1. グランツーリスモ
《ネタバレ》 グランツーリスモが映画化されると初めて聞いた時は、レースゲームをどうやって映画にするんだと 訝しげに思ったもんですが、実際に鑑賞してみたらいい意味で期待を裏切りました。 実話を元にしているとのことで、こういうことがあったとは知らなかった。まさにやっちゃえ日産です。 比較的実写にこだわっているのもみてわかりますし、主人公の葛藤の映像表現も巧さを感じるところがあったし、 ニール・ブロムカンプ監督は出世作以外はあまりパッとしないなという印象を持っていたのですが本作で株が上がったなと思います。 ゲーの映画化は昔は鬼門と言われてましたが、それを変えるような作品が近年は出てきているなと感じます。 [ブルーレイ(字幕)] 8点(2024-03-31 15:43:20) |
2. 黒部の太陽
《ネタバレ》 195分という実に長丁場の作品でしたが、最後まで集中してみることが出来ました。石原裕次郎はまた彼なりにいい演技してるとは思うが、やっぱり三船敏郎の存在感と格好よさには本当に惚れ惚れしましたね。偉大な俳優だなぁとあらためて痛感。現代だと、穴掘るにはそれ専用の巨大掘削マシーンみたいなのがあると思うのだが、その当時は膨大な人力とローテクの組み合わせで穴を掘り進めていたのですね。当然、それだけ危険も多いし、大変な仕事であったろうと思う。一番の見せ場は、やはり水が吹き出るシーンでしょうか。不気味な音を出しながら、天井がバリバリとへこんだりするシーンなんかは、自然の猛威といいますか、人間のささやかな抵抗に対し自然の圧倒的な力が牙をむいてきたみたいな感じで、凄く恐ろしさが出てました。そして凄まじい勢いの水に飲み込まれんとするシーンはまさに圧巻のスペクタクル。記録性だけでなく劇場映画としての楽しさも発揮しています。娘さんが不治の病に侵されてしまう展開と、黒部ダム建設をシンクロさせるのも意義がより深まってよかったと思います。知恵と時間とお金があれば、人はなんだって出来るんだという意見と、癌のように人にはどうしようもないものがあるという意見の対立が印象深い。ダムが貫通したときに、他界の一報が届く。そしてダム自体も、最後の碑のショットで示されているように多くの犠牲の上に完成している。人はなにかを得るために、なにかを失う。でも失うことを恐れては、得ることも出来ない。そんな人間の生き様を、今日も太陽は変わらず見下ろしている。そんな雄大なラストもまた印象的。 [DVD(邦画)] 8点(2013-06-20 01:28:00) |
3. クリフハンガー
スタローンの映画で一番おもしろい!! 8点(2001-07-13 00:32:32) |
4. 狂った果実(1956)
《ネタバレ》 前半は、若者たちのいかにも若者らしい振る舞い、行動という感じで、パーティやバケーション、乗り物に対する羨望的描写、 突然喧嘩をおっぱじめたり祭りの射的ですら格好つけちゃったりと、今の感覚だとなんかイタイ行動が多いんですが、 50年代ってのはこういうストレートな行動が、そのまんまストレートに格好良かったんだろうなと、 そういう意味ではとても幸せな時代だなと鑑賞しながら思ったものです。 そんなことを考えながら見てると、後半からは一人の女性、それも不倫を楽しむのものすごく奔放な女性と、 純粋な弟、そしてそれに嫉妬するにいちゃんの3人で話が進む。どんどん面白くなってくる。 果実たちがだんだんとこじれて危うくなってくる。でもラストは穏便に丸くおさまるのかな、なんて思っていたからびっくり! もうね、唖然としちゃった。本当狂っちゃった。まさかそんなことしでかしちゃうなんて。 弟のラストの目が忘れられない。もう復讐心しか映らない、悲しく冷たい目。 でもその展開に驚くと同時に、彼の気持ちもわからんでもなかったり。人の狂気性を認識させられる。さすがは名作。 [CS・衛星(邦画)] 7点(2017-06-29 22:12:54) |
5. クローズ EXPLODE
《ネタバレ》 監督もキャストも一新ということで、はたしてどうかしらと不安げを鑑賞したのですが、その不安は見事に消え去りました。これはこれでいい。むしろある意味ではシリーズで一番良い出来かもしれません。主役が東出昌大くんということで、あんな優しそうな顔した人がはたして主役をはれるのかしら?と思ってたけど、この役に凄く合ってましたね。柳楽優弥の怪演も見もの。けんかシーンには目新しさはなく、これまでと一緒なのですが、ストーリーが結構きちんとしていて、それぞれのキャラクターもよく考えられている。片桐拳のいい人キャラがなんだかほっとさせられるね。 [ブルーレイ(邦画)] 7点(2014-12-30 00:46:56) |
