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Cinecdockeさんの口コミ一覧[この方をお気に入り登録する

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コメント数 894
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自己紹介 ハリウッドのブロックバスター映画からヨーロッパのアート映画まで何でも見ています。
「完璧な映画は存在しない」と考えているので、10点はまずないと思いますが、思い入れの強い映画ほど10点付けるかも。
映画の完成度より自分の嗜好で高得点を付けるタイプです。
目指せ1000本!

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1.  嫌われ松子の一生 《ネタバレ》 
"What is the Life?" 劇中に使われた歌詞である。ふと自分の人生は何なのかと考えることがある。多様な愛を求め、破れ続けた松子の人生は客観的に見れば悲惨な敗残者そのものだろう。別の視点からは太く短い命を完全燃焼した濃い人生とも言える。大きな夢を目指すわけでもなく、リスクの少ないつまらない日常を淡々と過ごしても、破滅という落とし穴はすぐそこに存在している。誰もがレールの上に沿った人生を歩めるとは限らない。だからこそ人生という存在を認識する。たとえ光とは程遠い、暗澹に満ちたものだとしても、承認されなくても、自分で自分を納得させないと気が狂ってしまう。世間の定規を拒み、そういう自己満足を受け入れた松子の終演はハッピーエンドのように見えた。
[DVD(邦画)] 8点(2017-09-11 20:03:03)(良:1票)
2.  君の名は。(2016) 《ネタバレ》 
新海誠と言えば、影のある若者が自分の苦悩に酔っている筋書きをセンチメンタルな映像美で被せている、世界観第一で物語は二の次というイメージだった。しかし、今作は表情豊かであっけらかんとした登場人物に、非常に娯楽性が強いあたり、監督の転換点・新境地と言える。だからこそ、手垢のついた入れ替わりものとギャグシーンで占める序盤の印象が強いほど、311が頭によぎる中盤に意表を突かれ、やがて未来改変ものにシフトチェンジしていく構成は巧い、引き込まれる。と同時に欠点も少なくなく、なぜ二人はタイムラグに気付かなかったのか、どうして二人は入れ替わったのか(共に母親不在の設定が気になる)、如何に三葉の父親を説得出来たのか描かれていないために、良くも悪くも世界観第一の監督らしい。未来を改変出来ても、村が消滅して故郷を去らなければならないことには変わらない。それでも新たな出会いがあり、新たな希望も残されている。過去作のようにすれ違いを続けてきて終わる不安もよぎったが、階段での再会、またすれ違い、ふと振り返って、そして『君の名(前)は。』──この演出に鳥肌が立った。これ以上の結末も、この先の物語もいらないくらいに。
[映画館(邦画)] 8点(2016-10-17 22:04:49)
3.  キル・ビル Vol.1(日本版)
高校生の時、「暴力描写が吐き気がするほど強烈」と聞いていたので覚悟はしていましたが、表現が漫画的である分、そこまで嫌悪感はありませんでした。ハイテンションでそうさせる暇すらない。むしろ時間軸シャッフルやアニメパート、表現としてモノクロ・シルエットの多用とありとあらゆる技巧を詰め込み、更にはプッシーワゴンから青葉屋までの美術の素晴らしさが行き渡り、相変わらずの選曲センスもあって、最後まで飽きさせないサービス精神で楽しめました。ただし、一見さん及びモラリストお断りの闇鍋パーティー。容赦ない人体破壊で笑いを取るのが許せない、意図的に日本を茶化す表現(エスニックジョーク)も許せない人にはまず無理ですし、劇画の世界なんだと許容できる人向けです。 今鑑賞したら評価が変わるかもしれません。
[映画館(字幕)] 8点(2014-12-20 23:19:59)
4.  鬼太郎誕生 ゲゲゲの謎 《ネタバレ》 
救いはない。 いや、この村には"死こそ救い"というべきだろうか。 弱者を搾取して支配し続ける社会はいつの時代も変わりはない。 それでも歪んだシステムに蹴りを入れて、新たな世代に希望を見せないといけない。  "ブロマンス"という男同士の特別な繋がり(≠同性愛)という概念があり、 2022年が『RRR』なら、2023年は『ゲゲゲの謎』がその象徴とも言えよう。 太平洋戦争の徴兵で上層部からの理不尽を目の当たりにした水木は、 誰も信用せず、強者に這い上がろうとする野心に満ち溢れた男。 だが、ミステリアスなゲゲ郎(=鬼太郎の父)の言動、哭倉村での数々の怪奇現象、 龍賀家の常軌を逸した因習によって自身の価値観を変容していく。 そこから熱いバディものに変化していくが、二人がそれほど暴れなくて物足りなさが残る。 胸糞悪い、ビターな展開がダメではなくて、そこからのカタルシスが弱い。  水木は哭倉村での記憶を消され、ゲゲ郎は呪いの依り代になって醜くなれ果て、 被害者でもあり加害者でもある沙代は無残に死に、何の落ち度もない時弥は時貞に肉体を奪われる。 幽霊族も外から拉致された一般庶民も製薬の材料として利用され、誰一人として救われない。 だが、弱者を顧みず、欲望の赴くままに食い物にしてきた外道にはいつかツケを支払わないといけない。 そうやって世の中は少しずつ変化してきた。 舞台から70年後の現代、ちょっとはマシな世の中になっただろうか?  完全オリジナルストーリーでありながら原点である『墓場鬼太郎』に繋がる構成といい、 スタッフの鬼太郎へのリスペクトが大いに感じられた。 原作そのままだと水木は散々な扱いを受けるようだがそこは一切描かず、 その後を視聴者に委ねるあたり優しさはある。 歪んだシステムに抵抗した登場人物たちが少しは報われて欲しいと願ってやまない。
