじゃないですか。これってかなりいい映画だったって事ですよ。  後半のプチプラネタリウム以降は映画を振り回しすぎの感があって興ざめですが、でもアイドル映画としてwwあの応援ダンスシーンは有かとww とはいえ、やっぱり最後はやりすぎ....orz...
[映画館(邦画)] 9点(2007-10-06 19:50:43)
15.  逆境ナイン
ところどころ少し笑える部分もあったが、それだけ。 キャラ造詣も演技もシナリオも演出も何かと鼻につく感じで正直厳しい...。 こういうのはもう少しリアルに撮った方がよほど面白いと思うんだよねぇ..  
[DVD(邦画)] 6点(2006-09-01 11:54:50)
16.  キル・ビル Vol.1(日本版)
要するに『プロジェクトA子』なんだよね、この映画。   点数で語ることの無意味さを感じる映画の典型だ。 
7点(2004-07-21 15:13:47)
17.  機動戦士ガンダムII 哀・戦士編
映画3部作の中で、なぜかこれだけレビュー書いてなかったので..とはいえガンダムともなると、映画として1本1本の出来を語ってもしょうがないわけで、えー、カイがかっこつけるところ(「ミハル、俺はもう悲しまないぜ..」)で哀戦士がかかるところが実にかっこいいのでこの点数。 
7点(2004-02-22 21:26:08)
18.  ギブリーズ episode 2
かなりダメ。この映画?のせいで「猫の恩返し」の評判まで悪くなっちゃうことを考えるともはや犯罪だ。 
0点(2004-01-22 13:16:26)
19.  銀河英雄伝説 わが征くは星の大海
アマプラで配信されていたので久しぶりに観ました。  記念すべき銀英伝映像化第1作です。 当時、多くの人(オタク)がはまった銀河英雄伝説ですが、私はこのOVA版を観るまで原作未読。 「あぁこんな感じなのか、とりあえず原作読んでみるか…」で原作を読んで一気にその時刊行されていた版までは読み切ってしまいました。 沼にはまったわけですね笑  原作もこのOVA版も、ツッコミ始めたら切りがないくらいツッコミポイントがありますが、いかにもわかりやすいステレオタイプな舞台設定、ステレオタイプな(しかし魅力的な)キャラクター達。 いかにもな「お約束」をひたすら描いた事が人心をつかんでいたんだと思います。  このOVA版に関しては映像化第一作という点で、いろいろ難しいポイントもあったと思いますが、クラシック音楽を上手につかい、いい感じで原作の雰囲気を再現していたと思います。 特にクライマックスでボレロが使われている選曲は非常に秀逸で、私、このアニメでボレロという曲が好きになりました。  いろいろ今の基準でこいつを叩くのは簡単なわけですが、当時の雰囲気等含めて知ってる身としては「後出しジャンケンかっこ悪い」と思う次第です。 まぁ今の基準で言えば(トップをねらえなんかもそうですが)若本が2枚目役というところが一番ツッコミどころかもしれません。確かにあの頃はロイエンタールが若本で何の違和感もなかったんです、そんな時代もあったんです笑
[ビデオ(邦画)] 7点(2003-12-12 14:19:31)
20.  機動戦士ガンダム
結局はテレビのフアンのための補完。映画ではないよね。 何も知らない人がこれ単品で見て面白いか?映画でないものに点数つけずらいので中とって5点。     
5点(2003-12-12 14:16:05)
全部

■ ヘルプ
© 1997 JTNEWS