6. 空気人形
《ネタバレ》 なかなかよかったと思います。現実にはありえない、ファンタジーのお話ですが、そのファンタジーという手法を駆使して、現実を掘り下げようとする、そしてそれが見事に成功している、良質の一本です。他にない独特のアイデア、悲しくもあり、それでいてポジティブな希望を見いだせる清いラスト、そしてエロティックな作風も相まって、とても魅力的な作品だと思います。 [DVD(邦画)] 7点(2010-08-06 00:23:16) |
7. 黒い雨
《ネタバレ》 皆さん書かれている通り、風呂場で髪が抜け落ちる様を目撃するシーンはもの凄くぞっとしますね~。原爆が投下された広島の光景をリアルに描いた点も勿論秀逸ですが、なによりも原爆症の大変さを世に知らしめるという教育的観点からいってもこの作品には有意義さがありますよね。そりゃ確かに、今村さんの作品の中では異色かもしれませんよ。だけど、それでも自身が監督されたというのは、他の誰も撮らないから、自分がやってやるんだ、後世に伝えなきゃならないんだっていう、そういう使命感みたいなものがあったからなんだと思いますね。もの凄く重たい作品ではありますが、見応えは十分です。ただ、武満さんの音楽は正直言ってストレートすぎるかな、という印象も持ちましたね。画であれだけ恐ろしさが存分に出てるのに、さらに音楽であんなに煽らなくても十分じゃないのかなぁと。 [DVD(邦画)] 7点(2008-12-30 21:47:01) |
8. クレージーの大爆発
《ネタバレ》 ひゃはは、こいつは面白い。なんたってアイデアが素晴らしい。当時の時事ネタもふんだんに盛り込んでいるわけだが、例えば、爆破の音を消すにはどうしたらいいか?と考え、その答えが地上で歌とダンスに花火をぶちまけると解く。いや実に愉快。台詞も逐一小気味いい。「よし、わかったぞ」「ついに操縦の仕方がわかったのかい!?」「いや、このボタンがラジオだってのがわかったんだよ」傑作である。それにしても、エリ子ちゃんの最期に誰も目をくれないのは・・・ [CS・衛星(邦画)] 7点(2007-10-28 04:27:57) |
9. 蜘蛛巣城
矢!矢がほんとに飛んでるよ!あぶね! 7点(2002-07-10 10:19:55) |
10. 孔雀王
うぎゃああ!!気持ち悪い!気持ち悪いよ!うげ!てか真似したよなー、これ。 7点(2001-10-16 09:56:51) |
11. 紅の豚
あの女の人が歌ってる歌がかなりいい歌だなぁーって。 7点(2001-08-09 00:19:11) |
12. 九月の恋と出会うまで
《ネタバレ》 エアコンの穴から声が聞こえてくるシュールな展開に最初はなんじゃこりゃと思ったのですが、 そのシュールさも受け入れてしまえば後は爽やかな恋愛映画でした。 部屋のインテリアもなんだかオシャレでそういうのも全体の雰囲気を作り出してましたね。 この二人は夫婦になってもずっと敬語でお話ししてそうなカップルだなと思いました。 [インターネット(邦画)] 6点(2020-08-27 18:31:59) |
13. 海月姫
《ネタバレ》 ストーリー展開が、これまでも何度みも見たようなパターンの焼きましで、 そういう意味での意外性や面白さは皆無なのですが、かなりデフォルメされたオタク女子たちのキャラとか、 片瀬那奈やもこみちなんかの突き抜けキャラなど、そういうそれぞれのアホキャラを観て楽しむ、というそういう作品。 能年ちゃんは元々のキャラがこういう感じなのでそれほどの新鮮味はありませんでしたが、 モデルである太田莉菜がかなりのキモブスキャラを演じていて、なかなか印象深かったですね。 [ブルーレイ(邦画)] 6点(2015-09-11 21:40:01) |
14. 沓掛時次郎 遊侠一匹
《ネタバレ》 渥美さんは、いつもあのキャラなんだなぁ。なんだか寅さんとかぶって見えました。 まぁそれはともかく、この頃の時代劇は影が際立っている、というか、今の時代劇が明るすぎるのかな? その影が際立つ画面に映える赤。殺陣のシーンがどれも鮮烈です。 [地上波(邦画)] 6点(2015-08-04 22:53:05) |