[インターネット(邦画)] 6点(2024-04-30 23:49:20)
5.  漁港の肉子ちゃん 《ネタバレ》 
公開時、キャッチコピーで炎上していたが気持ちは分かる。 吉本興業と明石家さんまが関わっているだけあり、どこか偽善的でキャスティングにきな臭さは感じなくはない。 とはいえ意外にも違和感がなく、STUDIO 4℃制作なので世界観のクオリティの高さは折り紙付き。 フレンチトーストやミスジステーキ丼といった料理のディテールに本気が感じられる。  かなり重くなりそうなエピソードもコッテコテの三枚目の肉子のお陰で緩和されていた。 娘の出生の秘密についてはかなり早い段階で分かってしまうし、もう少し意外性は欲しかった。 お互いの想いを打ち明けた血の繋がらない母娘は、これからもこの漁村で終の棲家として、 前を向いて生きていくだろうと思わせる温かな人間模様。 笑いも悲しみも一緒くたに包み込んだ、ザ・人情喜劇と言ったところ。
[地上波(邦画)] 6点(2023-01-06 23:54:58)
6.  君たちはどう生きるか(2023) 《ネタバレ》 
アカデミー賞授賞式が迫っていたので、今まで情報をほぼシャットアウトした状態でようやく鑑賞した形だ。  「いったい何を見せられているのか?」というバッドトリップ状態。 今までの宮崎駿は水で薄めただけで、宮崎駿の原液そのまま飲み干して体感せよと言わんばかりに。 ジブリブランドだからこそ宣伝なしで行けたと言っても良い。  人工の黄泉の国を左右するジェンガみたいに積み上げられた積み木。 一瞬で崩れたら全てが終わってしまう危うい、そのバランスによって世界は成り立っている。 その世界が無くなってしまったら、自分が持っている積み木でゼロから未来を積み上げないといけない。 タイトル通り、「自分で答えを見つけろ」という宮崎駿らしい内容であるが、かつての勢いはない。 太平洋戦争を舞台にする必要もないものの、多くの命が失われ、 倫理観も価値観も危うい時代が再び訪れることを予期してのことか。  これでアカデミー賞を取れたら凄いと思うが、"宮崎駿の遺作"になるかもしれないという忖度が働いているわけで。 私がアカデミー会員だったら間違いなく『スパイダーマン:アクロス・ザ・スパイダーバース』に投票する。
[映画館(邦画)] 5点(2024-03-08 23:23:03)(良:1票)
7.  岸辺の旅 《ネタバレ》 
ぬっと暗闇から失踪した夫が現れる。死んで幽霊になったという。妻は夫と共に、彼が世話になった人々の元を訪れる・・・。この設定で奇妙なのは、幽霊でありながら触れることができるし、他の人も実体を認識しているところ。しかし、その真相は一切明かされない。知れば知るほど夫が分からなくなるように。そういう意味では、死者と如何に向き合い、未練を果たし、どこで区切りを付けるかに重点を置いている。恩人の新聞配達の老人、中華料理店の女性のエピソードが印象的だったが、後半からいろいろ次ぎ込んで失速した感がある。もう少し短くできなかったかと思ってしまった。短い出演時間ながら、夫の浮気相手だった蒼井優の切り替えっぷりが恐い。安直な回想とVFXに頼らない監督の演出力が確かなだけに残念。
[地上波(邦画)] 5点(2021-02-12 23:12:33)
8.  君の膵臓をたべたい(2017) 《ネタバレ》 
原作未読。リア充の学生向けかな? 日蔭者が人気者のヒロインに突然好かれる、ライトノベルのような世界観。難病ものにありがちな結末を外す展開は意外でも、全体的に手垢に塗れたラブストーリーで、それ以上のものはない。ヒロインの親友とその夫の件も、期間限定の恋愛で得た主人公の件も、予想できてしまい白けるばかり。好かれる理由がヒロインと適度に距離を置くからで顔も良かっただけの話。共病文庫を拾って読んだ人がお局なオバサンだったらどうするのだろう? どこか遠い目で見てしまった。
[地上波(邦画)] 4点(2018-09-08 01:27:06)
9.  清須会議
豪華な役者陣の割に話が空疎で冗長。余分なエピソードが多すぎる。前後の話を最低限に留めて、会議の攻防に注力していれば、話の密度が上がると思うのだが。会議終了後のダラダラ感で一年後には忘れ去られそう。大作感出そうと勿体ぶる展開が多いのが邦画の悪いところ。
[地上波(邦画)] 3点(2015-12-07 19:15:37)
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