15. 喰女-クイメ-
《ネタバレ》 海老蔵が現代劇に主演するということで、どんな演技なんだろうと思って見てみましたが、これはまさに海老蔵そのもの。そのまんまの自分で出演してるという感じでしたね。四谷怪談の舞台セットが凄く良くできてて、それを見てるだけでもそれなりに楽しい。そんな怖くはないけど、一見の見所はあるって感じかな。特に、柴咲コウの役回りですよ。股ぐらにフォークをぶすぶすやったりとか、お岩さんのおぞましい顔を演じたりとか、女優さんとしては一皮向けた役をやっているわけであります。ファンとしては、お色気があればもっと良かったな~なんて思うのですが、それはまた今後の楽しみと致しましょう、はい。 [DVD(邦画)] 6点(2015-03-02 19:39:46)(笑:1票) |
16. クローズZEROII
《ネタバレ》 1作目をまだ見ずにこちらを鑑賞したのですが、なんの予備知識がなくてもすんなりと見れる内容になってました。 こういう、現代の悪ガキたちを描く作品て他にないと思うので、色々と興味深く拝見しましたよ。自分はこういう人たちとは真逆のキャラなので、ワル達の学園生活を覗き見してるような感じで楽しめました。とはいっても、勉強シーンもなければ一般人の大人も誰一人出てきません。すごく閉ざされた世界の中だけで通用する感じです。抗争、一番になるということ、そういうのだけに絞った内容は良かったと思いますね。ヤクザの人情的な一連のシーンも話に深みを持たせていたと思うし。それにしても、あんな奴らでもちゃんと卒業出来るだなんて、凄い高校ですなぁ(笑)。 [地上波(邦画)] 6点(2014-04-12 22:15:18)(良:1票) |
17. クイール
確かに動物ものは卑怯だという意見もアリでしょう。「子供と動物を出しとけばだいじょうぶ」という鉄則が映画にはありますから。盲導犬というのは、警察犬と同じように、普通のペットの犬よりも寿命が短いそうです。つまり盲導犬や警察犬は、精神的肉体的にとてもたいへんなのでしょう。それだけ身を削って人間様にひたすら尽くす犬の姿は、愛犬家ならずとも胸を熱くするものがあります。それにしてもこの作品はちょっと物足りない。単に事実をそのまま描いてるだけという印象です。これと似たような内容のドキュメントをテレビで見ましたけど、それは号泣しちゃいましたねぇ。その点ではやっぱりリアルの映像には偽物は勝てないんだなぁと思います。物語の映画にするのなら、もっともっと感動させるぞ!という、ある種のずる賢さがほしいものです。 [地上波(字幕)] 6点(2005-09-02 19:56:49) |
18. 口裂け女2
《ネタバレ》 口裂け女を単に怪物として出すホラー映画でなく、 こう言うことがあってこのキャラが生まれたんだと言う それなりにちゃんとしたストーリーが仕上がっているので一目置く内容にはなってたと思います。 怖さよりは悲しさが出てる作品。ただ全体的に作りがB級すぎて勿体無い。 [インターネット(邦画)] 5点(2021-11-19 16:38:27) |
19. 来る
《ネタバレ》 新しいスタイルの和製ホラーを作り上げる、その心意気は買いたいのですが、自分にはどうも合いませんでした。 なんというか、全体的にPVっぽい演出で、そのスタイリッシュさがホラーと相性が良くないんじゃないのかって思うんですね。 お、これは怖いかな?と思ったらそのスタイリッシュな画のつなぎですっと恐怖が消えていく、みたいな。 岡田准一や松たか子、柴田理恵あたりの今までにない感じのキャラとか、神仏合わせて立ち向かうユーモラスさとか、 長島監督の演出力はとても感じるものはありましたが、作風とホラーとの相性ですよね。ちょっと残念だったかなと思います。 [ブルーレイ(邦画)] 5点(2019-08-18 14:40:05) |
20. グーグーだって猫である
《ネタバレ》 なんというか、私にはつかみどころのない作品でした。 つまらないことはなかったけど、謎の演出が多くどう解釈して良いのやら、という感じでした。 恋愛模様は前半で置いてけぼりだし、森三中は尺を伸ばすためだけにいたような気がします。 猫につけられるヘンテコな効果音もよくわからないです。そういうヘンテコワールドを楽しむってことかな。 [CS・衛星(邦画)] 5点(2019-05-07 18:14:33) |